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ARMY目線:ミン・ヒジンを巡る騒動


【追記:2025/10/17】現時点での裁判状況とHYBEのCLO発言記事を「2025/10/17」に追加

HYBEと子レーベルによる経営権争い

色々話題が広がっていますが、基本的にはHYBEの子レーベルであるADORで起きた、経営権をめぐる争いだと認識しています。
時々バンタンにも飛び火してくるので、追ってはいるのですが、いかんせんガールズグループ関連の話が多すぎるので、主題がわかりません。なので、一回整理のために自分でまとめてみました。

長すぎるよ!という方は、目次から「BTSはどう関係してるの?」以下をどうぞ。

基礎知識

主な登場人物

  • HYBE:BTS(防弾少年団)が所属するBIGHIT MUSICの親会社

  • ADOR:HYBEの子レーベルで、NewJeansというガールズグループが所属

  • ミン・ヒジン:ADORの元CEO兼NewJeansのプロデューサー(退社済み)

紛らわしい用語
・取締役=理事=社内取締役
・代表=代表理事=代表取締役=CEO

厳密には多少違うようなのですが、もうそれでいいです

ADOR

ADORは、HYBEが2021年に約18億円を投資して設立した子レーベルです。
大雑把に言うと、HYBEがミン・ヒジンとNewJeansのために作った会社だった、と見ていいと思います。
現在新人発掘オーディション中。

簡単な流れ

争いの流れ

  1. HYBEがミン・ヒジンが背任を企図しているという情報を得る
    ADORを監査し、ミン・ヒジンのCEO解任を試みる

    • HYBEはミン・ヒジンを業務上背任の疑いで告発

    • 解任されると、ミン・ヒジンは約110億円を入手する権利を失う

  2. ミン・ヒジンが記者会見および法的手段でCEO解任に抵抗

  3. 裁判所がミン・ヒジンの主張を一部認める仮処分を出す

    • 独立を計画したことは明らかだが実行したとは言えない、という内容

    • ミン・ヒジンはCEO解任を逃れたが、側近2名は解任

  4. ADORが新たに取締役会を開き、ミン・ヒジンを解任

    • ミン・ヒジンは社内取締役に降格、プロデューサーの地位はそのまま

  5. ミン・ヒジンが再びCEOに戻ろうと、訴えを起こす

  6. 裁判所に却下され、CEO復帰への法的根拠を失う

    • 続くADORの取締役会でも否決され、CEO復帰の見込みはなくなる

  7. ミン・ヒジンがHYBEにプットオプション行使を通知し、ADOR退社を発表

両者の主張

HYBE側

  1. ミン・ヒジンがADORの経営権を奪おうとした

  2. ミン・ヒジンが信頼を裏切ったから株主間契約は無効

ミン・ヒジン側

  1. HYBEが不当な待遇をした

  2. 解任は不当であり、株主間契約違反をしたのはHYBEである

メインはADORに対する背任容疑と、株主間契約違反の責任。
背任容疑については、現在警察が捜査中。株主間契約違反については、今後の展開が待たれます。
「HYBEが不当な待遇をした」という主張に絡んで、話題が広がりまくっている状況ですが、メインの話は経営権と株主間契約です。

もう少し詳しい経緯

  • 2024/2/?
    HYBEとADORの間で株主間契約の見直しがあり、ミン・ヒジンから以下の申し出があった。HYBEは拒否した模様。

    • プットオプションの比率の大幅引き上げ(13倍から30倍へ)

    • NewJeansの専属契約を取締役会を経ずに解除できる権利

  • 2024/4/22
    HYBEがADORに対して「経営権奪取企図」を理由に監査に着手し、ADOR臨時株主総会を通じてミン・ヒジンの解任を推進。

  • 2024/4/25
    ミン・ヒジンが記者会見。

  • 2024/4/26
    HYBEがミン・ヒジンを業務上背任の疑いで刑事告発

  • 2024/5/7
    ミン・ヒジンがHYBEを相手に、5/31の臨時株主総会で解任されないよう、議決権行使禁止仮処分を申請。

  • 2024/5/17
    ソウル中央地裁でミン・ヒジンとHYBE側の仮処分申請審問が行われる。

  • 2024/5/30
    裁判所がミン・ヒジン側の議決権行使禁止仮処分申請を認める。

    • 背反の企図は認められたが行為は認められないとし、ミン・ヒジンの解任に一旦ストップがかかった形。

  • 2024/5/31
    ADOR臨時株主総会が開催される。ミン・ヒジンの解任は阻止されたが、HYBE側が推薦した3名の取締役が選任される。

    • ADOR取締役代表を選出する取締役会が、実質HYBE派になった状況。

  • 2024/7/8
    HYBEがミン・ヒジンとの株主間契約解約を通知。その後、株主間契約解除確認の訴訟を提起。

    • 5/30の判断で企図は認められたため、それを根拠に解除した、という流れ。

  • 2024/8/27
    ADORが取締役会を開き、ミン・ヒジンの解任と新代表キム・ジュヨンの選任を決定。

  • 2024/9/13
    ミン・ヒジンが再度仮処分申請を提出。ADOR臨時株主総会を招集し、自身を取締役に再選任した後、CEOとして選任することを要求。

  • 2024/10/29
    ソウル地裁が、ミン・ヒジンのCEOの再任を求める仮処分を却下。

    • 翌日のADOR取締役会で、ミン・ヒジンのCEO再選任案が否決。

  • 2024/11/初め
    ミン・ヒジンが、HYBEにプットオプション行使を通知。

  • 2024/11/20
    ミン・ヒジンがADOR社内取締役を辞任すると発表し、プットオプション行使による代金請求訴訟を提起。

【追記:2025/4/12】ミン・ヒジンが仮処分に勝訴した件で、韓国の商法に関する補足を追記。

背景補足:韓国の商法について
2024/5/30に、ミン・ヒジンは仮処分で勝訴しています。
これは、ADORの大株主であるHYBEが、次の臨時株主総会で自分を解任しないよう求めるもので、裁判所は「裏切りはあったが、背任ではない」としてミン・ヒジンの申し立てを支持しました。

要するに、計画は実行した証拠がない、ということです。逆に言えば、実行すれば背任で刑事罰になります。
当時の商法では、会社の代表(ミン・ヒジンCEO)は「会社に対して忠実である義務」がありますが、株主(HYBE)に対してはなかったため、この判断になりました。

その後商法改正が進められ、2025/3/13に株主全体が対象に含まれる方向での改正案が可決されました。

最初この商法を知らなかったので、判決聞いてビックリした案件

主な争点

  1. ミン・ヒジンの背任行為は立証されるか。

  2. HYBEとミン・ヒジン、株主間契約違反の法的責任はどちらにあるか。

これ以外の争点は基本主題に関係ない別件であり、絡めると論点がズレるので分けた方がいいと思います。

1は近々結論が出るそうです。と言いつつまだ出ません。

紛争の行方を左右するミン・ヒジン元代表の背任容疑に対する警察の捜査が最終段階に入った

Yahoo!ニュース「ミン・ヒジン騒動 韓国法律系メディアが記す”現在地”そして”今後” 「次の動きは警察の捜査結果発表」」より

2は、ミン・ヒジンのADOR代表再任への道は法的に閉ざされ、次の段階(退社と株式売却)へ。
株主間契約上、ミン・ヒジンは「2024/11から株式売却可能、売却後1年間は競業禁止」でしたので、可能になった瞬間実行に入ったことになります。

ただし、株式売却の実現の前には、契約の有効性を巡る裁判の結果を待つ必要があると思われます。

お金の話

クリエイティブの面は客観的評価や統一基準が難しいのですが、裁判になってる主張をまとめると、基本はお金の問題です。

株主間契約

HYBEはミン・ヒジンとの株主間契約を解除し、裁判所に株主間契約解除の確認訴訟を提起しました。

この株主間契約については、「CEOとしての地位保障」「プットオプション(株式売却請求権)」も含まれています。プットオプションの解除により、ミン・ヒジンは約110億円(1000億ウォン)を手に入れる可能性を失いました。

