振り返りが苦手な人ほどAIを使うべき理由〜1年分の記録を整理して分かったこと
年末になると、毎年のように「今年の振り返り」をしてきました。
できたこと、できなかったことを思い出しながら、なんとなく区切りをつける。けれど正直に言えば、感覚だけの振り返りには限界も感じていました。今年は、やったことの量が多すぎて、記憶も曖昧。
(私にとって2025年は、2年越しで停滞していたKindle出版が大きなイベントでした。逆にそれがが大きすぎて他の出来事の記憶があやふやに……。)
そこで今回は、自分の感覚ではなく、AIに整理を手伝ってもらうことにしました。
すると、自分では見落としていた「意外な傾向」や、「止まっていた」と思い込んでいた時間の意味が、少しずつ浮かび上がってきたのです。
今年は、AIと一緒に1年を振り返ってみた
AIを使おうと思った理由は、とても単純でした。
まず、記憶があてにならなかったこと。
昨日の昼ごはんですら曖昧な私。1月に何を書き、春にどこへ行き、夏に何に悩んでいたのか。
断片的には思い出せても、1年分を正確に並べることはできませんでした。
もうひとつは、アウトプットの量が多すぎたことです。
noteの記事は50本以上。写真は数え切れないほど。
「全部を自分で振り返る」のは、気力的にも現実的ではありませんでした。
だから今回は、評価ではなく、整理する相手としてAIを選びました。
「頑張った気はするけれど、結局何が残ったのか」が自分でも分からなかったのです。
それらを「評価」してほしかったわけではなく、ただ整理する相手が必要でした。感情を挟まず、事実だけを並べてくれる存在として、AIは適任だと感じました。
使ったのは Gemini と NotebookLM
使ったのは、Google Gemini と NotebookLM です。
ここで強調しておきたいのは、AIに文章を丸投げして書かせたわけではない、という点です。
やったのは、過去の記録を読ませた だけ。
自分の代わりに考えさせるのではなく、材料を渡して、整理してもらう。
その役割分担を意識していました。
NotebookLMに、1年分の記録をまとめて渡した
まず、NotebookLMに1年分の記録をまとめて渡しました。
・noteの記事
・書きかけの下書きメモ
・撮影や執筆の活動ログ
人間が一人でやろうとすると、途中で投げ出してしまいがちな作業です。
「全部を読み返す」というだけで、気力が削られます。
こんな感じです。

ここでNotebookLMへ分析するために入力したプロンプトは以下の通り。
もしよければ、あなたも使ってみてください。
①この資料全体を読んで、今年の私の活動の特徴を3点に要約してください。
事実ベースで、感情的な評価は控えてください。
②この記録から読み取れる私の行動傾向と、一般的に人が自己評価しがちな認識とのズレがあれば教えてください。
③今年1年で、特に繰り返し現れているテーマ・行動・関心を教えてください。回数や傾向が分かるように説明してください。
④活動が少ない、または停滞しているように見える期間があれば、
その期間の特徴や意味を客観的に分析してください。
⑤この1年の記録から、来年も続けたほうがよい行動・やめてもよさそうな行動を理由つきで整理してください。
自分では気づかなかった「偏り」が見えた
NotebookLMの分析で、意外なことが分かりました。
分析結果を見て、まず驚いたのは偏りでした。
・「写真」と「言葉」を組み合わせた記事が多い
・季節や光、移動体験に関する記述が何度も出てくる
・「停滞」「迷い」「整える」といった言葉が繰り返し使われている
自分では、迷ってばかりの一年だと思っていました。
テーマには明確な重なりがあり、同じ言葉や関心が、何度も繰り返し現れていました。自分では「要領が悪く、進んでいない」と思っていたのに、客観的に見ると、評価が必要なほど何もしていない年ではなかったのです。
この自己評価とのズレに気づけたことが、今回の振り返りで最も大きな収穫でした。
Geminiとの壁打ちで見えた「3つの変化」
NotebookLMで整理した結果をもとに、今度はGeminiと壁打ちをしました。そこで、はっきり言語化できた変化が3つあります。

