見出し画像

質問160:前でとらえるタイミングのコツがあれば教えて

先日はありがとうございました〓
またフォアハンドの件なんですが、前でとらえるタイミングのコツがあれば教えていただきたいです。
なかなかボールとのタイミングがあわず後ろでボールをとらえてしまいます。
よろしくお願いします。

回答


▶前でとらえようと「意識している」から……


おそらく今は、ボールを体の前でとらえようと、「意識している」のだと思います
 
そうするとその間、ボールは視界には入っていて眺められても、鮮明には見えないですから、スッスと消えて、スピード感、距離感を見誤り、急にボールが手元へテレポーテーションして来るような感覚に見舞われ、振り遅れます
 
どうすればいいでしょうか?
 
もちろんボールを前でとらえようと、「意識しない」ようにします。
 
その上でこちらで述べているとおり、相手のインパクトから見て、最長距離、最長時間を費やしてボールに集中し続けると、スピード感、距離感を正確に認識しやすくなると思います。

そうすれば「今だ!」と感じる瞬間(時間=タイミング)で打てるようになってきます。

▶打点の「場所」を定めるからテニスは難しくなる


ちなみに打点を場所や位置で定めようとするのはおすすめではありません。
 
よく言われる「腰の高さで打ちましょう」「踏み込んだ足のボール2個分前で打ちましょう」という場所や位置は、実情を言えば「毎回変わる」から、そこで、フォームを柔軟に変えられる対応力が求められます。

https://youtu.be/TC5yc32EnL4

換言すれば、打点を場所や位置で定めようとして「フォーム固め」に腐心すると、対応力を損ないかねません(関連記事「『フォーム固め』という呪縛」)。

たとえ打点を体の前に取れたとしても、ご自身が「打ちたい」と感じる瞬間(関連記事「「集中」すれば、やりたくなる」)と合っていなくて窮屈感を覚えるならば、それはレイトヒット。
 
もちろん打点が力の入りにくい体の後ろ側になってしまうのは、バイオメカニクスとして不利なのは間違いないのですけれども、打点は場所や位置よりも、「時間=タイミング」がナイスショットを生み出す上では優先されます

▶タイミングを合わせようと「意識しない」

 
打点は時間が大事。
 
だからといって時間を合わせようと「意識する」のももちろん先述したのと同様の理由で問題になります。
 
ですから「打点を前にしよう」「振り遅れないようにしよう」「タイミングを合わせよう」などと意識しません。
 
ただボールを見るようにしてください。
 
最長距離から(もっと言えば自分が打った瞬間から飛んで行く)ボールをずっと見続けていると、そういった思考を意識は捉え(られ)なくなります。

▶タイミングが合わない本質的な原因


さらにより本質的な原因としては、「現実に対するイメージのズレ」がありそうです。
 
簡単に申し上げると、これくらいの速さのボールがこれくらい弾んでくるだろうと思い込んでいるご自身のイメージと、実際に飛んでくるボールの挙動が、一致していないのですね
 
特に振り遅れて打点が後ろになる場合は、実際のボールがイメージしているよりも、もっと深く弾んできています。
 
そうであるにも関わらず、ご自身は「これくらいしか弾んでこないだろう」と思い込んでいるから、タイミングが合わないのです。
 
「思い込み」というのは、自分が思い込んでいると「気づけない」ところに、その本質があります(関連記事「『化ける』ときはやって来る」)。 

▶「鉄の玉」と「スーパーボール」!


「振り遅れていると自分でも分かっている」
「打点が後ろだと自分でも分かってる」
 
分かっているから遅れないようにと、早く振り出して打点を体の前に取ろうとするのだけれど、やっぱり窮屈な打ち方になる
 
そういう場合は、現実に対するイメージがズレています。
 
もちろん極端すぎる例ですけれども、テニスボールをあたかも「鉄の玉」だと思い込んでいるのです。
 
着弾したら、ドスン(関連記事「飛んでくるボールが『鉄の玉』だったら」)。
 
しかし実際のテニスボールというのは、バスケットボールやサッカー、あるいは軟式野球などほかの球技と違って、コア(ゴム)の弾性だけで弾むのではなく、窒素ガスを充填して内圧が高められた「スーパーボール」です(関連記事「テニスボールはよく弾む」)。

ご存じのとおり開缶したら「プシュッ!」と音がするのは、ボール内部を標準大気圧の1.0気圧よりも高い約1.8気圧に保つために、ボール缶の中を約2.0気圧に加圧しているからですね。

「鉄の玉」と「スーパーボール」ですから、かなり違います。
 
この違い(ずれ)のせいで、タイミングが合いません
 
こう聞くと大抵の人が「そんなバカな?」という反応を示しますが、そうでなければほかの球技に比べて、大きな網の目のついたラケットで打てて、なおかつ狙う目標が近くて広い相手コートに入らない理由が見つからないのです(関連記事「簡単そうなのにできないから一層苦しむ」)。

頭による思い込みではなく、五感を駆使して現実のボール情報について、高い質で多くの量を取り入れる取り組みが望まれます。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero

無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com

いいなと思ったら応援しよう!

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ) スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero