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計画無痛分娩レポート⑤私の人生史上もっとも過酷な夜の話

レポート①~④はこちら

計画無痛分娩にトライするも、1日目は促進剤を使ってもお産が進まず翌日に再トライ。ところが2日目もお産が進まず、さらに翌日へ持ち越して3回目の挑戦となることが確定した。

「ひとまず今日はゆっくり過ごして明日のお産に備えましょう」と言われて病室に戻ってきたのが夕方。実はこの時点で、時々お腹がギューッとするような痛みを感じていた。

助産師さんに伝えると、日中の促進剤の名残かもね、とのこと。いずれにしても時々痛むくらいであればそれは本陣痛ではないから明日まで休んでくださいと言われる。

🕒18:00
お腹の痛みが収まらないどころか強くなってきた。食事が配られたけど、痛みの瞬間は一旦中断しなくてはいけないくらいには痛い。

🕒19:00
間隔を測ってみるが10分超えているし、定まらない。定義上は本陣痛ではなさそう。

🕒19:30
赤ちゃんモニターチェック。助産師さんにお腹が結構痛いこと、陣痛かもしれないことを伝えるも、まだ間隔が12~13分おきと長いので本陣痛とは言えないとのことで様子見。たしかにこの間隔だと、一般的にはまだ自宅で様子を見る段階。痛みの合間で寝るように言われ部屋に戻る。

その後も痛みは増していき、歯磨きやお手洗いに出掛けるのも一苦労。

🕒21:00消灯
座り姿勢より寝姿勢、仰向けより横向きが楽と聞き寝転がって過ごすが、痛いものは痛い。

🕒時間不明
なんか、何分間隔とかじゃなくてずっと痛い。これもしかして間隔狭まってるとか?
助産師さんもチャッピーも共通して深呼吸で乗り越えろと言っていたので呼吸をがんばっていたが息も苦しくなってきた。ナースコール。

「あの、ずっと痛くて…」と伝えるも助産師さんがお腹の張りを触診すると「まだ弱いよ、お腹柔らかい」と即答。一応子宮口も見てくれたけど「変わってないよ」と。こんなに痛いのに。

助産師さんから指摘されてわかったのは、間隔なくずっと痛いと感じた原因は、私のメンタルと呼吸法の問題だった。私は深呼吸ではなく短いテンポで吸って吐いて「ハッハッハッハッ」とやってしまっていた。だってそっちのほうが痛みが早く紛れる気がしたから…。だけどそれによって過呼吸のようになり、息が苦しく感じてしまっていた。それと同時に陣痛が怖いのもあって全身ガチガチに固まってしまっているから、とにかく深呼吸して、その後は普通の呼吸をしてと言われる。

この流れでもう一度ベビーモニターチェックのため一旦陣痛室へ。痛い中トイレに行きたくないからと水分を取らないようにしていたせいで、脱水気味になっている、その影響で赤ちゃんの心拍も速いとのことで、水分を補う点滴を設置される。

お腹の張りの波形を見てもらうも、やはり12~13分間隔。とにかく様子見の段階であることはわかった。

だけど、12分に1度来る波が、ちゃんと痛い。
自然分娩をする人にとってはまだまだ初期の、大したことない痛みかもしれないけれど、私にとっては激痛。痛みは2分ほどでおさまるが、その12分後にまた「痛たたたたた!痛い!!」となる。その繰り返し。

こんなのを病室に戻ってひとりで耐えるのは無理だから助産師さんに「ここにいる🥺」と申し出て陣痛室にいさせてもらった。隣がナースステーションで安心だし。

その時間帯の助産師さんが、手の空いてる時は私のそばに座ってくれて、痛みの波が来るとすぐハアハアと過呼吸気味になる私に、「長く吐く~長く吐く~」と言い聞かせてくれた。「痛みがおさまったら一回深呼吸してあとは普通の呼吸」「力を抜いて」「目を閉じておきましょう」と私のペースに合わせて毎度声かけしてくれた。

いやしかし、急激な痛みに教われてるときに長く息吐くって難しすぎる😭わかっててもできない。結局、過呼吸に時折長い息を混ぜるのが精一杯で「ハアハア、ハア、フー、ハアハア、フー」みたいになってた。

はじめはお腹の痛みだったけど、気づけばお腹と腰の両方が激痛だった。

これがまだ正式な陣痛とも呼べない、初期の初期の段階であることに唖然とするけど、ある意味それが私にとっては不幸中の幸いだった。夜間に進んでしまうとこのまま麻酔なしのお産になってしまうから。すでに耐えがたい痛みに襲われているのに、この何倍もの痛みが待っているなんて、それがいちばん恐ろしかった。

朝9時になればまた無痛分娩の対応をしてもらえる、それだけを目指して耐えた。

痛みが来るたび全身の筋肉に力を入れてしまい、ずっとからだが痺れている。
水も飲まずに頻繁に荒い呼吸をするせいか、唇がガビガビのガサガサ。

私の工夫は、時計を見なかったこと。18時頃から本格化した痛みを少なくとも翌朝9時まで耐えないといけない。長すぎる。時計を見ると絶望してしまう気がしたので、あえて見ないようにした。

助産師さんに、麻酔は早くて朝9時だと理解しているが特別に早めてもらえないかと聞いてみる。ダメだそう。麻薬なので薬剤部で厳重に管理されておりそちらの責任者とかも必要なので、決まった時間にならないとできない。産科内で共有はしておくので可能な範囲でなるべく早く取りに行けるようにはできる。

薬剤部さんに、私のやついちばんに準備してと伝えてほしいと言ってみたけど、ダメだそう。この病院は産科以外もあるからねえと。

🕒時間不明 (深夜)
陣痛とは異なるお腹の痛みがある気がして、トイレに入ったところ、突然の下痢。点滴の影響か、陣痛の影響でお腹もやられたか。なんかもういろんな痛みで踏んだり蹴ったり。

🕒時間不明 (早朝)
外からカラスの声が聞こえたり、電車の走る音が聞こえ、少なくとも始発の時間は迎えたか、と少し希望を持つ。だけど9時は遠い。期待しすぎずに痛みに耐える。

🕒朝の診察
子宮口5cm、昨日よりは進んでいるよ、とのこと。
(全然進んでない場合、進んでから麻酔と言われる可能性もあったかもしれないのでちょっと安心する)
先生に、一刻も早く麻酔を入れたいですと伝える。別の先生とも相談して方針決めますねと言われ心配になるが、何言われても交渉しようと決意。

その後、この日のシフトの先生や助産師さんが入れ替わり立ち替わり現れ挨拶と自己紹介をしてくれるのでそのたびにカスカスの声で「麻酔入れたい…」「麻酔を…」と伝える。準備しますからね、と聞こえた気がする

🕒9:00過ぎ
ここで初めて時計を見る。あと少しのはずと思いながら痛みに耐える

🕒9:15
麻酔開始!😭✨
ちゃんと効くまでは20分ほどかかりますとのことで、麻酔後も何度か痛みの波を耐える。

🕒10:00
麻酔が十分に効き、まともに会話ができるようになる。昨夕ぶりに家族に連絡を取る。
お腹も腰も痛くない!✨嬉しくて泣きそう。ただし股が押されて痛い感覚はある、これは麻酔では取りきれないとの説明あり。股は少し痛いが、昨夕からの痛みに比べればなんのその。少しウトウトする余裕まで出てきた。

地獄の夜~地獄から解放されるまでのレポート終わり。

痛みが苦手だからと選んだ無痛分娩だったのに、15時間も痛みと格闘することになるとは。これはできることならもう二度と味わいたくないが、自然分娩の女性は全員乗り越えてると思うと、信じられない気持ちと畏れ多い気持ち。

レポート⑥に続く


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