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質問178:音楽のリズムをイメージするのは有効?

こんにちは、※※です。
深層意識でミスを引きずる癖でもあるようです^^;この前の試合でミスをしたとき、「明日にでも治そうか」と思ったのに同じミス4連続で1ゲーム落とし、さらにそこからそのミスが気になりだして悪循環が始まりました。結局その試合は周りのコートへの迷惑も考えずに叫んで切り替えてぎりぎり勝てたんですが、矯正の必要がありそうです。
 
前回の筋トレについての回答ありがとうございます。
筋トレは怪我防止以外に効果は期待できなさそうですね。神経系の発達はストレッチでも果たせますし。
バネって言葉はよく聞くんですけど、何のことか知らないんですよねorz 今度ググってみようと思います^^
 
今回はリズムについて。
毎日聞いているレベルの大好きな音楽がある人は、その音楽のリズムがテニスでもコンフォートゾーンとして刷り込まれてしまう可能性はあるのでしょうか。
また逆に、相手の打球と自分のリズムをその場で合わせるために、似たようなテンポの音楽をイメージしてみるという手は有効なのでしょうか?
回答よろしくお願いします
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ばらばらに質問してしまって誠に申し訳ありません。※※です。
例えば、中学生などだと、知っているポケモンの名前を打つ瞬間に叫びながら打つなどといった遊び(?)があります
これが上達の鍵となりえるのでしょうか?

 回答


▶筋肉バネ化の具体例「デコピン」


筋肉のバネ化というのは、筋力を能動的に動かすというよりも、反動系の出力の仕方を指すのだと思います。
 
たとえばデコピン
 
親指に中指の先端を引っかけて力を込める。
 
あとは親指のフックを外せば、中指は能動的に動かそうとしなくても、勢いよく高いエネルギーを作用させることができます。
 
やってみると分かると思いますが、中指を単独で勢いよく動かそうとしても、この鋭さはまず出ません
 
カンガルーのピョンピョンなどもこの力に依拠しているため、力を発揮しているというよりバネ的な反動が原動力となっているから、躍動的で持続性も高いと言われます。

https://www.youtube.com/watch?v=tUbeqUyelPQ
 
体操のハンドスプリング、ヘッドスプリング、ネックスプリングなども、「スプリング」というくらいですから、そうでしょう。
 
能動的な筋肉による出力でやろうとすると、とてもできません
 

▶加藤季温プロの「プライマリーモーション」

 
私が好きなプレーヤーの一人である、全日本テニス選手権2007ミックスダブルス覇者の加藤季温プロは、「プライマリーモーション」の普及に尽力しました。
 
たとえばサーブでは、(常識的なテニス指導で言われるような)能動的にジャンプするのではなく、曲げ固めた膝関節に対して体重を上からグッと押し込む力で、バネ的にエネルギーを作用させます。
 
テニス選手として恵まれた体格とは言えない加藤プロでしたが、放つそのサーブ力は、確かに凄まじいものでした。
 
手のひらの大きさを比べ合ってみると、小柄な私のほうが大きかったくらいなのが思い出されます。
 
ちなみに加藤プロはご存知のとおり、後述する「ノリ」がナイスなキャラクターです\(^o^)/
 

https://www.youtube.com/watch?v=J9tg0a7bLUM
 

▶「弾んで」「打って」♪

 
リズムにつきまして。

毎回聴いている大好きな音楽であっても、ボールが行き交う「弾んで」「打って」のリズムとは一致しないので、刷り込まれてプレーに支障をきたすという心配はないと思います(関連記事「書評第1弾。『インナーゲームシリーズ』『合格る技術』『幸せの青い鳥を探しすぎる心理』」)。
 
