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【高校受験】「偏差値・内申不足」中3夏からでも間に合うやる気スイッチを惹きだす「親の接し方」と5つの見直し ~「私立の付属高に行きたい」のに家で勉強しない我が子

中学生の子どもが「この高校に行きたい!」と自分の言葉で志望校を口にしてくれたとき、親として嬉しい誇らしい気持ちや、「ぜひ夢を叶えてほしい」と応援したくなります。
特に魅力的で充実した環境が整う私立の付属高校であればなおさらでしょう。

しかし、我が子のその言葉とは裏腹に、家にいるとスマホばかり見て過ごしていたり、ゴロゴロと寝てばかりいたりする姿を目にすると、胸が締め付けられるような焦りや怒りが込み上げてきます。そのお気持ち本当によくわかります。


「学校見学ではあんなに行きたいと言っていたのに……」
「今の成績(オール3)では、目標の基準(オール4以上)に届かないのに……」
「塾の宿題も答えを写すだけで、自分からは一切勉強しようとしない……」

口を開けば「勉強しなさい」と言いたくなり、言わなければ何もせず一日が終わってしまう。
検定の準備も進まず、このままではどこにも行ける高校がなくなってしまうのではないかという強烈な親の不安に、一人で苛まれている親御さんは決して少なくありません。

私自身も我が子の3度の受験を経験し、親として幾度となく壁にぶつかってきました。
その「親ばかりが焦ってしまう苦しさ」が痛いほどよく分かります。

理想と現状のギャップに苦しむお子さんの本音を解き明かしながら、親がどのように寄り添い、どんな現実的なアプローチをとっていけばよいのかを深く考えてみたいと思います。




「行きたい」と言うのに動けない、子どもの心の奥底

「勉強したくないなら高校なんて行かなくていい」と言うと、「それは嫌だ」と答える。
一見すると勝手で矛盾しているように思える行動ですが、実はここにお子さんの心が発しているSOSが隠されています。

子ども自身も、「このままではマズい」「自分の成績では足りない」ということは頭で分かっています。
学校でも友達同士で受験の話題が増え、先生からも現実を突きつけられ、心の中は大きなプレッシャーで押し潰されそうになっているのです。

では、なぜ行動を起こせないのでしょうか。
理由は大きく分けて次の通りです。

1.目標の壁が高すぎて、どこから手をつければいいのか分からない
オール3からオール4へ成績を上げるということは、全教科で一段階上の力をつける必要があります。
しかし、そのために今日この瞬間に何をすればいいのかが具体的に描けていないため、あまりの途方もなさにフリーズしてしまっているのです。

2.「どうせ無理かもしれない」という恐怖からの逃避
真面目に取り組んでそれでもダメだったとき、傷つくのが怖いという心理が働きます。
スマホや睡眠は、その強い不安や現実の厳しさから一時的に脳を避難させるための「逃避場所」になってしまっているのです。

3.現実的な「危機感」を体感として持っていない
定期テストの前日に少し勉強しただけで平均点が取れてしまった成功体験があると、「本気を出せばいつでも追いつける」と無意識に甘く見てしまいがちです。
模試などの客観的なデータで「自分の立ち位置」を実感していないため、エンジンがかかる引き金が引かれていません。

子どもは怠けているのではなく、「やり方が分からず、怖くて動けない状態」に陥っているのだと捉えてみると、親の見え方が少し変わってきます。



「勉強しなさい」を手放し、小さな行動を拾い上げる

親が「勉強しなさい!」と声を荒らげてしまうのは、子どもの将来を心から心配しているからこその愛です。
しかし、不安から出る言葉は、多くの場合子どもに「自分は否定されている」「信じてもらえていない」という防御反応を生ませてしまいます。

宿題の答えを写して提出してしまうのも、「叱られたくない」「とにかく形だけ終わらせて解放されたい」という一心からの行動です。

ここから一歩抜け出すために、まずは「勉強しなさい」という指示を一度横に置いてみましょう。そして、問いかけの質を「管理」から「サポート」へと切り替えていきます。

例えば、次のような言葉の言い換え(リフレーミング)を試してみてください。

・「なんで勉強しないの?」 → 「今日、塾の宿題で一番難しそうなのどれ?」

・「スマホばかり見てないでやりなさい!」 → 「10分だけ一緒に机の前に座ってみる?」

・「答えを写しても意味ないでしょう!」 → 「どこで詰まっちゃった? 一緒に最初の一問だけ見ようか」

大きな目標に挑むときは、ハードルを徹底的に小さくすることが鉄則です。「1時間勉強する」ではなく、「テキストを開く」「英単語を3つ覚える」といった、誰でもできる小さな小さな行動から始めさせます。

そして、たとえ5分でも机に向かったなら、「ちゃんと机に向かったね」「一つ終わらせたね」と、結果ではなく「行動を起こした事実」を言葉にして認めてあげてください。その小さな積み重ねが、子どもの中に「自分でもできた」という微かな自己肯定感を育てていきます。



内申点と実力のギャップを埋める、現実的な選択と集中

私立の付属高校を受験する場合、多くの学校で「中学校の内申点(通知表の評定)」が出願条件や推薦基準として大きく関わってきます。
オール3からオール4を目指すには、残り少ない期間でどのような戦略を立てるべきでしょうか。

1. 2学期の定期テストと授業態度にすべてを注ぐ

中学校の内申点は、テストの点数だけで決まるわけではありません。
「提出物の期限厳守」「授業中の積極的な態度や小テストの点数」が大きな配点を持っています。
全教科を均等に上げようとすると失敗します。
「得意な教科」「あと少しで4に届きそうな教科」を2〜3教科に絞り込み、そこに集中して時間とエネルギーを投入させましょう。

2. 検定試験は「手広さ」よりも「一点突破」

英検・漢検・数検などの検定による加点は魅力的に見えますが、すべてに手を出すと共倒れになります。
もし現状で漢検の対策が進んでいない場合、無理に短期間で複数の検定を受けさせるのは逆効果になりかねません。
学校側がどの検定を優先的に評価してくれるのか(英語重視なのか、他検定でも同等か)を確認した上で、一番取り組みやすいもの1つに絞って対策を立てるのが賢明です。

3. 外部模試を活用して「現在地」を客観視する

学校の領域別テストなどで「ノー勉でも平均が取れた」と油断している場合、外部の模擬試験を受けることが大きなきっかけになります。
志望校判定で厳しめの数字を突きつけられるのはショックですが、それは「諦めるため」ではなく「スイッチを入れるため」の貴重なステップです。
判定結果が出たら叱るのではなく、「ここからどうやって点数を拾っていくか」を塾の先生や家族で静かに話し合う材料にしましょう。




親自身が焦りを手放し、絶対的な「味方」になる


受験期において、保護者ができる最大の役割は「勉強を教えること」でも「お尻を叩くこと」でもありません。
それは、子どもがどんな状況になっても受け止める「安心の基地」になることです。

「こんな状態で行ける高校がないのではないか」という不安は、親であれば誰もが抱く恐怖です。しかし、親が焦りや不安でいっぱいになっていると、その空気はそのまま子どもに感染し、子どもはますます追い詰められて心を閉ざしてしまいます。

親として心の中に持っておきたいのは、「最悪のシナリオも想定しつつ、我が子の可能性を信じ抜く」という姿勢です。

もし第一志望の付属高校に届かなかったとしても、人生がそこで終わるわけではありません。
世の中には素敵な高校がたくさんありますし、別の高校から大学受験で希望の道に進むルートも無限に存在します。

「もしここが届かなくても、あなたに合う素晴らしい高校を一緒に探すから大丈夫。だから今は、行きたい学校に向かってやれるところまでやってみよう」

親が腹を括ってそう告げることができたとき、子どもは初めて背負っていた重圧から解放され、「自分のために頑張ってみよう」と前を向くことができます。



大切な我が子の未来を信じる

中学3年生の夏から秋にかけては、親にとっても子にとっても、本当に胸が締め付けられるような試行錯誤の連続です。

周りの子がスムーズに勉強を始めているように見えたり、他のご家庭の成果を聞いて焦ったりすることもあるでしょう。でも、子どもが成長するタイミングやエンジンの掛かり方は、一人ひとりまったく違います。ギリギリまで悩んで、悩み抜いた末に最後に見せるスパートの力強さは、親の想像を超えることがあります。

どうか、「勉強しない今の姿」だけでお子さんの未来を決めつけないであげてください。
私立の付属高校に行きたいと夢を抱いたその感性や意欲は、間違いなくお子さん自身の素晴らしい宝物です。

今日からできる小さな一歩を、お子さんと一緒に探してみませんか。
頑張る受験生と、それを優しく温かく見守る親御さんの道のりを、心から応援しています。


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太楼@偏差値45中学受験から医学部・難関大へ導く伴走 最後までお読みいただきありがとうございます。

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