ミン・ヒジンは解除無効を訴え、ADOR代表再任を求めていましたが(再任=契約有効、という理論)、裁判所が却下したため、再任に関しては法的根拠を失いました。

その後、ADOR退社発表の中で「HYBEとの株主契約を解除し、株主契約違反の法的責任をHYBEに負わせる」と発言しており、どちらに契約違反責任があるかを争う様子を見せています。

要するに、「解除したのは自分側で、そうさせたのは相手である」と裁判所に認めさせた方が勝ち、そうでなければ金銭的損害が発生する、という状況です。

プットオプションとコールオプション

プットオプションとは、ミン・ヒジンが決められた時期に決められた価格で、自身が保有するADOR株をHYBEに売却できる権利のことです。彼女に大きな経済的利益を保証するものでした。

ミン・ヒジンはHYBEに対してプットオプション行使を通知し、請求訴訟を起こしました。金額は260億ウォン(約29億円)相当と見られます。
算定基準年度の営業利益を鑑みるに、この金額は売り急いだ(ADOR離脱を優先した)との見方がされています。

逆にコールオプションという、ミン・ヒジンらが契約に違反した場合、HYBEがミン代表らの保有株式をすべて買い取ることができる権利も存在します。この場合、買取価格は「1株当たり額面価格と公正価値の70%に該当する金額のうち、さらに少ない金額」になります。

株主間契約の解除と契約違反が認められた場合、ミン・ヒジンは約110億円(1000億ウォン)手に入るはずが、約3億800万円(28億ウォン)しか手に入らないのではないかと見られています。

現在、HYBEからは背任容疑での刑事告発と、株主間契約解除確認訴訟が、ミン・ヒジンからはプットオプション請求訴訟が起こされており、それぞれの結果が待たれます。裁判が早く進むといいですね。

彼女の対応遅れによる裁判遅延はBELIFT LABからも指摘されており、欠席裁判の手続きをされてからミン・ヒジンが反応する流れは共通しています。
彼女は複数訴訟を抱えていますが、彼女からは自分の利益とプライドに関する訴えしか起こしていないのが印象的です。

ちなみにミン・ヒジンはADORの株を18%(2024/4時点で573,160株)所有していますが(HYBEが80%、残り2%がその他役員)、これを購入する時パンPに約39億4000万ウォン(利息含む)借りています。

もし仮に、ここに裁判費用と契約違反の違約金が重なった場合、多少のマイナスでは済まないと思われます。訴えられてるの、HYBEからだけじゃないしね……。

訴訟費がこれまで23億ウォンかかった。引き続き意味のない訴訟対応をすると破産が起きる構造だ。私はお金を貯めるスタイルではない。考えているように金持ちではないが、私が訴訟費のために家を売らなければならない。
(中略)
3ヵ月で訴訟費が数十億ウォンも増えるのに、一般人が耐えられるだろうか。

デバク「ミンヒジン、”解任後”初公の場「訴訟費、2億5000万円かかった…..家を売却する、HYBEに必ず勝つ」「ドキュメンタリー公開する、全ての過程明らかに」」より

NewJeansのプロデューサー「ミン・ヒジン」氏。その自宅が、仮差押えを受けたという。裁判所に「仮差押え」申し立てを行ったのは、「セクハラ」被害を訴えているADOR前社員だという。

デバグ「ミンヒジン「ミンヒジン「自宅」仮差押え、申立者はAdor元社員「セクハラもみ消し」主張」より

関連する訴訟

ミン・ヒジン VS BELIFT LAB&SOURCE MUSIC

  • ミン・ヒジンが他グループに対して行った発言に対し、同じHYBE子レーベルの「BELIFT LAB(ILLIT所属)」「SOURCE MUSIC(LE SSERAFIM所属)」が業務妨害と名誉毀損で訴訟中。

    • BELIFT LABは、名誉毀損および業務妨害で20億ウォンの損害賠償を請求。

    • SOURCE MUSICは、虚偽事実流布および業務妨害で5億ウォンの損害賠償を請求。

    • ミン・ヒジンは逆に、BELIFT LABへ50億ウォンの反訴を提起。

      • 2025/1/10初公判。ミン・ヒジンは全面否定。

ミン・ヒジンハラスメント案件

  • ADOR元職員Aが、在職中にミン・ヒジンの右腕とされる副代表にセクハラを受けたと訴えた。この件でミン・ヒジンの対応が不適切だったとし、名誉毀損と二次加害で提訴。1億ウォンの賠償を請求。

    • 2025/1/6調定期日。謝罪すれば和解もあり得るとの申し出に対し、ミン・ヒジンは拒否。

      • 2025/3/26、ミン・ヒジンのパワハラが認められ、過料処分に。

      • ミン・ヒジンは代理人を通じ、不服申し立ての意思を示した。

ミン・ヒジンは他にも、ADOR元職員Bからの刑事・民事訴訟、Dispatch記者やHYBE幹部やネットユーザーへの名誉棄損訴訟など、大量の訴訟を抱えており、証拠確認などの手続き作業だけでパンクしているのではないかと言われています。

BTSはどう関係してるの?

基本、HYBE/ADORとミン・ヒジンの話なので、BTSは関係ありません。
ただHYBE最大のIPなので無関係とはいかず、何度か言及されています。ミン・ヒジンは釈明しましたが、発言自体は否定していません。

BTSに関する言及①MV関連

同メールのキャプチャーには、外部には知られていないADORの新しい主張も盛り込まれ、目を引いた。HYBEがミン・ヒジンと事前の打ち合わせを経ず、現NewJeansのメンバーで、当時練習生だったミンジとハニをBTS(防弾少年団)のミュージックビデオに出演させたという主張だ。ミンジとハニは、2021年7月9日に公開されたBTS「Permission to Dance」のミュージックビデオに出演した。

ADORの主張によると、当時ミン・ヒジン側は、HYBEに「先週、BTSのミュージックビデオに事前協議なしにガールズグループの練習生たちを出演させたことなど、無礼な前例が続いていると感じられる。SOURCE MUSICやBIGHIT MUSICを信頼することが難しい状況が多数発生していることが懸念される」という意見を伝えた。

Kstyle「ADOR ミン・ヒジン代表、NewJeans ハニ&ミンジが出演したBTSのMVに言及「事前の協議なかった」」より

ちなみに時系列は以下なので、MV出演時にADORはまだなく、この主張は成り立たないと思われます。

  • 2017:ミンジがSOURCE MUSICの練習生になる。

  • 2019/07/01:ミン・ヒジンがBig Hit EntertainmentのCBO(最高ブランド責任者)に就任。

  • 2019/07/29:SOURCE MUSICがBig Hit Entertainmentに買収される。

  • 2020:ハニがSOURCE MUSICの練習生になる。

  • 2021/03/31:Big Hit EntertainmentがHYBEに社名変更。

  • 2021/07/09:ハニとミンジが出演した、BTSの「Permission to Dance」MVが公開。

    • この時点で、ミン・ヒジンはHYBEのCBO、ハニとミンジはSOURCE MUSICの練習生だと思われる。

  • 2021/11/01:ADOR設立、CEOにミン・ヒジン選出。

YouTubeより
https://namu.wiki/の「민지(NewJeans)」※韓国のwikiの「ミンジ」
https://namu.wiki/の「하니(NewJeans)」※韓国のwikiの「ハニ」

この件は後の裁判(1/10 SOURCE MUSIC vs ミン・ヒジン)で言及され、出演させたのはSOURCE MUSICのCEOであるソ・ソンジンだったと判明。

ちなみに、シャーマンとのカトク会話では、「ソ・ソンジンがあれこれ全部手伝ってくれる。本当にバカな奴」「ソ・ソンジンはパニックになるでしょうね、ハハ」「ソ・ソンジンと戦って勝ちます」と、わりとアレな扱いです。ライバルだったんでしょうか。

