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【ARMY目線】仮処分判決文を和訳して読んでみた【ADOR vs NewJeans】


【追記:2025/8/31】長すぎるので原文テキストを削除し、リンクに置き換え。現在の状況と専属契約書本文和訳へのリンクを追加。

仮処分の結果が出ましたね

NewJeansが契約解除を宣言して「NJZ」を名乗り、事務所が契約有効確認を申し立ててた件で、仮処分申請の結果が出ました。
結果はADOR側の主張が全面的に受け入れられた形です。普通この手の仮処分申請だとアーティスト側が圧倒的に有利と聞きますが、どういう状況だったんでしょうか。

ネットをさ迷ってたら、韓国の掲示板に判決文が落ちてました。あら。
この件のまとめが欲しいなと思ってたとこなので、ちょうどいいですね。というわけで、和訳して読みました。
――めっちゃ長い。しかも判決文だからめちゃめちゃ読みづらい( ;∀;)

うちは平和なバンタン(BTS)ファンブログなんで、これ以上この界隈の記事は増やすまいと思っていたのですが、せっかくなので共有します。長すぎるため、「和訳要約→和訳」の順で貼っておきますね。
ちょっと前提説明が長いです。急いでる人は目次から飛んでください。

現在の状況

  1. NewJeansがADORの契約違反を理由とし、一方的に専属契約の解除を宣言した

  2. ADORは、専属契約は有効だと確認するため、裁判を起こした

  3. NewJeansが判決を待たず独自活動を始め、広告契約を結ぼうとした

  4. ADORはこれを防ぐため、判決が出るまでの暫定措置として「自分たちがNewJeansの事務所であることを認め、勝手に広告契約を結ぶことを禁止してください」と仮処分を申請した

  5. NewJeansは「NJZ」を名乗り、新曲を予告し、新たな事務所を匂わせ、香港でのコンサート参加を広告した

  6. ADORが仮処分の申請内容を「広告締結禁止」から芸能活動全般に拡大した

  7. 仮処分申請の結果が出、ADORの言い分が全面的に認められた

  8. NewJeansは香港コンサートで「NJZ」のグッズを売り、ミン・ヒジンプロデュースの新曲を発表し、活動の一時停止を宣言したが、ADORとはまだ対話していない👈イマココ

  9. 次の審理は2025/4/3

【追記:2025/8/31】
その後、NewJeansは高裁に仮処分申請→棄却され、最高裁への抗告は行わず。2025/8/14の調停では合意に至らず、2025/9/11に再調停。不成立の場合は2025/10/30に判決が下される見通し。
ADORは2025/8/20に副代表イ・イギョンが新CEOになり、トップが人事畑から現場畑へ変更した形で、ミン・ヒジン復職の可能性なし。

和訳について

これは韓国の掲示板に貼ってあった裁判資料をベースにしていますので、正しいソースを求める人は、裁判所のサイトで判決文をダウンロードできるっぽいので(ネットに判決文番号が出回ってるから、それ入れたら閲覧できます)、そちらを探してください。

注意書き

これは各種報道や公開された資料を読んだ上での、BTSファンサイドによる和訳や感想であり、法的な正確性は保証しません。
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。
※読みやすさ重視のため、一部改行を追加しています。

【追記】

書き上げたところで英語の全文が来たわ!! キー!( ゚Д゚)
PDFのP11後半からが該当してますね。レイアウト違うけど、内容は同じっぽい。こっちの方が綺麗で読みやすいから、英語でもOKな人にはお勧めです……が、固有名詞が伏せたままなのね( ;∀;)
上の置換表がご参考になれば幸いです……。

こちらは韓国語版。

置換リスト

元が裁判資料なので、固有名詞が大概伏せてあります。なので、以下のように置換しました。間違ってたらすみません。

  • AB=HYBE

  • AC=SOURCE MUSIC

  • AD=ミン・ヒジン

  • AF=Dispatch

  • AL=パク・ジウォン

  • AH=ILLIT

  • AJ=「イルカ誘拐団」

  • AK=BELIFT LAB

  • AP=イ・ジェサン

  • AR=LE SSERAFIM

  • AS=IVE

  • AU=BLACKPINK

  • AT=aespa

  • BA=Apple

  • X=NewJeans

  • 債権者=ADOR

  • 債務者=メンバー

  • 債務者L=ハニ

2010~2021年:パン・シヒョク
2021~2024年:パク・ジウォン
2024~:イ・ジェサン

HYBE CEOメモ

AXはイ・ソンウ(L副代表)かなあ……

注意書き

申し訳ないですが、素人仕事なので品質保証はしかねます💦
これは記事や訴状を読んだ上でのBTSファンサイドからの感想であり、法的な正確性は保証しません。
引用する時は、この記事へのリンクを貼っていただければと思います。
※読みやすさ重視のため、一部改行を追加しています。


【全文訳の要約】

1. 契約解除の正当性について
NewJeans側は、ADORが契約違反を犯したため信頼関係が破綻したと主張したが、裁判所は十分な証拠がないと判断した。

  1. ミン・ヒジンのCEO解任によるPD不在

    • ADORの経営判断で、専属契約とは関係ない

      • ミン・ヒジンは解任後も社内取締役としてプロデュースできる立場におり、ADORは継続を提示したが、それを拒否して退職した

  2. パク・ジウォンによる「長期休暇を与える」発言

    • 幹部による説明過程で出た言葉であり、干す意図とは断定できない

    • パク・ジウォンは契約当事者(ADOR)ではない

  3. 「イルカ誘拐団」とのMV公開トラブル

    • コンテンツの権利はADORにあり、無断公開は契約違反

    • Appleからの修正・削除要求に応え、ADORは正当な権利行使をした

  4. HYBE社内文書の「NewJeansを捨てて」記述

    • 別の文脈で出た言葉であり、NewJeansの活動停止を意味していない

    • NewJeansへは支援や準備の必要性、高い人気についての記述もある

      • 当時、ミン・ヒジンCEOは異議を唱えていない

  5. 別グループにコンセプトを模倣された

    • コンセプトは専属契約で保護される権利に含まれない

      • 当時、ミン・ヒジンCEOは法的措置を取っていない

  6. ハニが「無視して」と言われた

    • ADORはCCTVの映像を探し、事実確認を行うなどの対応を行っている

    • 問題となる発言を裏付ける証拠はない

  7. 練習生時代の写真や映像が流出した

    • ADORは掲載中止の要請などの対応を行っている

    • 流出経路は依然不明である

  8. HYBEのPR担当による、CD販売数の修正

    • HYBEの株価に関する事実関係を訂正した発言である

    • HYBEの企業業務の範疇であり、ADORとの契約解除理由にはならない

  9. 「音盤押し込み」の慣行について

    • 現状ADORが対応すべき状況があったかどうか判断できない

ちなみに、新曲のランキング順位や音盤チャートを上げるため、会社側が大量買い占めするのは「サジェギ(사재기/買占め)」「音盤押し込み」と呼ばれ、不法行為とされる。

「【初めての】何で投票やストリーミングをするの?【KPOP】」より

専属契約はADORとNewJeansで結ばれているため、それ以外の人物や時期による案件は解除理由にならない。契約解除事由の大半がミン・ヒジンCEO時代に発生しているが、当時メンバーらは問題を提起していなかった。

また、専属契約解除には事前通告と是正期間が必要であり、それを経ていない申し立ては却下する。

一般的にNewJeansは11の理由で専属契約解除を申し出たとされているのですが、この判決文を見る限り、2024/11にADORへ契約解除を申し出た時は9の理由を挙げていたようです。
含まれていないのは「HYBEによるミン・ヒジンへの報復的な監査によるNewJeansのイメージダウン」「HYBEのCSO(最高戦略責任者)であったイ・ジェサンがNewJeansとミン・ヒジンの同時排除を狙う発言をしたと、ADOR元副社長が嘆願書を出した件」だと思われます。

補足

【追記:2025/4/6】わかりやすいまとめ動画があったので貼っておきます。

2. 保全の必要性について
NewJeansの成功にはADORの投資と努力があり、メンバーが契約を一方的に破棄すると、ADORに甚大な損害が生じる。
メンバーの独立活動はNewJeansのブランド価値やADORの存続を脅かすため、仮処分の必要性があると判断する。

3. 結論
ADORの申し立てを認め、判決が出るまでの間「NJZ」としての独自活動を禁じる。


【全文訳】

1. 被保全権利に関する判断

ADORとメンバーらの間でこの専属契約が締結された事実は、上記の通りである。
一方、記録および審問全体の趣旨により疎明される以下のような事情に照らすと、現在までに提出されたメンバーらの主張と資料だけでは、ADORがこの専属契約上の重要な義務に違反したことにより、この専属契約の解除事由が発生した、それによってこの専属契約の基盤となる相互間の信頼関係が取り返しのつかないほど破綻したという点が十分に疎明されたとは見難い。したがって、この申請の被保全権利に関する疎明がある。

現在まで提出されたNewJeans側の主張と資料では、ADORが契約上の重要な義務に違反したことや、信頼関係が取り返しのつかないほど破綻したことを十分に証明できていない。そのため、ADORの申請した「専属契約に基づく権利」を暫定的に保護する。

要するにこんな感じ

1) この専属契約上の債務不履行による解除事由

a) この是正事項に記載された解除事由

(1) ADORのCEOだったミン・ヒジンがメンバーらで構成されるNewJeansのプロデューサーとしてメンバーらの音楽活動に深く関与していたように見える。しかしながら、以下の点を総合すると、ミン・ヒジンがCEOを解任された事実のみをもって、直ちにメンバーらのプロデュース業務に空白が生じたと断定することは難しい。

  1. ① ADORのCEO解任および新規CEO選任問題はADORの経営判断に関するものであり、メンバーらのためのプロデュース業務と直接的な関連がない点

  2. ② ミン・ヒジンはADORのCEOから解任されても、依然として社内取締役としてメンバーらのためのプロデュース業務に参加できたと見られ、実際にADORがミン・ヒジンにADORの社内取締役再任およびメンバーらの専属契約期間満了日まで、引き続きメンバーらのためのプロデュース業務を担当する業務委任契約を提案していたと見られる点

  3. ③ それにもかかわらずミン・ヒジンは2024年11月20日頃、ADORの上記提案を拒否し、自らADORの社内取締役職から辞任したと見られる点

  4. ④ ADORがミン・ヒジンをADORのCEOから解任した後、数か月間ミン・ヒジンに代わるプロデューサーを招聘できなかった事実は疎明されるが、これはADORがミン・ヒジンにメンバーらのためのプロデュース業務を提案し、その回答を待っていた過程だったと見られる点

  5. ⑤ ADORが必ずミン・ヒジンにメンバーらのためのプロデュース業務を担当させなければならないという内容がこの専属契約に記載されているとも、この専属契約を締結する動機ないし目的だったとも見難い点

  6. ⑥ ミン・ヒジンがADORのCEOから解任されるか、メンバーらのためのプロデュース業務を遂行しない場合、メンバーらがこの専属契約を解除できるという約定も存在しない点

  7. ⑦ ADORはミン・ヒジンに代わるプロデューサーを招聘する能力が十分にあると見られる点

以上を総合すると、ミン・ヒジンがADORのCEOから解任されたという事情だけで、直ちにメンバーらのためのプロデュース業務に空白が生じたと断定することは難しく、ADORがその業務を遂行する計画や能力を欠いているとも言い難い。

ミン・ヒジンのCEO解任はADORの経営判断で、専属契約とは関係ない。また、専属契約にはこの件に関する約定もない。
ミン・ヒジンは解任後も社内取締役としてプロデュースを継続できる立場におり、ADORもその形での契約継続を提案していたが、それを拒否し退職した。プロデューサー交代に時間がかかったのは、彼女からの回答を待っていたためと見られる。
また、ADORには代理人員を用意する能力があり、ミン・ヒジンのCEO解任を契約解除の理由とするのは難しい。

要するにこんな感じ

(2) HYBE CEOだったパク・ジウォンが2024年4月25日頃、「メンバーらに長い休暇を与え、新しいプロデューサーをつける予定だ。新しいプロデューサーをつけるには、1年半かかる」という趣旨の発言をしていたように見える。
しかし、この発言はHYBEのミン・ヒジンに対する監査事実が報道されていた時点で、HYBE幹部らがメンバーらの動揺を防ぐためにメンバーらの親たちに当時の状況を直接説明する過程で出たものと見られるため、「メンバーらの芸能活動を暫定的に中断させる」という趣旨の発言だったと断定するのは難しく見える。
また、HYBE CEOだったパク・ジウォンはADORの役員に該当せず、ADORの履行補助者として業務を遂行してもいなかった。

パク・ジウォンがしたという発言は、HYBE幹部がミン・ヒジン監査の動揺を和らげるため説明する過程で出たものであり、メンバーの芸能活動を中断させる意図とは断定できない。また、パク・ジウォンはADORではないため、これを契約解除の理由とするのは難しい。

要するにこんな感じ

(3) ADORとNewJeansのMV制作会社である「イルカ誘拐団」の間で締結された業務委託契約書によると、上記契約履行時に産出される成果物に対する所有権および知的財産権はADORに帰属し(第9条第2項)、「イルカ誘拐団」は上記契約を通じて制作された成果物をADORの事前の書面同意なしにオンラインメディアに流布したり掲載したりできない(第10条第2項)。

それにもかかわらず「イルカ誘拐団」は2024年8月31日頃、ADORの事前の書面同意なしにNewJeansの「ETA MVディレクターズカット」映像を「イルカ誘拐団」が運営するYouTubeに掲載した。
これによりApple米国本社側から上記映像を削除するか、Apple側のブランディングを全て除外した後に再アップロードしてほしいという要請を受けたと見られるため、ADORが上記業務委託契約に違反した「イルカ誘拐団」を相手に法的措置を取ったのは上記業務委託契約に基づく権利行使と見ることができ、このような事情だけでADORがこの専属契約上の重要な義務に違反したと見るのは難しい。

さらに、「イルカ誘拐団」が他のMV制作会社では代替が困難なほど優れたコンテンツ制作能力を持っていたという等の事情が十分に疎明されていない以上、単にADORとこの専属契約の当事者でもない「イルカ誘拐団」との間に紛争があったという事実だけでADORがこの専属契約上の重要な義務に違反したと見るのも難しい。

そもそもの契約では、コンテンツの権利はADORにあり「イルカ誘拐団」は許可なく公開できないにも関わらず、そうした。広告主であるAppleから削除か修正を要請され、ADORは対応したが、これは正当な権利の行使である。
「イルカ誘拐団」でなければならない理由も示されていないため、このトラブルを契約解除の理由とするのは難しい。

要するにこんな感じ

(4) この報告書に「NewJeansを捨てて新しく仕切り直せばいい」という内容が記載されているのは事実である。しかし、以下の点を総合すると、ADORがHYBEにこの報告書について抗議するなどの措置を取らなかったとしても、この専属契約上の重要な義務に違反したとは見難い。

  1. ① この内容は他のHYBE系列会社所属の女性アイドルグループである「LE SSERAFIM」に関する項目に記載されている点

  2. ② この内容の前後の文脈を見ると、LE SSERAFIMが音楽チャートではIVEに阻まれて1位を取れず、音盤販売量ではaespaがARの後ろを追い上げているという指摘をしながら、「NewJeans、IVE、LE SSERAFIM」と分類されるよりは「BLACKPINK、LE SSERAFIM、aespa、IVE」と分類される方が成長戦略上必要に見えるという内容を強調するなど、LE SSERAFIMの成功戦略を提示する過程でこの内容が出てきたと見られる点

  3. ③ この報告書中のNewJeansに関する項目には「NewJeansのカムバック前に些細に予熱できる話題があれば良さそう」という内容が記載されているなど、NewJeansの音楽活動に関する一般的な内容が記載されているだけでなく、むしろ「ガールズグループ間の競争が激化する中、NewJeansもカムバック時点であらゆる言いがかりをつけられる可能性があるので準備が必要だ」とNewJeansのカムバック時の準備事項を提示したりもしていた点

  4. ④ 当時ADORのCEOだったミン・ヒジンがこの報告書を受信したにもかかわらず、HYBEにこの報告書に対する異議を申し立てなかった点

  5. ⑤ 2023年5月17日付の、HYBEの音楽産業レポートには「芸能人好感度アンケートでは依然としてNewJeansが35%で1位。依然として一般大衆の好感度が高いチームであり、これを確実に活用しながら不敗の勢いを続けて構築することが重要な状況だと思う」という内容が記載されている点

HYBEの内部報告書に「NewJeansを捨てて新しく仕切り直せばいい」と書かれていたのは事実である。
しかし、NewJeansへの活動中断や支援停止を意味するものではなく、LE SSERAFIMの成功戦略を論じる文脈で出たものであり、NewJeansに対しては活動支援や準備の必要性が強調されている。当時ADORのCEOだったミン・ヒジンも異議を唱えていない。
NewJeansの人気についての言及もあり、これを専属契約解除の理由と見るのは難しい。

要するにこんな感じ

(5) NewJeansとILLITのそれぞれの企画案、グラビアなどでNewJeansとILLITの間に一部類似点が確認されるが、提出された資料だけではILLITがNewJeansのコンセプトを複製したという点が十分に疎明されたとは見難い。仮にILLITがNewJeansのコンセプトを複製したとしても、以下の点を総合すると、ADORがILLITのコンセプト複製論争について特段の措置を取らなかったことでこの専属契約上の重要な義務に違反したとは見なし難い。

  1. ① 女性アイドルグループの「コンセプト」はこの専属契約で定めた商標権、パブリシティ権、知的財産権などに含まれると断定し難い点

  2. ② ミン・ヒジンがADORのCEOとして在任していた当時に初めてILLITのコンセプト複製論争が提起されたが、ミン・ヒジンさえ当時ILLITの所属社であるBELIFT LABを相手に法的措置を取らなかった点

  3. ③ ADORのCEOだったミン・ヒジンは2024年4月3日と2024年4月16日にHYBEに「BELIFT LABとHYBEがNewJeansを模倣した企画を通じてILLITをデビューさせた」という趣旨のメールをそれぞれ送信し、2024年4月22日と2024年4月25日にもそれに対する立場表明および記者会見などを行ったため、ADORが上記論争について一定の措置を取ったと見られる点

  4. ④ ADORは営業秘密流出などを懸念するメンバーらの要求に応じて2024年11月18日頃、BELIFT LABに事実関係確認のためのメールを、2024年11月25日HYBEセキュリティチームにNewJeans企画案に対するセキュリティ管理を要求する内容のメールを、それぞれ送信した点

「コンセプト」は専属契約で保護される権利に含まれない。また、コピー論争が最初に発生したのはミン・ヒジンCEO時代だが、当時彼女は法的措置を取っていない。
その後ミン・ヒジンはメール送信、記者会見などを行った。メンバーの要求に応じてセキュリティ強化要請もしており、ADORは対応したと見ることができるため、これを専属契約解除の理由と見るのは難しい。

要するにこんな感じ

(6) 記録によると、ハニが2024年6月2日頃、ミン・ヒジンに「マネージャーさんがそのまま知らないふりをして通り過ぎろと言っているのを聞きました。正確にその言葉だったかどうか記憶はなく、ただ大体そんな感じの言葉でした」というカカオトークメッセージを送ると、ミン・ヒジンが同日ハニに「無視して」、「これ?」というカカオトークメッセージを送った返信した事実が認められる。
しかし、以下の点を総合すると、ハニが当時HYBE系列会社所属ILLITマネージャーから「無視して」という発言を聞いたと断定するのは難しい。

  1. ハニが同日ミン・ヒジンに、ILLITメンバー3人がハニに不快そうに、または堅苦しく挨拶したという趣旨の英文カカオトークメッセージを送ったが、当時ILLITメンバー3人はハニに挨拶をしたと見られる点

  2. 当時HYBEのCCTV映像によると、ILLITメンバー3人が2024年5月27日15時23分頃、HYBE社屋に入ってきながらハニに腰を曲げて挨拶する場面が確認される点

仮にハニが上記ILLITマネージャーから「そのまま知らないふりをして通り過ぎろ」という言葉を聞き、その場面がCCTV映像に録画されていないだけだとしても、以下の点を総合すると、ADORとしては当時ハニの陳述に基づく事実関係を確認するために十分な措置を取ったと見られるため、これをADORがハニを保護するための措置を取らなかったと評価するのは難しい。

  1. ① ADORは2024年6月13日頃、メンバーらの親たちから問題提起を受けた直後、HYBEに関連CCTV映像確認を要請し、その結果HYBEセキュリティポリシーチームと社屋セキュリティチームが、ハニが2024年5月27日15時23分頃ILLITメンバー3人と遭遇したCCTV映像を確保した点

  2. ② HYBEセキュリティポリシーチームと社屋セキュリティチームは、ADORの要請に応じてハニとILLITメンバーらが追加で遭遇した映像を引き続き探していたと見られる点

  3. ③ ADOR副代表だったAVとADOR職員だったAWが、2024年8月14日頃、BELIFT LAB役職員らと共に2024年5月27日付CCTV映像を直接閲覧した点

  4. ④ ハニは2024年8月31日頃、上記AWと共に上記CCTV映像を直接閲覧し、その過程で上記AWがHYBE社屋セキュリティチーム職員にCCTV映像の一部が適切に保存されていなかったという趣旨で抗議したりもした点

  5. ⑤ CCTV映像には現場音声が録音されないため、当時の場面がCCTV映像に録画されていたとしても上記「無視して」発言まで録音されてはいなかっただろうと見られる点