変化①:成果より「継続」が多かった
目立つ成功ばかりを探していましたが、実際に多かったのは、小さなアウトプットの継続でした。自分では過小評価していた行動が、後から見れば、確かな積み重ねになっていました。
変化②:やっていない時期にも意味があった
何も進んでいないと思っていた時期。原稿がお蔵入りしていた期間も、完全な空白ではありませんでした。その間も書き、撮り、考え続けていたことが、後の形につながっていたのです。
「停滞」ではなく、「熟成」だったと捉え直せました。
変化③:「やりたいこと」が実は一貫していた
表現の形は変わっても、軸はずっと同じでした。
それを、AIが言語として整理してくれたことで、はっきり自覚できました。
Geminiへ入力したプロンプトは以下の通りです。
①以下は、AIで分析した今年の振り返りメモです。
これをもとに、「自分では気づいていなかった変化」を1つに絞るとしたら、どこが一番記事として伝わりやすいですか。理由も教えてください。
【振り返りメモ】
(ここに NotebookLM の回答を貼った)
②この振り返り内容は、「振り返りが苦手な人」にとって、
どこが参考になりそうですか。
抽象論ではなく、具体的に教えてください。
③この体験を通して、AIは「何をしてくれた存在」で、
「何をしてくれなかった存在」だったかを対比で整理してください。
ちょっとこの③の回答が面白かったので、引用します
AIが「してくれたこと」と「してくれなかったこと」を対比で整理します。
1. 「視点の提示」と「魂の提供」の対比
AIがしてくれたこと:客観的な「外側からの視点」の提示
あなたが「停滞」や「失敗」だと思い込んでいた2年間を、「熟成期間」であると再定義してくれました。自分一人では主観(感情)に埋もれて気づけなかった価値を、データから抽出して言語化してくれました。
AIがしてくれなかったこと:発信の「核」となる「魂(実体験)」の提供
AIは花火の音を聞くことも、撮影旅行でシャッターを切る瞬間の高揚感を感じることも、ソフトクリームの味を愛でることもできません。記事の「正解」は教えてくれますが、読者の心を動かした「体験ベースの物語」は、あなた自身が足を運んで得たものでした。
2. 「作業の効率化」と「決断の勇気」の対比
AIがしてくれたこと:思考のショートカットと「80点のたたき台」作成
タイトル作成、章立て、リサーチなど、ゼロから始めると膨大な時間がかかる「作業」を引き受けてくれました。これにより、執筆時間を大幅に短縮し、2冊同時出版という物量を支える「実務の相棒」となりました。
AIがしてくれなかったこと:最後に「公開ボタン」を押す「勇気」
KDP(Kindle出版)の登録画面で悶絶したときや、完璧主義でブレーキがかかったとき、最終的に「これで出す」と決めて行動に移したのはあなた自身です。AIは「80点の余白」を提案はしてくれますが、未完成の自分を世に晒す恐怖を肩代わりしてはくれませんでした。
3. 「論理的な整理」と「非合理な楽しみ」の対比
AIがしてくれたこと:生活の「最適化」と「言語化」
スマートリングのデータを分析し、体調を「なんとなく」ではなく「数値」で管理できるようにしてくれました。また、あなたの複雑な1年の行動を4つのテーマに整理し、進むべき「羅針盤」を示してくれました。
AIがしてくれなかったこと:「寄り道」という「非合理な豊かさ」の肯定
効率化を求めるAIの視点だけでは、「1日に9個のソフトクリームを食べる」ような非効率で愛おしい行動の価値は完全には理解できません。しかし、実はその「効率の悪さ」や「こだわり」こそが、あなたの発信を唯一無二の魅力的なものにしていました。
AIは、答えを出す存在ではなかった
正直に言うと、最初は「何か結論をくれるのでは」と期待していました。
でも、実際は違いました。AIがしてくれたのは結論ではなく問いを整え、視点を揃えることでした。
一人で考えていたら、たぶんここまで辿り着けなかった
一人で振り返ると、
・反省に寄りすぎる
・都合の悪い部分を省略する
・逆に厳しすぎる評価をする
AIという外側の視点が入ることで、思考がフラットに戻されていきました。
来年も、AIと一緒に振り返ると思う理由
AIは、年に一度の棚卸し相手として、とても優秀でした。
感情に引っ張られず、事実だけを並べてくれる。
書き手や作り手にとって、
「考える相手」として、ちょうどいい距離感だと感じています。
まとめ
AIを使ったから、正解が出たわけではありません。でも、「ちゃんとやってきた1年だった」と、納得することができました。
振り返りが苦手な人ほど、AIは相性のいい相棒になると思います。
おまけ
ChatGPTとCanvaを連携させているので、この記事を読み込ませて、「noteの見出し画像を作って」と打ち込んでみたら出てきた画像がこちらです。
(調整なし)サイズが違うけれど、以前だったら文字化けしていたり、変な部分がそこかしこにあったりで、使えそうな画像はなかなか生成できなかったのに、今ではあっという間にこんな画像ができるようになりました。
まさしく日進月歩ですね。

2025年の主だったnote→
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