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【北アルプス】ジャンダルム・大キレット・槍ヶ岳 2日間40km縦走|難易度・危険箇所・実体験ルート

ジャンダルムと大キレットを含む北アルプス核心部を、
新穂高起点で2日間40kmの縦走として歩きました。

結論として、このルートは

・経験者向けの岩稜縦走
・集中力が最も重要
・計画と天候判断がすべて

という印象でした。

北アルプス屈指の岩稜帯。
名前を聞くだけで身構えてしまう人も多いと思います。
実際に歩いてみて感じたのは、「怖さ」よりも「集中する楽しさ」でした。

ドキドキを連れて歩いた、忘れられない2日間です。

▶ この縦走で出会った景色を写真でまとめています
→【北アルプス絶景】ジャンダルム・大キレット・槍ヶ岳|岩稜のパノラマ


ジャンダルム・大キレット縦走を2日間で歩いた計画と全体像

今回のルートは、新穂高を起点に
白出沢 → 穂高岳山荘 → ジャンダルム → 穂高岳山荘(泊)→ 北穂高岳 → 大キレット → 南岳 → 槍ヶ岳 → 飛騨沢 → 新穂高
という2日間縦走。

計画時に意識したポイント

  • 1日目にジャンダルムを確実に踏む

  • 穂高岳山荘泊で体力・時間に余裕を持つ

  • 2日目は状況次第で槍ヶ岳まで(無理はしない)

「全部やり切る」よりも、
引き返せる余白を残すことを最優先にしました。


山行データ

  • 日程:2025年7月18日〜19日

  • 山域:北アルプス

  • 距離:40.7km

  • 累積標高:+4160m/−4160m

  • 行動時間:23時間47分

  • コース定数:104(きつい)


1日目|新穂高〜ジャンダルム〜穂高岳山荘

白出沢登山道の注意点

白出沢

白出沢は最初から気が抜けません。
林道、細いトラバース、垂直の梯子、浮石の多いゴーロ帯。
特に上部は落石の可能性が高く、足元と周囲への注意が必須です。

振り返ると笠ヶ岳がきれいで、
きつさと景色のバランスが取れている登りでした。

白出沢

ジャンダルムの危険箇所と実際の印象

ジャンダルム

穂高岳山荘で荷物をデポし、奥穂高岳を越えてジャンダルムへ。
個人的に一番緊張したのは、奥穂へ向かう最初の梯子です。

ジャンダルム直前のウマノセは高度感があり、
三点支持で一歩ずつ進む場面が続きます。
「怖い」というより、集中力を切らさないことが重要でした。

ウマノセ

山頂は一時ガスに包まれましたが、
おやつ休憩中にガスが晴れるという奇跡。
歩いてきた稜線と、これから続くラインが一気に見えた瞬間は、
言葉が出ませんでした。

ジャンダルムから槍ヶ岳

▶ このとき見えていた景色はこちら
→ ジャンダルムからの絶景まとめ

今回は奥穂高岳からジャンダルムを往復する形でしたが、別の日には西穂高岳から奥穂高岳まで縦走しました。
同じジャンダルムでも、アプローチが変わると緊張感や景色の印象も大きく変わります。

▶︎ 【北アルプス】奥穂高岳〜西穂高岳|ジャンダルムを越える21.7kmの大縦走


2日目|大キレット通過と槍ヶ岳までの縦走

涸沢岳〜北穂高岳

北穂と奥に槍ヶ岳

早朝スタート。
涸沢岳の梯子と急斜面が、この日の最初の緊張ポイントです。

涸沢岳の梯子

北穂高岳の山頂から見た、
大キレット越しの槍ヶ岳。
「あそこまで行けたら…」と、自然に思っていました。


大キレット通過の注意点(飛騨泣き・長谷川ピーク)

北穂山頂から大キレット

大キレットは

  • 飛騨泣き

  • 長谷川ピーク

  • 南岳への登り返し

と、短い核心部が連続します。

一つひとつは長くありませんが、
集中力を削られ続けるのが一番の難しさでした。

足元に必死な自分に対して、
同行者が「北穂小屋、上に見えるよ」と声をかけてくれたことが、
とても心強かったです。

飛騨泣き
長谷川ピーク
南岳への登り返し

※大キレットの詳しい解説はこちら
▶ 大キレットとは?|北アルプス随一の岩稜ルートを歩いた経験から紹介レポート


槍ヶ岳は初心者でも行ける?

南岳に着いた時点で、体力・時間ともに余裕あり。
相談して、槍ヶ岳まで行くことにしました。

槍ヶ岳

中岳の登り返しは正直きついですが、
槍ヶ岳が少しずつ近づいてくるのが分かります。

渋滞も想定より少なく、
3つの梯子を登って無事に槍ヶ岳山頂へ。

槍ヶ岳

▶ 歩いてきた稜線を写真で振り返ります
→ 岩稜縦走の絶景記録はこちら

結論として、
初心者にはおすすめできませんが、経験を積んだ人なら計画次第で可能
という印象です。

歩いて来た稜線

※槍ヶ岳は以前、新穂高から飛騨沢ルートでも登っています。
▶ 【北アルプス】槍ヶ岳|新穂高から飛騨沢を登る残雪期テン泊ルート


下山|飛騨沢ルートの注意点

飛騨沢

飛騨沢は浮石と落石に注意が必要ですが、
花が多く、最後まで楽しませてくれる下山路でした。


装備と計画メモ

  • ヘルメット推奨

  • グローブ推奨

  • 鎖場・梯子は3点支持を徹底

  • 天候判断が最重要(無理はしない)


振り返り

ジャンダルムも、大キレットも、槍ヶ岳も。
「怖かった」よりも、
「また歩きたい」が先に来る山行でした。

無事に歩けたのは、
整備してくださっている方々と、
一緒に歩いてくれた同行者のおかげです。

これからジャンダルムや大キレットを歩こうと考えている方に、
少しでも具体的なイメージが伝われば嬉しいです。

ジャンダルムは、一度歩いただけでは終わらない場所でした。
ルートが変わると景色も難しさも変わります。

西穂高岳からジャンダルムを越えて奥穂高岳まで歩いた記録も、あわせてまとめています。

▶︎ 【北アルプス】奥穂高岳〜西穂高岳|ジャンダルムを越える21.7kmの大縦走


関連記事

※大キレットの詳しい解説はこちら
▶ 大キレットとは?|北アルプス随一の岩稜ルートを歩いた経験から紹介レポート

※今回の縦走とは別に、
飛騨沢から槍ヶ岳を登った山行記録もあります。
▶ 【北アルプス】槍ヶ岳|新穂高から飛騨沢を登る残雪期テン泊ルート

今回のルートは、私が実際に歩いて良かった北アルプス5コースのひとつです。

絶景縦走から岩稜ルート、北アルプス最深部の山旅まで、実体験をもとに紹介しています。

▶ 私が北アルプスで歩いて良かった5コース|絶景・岩稜・最深部まで実体験で紹介


おわりに

ドキドキしながらも、
2日間ずっと楽しかった。

北アルプス核心部は、
怖さ以上に、深く記憶に残る場所でした。

静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。

派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。

これまでの山行記録はこちら
▶ マガジン「一座ずつ、山行記録」

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次は、また別の山の記録で。


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