HYBEのCCTV映像に音声は録音されておらず、「無視して」という発言があったかは確認できない。ハニ自身もCCTV映像を確認したが、問題となる発言を裏付ける証拠はない。
ADORは問題提起を受けてCCTV映像を確認し、追加の映像も探すなど事実確認に努めており、ハニを保護する措置を怠ったとは言えないため、これを専属契約解除の理由と見るのは難しい。

要するにこんな感じ

(7)以下の点を総合すると、ADORがDispatch又はSOURCE MUSIC等に民・刑事上の措置を取らなかったという事情だけで、メンバーらの練習生時代の写真及び映像の流出に関してADORが必要な措置を尽くさなかったと見るのは難しいため、この専属契約上の重要な義務に違反したと見るのは難しい。

  1. ① Dispatch記事にメンバーらの練習生時代の写真及び映像が掲載されると、ADORは2024年7月23日にHYBEデジタルコミュニケーション室を通じて、Dispatchにメンバーらの練習生時代の映像の掲載中止を要請し、2024年7月27日にDispatchのYouTubeアカウントに掲載されたメンバーらの練習生時代の映像2件が削除されるよう措置した点

  2. ② ADORは上記映像から派生して身元不明者によって掲載された映像についても2024年7月29日、2024年7月30日にそれぞれ削除措置を取った点

  3. ③ ADORが2024年10月23日及び2024年11月29日に、Dispatchに記事に残っているメンバーらの練習生時代の映像キャプチャ写真の削除まで要請し、現在キャプチャ写真内のメンバーらの顔をぼかし処理する措置まで行われたと見られる点

  4. ④ ADORは2024年11月14日頃、メンバーらの練習生時代の写真及び映像に関する投稿の掲載中止措置を代理して行う業者を追加で選任した点

  5. ⑤ ADORは2024年8月16日に、SOURCE MUSICにSOURCE MUSICの内部資料がDispatch記事に使用された経緯の確認を求める内容のメールを送信し、2024年8月30日にDispatchにもメンバーらの練習生時代の写真及び映像資料を入手して報道するに至った経緯を確認するための公文書を送付した点

  6. ⑥ 現在まで、メンバーらの練習生時代の写真及び映像がDispatchに流出した経緯が明確になったとは見難い点

ADORは、NewJeansメンバーの練習生時代の写真や映像がDispatch記事に掲載された件について、掲載中止の要請や、関連投稿の掲載中止措置代行業者の雇用、声明の発表などを行っている。
また流出経路は依然不明であり、ADORが法的措置を取らなかったことを専属契約解除の理由と見るのは難しい。

要するに、こういう感じ

(8) HYBEのPR担当者であるAOが○○新聞記者に電話をして「NewJeansの日本でのアルバム販売量が記事ほど売れていない」等の発言をしたと見られる。
AOが修正を要求した2024年7月17日付○○新聞記事には「NewJeansの日本デビューアルバムが10日間で100万枚以上売れる等、NewJeansが日本で良い実績を上げたにもかかわらず、HYBEとAD間の争いによりHYBEの株価が52週最安値で終わった」という趣旨の内容が記載されていた。

AOとしては産業部記者に現在のHYBEの株価を説明する過程で上記発言をしたと見られるため、上記発言がHYBE株価に関する事実関係を訂正することを超えて、NewJeansを貶めたり侮辱したりする発言だったと断定するのは難しい。
一方、HYBEはアーティストPRと企業PRを区別しているが、AOはHYBEの企業PR担当者としてHYBEの株価に関連する記事を事実に合わせて修正する業務を遂行したと見られるため、ADORの履行補助者としてNewJeansの芸能活動を支援・補助する中で上記発言をしたと見るのも難しい。

これはNewJeansへの否定的な影響を与えるものではなく、HYBEの株価に関する事実関係を訂正した発言と判断される。また、HYBEの企業業務の範疇であるため、これをADORに対する専属契約解除の理由と見るのは難しい。

要するに、こういう感じ

(9) また、HYBE又はHYBE系列会社所属歌手らに対する「音盤押し込み」慣行があったかどうかは本案での充実した証拠調査と綿密な審理を通じて判断される必要があり、現在まで提出された資料だけではHYBE又はHYBE系列会社がその所属歌手らの音盤に対する押し込み慣行があったという疑惑提起の段階を超えて、そのような慣行が明らかに存在したと断定するのは難しい。
したがって、ADORがメンバーらの成果が上記のような音盤押し込み慣行により過小評価される状況を防止するための措置を取るべきだったと見るのも難しい。

「音盤押し込み」慣行の有無には十分な調査と審理が必要であり、現時点では証拠が不十分である。そのため、ADORが対応すべき状況があったかどうか判断することはできず、専属契約解除の理由と見ることも難しい。

要するに、こういう感じ

2) この是正事項に記載されていない解除事由

(1) メンバーらは、本件是正事項に記載された解除事由以外にも、HYBEのAppleとの協業および高級ブランドアンバサダー活動の妨害、HYBEによるミン・ヒジンへの報復的な監査、HYBEのCSO(最高戦略責任者)であったイ・ジェサンの発言などを、ADORに対する是正要求を経ずに本件専属契約上の債務不履行による解除事由として追加した。

しかし、本件専属契約第15条第1項によれば、たとえADORが本件専属契約上の義務を違反したとしても、メンバーらはADORに対して14日間の猶予期間を設けて違反事項の是正をまず要求し、その期間内に是正されない場合にのみ本件専属契約を解除できるとされている。
したがって、ADORに対する是正要求を経ていないこれらの解除事由は、本件専属契約上の債務不履行による解除事由には含まれ得ない。

メンバーは他にも契約解除理由を主張したが、専属契約によれば契約義務違反があった場合は、是正要求を行わなければならない。それに含まれていなかった事項は、専属契約解除の理由には該当しない。

要するに、こういう感じ

(2) これに対し、メンバーらは、本件是正事項に記載されていない解除事由はそもそも是正が不可能であったため、事前に是正要求を行わなくても本件専属契約の解除事由として主張できるという趣旨で主張している。

しかし、提出された資料だけでは、本件是正事項に記載されていない解除事由が、本件是正事項に記載された解除事由とは異なり、そもそも是正が不可能であったことが十分に証明されたとは言えない。
したがって、このメンバーらの主張には理由がない。

メンバーは、是正不可能な解除事由については事前の是正要求なしに契約解除の理由として主張できる、としたが、提出された資料からそれらの解除事由が本当に是正不可能だったという十分な証拠が示されていないため却下。

要するに、こういう感じ

(3) さらに、これらの解除事由について是正要求手続きを経る必要がないと仮定しても、以下の通り、それだけで本件専属契約を解除できるとは言えない。

  1. (1) HYBEによるADORミン・ヒジンへの監査は、当時ADORの代表取締役であったミン・ヒジンがメンバーらを連れてHYBEの支配範囲から離脱しようとしたり、自身が直接ADORを独立して支配する方法を模索しようとしたことを阻止するために実施されたものと見られる。この監査がメンバーらの芸能活動に害を及ぼすために実施されたものとは考え難い。
    その後、この監査に関する記事が報道されたが、提出された資料だけでは、ADORがこれを報道させてメンバーらに対する否定的な世論を形成したことが十分に証明されたとは言えない。

  2. (2) ADORの副社長であったAXが「HYBEのCSOであったイ・ジェサンが2024年4月23日頃AXに対し、『NewJeansブランド価値を毀損させてミン・ヒジンとNewJeansを同時に排除することまで考えている』という発言をした」とする趣旨の嘆願書を書いた事実は認められる。しかし、この嘆願書の内容を裏付ける他の客観的な証拠資料が提出されていない以上、この嘆願書だけでイ・ジェサンがそのような発言をしたと断定することは難しい。

  3. 仮にイ・ジェサンがそのような発言をしたとしても、HYBEのCSOであったイ・ジェサンはADORの役員ではなく、またADORの履行補助者として業務を遂行していたわけでもない。そのため、この発言だけでADORが本件専属契約上の重要な義務を違反したとは見なし難い。

HYBEによるADORへの監査は、ミン・ヒジンによるHYBEからの独立を阻止するためのものであり、メンバーらの活動を妨害する目的ではない。この件に関する報道がADORによる世論戦である証拠もない。
HYBEのCSO発言に関する嘆願書は、客観的な証拠が不足しており、仮にその発言があったとしても、ADORの契約違反とは見なせない。

要するに、こういう感じ

2. 信頼関係破綻による解除事由

(1) メンバーらは、本件専属契約上の債務不履行による解除事由に加えて、HYBEがメンバーらに対するAppleの協業要請や高級ブランドアンバサダー提案などについてコミュニケーションや活動を妨害したことなどを信頼関係破綻による解除事由として主張している。

しかし、本件専属契約上の債務不履行による解除事由について十分な証明がなされていないことは前述の通りであり、現在までに提出されたメンバーらの主張と資料だけでは、HYBEがメンバーらの主張するような方法でメンバーらの芸能活動を妨害したという点が十分に証明されたとは言い難い。
また、メンバーらの主張によっても、HYBE CEOのパク・ジウォンはメンバーらが本件専属契約を締結していない、さらに「NewJeans」としてデビューする前の2022年3月頃にAppleの協業提案を黙殺したというものだが、このように本件専属契約が締結される前に発生した事情により、本件専属契約締結後のADORとメンバーらの間の信頼関係が破綻したとは見なせない。

残りの解除事由は2023年1月頃から2023年10月頃までの期間に発生しているが、この期間中はメンバーらが信頼していたミン・ヒジンがADORのCEOとして在任中であり、実際にメンバーらはこの期間中、ADORに特に問題提起をしていなかったと見られるため、仮にHYBEがADORの履行補助者としてそのような行為をしたとしても、その行為だけでADORとメンバーらの間の信頼関係が破綻したとは見なし難い。

現状、メンバーらが主張する契約解除理由やHYBEの妨害行為については、十分に証明されていない。
契約締結相手ではないパク・ジウォンや、NewJeansとしてデビューする前の案件は、信頼関係の破綻理由と見なせない。また、契約解除事由の大半がミン・ヒジン在任中に発生したにもかかわらず、メンバーらは問題を提起していなかった。

要するにこういう感じ

(2) ADORはメンバーらに対して精算義務など本件専属契約上の重要な義務のほとんどを履行しており、メンバーらはADORの代表取締役であったミン・ヒジンを除く他のADORの取締役が交代した2024年5月31日頃まで、本件専属契約違反や信頼関係破綻などでADORに問題を提起したり是正を要求したりしたことはなかった。

ところがメンバーらは、このようにADORの取締役が交代した2024年5月31日頃からADORに本件専属契約違反などの問題を提起し始め、ミン・ヒジンがADORの社内取締役職を辞任する直前の2024年11月13日頃に突然、ADORに本件是正事項の改善を要求し、「本件是正事項が改善されなければ本件専属契約を解除する」という通知を送った。


さらにメンバーらは、本件専属契約第15条第1項に基づく14日間の猶予期間が経過する前に本件専属契約を解除するという趣旨の記者会見を行い、その猶予期間が過ぎるとすぐにADORに本件専属契約を解除するという内容の通知をした。その後、メンバーらは一方的にADORからの連絡に応じなかった。これらの事情を総合すると、メンバーらの一方的な専属契約解除通告により、ADORが本件専属契約に基づくマネジメント業務を遂行できなかった側面もあると思われる。

ADORはメンバーらに対し、報酬の支払いなど契約上の義務をほぼ履行しており、メンバーらは問題を提起していなかったが、ADOR取締役が交代した頃から突然専属契約違反を主張し始めた。
そしてミン・ヒジンのADOR退任直前に、突然是正要求を行い専属契約解除を匂わせた。その後、14日の猶予期間内に記者会見で専属契約解除を発表し、ADORとの連絡を一方的に断った。
メンバーらの一方的な通告により、ADORは契約に基づくマネジメント業務を遂行できなくなった可能性がある。

わあ、めっちゃ怒られてる

(3) 仮にADORが本件専属契約上の義務を履行する上で多少の不備があったとしても、メンバーらの是正要求にもかかわらずADORが全く是正を行わなかったり、ADORの義務違反が繰り返されたり長期間継続したりしたなどの事情が確認されない現段階では、ADORの本件専属契約違反により本件専属契約の基盤となる信頼関係が破綻するほどに至ったと断定することも難しい。

現時点では、ADORの契約違反が信頼関係を取り返しのつかないほど破壊したとは断定できない。

要するにこういう感じ

3. 保全の必要性に関する判断

ADORは非常に高い失敗のリスクを負いながら、無名の練習生だったメンバーらの成功的な芸能活動のために長期間にわたって全面的な支援と努力を行い、大規模な資金まで投資した。
デビュー後に大衆の人気を得ることに成功したメンバーらが、本件専属契約締結後わずか2年ほどで一方的に専属契約関係から離脱すれば、ADORとしては莫大な損害を被ることになる。
ADORがメンバーらに対して金銭的損害賠償を求めたとしても、その具体的な損害額を証明することに大きな困難を伴うと思われる。
メンバーらも、本件専属契約を一方的に破棄した場合、本件専属契約第15条第2項で定められているように、ADORが回復不可能な大きな損害を被る可能性があることを認識している。

メンバーらが本件専属契約が維持されているにもかかわらず、既存のグループ名「NewJeans」ではなく新しいグループ名で芸能活動を行えば、「NewJeans」のブランド価値だけでなくADORのマネジメント会社としての評判も著しく毀損される恐れがある。
ADORは当初からメンバーらの芸能活動のために設立され、現在までメンバーらのみがADORの唯一の芸能人として所属しているため、メンバーらがADORとの専属契約関係から離脱すれば、ADORの存立自体が危うくなる可能性がある。

メンバーらが本件専属契約に反し、ADORの事前承認なしに、2025年3月23日頃に独自に海外コンサートに参加し新曲を発表する予定であると思われる点など、記録により証明される様々な事情を考慮すると、本案判決に先立って主文記載のような仮処分を発令する必要性も証明される。

ADORはNewJeansのデビューと成功のために多大な投資と努力を行った。
メンバーが専属契約を一方的に解除すれば、ADORは莫大な損害を被る。具体的な損害額の証明は困難だが、メンバーも契約破棄によるADORの損害を認識している。
新しいグループ名での活動は、NewJeansのブランド価値とADORの評判を毀損する恐れがある。ADORはNewJeansのために設立された会社であり、メンバーの離脱は会社の存続を脅かす。
メンバーが契約に反し、独自の海外活動や新曲の発表を計画している点も考慮すると、仮処分の必要性が認められる。

要するにこういう感じ

結論

したがって、本件申請はそれぞれ理由があるためこれをすべて認容することとし、主文のとおり決定する。

2025年3月21日

ADORの申し立てを認め、判決が出るまでの間NJZとしての独自活動を禁じる。

要するにこういう感じ

感想

完走お疲れさまでした!

NewJeansの主張の弱さは去年から指摘されてたんですが、補強しなかったんですね。
専属契約に関係ないことは、専属契約解除の理由にはなりません。HYBEのあれこれやミン・ヒジンの任命も関係ありません。
記者会見前にはもう世宗が絡んでたわけですし、アドバイスは絶対されたはずだと思うのですが。めっちゃ高い有名事務所らしいのに、アドバイス無視したのかなあ。もったいない。

世宗(セジョン)
NewJeansが雇った法律事務所。ミン・ヒジンの法律事務所でもある。選任したという宣言がある前から、NewJeansの独立騒動に関わっていた。それがわかった理由は、NewJeansの専属契約破棄宣言の時出たファイルのプロパティだそうです。「消しとけ」と思った私は、会社でバカな資料見たら真っ先にプロパティ開いて犯人を確認するタイプ。

今日のTMI

流出の件、「医療記録」は含めなかったんですね。「n人が足首の負傷のためダンスの練習を欠席した」という記事を医療記録と言い張るのは、さすがに難しかったのかもしれません。
カン・ミョンソクさんの業界レポートについても、良い点は褒め、改善や向上のための提案をしている、ということが裁判記録に残って良かったです。

ハニの「無視して」発言に関しては、ミン・ヒジンが提出したカカオトークのスクショで、事件当時ハニがちゃんと聞き取れてなかったことが立証されてしまい、紛糾してましたね。どういう意図でこの証拠を出したんだろう。

Dispatchの記事から画像内のテキストを和訳
Dispatchの記事から画像内のテキストを和訳

判決文を読んで印象的だったのが、裁判官がはっきりとミン・ヒジンの影響を認識していることです。
「あなた方はミン・ヒジンがCEOだった時代には何も言わなかったのに、彼女の地位が危うくなった途端是正要求をし、猶予期間が終わっていないのに記者会見を開き、一方的に契約解除を宣言した上、ADORからの連絡を無視しましたね?」ということを、指さし確認しながら言ってます。

(2) ADORはメンバーらに対して精算義務など本件専属契約上の重要な義務のほとんどを履行しており、メンバーらはADORの代表取締役であったミン・ヒジンを除く他のADORの取締役が交代した2024年5月31日頃まで、本件専属契約違反や信頼関係破綻などでADORに問題を提起したり是正を要求したりしたことはなかった。

ところがメンバーらは、このようにADORの取締役が交代した2024年5月31日頃からADORに本件専属契約違反などの問題を提起し始め、ミン・ヒジンがADORの社内取締役職を辞任する直前の2024年11月13日頃に突然、ADORに本件是正事項の改善を要求し、「本件是正事項が改善されなければ本件専属契約を解除する」という通知を送った。

さらにメンバーらは、本件専属契約第15条第1項に基づく14日間の猶予期間が経過する前に本件専属契約を解除するという趣旨の記者会見を行い、その猶予期間が過ぎるとすぐにADORに本件専属契約を解除するという内容の通知をした。その後、メンバーらは一方的にADORからの連絡に応じなかった。これらの事情を総合すると、メンバーらの一方的な専属契約解除通告により、ADORが本件専属契約に基づくマネジメント業務を遂行できなかった側面もあると思われる。

これを読んで「めっちゃ怒られてる」ことがわからない人はヤバい、と思うくらい怒られてる

まあこの裁判官、ミン・ヒジンの仮処分申請で「背反の企図」を認める判決を出した人ですから、その人の前でミン・ヒジンの名前を出しまくれば、タンパリング疑惑は真っ黒になりますよね……。

・2024/5/7
 ミン・ヒジンがHYBEを相手に、議決権行使禁止仮処分を申請。
・2024/5/17
 ソウル中央地裁でミン・ヒジンとHYBE側の仮処分申請審問が行われる。
・2024/5/30
 裁判所がミン・ヒジンの議決権行使禁止仮処分申請を認める。
  ・背反の企図は認められたが行為は認められないとし、ミン・ヒジンの解任に一旦ストップがかかった形。

この時ミン・ヒジンは一旦CEO解任を免れたが、それはHYBEへの背反を企図していてもADORへの背任とまで言えないのでADORでの立場は一旦保護するという、韓国の会社法に基づいての暫定的な状況だった。ここで慎重に動くべきところを、「勝った!」と思ったのではないか、という気がする。ちなみに次の取締役会では解任された。

情治国家と呼ばれ、世論が国政や判決を左右するとも言われる韓国。
ミン・ヒジンとNewJeansは自分たちが大衆を動かせる、と過信したのでしょうか。あまりいい方向に行くように見えません。

現在、彼らが頼みにしている「世論」は、否定的な方向に傾いています。
特にハニは矢面に立っているように思います。外国籍なので、ただでさえ国内の一般層から反感を買いやすいのに、国政監査に出たりビザ問題で国会議員が口をきいたりしたため、悪目立ちしました。

この状態でTIME誌インタビューのように外から国を敵に回す発言をすると、一気に炎上する可能性があります。というより既に炎上してますね。
韓国人の愛国心は、私たちが思うよりずっと敏感で強いので、見ていてハラハラします。国政監査の時も、不用意に「オーストラリアの大使館から連絡もらった」発言してたのに……。

2024年11月の契約解除宣言では「契約違反をしたのはADORだから違約金を払う必要はない」と明言していたNewJeansも、最近のペアレンツアカ発言では「金銭の問題は置いといてADORには戻らない」になっているなど、違約金が避けられない状況であることを認識しているように思われます。

仮処分の判断が出た以上、このまま「NJZ」で爆走すると違約金が膨れ上がるだけですので、手切れ金を払うか戻るか、活動停止中に決めた方がいいんじゃないでしょうか。

現状ADORは「NewJeans」をサポートするという姿勢を崩していませんので、NewJeansにはまだ戻る余地があります。皮肉なことに、今彼女たちを守っているのは、ADORが差し伸べている手だけなのです。

訴え内容を見ていると、ADORはあくまでNewJeansと共に進みたいと言い、HYBEはミン・ヒジン絶許を譲らず、という方向が一貫しています。要するに、ミン・ヒジンに全部被せてNewJeansを取ろうとしているのですが、NewJeansがそれを拒絶してリスクの高い道を選び続けた結果、K-POP業界や韓国人から反感を買っている、というのが今の状況であるように見えます。

「ファンの期待に応えたい」はアイドルの基本姿勢なのですが、その前に専属契約書や裁判所の決定に応えてほしい、と思います。

ミン・ヒジンとは訴えに共通点が多いので、NewJeansの主張が全面的に退けられたことで、こちらも一段と厳しくなりましたね。HYBEは、彼女とは最後まで裁判に付き合うと思います。
とりあえず、次の審理を楽しみに待ちたいと思います。お疲れ様です!


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