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「冥王星で見る優生思想の変遷」連載を終えて

年末年始大型連載企画!と1人で勝手に盛り上がりながら書いていた連載でしたが、さきほど、最終回「冥王星水瓶座時代 —— 多様性の光と、AI・ゲノム編集による「選別」の影」の投稿を終えました。読んでくださった方、いいねくださったnoterのみなさま、本当にありがとうございました。

抗いようのない時代の空気を作り出す冥王星。

いろいろな分野においてその影響は見て取れますが、「優生思想の誕生とその変遷」については占星術研究としてもとても興味深いテーマで、いつか整理してまとめてみたいと思っていました。改めて年代ごとに関連した出来事をピックアップしていくと、冥王星のサイン移動とともに潮流が変わっていくのがよくわかります。耳目を集めた大きな出来事ほど、見事に冥王星運行中のサインが象徴するものに合致しているのでした。

各回の字数を1500文字台に揃えたかったので、その出来事のうち、何を削って何を残すか、その「選別」に実は一番時間をかけていたかもしれません。
「選別」は良くないという水瓶座的思想を根っことして書き始めた連載なのに、出来事の重要度を勝手に測って、取捨選択していたわけです。
「人間」と「出来事」は違うけれど、出来事の中には当然「ひと」がいる。知らずしらずこうして日常的に「選別」は個人レベルで行われているのだと思いました。

1500文字台に揃えたいというのは様式美にこだわる乙女座の星(月・火星)を私が持っているから。分類や選別が好きなのも、一度決めたルールを忠実に守るのも乙女座的気質です。

そんな乙女座に冥王星がいた頃、すでに決められていた制度に基づき着々と実行されてきた冷酷な不妊手術や隔離政策。感覚がわかるだけに、私はこの時代を人ごととして流すことができません。

「合理性」や「効率」を追求する純粋なエネルギーが、一歩間違えればどれほど容易に、血の通わない選別の刃へと変わってしまうか。その危うさは、私の中にも、そしておそらく誰の中にも、少なからずあるでしょう。

私たちは、自分でも気づかないうちに「これは必要、これは不要」と境界線を引き続けています。 でも、時代は今、水瓶座という広大な海へと流れ出しました。 水瓶座は、乙女座が分類した「箱」を壊し、山羊座が積み上げた「壁」を飛び越えていくサインです。そこでは、私たちがこれまで無意識に行ってきた「選別」という行為そのものを、無価値化することが求められている気がします。

「選別」とは、ある一つの基準(モノサシ)に命を当てはめる行為です。 けれど、これからの時代に必要なのは、モノサシそのものを手放し、一見「無駄」や「ノイズ」に見えるものの中にこそ、生命の真の輝きがあるのだと信じる力ではないでしょうか。

1500文字という枠にこだわり、情報を削ぎ落としてきたこの執筆作業も、実は私にとって「何を大切に残すべきか」という、命の尊厳に向き合うための祈りのような時間でした。

冥王星はこれからも、私たちに「究極の変容」を迫り続けるでしょう。 けれど、星の動きを知ることは、時代の波にただ飲み込まれるのではなく、その波をどう乗りこなすかという「意志」を持つことでもあります。

この連載が、みなさまにとって、自分の中にある「選別の意識」と向き合い、より自由で優しい視点を持つための小さなきっかけとなれば幸いです。

長い旅をご一緒してくださり、本当にありがとうございました。 



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