BTSに関する言及②カトク関連

※カトク=カカオトーク。韓国で普及しているLINEに類似したアプリ。

HYBEの説明によると、ミン代表はシャーマンに「BTSは軍隊に行くのか行かないのか」と尋ね、シャーマンは「行くでしょう」と答えたそうです。続いてミン代表は「防弾(BTS)が軍隊に行くのが私にとってはいいと思う。行かせてよ(笑)。あなたはどう思う?」「彼らがいないほうが私には得だと思うから」と言ったとのこと。シャーマンは「行かせるつもりよ。金メダルを取ったわけでもないし」と答えたそうです。

朝鮮日報「민희진 "BTS 군대 가라 주술? 그럼 사람들 다 굿하고 안 가겠네"(ミン・ヒジン「BTSに軍隊に行けと呪術? だったら皆シャーマンに頼んで行かないでしょう」)」より
下の記事・一番上のカトク画像の真ん中の発言

シャーマン「SMのように再利用するのではなく、BTSをここで終わらせるべき。毎日覚悟を決めて」

TVデイリー「[단독] "회사 먹을 수 있어" 뛰는 민희진 위에 나는 무속인 '지영님 0814'의 정체(【独占】「会社を乗っ取れる」ミン・ヒジンの上を行くシャーマン「ジヨン様0814」の正体)」より
下の記事・一番上(ミンヒジンとセットのではない)のカトク画像の最初の発言

イ元副代表「防弾(BTS)が帰ってくる前に手を打たないといけません。これからの1年が勝負です」

Koreaboo「Explosive Leaked ADOR Messages Seemingly Confirms HYBE’s Accusations(流出した衝撃的なADORメッセージはHYBEの告発を裏付けているようだ)」より

ミン・ヒジン関連のカトク画像はたくさん落ちてますが、基本報道側が裁判所への提出資料を元に再構成した画面だと思われます。裁判提出資料は画像じゃなくてテキストらしいので。
少なくとも、画像内にロゴが入ってるやつはそうです。一部が切り取られてるものもあるので、注意。

BTSに関する言及③テテ関連

ミン・ヒジンがYouTube番組に出演し、テテが自分に連絡をくれるという話をしたのですが、その時点でテテは入隊後だったので、波紋を呼びました。
即、国防部(韓国の国防省)に「訓練兵なのにアイドルの立場を利用して携帯を使ったと見られる」と苦情を申し出た人が登場し、国防部が「そんなことしてません」と調査・回答する事態に発展。

テテペンとしては、心から「迷惑」と思いました。自分のために躊躇なく他人を踏んでいく姿勢は、好きになれません。

グクの発言

先日はグクがインスタで「Artists are not guilty」「Don't use them」と発言して波紋を呼びました。便乗して、グクはミン・ヒジン派だとする意見が出ました。何でやねん。

私の感想は、「これができるなら、BTSの発言を事務所が管理してる説は成立しないな」でした。事務所がすぐ確認取れて素直なコメント出てるあたりは、好感ポイントです。

とりあえずNewJeansの年齢を確認しに行きました。オーストラリア国籍の子もいるって初めて知りました。グローバルだなあ。ちなみに法定成人年齢はオーストラリア18歳、韓国は19歳だそうです。

感想

この件をBTS中心で見た場合、
「ミン・ヒジンから出火して他の子レーベルにも飛び火しており、親会社の株価に影響中。結果として、BTSが持っているHYBE株にも影響している」
という状況になります。

韓国に支社を出そうとしてる海外企業には、大変興味深い事案ではないでしょうか。「親会社と、子会社の雇われCEOによる経営権争い」って切り口でまとめると、ビジネス界隈あるある案件なんですけど、蓋を開けたらこれっていうのはかなり予想外。
わりと情緒面から攻めてくるので、日本人の感覚では理解できない部分が多いです。シャーマンまで出てくるし、パワーワードが満載すぎる。

BTSの話出てないかなと思って、流れてくるカトク会話を片っ端から翻訳して読みましたが、このシャーマンは株式や業界に詳しすぎますね。
韓国のシャーマン界隈とはこれが初遭遇ですが、音楽業界特化型シャーマンとか存在するんでしょうか。正直、中の人がライバル会社の人間でも驚かないなと思いました。

HYBEの対応を見てたら、和解はないという感じですね。
黙って怒りながら証拠集めしてる様子。最初「まさかそこまで」と思ってたら好き放題やられたので残りの裁判は勝ちます、という意思を感じます。

まあ、私がHYBEでも絶許案件です。子レーベルのCEOとしては言動が不適切すぎるし、自分を慕う子を盾にして条件闘争する手法は倫理的にどうかと思います。
NewJeansが内容証明まで出して代表復帰を要望したのに、その回答期限(2024/11/27)が来る前に、代表になる見込みのなくなったADORからの退社を宣言しましたしね。おかげで、NewJeansの要望は宙に浮きました。梯子を外す早さが冷血すぎます。

このため、NewJeansの契約解除要求のうち、ミン・ヒジンとの関係を理由とした契約解除の主張は難しくなると思われますし、契約が解除されても違約金は発生しますので、NewJeansの立場は困難になったと見られます。

また、ミン・ヒジンは株式売却(プットオプション行使による請求)訴訟に入ったそうなので、売却された場合、競業禁止契約により1年間は一緒に仕事ができません。
HYBE/ADORを出た場合、NewJeansの名前や曲は使えなくなる、ということは知られていますが、「FIFTY FIFTY」問題により音源・コンテンツの使用不可期間が1年から3年に延長されています。

「ARMY目線:ハニの国政監査出席は何がまずかったのか」より

彼女はあくまでADORのCEO復帰を求めていましたが、それは要するに
「CEO復帰=それを定めた株主間契約は有効=プットオプションも有効」
ということなので、まあ110億円は惜しかったよね……13倍の比率でこの金額なのに30倍を求めてたのか、すごいな……、という感想しか出ません。

テテペンとしては、「Layover」PDとしての仕事には感謝しているのですが、「素晴らしい作品を作る人=素晴らしい人格者or経営者」ではないので、それとこれとは別。

前にテテが「Layover」1周年記念に、インスタでミン・ヒジンが撮ったと言われているものを含む写真を見せてくれたことがありましたが、あの時も
「普通仕事での写真は会社のものになるけど、PDがクビになった場合Behindの写真は個人所有との線引きで揉める可能性があるから、今見せてもらえて本当に良かった!」
という斜め下の感謝を覚えました。テテいい仕事する💜(本心は知りません)

【追記:2025/3/20】この件に関しては後日フォトグラファーさんなどが分かったので、こちらの記事をご覧ください。

まだまだ続きそうなこの案件。完全体BTSが復活する2025年6月までには何とかなってるといいんですが、無理だろうなあ。


その後の流れ

2024/11/20時点

株界隈では、HYBEの株価は好調。

元々他の子レーベルアイドルは頑張っていたので、HYBEの株価は適正価格以下になっており後はいつ買いに転じるかが焦点、という評価だったところへ、ハニの国政監査あたりからNewJeans&ミン・ヒジンとの決別が確定になったので不安要素がなくなったという見方が強まり株価が好転。
そうなると、ジン君大回転に加えてホビも復帰→後はBTS完全体に向けての期待も膨らむ感じで、株価上昇中。

経済系の記事は「利益」という芯が通ってるから、情緒過多な芸能記事よりある意味信頼できるなと思いました。

2024/11/20のHYBE株価

関連記事

朝鮮日報の記事。投資家目線での意見が読めます。
「はちみつと焼酎」さんが和訳記事を上げてくださっています。

ミン代表がHYBEから出るのは難しいだろうね。 パン議長ぐらいNewJeansや歌手のためにお金を使ってくれる人がどこにいる?

朝鮮日報「BTSが戻ってきたHYBE、NewJeansが去るとしたら、株価と投資家たちは?」より
韓国のnamu.wiki「ミン・ヒジン - HYBE間ADOR経営権紛争」 

ただし、今後は外部投資家を呼び込むことは諦めなければならないでしょう。
今回の件の後、市場関係者たちは一様に、「裏切って背中を刺すような人物には、絶対に投資しない」と口を揃えて言っています。
今回ミン・ヒジン氏が最も大きく失ったものは、資本市場からの信頼です
それは今後も、彼女にとって深い傷として残るでしょう。

BLOTER「[박종면칼럼] 돈으로 본 민희진([パク・ジョンミョンコラム]お金で見たミン・ヒジン)」より

2025/1/21時点

今年、BTSは全員が兵役を終えて活動を再開する予定です。
それに先んじてホビのソロツアーが発表され、HYBEの時価総額を跳ね上げました。グループとしての活動再開にはより期待がかかり、ミレアセット証券が大口投資家にHYBEの転換社債(3900億ウォン規模)を売り出したところ完売目前となっています。

2025/1/21 20:00時点

ミン・ヒジンは、旗色が悪いように見えますね。
ダボリンク社会長や国会監査の書類を持ったハニと会う様子を撮られてたり、株価落とされて激オコのダボリンク会長が暴露を始めたり、ヘインの叔父さんとの会話(テレグラム)が流出したり、もう内部分裂待ったなし。

この状態で現状全ての裁判で勝とうとしているのはある意味凄いですが、訴訟と悪口を乱発しすぎて首が回っていない感があります。どうなることやら。

NewJeansが香港で発表した新曲のクレジットに載ってました。

『Pit Stop』

2025/10/17時点

記事を検索しましたが、裁判かインスタ投稿くらいしか出ていない様子。
現在の裁判状況はこう。

  • 2025/11/07:Source Musicがミン・ヒジンに名誉毀損による損害賠償訴訟(5億ウォン規模)を求めた件の弁論期日

  • 2025/11/14:Belift Labがミン・ヒジンに損害賠償訴訟(20億ウォン規模)を求めた件の弁論期日

  • 2025/11/27:HYBEとの間の株主間契約解除確認訴訟およびミン・ヒジンに(株式売却請求権)行使による代金請求訴訟に関連する弁論期日

  • 2025/12/18:HYBEとの間のプットオプション訴訟の結審(審理終結)予定

ちなみに2025/10/30には、ADORがNewJeansとの専属契約有効確認を求めた件の判決が言い渡される予定です。

同日に行われるはずだった、ADOR元職員がミン・ヒジンに1億ウォンの損害賠償を求めた件は、関連訴訟の判決待ちで延期になりました。
ADOR元職員の陳情を受け、雇用庁がミン・ヒジンのいじめを認めて罰金支払いを命じた件について、ミン・ヒジンは不服として訴訟を起こしていましたが、2025/10/16に引用決定(判決据え置き)が下ったので、民事裁判側も進行するかもしれません。

裁判所が「ミン・ヒジン元ADOR代表が職員に対して職場内の嫌がらせをしたのが正しい」と認めた。 「ミン元代表が、ADOR元職員Aさんをいじめた」と政府が過怠料を課したところ、ミン元代表が不服して訴訟を起こしたが、ここで裁判所が政府の手を挙げたのだ。

10ASIA「[단독] "직장 내 괴롭힘 맞다"…민희진, 과태료 불복 소송서 패소 [TEN이슈]([単独]「職場の嫌がらせが正しい」…ミン・ヒジン、過怠料不服訴訟の敗訴[TEN問題])」より

2025/9/11、ミン・ヒジンがHYBEにプットオプション行使を求めた裁判で、HYBEのCLO(最高法務責任者)であるチョン・ジンスが述べた内容が、非常に詳しかったです。HYBEから見た流れとして、以下の記事をどうぞ。

HYBE CLO、「ミン・ヒジン関連の不審な情報提供を受ける…ADORの独立を助けてくれと」

入力 2025.09.11 17:06 記者名 チョン・ヘウォン記者

チョン・ジンス CLOは11日午後、ソウル中央地方裁判所民事合議第31部(ナム・インス部長判事)で開かれた、ミン・ヒジン前代表ら3名がHYBEを相手取って起こしたプットオプション行使に関する株式売買代金請求訴訟の最終弁論に証人として出席し、「ミン・ヒジンの疑わしい動きに関して情報提供を受けた」と述べました。

チョン・ジンス CLOは、業務協約書に「ミン・ヒジンはADORおよびその他の系列会社に損害が発生する可能性のある行為をしてはならない」、「ADORおよびその他の系列会社に損害が発生する可能性のある行為をしてはならない」などの条項が盛り込まれていることに関して、「ミン・ヒジンが複数の部署と仕事をする中で、様々な問題を引き起こした。会社で保護できるものがなければ、こうしたことが繰り返される可能性があるという懸念があったため、このような条項を盛り込んだ」とし、「系列会社のレーベル代表程度の立場になれば、ああいう規定がなくてもマルチレーベルの趣旨を理解し、共に発展していく決定をするはずだが、ミン・ヒジンの場合にはそうではないという懸念が多かった」と述べました。

続いて、ミン・ヒジンが「奴隷契約」だと主張して再交渉を要求したことに関して、「プットオプションの倍率を13倍から30倍に引き上げてほしいと要求した。代表取締役の権限を強化するように要求した。専属契約の締結、解約、延長などに関して、代表取締役の単独権限にするように求めた。また、外部の第三者と用役契約(訳注:業務委託契約など)を締結することも、代表取締役の権限に変更するように主張したと承知している」と述べました。 ミン・ヒジンのプットオプション30倍の要求に関しては、「30倍に引き上げることになると、売上よりも多い金額を持ち出す状況が生じる可能性もあり、あまりにも大きな数字だ。プットオプションというものは、一生懸命成果を出せば、その分報酬を持っていくことができる構造だ。しかし、成果に関係なく保証してほしいというのは、プットオプションを付与した趣旨に合致しない」と明かしました。

チョン CLOは、ミン・ヒジンの疑わしい動きに関して情報提供を受けたと述べ、「2024年2月頃、ADORの人たちが独立しようという計画を立てていて、手伝ってほしいとプライベートエクイティ(PE:未公開株に投資する投資ファンド)に話して回っているという情報提供が入ってきたと承知している」とし、「3月には、HYBEの主要株主の一人から『ミン・ヒジンが突然、一対一での面会を要請してきたが、なぜ会いたがっているのか分からない。疑わしい』という連絡が来た。また、ミン・ヒジンの配下にいた副代表が、HYBEアーティストたちが押し出し(訳注:意図的に競争相手の活動を妨害すること)をしているようだという虚偽の噂を広めて回っているという情報提供を受けたと聞いている」と述べました。
チョン CLOは、HYBE経営陣とこれに関して話し合ったとし、「ミン・ヒジンが株主間契約に不満を提起しながら交渉案を送ってきたが、その内容も私たちが考えていた以上に大きな内容だった。そこに、こうした情報提供まで加わったため、『何を考えているのか、どんなことをしているのか』について議論した記憶がある」としました。

さらに、グループ NewJeansの親たちからの抗議事項が含まれたEメールを受信したとし、「このメールを受け取って、みんな心配し、驚いた。そこで提起されている盗作問題は、主観的な判断が作用する可能性がある。盗作か否かについては、会って話したり、お互いの誤解を解く機会を持つことができると考えた。しかし、あのように公式的なメールにアーティストの親御さんまで含めてメールを送ってきたのを見て、解決しようとするよりも、問題を本格的に起こそうとしているという印象を受けた。特に、その内容を見ると、専属契約違反の可能性があるという内容があるが、これを機にアーティストたちを本格的に動揺させようとしているのではないか、連れて出て行こうとしているのではないかという懸念もあった」と述べました。

その後、HYBE側がミン・ヒジンをはじめとするADORに関する監査を始めたとし、「単純な問題提起をするEメール以上の意味が込められていると考え、基礎的な調査が必要だと考えた。キーワード検索などを通じて出てきた文書が、ミン・ヒジンの配下にいた代表が作成しているプロジェクト1945、業務ノート、調査文書、HYBE 7大罪悪などの文書が発見された。また、ミン・ヒジンの業務用のEメールアカウントから、シャーマンとやり取りしたカカオトークを添付したメールを発見した」と明かしました。

SPOTV NEWS「하이브 CLO "민희진 관련 의심스러운 제보 받아…어도어 독립 도와달라고"(HYBE CLO、「ミン・ヒジン関連の不審な情報提供を受ける…ADORの独立を助けてくれと」)」より

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