メキシコで働くから就労ビザください|貯金70万円、コネなし。移民局に20回通ってビザを取った話
こんにちは、オアハカ在住のさるです。
20年前。
私は貯金70万円だけでオアハカに来た。
仕事はまだない。
コネもない。
スペイン語も怪しい。
それなのに、
「メキシコで働くから就労ビザが欲しい」
と思って移民局へ行った。
今思うと無謀すぎる。
もう、20年近く前の話なので
いまの制度とは全然違うと思うけど。
古き良き時代?のオアハカ移民局の話を書いてみたい。
当時、私はオアハカの職人さんと民芸品を売る仕事をすることを考えていた。
そして、申請しようとしてたビザ関連も、手続きの途中から資産や細かい条件、色々なものが足りてなかった。
観光ビザが切れる前に
さて!移民局にいきますか!!とやる気をだした。
当時レフォルマ地区にあった、自宅から徒歩10分の移民局に出向く。
うーん。とりあえずビザ申請に何が必要かわかんない。
正直に質問してきた。
すいません、
オアハカで仕事したいんでビザ欲しいです。
どうすればいいですか?
スタートはここからだった。笑
移民局なのに、近所の商店に○○はありますか?くらいのノリ。
で、一応ビザ申請のための色々な条件がかいてある紙をもらった。
当時、翻訳アプリもAIもなく。辞書を片手に訳していた。
えーなんだろ?
貯金500万の提示?
そんなん、あるわけない。
私の全財産は70万なのだから。笑
職員さんに相談した。
すいません。貯金500万もないです。
70万くらいしかないし。
でも、オアハカの民芸品を売って仕事をしたいんです。
意外な答えが返ってきた。
そうなのね。わかったわ。
あなたが、オアハカの職人さんを支援して働くなら。
貯金額もここに書いてある条件も必要ないわ。
取引している職人さんの
「さると一緒に仕事をしています」という書面と職人さんの身分証明書のコピーにサインをもらってきて。
って言われた。
よーし!!!と。
当時やり取りしていたオアハカの職人さん20名くらいにお願いして
書面と身分証明書のコピーを集めた。
みんなの協力があって今にいたる。感謝しかない。
その間にも、足りないものとか勘違いして持っていった書類も多い。
銀行の残金、入出金の明細、取引状況がわかるものを持ってきて。
私は、なぜかノートに銀行口座の残金と入出金状況を「手書き」したものを提出した。
はい?
ネットもまだ家にないとはいえ、その時はすでにネットバンキングを使っていたのに。笑
さすがに、職員さんに
手書きとかダメよ。ちゃんとプリントアウトしたものを持ってきてよ。って言われた。
確かにそうだ、
おまえ、メキシコの移民局なめすぎじゃない?
一応、日本から日本語とスペイン語訳のアポスティーユなどの書類も持参していた。
ちょっともう、いまは思い出せないけど。
ビザ取得に必要な書類を調べて、それなりに準備はしていた。
しかし、それでもまだ書類が足りなかった。
日本まで行って書類をもってくる事態が発生。
でも、大丈夫。
私には、1年間のオープンチケットがあった!(どやぁ顔)
この一時帰国の時に、足りてなかった書類を全部そろえた。
でも、わかんない事だらけ。足りないモノだらけ。
もちろん、ビザを取るために「弁護士」にお願いする方法はあった。
しかし、予算がたりない。
私の全財産は70万なのだ。
ある日、オアハカ市内を
どうすっかな?と考えながら歩いていると。
オアハカに何十年も住んでいる画家の日本人男性にあった。
ビザの話を相談してみた。
画家さんはこうアドバイスしてくれた。
「弁護士、お願いしても用意する書類は自分だし、弁護士は移民局に同行してくれるくらいだから、自分でもできるんじゃない?と、いうか自分でやった方がいいと思うよ」
このアドバイスに「なるほど!」となり。
自分ひとりで移民局に通い始めた。
その回数、優に20回は超えていると思う。
だって、わかんない事ばっかりなんだもん。笑
わかんないことを「ひとつづつ」こなしていくしかない。
ちなみに、手続きにはCARTA(カルタ/理由書)と呼ばれる書面が必要なんだけど、そんなもの日本にないし。
書き方がわからない。
職員さんに書き方を聞いたら。
簡単よ!ここにこう書いて、あー書いて、こうしたらいいだけよ。って言われた。
いや、メキシコ人のみなさんはCARTAは生活の一部かもしれないけど。
まず、決まったフォーマットがないから、困った。
困った挙句、職員さんに
すいません。
日本には、カルタの文化がなくて、どう書いていいのかわかりません。
この紙に私のカルタを書いてもらえませんか?パソコンで清書してもってきます。
と、カルタの下書きを職員さんに手伝ってもらった。
パワープレイにもほどがある。笑
ほぼ、私のビザ申請中はこんな感じであった。
今思うと、よく相手してくれたなと思う。
さらに、メキシコあるあるなんだけど。
職員さんによって、言っていることが全然ちがう。笑
なんども、翻弄されまくった。
さすがメヒコ。
なんで、移民局なのにこんなにゆるいのか?
その頃は、何度も通い過ぎてほぼ顔見知りになっていた。
しかし、観光ビザ切れる直前になっても、
ビザの手続きが間に合わない。
職員さんに言われた。
「ビザ間に合わないから、一度グアテマラかどっかに行って、観光ビザで戻ってきて」
移民局の職員さんらしからぬアドバイスにビックリした。笑
逆に、そんなんでいいんだー。と納得してしまった。
そして、2006年12月末に一度グアテマラへ行ってきた。
この話も、いつか書きたい。
当時の私にとってグアテマラは「怖い国」だった。一人グアテマラ訪問とか心臓バクバクである。
なのに、メキシコに戻るときに。
グアテマラの人に、
「メキシコなんて危なすぎるわ!気を付けて」って言われた。
グアテマラの人はメキシコを危ないといい。
メキシコの人はグアテマラを危ないというのは、興味深かった。

さて、やっと必要書類がそろった!今回は抜かりない。
意気揚々と移民局に行く。
そしたら、今度は。
SAT(メキシコの納税局)で納税手続きして、税金払っているって証明書持ってきてと言われた。
えー。まだあんの??
でも、言われたことはやるしかないだろ。
SATへ行き、納税手続きしたいんですが。
どうしたらいいですか?と質問。
また、このパターン。笑
SAT
「ビザがないと登録できません」
移民局
「ビザなくても登録できるわよ」
SAT
「いや無理です」
移民局
「いや出来るわよ」
SAT
「出来ません」
移民局
「出来ます」
私
「どっちなんだよ!!!!!」
と、1日中、SATと移民局を何往復した結果。
さすがの私もプッチーんと切れた。
私は、あなたたちが「やりなさい」って言われたことをちゃんとやっているのに。
どっちが正しいの?私どうしたらいいの??とすごい剣幕でまくし立てた。
すでに、半泣き状態だった。
その結果、なぜか移民局から。
一時的な期限付き就労ビザが出された。
もちろん、タダではない、1900ペソくらいしたかな?
「このビザを持って、納税手続きしてなさい」
そういう、ビザがあるなら先に出してくれよ!(心の声)
この期限付き(45日間)ビザで無事に、納税手続きも終わり、
晴れて、ビザ関係書類が全部揃った。
数日後に、念願の1年間就労ビザが出された。
45日ビザから1年間の延長料として、また1900ペソ位払う羽目になったが、もう金で解決できるならそれでいいという心境になっていた(合法です)
これからは、1年ごとの更新となる。
やっと、メキシコの就労ビザを手にした日。
それは地味な緑の小冊子だった。

これで、私はメキシコで自営として仕事ができる!!!
生活の糧を得ることができる!
貯金70万円。
コネなし。
スペイン語も怪しい。
それでも私はオアハカで働いて生きていける権利を手に入れた。
移民局に20回以上通ったことも、職人さんたちに頭を下げて回ったことも、SATとの無限ループも今はいい思い出。笑
わからないなりに動き続けたら、なんとかなった「私の就労ビザ」という感じもしなくない。笑
貯金70万円の女が資金が尽きる前に、就労ビザを手にした喜びで
ひとりで小躍りしていたのは言うまでもない。
よーし!オアハカでばりばり仕事しちゃる!
地味な色した「緑の就労ビザ」が輝いて見えた日でした。
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