逆に、ボールの往来と似たようなリズムの音楽であっても、やはりピタリと一致するわけではないので、「リズム合わせ」の一助とはなりにくい。

▶「ノリ」が大事

 
ただ、音楽があると、「ノリがよくなる」ということは言えると思います。
 
このノリが、大事なんです(関連記事「寄せては返すラリーの波に『乗る』技術」)。
  
ノリの力は、計り知れないものがあります。

たとえば、陸上競技のフィールド種目。

跳躍や、投擲種目の槍投げなどは試技の準備に入るにあたって、会場に手拍子を求める選手が少なくありません。

https://youtu.be/gCl6xXFEuBQ

「乗る」のです。

そんな手拍子など求めなくても、跳んだり投げたりはできます。
 
乗ると気持ち、気分、機嫌がアガります

すると波動が上がるから、周りの人にも喜んでもらえます(関連記事「『縁起』の世界」)。 

スタジアムが一丸となって、パフォーマンスが上がります。

▶やめられない・とまらない!

 
仕事でも勉強でも掃除でも、「乗ってきた!」という感覚は、誰しも一度や二度は感じた経験があると思います。
 
そんなときは、頑張って努力しようとしなくても、続けてしまう・続いてしまう
 
やめたくても、「やめられない・とまらない」のです。
 

▶「好きだったら『努力』『苦しい』とは思わない」by平野レミ

 
努力といえば、こちらでは巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」元管理人ひろゆきさんのポストについて触れましたけれども、料理愛好家の平野レミさんも、著書でこう語る。

「好きだったら、『努力』『苦しい』とは思わない」『私のまんまで生きてきた。 ありのままの自分で気持ちよく生きるための100の言葉(平野レミ著、ポプラ社刊)』)。

努力が「好き」という人であればいいのでしょうけれども、それを「苦しい」と感じる人にとっては「乗れない」から、せっかくの挑戦も「やめてしまう・とまってしまう」のだと思います。
 
その場合は努力ではなく、コツや攻略法で成功すればいいのでしたね。 

そうすれば今は「苦しい」テニスも、「好き」になります。

▶「打たされる」か「打ちたい」か。それが問題……

 
ポケモンの名前を叫びながら打つ練習につきまして。

これは上達の一助となりそうですね。
 
打球することに好ましいイメージが形成されます。
 
これも大事なこと。
 
「テニスが好きだ」という人の中には、そうはいっても「スピードボールに手を出すのが怖い」「ダブルスで自分のところに飛んできてほしくない」という人は少なくありません。
 
テニスが好きといいながらも、「打たされる」怖れのイメージなのです(関連記事「怖れないテニス」)。
 
このような心理状態でいる場合、「打ちたい!」イメージを持っている人と、たとえ同じようなフォームや打ち方やスイングスピードであったとしても、結果は違ってきます。
 
分かりやすく言うと、前者はミスショット、後者はナイスショット。
 
「打たされる」か「打ちたい!」かの違いによって、一瞬の打球タイミングの捉え方や、入出力の加減、ボールの見え方すら、まったく違ってくるからです。
 
逆に言えば、ボールがハッキリ・クッキリ見えるようになると、それはパズルの最後のワンピースを埋めたくなるようなもので、どうしたって「打ちたい!」に改まるのです(関連記事「『新・ボールの見方』」)。
 
先ほど俎上に載せた筋トレの例でいえば、「やりたい」のと「やらされる」のとでは、こなせる重さや回数も全然違ってきます。

▶「ペレ!」「マラドーナ!」「ジーコ!」

 
好きなポケモンの名前が関連づけられると、打球行為に好ましいイメージが形成されるため、少なくとも「スピードボールに手を出すのが怖い」「ダブルスで自分のところに飛んできてほしくない」とは、よぎりにくくなるのではないでしょうか。
 
そういう私も小学生のころ、ペレだとかマラドーナだとかジーコだとか、仲間と叫び合いながらボールを蹴っていた、懐かしい思い出がよみがえります。
 
ちょうど、『キャプテン翼』が流行り出した時期でした。
 

▶『ボールに集中するための世界でいちばん簡単な方法』


とはいえ根源的にはポケモンに頼らなくても、ボールそのものに興味を持っていただけますように。
 
その昔、『ボールに集中するための世界でいちばん簡単な方法』という、著者としてとても恥ずかしいタイトルの書籍をリリースしたのですけれども(副題:裏集中の活用)、それが、ボールに興味を持ってもらう内容でした。
 
たとえばボールの「生老病死」を観察する。
 
ボールも諸行無常ですから、ずっと同じように見えて、(打たなくても)刻一刻と変化しています。
 
今の製造技術なら毛羽が抜けないボールも作れるのですけれども、そうすると打球するたびに、どんどんサイズが膨れ上がってしまいます。
 
なのでボールは「鶴の恩返し」さながら、自らの毛羽を打球ごとに千切らせて、規格内の直径6.54~6.86センチメートルサイズにその大きさをとどめる有機的な存在ということは、関連記事「ボールは、生きている」で述べたとおりです。

そう思うと、ボールに興味が湧くでしょう?

すると文字どおり、「ボールに世界でいちばん簡単に集中しやすくなる!」のです。

その具体例は次のとおり……。
 

▶マルチナ・ヒンギス、「ペコ球」に気づく


当時の天才少女マルチナ・ヒンギスがこちらでアンパイアに指摘したのは、ボールがもとからパンクしている不良品だったからというよりも、内圧が低くなってボールが「老いた」変化だったのではないでしょうか。
 
プロの試合では、ヘタる劣化を考慮して、初めはウォーミングアップを含むから9ゲーム、以降は7ゲーム消化ごとにボールチェンジするのがルールです。
 
これに気づけるくらい「ボールに集中している」から、「テニスなんて自転車に乗るようなものよ!」なのです!(ちなみにヒンギスが、明石家さんまさんによるクロスからダウン・ザ・ラインへ展開した配球に追いつけなかったのも、「現実に対するイメージのズレ」。だから抗議に至る)。

https://youtu.be/idTndG1QPxQ?t=1246

ですからテニスが上達する上でギアのプライオリティー・ワンは、ラケットでもストリングでもなく、ボール。

ここにもっとお金をかけるべきでしょう(関連記事「買い物は自分を豊かにする新NISA以上に身近な『投資』」)。

内部の窒素ガスが抜けたペコ球で練習し、それで上手くなればなるほど、「現実に対するイメージのズレ」が拡大するばかりなのです(関連記事「ボールは『取り扱い要注意』」)。 

▶オノマトペ本byテニスゼロ


改めて、打つ瞬間にポケモンの名前を叫ぶ遊びにつきまして。
 
そうでなくとも発声は、「威力」のみならず「技術」でもあります。
 
「『オノマトペ』で感覚的なプレーができる」ご説明はこちら(関連記事「セレスもシャラポラも『せこい威嚇』などしない」)。
 
ちなみに公文から出版された朝日大学経営学部・藤野良孝准教授監修のオノマトペ本は、若き日の私がライティングしたものです(と、過去に執着などしても、仕方のないことではありますけれども、ね)。

https://shop.kumonshuppan.com/view/item/000000002198
 

▶なぜ、人は「過去の自慢話」をするのか?


過去の嬉しかった思い出などを振り返るのは、今が充実していないからだと、相場が決まっています。
 
今・ここ・この瞬間に味わっている「天津飯」がめちゃくちゃおいしければ、過去に食べた「ステーキ」がどれだけジューシーだったとしても、「あっちのほうがおいしかったなぁ」などとは、一切よぎらないのです。
 
過去の自慢話ばかりする人が周りにいるかもしれませんけれども、その心は?

「今の人生がつまらない」
 

▶「未来の心配」が一切消えてなくなるとき


逆に言えば、今が充実していれば過去の活躍など振り返ることはないし、だから「過去に失敗したからこの次も……」などとわずらう未来の心配なども、一切消えてなくなってしまうのです。

過去や未来といっても、1年前や3日後のことばかりではありません。

0.1秒前も過去だし、0.1秒後も未来。

「もう」と「まだ」の狭間に、「集中」があります

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ) スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero