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【反省会】日経平均が急落して不安な人へ、私が売らなかった判断基準

20時47分。日経平均先物、夜間で一気に1,180円抜けた。私の口座の含み損は287万円になった。私は、1株も売らなかった。

その夜の記録を、時刻ごとに全部書く。2026年8月時点の、私の口座の実測です。

この記事を読むべき人を先に書いておく。『現物中心で、日本株を300万円〜1,500万円ほど持っていて、急落の夜に眠れなくなったことがある人』。それから『損切りルールを"なんとなく"で運用していて、毎回あとから後悔している人』。逆に、レバレッジ3倍以上で回してる人、信用二階建ての人には合わない。あなたが取るべき行動は私と真逆になる。ここから先を読んでも害にしかならないから、そっと閉じてほしい。

もうひとつ、先に脅しておく。この夜の判断を「気合」や「握力」で処理してる限り、あなたは次の急落でも同じことをする。持つべきものを投げて、投げるべきものを握る。私はそれで、2021年に一度、口座の28%を焼いた。金額でいうと1,140万円。あの夜のことは、今でも手が冷たくなる。

【この記事でわかること】
1. 急落の夜、私の口座で実際に起きた数字(時系列ログ)
2. 売らなかった理由①「下げの主語」を確認したから
3. 売らなかった理由②「私の建値が機関の建値より下」だったから
4. 売らなかった理由③ 損切りラインが"まだ来ていなかった"から
5. 逆に、その夜に私が"切った"1銘柄の話
6. 急落の夜に開くべき3つの画面と、その見る順番
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📉 20時47分、口座に何が起きたか

まず事実だけ置く。私の証券口座のスクリーンショットを、そのまま文字に起こす。

【記録】2026年8月11日(火)

・20時31分 日経225先物(夜間) 41,820円 → 前日比 ▲390円
・20時47分 同 40,640円 → ▲1,570円(この11分で1,180円)
・20時49分 ドル円 151.20 → 148.85(2円35銭の円高)
・21時02分 私の保有株評価損益 ▲2,872,400円
・21時05分 現金比率 22.4%(建玉は現物のみ、信用ゼロ)

『含み損287万円』。この数字が、その夜の私の座標。

きっかけは米CPIの上振れと、それに反応した米長期金利。ドル円が2円飛んで、輸出関連が真っ先に売られた。よくある形ね。

でもここで大事なのは、金額じゃない。287万円という数字そのものには、意味がないのよ。

意味があるのは『287万円が、私の運用資産の何%か』『その含み損が、どの銘柄で、なぜ発生してるか』の2つだけ。

私の場合、この287万円は運用資産の5.7%だった。年初来のリターンからすると、8日分の変動幅の中に収まってる。つまり、口座は悲鳴を上げていない。悲鳴を上げていたのは私の心臓のほうよ。

こういう夜、私が画面から目を離せなくなるのは分かってる。だから対策としてブルーライトカットメガネを机に置いてる。2,000円しないくらいの値段で、夜間先物を何時間見続けても目の奥が痛くならない。判断力は目の疲労にも左右されるから、これはメンタルより先に整える対象。

💡今日できる1アクション:あなたの口座の含み損を、今すぐ「円」ではなく「運用資産に対する%」に直してみて。5%なのか25%なのかで、取るべき行動は全部変わる。

🧊 「下げの主語」を確認する ― 売らなかった理由①

デスクにいた頃はね、急落が来ると上司が最初に聞くのは決まって一言だった。

「誰が売ってる?」

これなのよ。値段じゃなくて、主語。

急落には2種類ある。『あなたの銘柄が売られている下げ』『指数が売られた結果、あなたの銘柄も一緒に落ちている下げ』。この2つは、見た目が全く同じで、中身が真逆。

見分け方は、私の場合こうしてる。

・保有銘柄の下落率と、TOPIXの下落率を比べる
・保有銘柄の出来高が、20日平均の何倍か見る
・同じ業種の他社が、同じくらい落ちてるか見る

8月11日の夜、私の主力3銘柄はこうだった。

▼ 銘柄(業種) | 当日下落率 | TOPIX比 | 出来高倍率
A社(海運) | ▲4.1% | ▲0.6pt | 1.3倍
B社(商社) | ▲3.9% | ▲0.4pt | 1.1倍
C社(半導体製造装置) | ▲7.8% | ▲4.3pt | 3.9倍

TOPIXが▲3.5%の日。A社とB社は『指数と一緒に落ちてるだけ』。出来高も膨らんでない。売ってるのは先物の裏側にいるバスケット、つまり機械よ。個別の材料で売られてるわけじゃない。

問題はC社ね。TOPIX比で4.3ポイント負けて、出来高が3.9倍。これは『C社が売られてる』の顔をしてる。

この違いを、夜の21時に確認できるかどうか。ここが分かれ目だと思って見てる。

🔥指数に連れ安した株を投げるのは、他人の事故で自分の車を捨てるようなものよ🔥

⚠️ここで多くの人がやる致命的なミス:「日経平均が1,500円下がった」というニュースの数字だけ見て、自分の銘柄の数字を見ずに投げる。下げの主語を確認しないまま、恐怖だけで手を動かす。それ、獲られる側よ。

💡今日できる1アクション:保有銘柄の「対TOPIX相対リターン」を、今週分だけでいいから紙に書き出して。指数に負けてる銘柄だけが、あなたの本当の問題児。

📚 恐怖で手が動く人は、たぶん"設計"を持っていない

ちーちゃんに、この夜のことを話した。保育士で、貯金オンリーで、投資が怖い私の親友。

「287万も減ってるのに、寝られるの?」

寝られるわけないでしょ。3時間しか寝てない。

でもね、私が眠れなかった理由と、たぶんあなたが眠れない理由は違う。私は『判断が間違っていたかもしれない』ことに対して眠れない。多くの人は『金額が減ったこと』に対して眠れない。

この差は、実は才能でもメンタルの強さでもないのよ。設計があるかないか、それだけ。

私が新人だった頃、デスクの先輩に一冊だけ渡された本があった。銘柄選びの本でも、チャートの本でもない。「市場に勝とうとする行為そのものが敗因になる」ことを、統計で殴ってくる本。

急落の夜に効くのは、テクニックじゃなくて『自分がどのゲームをしているかの自覚』なのよね、断言するけど。もし急落のたびに手が動いてしまうなら、『敗者のゲーム』を1冊置いておくだけで、その夜の指が止まる確率は変わる。私がプロップで7年生き残った土台は、正直この一冊の考え方の上にある。

「敗者のゲーム」というのは、テニスのアマチュア試合の話から来てる。プロは点を取って勝つけど、アマチュアはミスをした方が負ける。だから勝ち方が真逆。

急落の夜も同じ。あの夜に『上手く立ち回って儲けよう』とした人から順に、獲られていった。私が見てる限りでは、ね。

💡今日できる1アクション:急落時に自分が「取りに行こう」としてるのか「守りに行こう」としてるのか、口に出してみて。混ざってる人が一番危ない。

🧮 私の建値が、機関の建値より下だった ― 売らなかった理由②

ここ、たぶんこの記事で一番使える部分。

機関投資家は『建値』で動く。これは精神論じゃなくて、評価制度の話なのよ。

デスクにいた頃はね、含み損のポジションを月末をまたいで持つと、リスク管理部門から呼ばれる。だから月末が近い急落では、機関は"損切りせざるを得ない"側に回る。彼らは強い立場に見えるけど、実は『切らされる』制度の中にいる。

つまり、こうなる。

・機関の平均建値より株価が下 → 機関に売り圧力がかかる(下げが加速する)
・機関の平均建値より株価がずっと下 → もう投げ終わってる(下げ止まりやすい)

問題は「機関の建値なんて分かるの?」よね。完全には分からない。でも近似はできる。

私が使ってるのは『信用買い残の増えた価格帯』『大口の出来高が集中した価格帯』の2つ。この2つが重なる価格を、私は"重り"と呼んでる。

8月11日夜、私のA社(海運)の状況はこう。

・私の建値:1,782円
・重り(6月中旬の大口出来高集中帯):2,140円前後
・当日終値:1,913円

私は、機関より358円下で買ってた。ここが決定的なのよ。

私の上には、含み損を抱えた買い手が大量にいる。彼らが投げるまで株価は重い。でも私は、その投げに巻き込まれてもまだ建値の上。だから『動かない』が最適解になる。

逆にね、もしあなたの建値が重りより"上"にあるなら、話は真逆。あなたは投げる側の集団の中にいる。その時は、夜のうちに整理したほうがいい。朝の寄り付きは、あなたと同じ人たちが一斉に降りてくるから。

【建値ポジション早見表(考え方)】

この表は、私が7年かけて自分の判断を型にしたもの。急落のたびに、これを口座の横に置いてる。手元にあるのはコクヨ ドット入り罫線ノート A5。1冊数百円のただのノートだけど、これに建値と重りの価格を書き写すだけで、恐怖に流されず表と照合できる。ワンコインで買える防具だと思ってる。

💡今日できる1アクション:保有銘柄の「大口出来高が集中した価格帯」を、週足チャートで1つだけ探してみて。あなたの建値がその上か下かで、次の急落の夜の答えは半分出る。

🩸 それでも、私が切った1銘柄がある

3つ全部を握ったわけじゃない。C社(半導体製造装置)は、21時38分に切った。

【記録】2026年8月11日 21時38分

・C社 現物 1,200株 成行売り
・約定 4,318円(建値 4,905円)
・実現損 ▲704,400円

70万4,400円の損失を、その場で確定させた。

理由は3つ。

ひとつ、C社は『下げの主語』が自分だった。TOPIX比▲4.3ポイント、出来高3.9倍。指数の連れ安じゃない。

ふたつ、私の建値4,905円は、重り(4,700円前後)より上だった。私は投げる側の集団の中にいた。

みっつ、これが一番大きい。買った理由が消えていた。

C社を買ったのは2026年5月、中国向け装置の輸出規制が緩む観測を取りに行ったから。でもその観測は7月末に消えた。私は『含み益が出てたから』という理由だけで持ち続けていた。

これ、業界の人間でもやるのよ。買った理由が消えたのに、損益だけを理由に持ち続ける。プロでもやる。私もやった。だから急落が、その"惰性のポジション"を炙り出してくれた。

正直に書くと、あの70万円は急落のせいじゃない。7月末に切っておくべきものを、8月11日まで放置した私の怠慢の請求書よ。

⚠️ここで恐ろしいのは、こういう惰性ポジションは平時には絶対に見つからないこと。あなたの口座にも、たぶん1つか2つある。今この瞬間、含み益で隠れてるだけ。次の急落の夜に、それが牙を剥く。

💡今日できる1アクション:保有銘柄それぞれについて「なぜ買ったか」を1行で書いてみて。書けない銘柄が、あなたの次の70万円よ。

⏱️ 損切りラインは"まだ来ていなかった" ― 売らなかった理由③

3つめの理由は、一番つまらなくて、一番大事。

私の損切りは『建値から◯%』では設定していない。値幅じゃなくて、条件で置いてる。

A社(海運)の場合、買った時に決めていた撤退条件はこの3つだった。

・海上運賃指数が、直近安値を割ったら
・会社が期初計画の下方修正を出したら
・株価が1,650円(私の建値▲7.4%)を、週足終値で割ったら

8月11日の夜、この3つはどれも成立していなかった。運賃指数はむしろ横ばい。修正発表もない。株価も1,913円で、1,650円まで263円ある。

だから、動かない。それだけなのよ。

恐怖は判断材料じゃない。日経平均が1,570円下げたことも、私のA社の撤退条件のどこにも書いてない。

━━ ここが本質 ━━

急落の夜に迷う人は、損切りルールを持っていないんじゃない。『買う時に決めていない』の。

下がってから考えるから、恐怖と一緒に考えることになる。恐怖と一緒に考えた判断は、ほぼ間違える。私の1,140万円の授業料が、それを証明してる。

2021年の話を少しだけ書く。当時、私は独立して2年目。ある景気敏感株に集中して、下げの途中で「ここが底だろう」と買い増した。ナンピンね。撤退条件を決めずに入って、決めずに買い増した。

結果、口座の28%、金額で1,140万円を焼いた。あの時、膝から崩れ落ちるという表現が比喩じゃないことを知った。床が冷たかったのを覚えてる。

あの経験がなかったら、8月11日の夜、私はたぶんA社を投げてた。そして翌朝の反発を、指をくわえて見ていた。

💎 この続き(有料パート)で手に入るもの

✅ 急落の夜に開く3つの画面と、その"見る順番"(順番を間違えると恐怖が判断を乗っ取る)
✅ 私が実際に使ってる『撤退条件シート』のテンプレ全文(コピペ可)
✅ 銘柄タイプ別・急落時の対応早見表(6タイプ × 判断)
✅ 翌朝の寄り付きでやってはいけない3つと、代わりにやること
✅ 8月12日の寄り付き以降、A社とB社がどうなったかの実測ログ
ところで、あなたの口座で今いちばん「なぜ買ったか」を説明しにくい銘柄は何?コメントで教えて。惰性ポジションは、言語化した瞬間に半分死ぬから。

ここから先で、その"具体的なやり方"を全部見せる。私が急落の夜に実際に開く画面の順番と、撤退条件シートの中身。ここを持っていない限り、あなたは次の急落でも同じ夜を過ごすことになる。

🖥️ 急落の夜に開く3つの画面と、その順番

順番が命よ。ここを間違えると、恐怖が判断を乗っ取る。

多くの人は、いちばん最初に『自分の口座の損益画面』を開く。これが最悪。287万円という数字を見た瞬間、脳が思考を止めるから。

私の順番はこう。

━━ 1番目:指数と為替(自分の口座は見ない) ━━

・日経225先物(夜間)の値と、下落率
・TOPIXの下落率
・ドル円の変動幅
・米10年債利回り

ここで確認するのは、たった1つ。『これは市場全体の話か、自分の話か』

目安として、TOPIXが▲2.5%以上落ちてるなら、それは市場の話。あなたの銘柄選択の失敗ではない。この認識だけで、判断の質が変わる。

━━ 2番目:保有銘柄の"相対"リターン(まだ損益は見ない) ━━

見るのはこの3つだけ。

・各銘柄の下落率 − TOPIXの下落率(=相対リターン)
・出来高 ÷ 20日平均出来高(=出来高倍率)
・同業他社2社の下落率

判定基準を数字で置く。

8月11日、A社とB社は1行目。C社は3行目だった。だから私はC社だけ切った。この表が判断の全部よ。

━━ 3番目:ようやく口座の損益 ━━

そして必ず、円ではなく『運用資産に対する%』に直す。

私の場合、287万円5.7%。過去1年の日次変動の分布で見ると、上位8%に入る大きさ。つまり「年に数回起きること」の範囲内。

⚠️ここで「%に直したらもっと怖くなった」なら、それは正しい反応。ポジションが大きすぎるサイン。金額で誤魔化してただけよ。

💡今夜できる1アクション:この3画面の順番を、スマホのメモに書いて証券アプリの隣に置いて。次の急落の夜、この順番で開くだけで、投げる確率が下がる。

📋 撤退条件シート(コピペして使える全文)

これが、私が全銘柄で埋めてるシート。買う前に埋める。買ってからじゃ意味がない。

【撤退条件シート】

■ 銘柄名:
■ 買った日:
■ 建値:
■ 投入額(運用資産に対する%):

■ 買った理由(1行・数字を必ず入れる):
例)「海上運賃指数が3ヶ月連続上昇、期初計画に対して進捗率58%だから」

■ この理由が"消える"条件(3つ書く):
1)
2)
3)

■ 価格の撤退ライン(週足終値ベース):
円(建値比 ▲ %)

■ 重り(大口出来高集中帯)の価格:
円 → 私の建値は重りの【上 / 下】

■ 保有予定期間:
【デイ / 数週間 / 数ヶ月 / 1年以上】

■ 急落時の初動(丸をつける):
【動かない / 半分減らす / 全部切る】

■ この銘柄を"買い増す"条件:

投入額の%を計算するとき、私は暗算で済ませようとして毎回ミスる。だからカシオ カード型電卓を財布に1台入れてる。名刺サイズで1,000円しないくらい。スマホの電卓アプリだと通知が飛んできて集中が切れるから、こっちのほうが向いてる。失敗しても痛くない値段だし、シートを埋める作業がそのまま「儀式」になる。

使い方のコツを3つ書く。

ひとつ、『買った理由』は必ず数字を入れること。「業績が良さそうだから」は理由じゃない。数字が入っていない理由は、消えたことも確認できない。

ふたつ、『理由が消える条件』を3つ書くのがミソ。1つだと、それが起きなかった時に「まだ大丈夫」と言い訳が立つ。3つあると、1つ壊れた時点で警報が鳴る。

みっつ、『急落時の初動』を先に丸で囲んでおく。これが本体。夜に決めるんじゃない、昼に決めておく。

私のC社は、このシートの「理由が消える条件」の1つ目に『輸出規制緩和の観測が後退したら』と書いてあった。7月末に成立してた。私はシートを見返していなかった。70万4,400円は、シートを開かなかった代金よ。

🗂️ 銘柄タイプ別・急落時の対応早見表

全部の銘柄に同じ対応をしてはいけない。タイプで答えが違う。

私が7年+独立後6年で作った分類がこれ。

この表で一番大事なのは、5行目の『中小型・低流動性』ね。

急落の夜、時価総額300億円未満の銘柄は、板が本当に消える。売り気配で寄らない。逃げようとした時にはもう逃げられない。だから対応は『急落前に減らす』しかないのよ。事後対応が存在しないカテゴリ。

デスクにいた頃、この手のポジションは「サイズ制限」がかけられてた。理由は単純で、流動性のないものは"リスク"ではなく"事故"として扱われるから。個人にはその制限がない。だから個人のほうが、実は危ない。

3行目のグロースも補足しておく。8月11日の夜、C社を切ったのはこの行の判断とも一致してる。金利で殴られた高PER株は、指数が戻っても最後まで戻らない。過去の急落局面で、私は何度もこれで待たされた。

━━ ここまでのまとめ ━━

・下げの主語を確認する(相対リターンと出来高倍率)
・自分の建値が重りの上か下かを見る
・撤退条件が成立してるかを確認する
・タイプ別に対応を変える

この4つだけ。8月11日の夜、私がやったのはこれで全部よ。

🌅 翌朝の寄り付きでやってはいけない3つ

夜を越えた人が、朝に全部を台無しにする。これ、本当に多い。

やってはいけないこと、3つ書く。

━━ ①寄り付き成行で売る ━━

急落翌日の寄り付きは、前夜に恐怖で決めた人たちの売りが集中する。板は最も薄く、最も不利な価格がつく瞬間よ。

8月12日の東証の寄り付き、A社は1,864円だった。前日終値1,913円から▲49円。でも9時14分には1,908円まで戻ってる。寄りで投げた人は、14分で44円分損した。1,000株なら4万4,000円

どうしても売るなら、9時30分以降。寄りの需給が消化されてから。

━━ ②寄り付き成行で買う ━━

売りと同じ理由。「安くなったから拾う」を寄り成行でやると、その日の高値に近い値段を掴むことがある。

8月12日、私が買い増しをかけたのは10時41分。理由は後で書く。

━━ ③SNSと株系ニュースを開く ━━

これが一番効く。急落翌朝のタイムラインは、恐怖と後知恵で埋まってる。「だから言った」「まだ下がる」「今が底」が同時に流れてくる。

そのどれも、あなたの撤退条件シートには書いてない。

私は急落の翌朝、証券アプリと日足チャート以外は開かないと決めてる。デスクにいた頃も、チャットルームは急落翌日だけミュートにする人が多かった。ノイズがポジションを殺すのを、全員が知ってたから。

━━ 代わりにやること ━━

朝9時から9時30分の30分間、私がやるのはこれだけ。

・前夜に書いた「動かない/減らす/切る」のメモを読み返す
・寄り値と、9時15分・9時30分の値を3点だけ記録する
・撤退ラインに触れたかだけ確認する

判断はしない。記録だけする。判断は10時以降。

📈 8月12日、その後どうなったかの実測ログ

握った結果を書く。ここは自慢じゃなくて、記録として残す。

【記録】2026年8月12日(水)

・09:00 日経平均 40,880円(▲1,330円)
・09:14 A社 1,908円まで戻す
・10:41 A社を1,895円で400株買い増し(投入額 75万8,000円)
・11:30 日経平均 41,240円
・15:00 日経平均 41,610円(▲600円)
・15:00 私の評価損益 ▲1,182,000円

含み損287万円118万2,000円。1日で168万8,000円戻った。

念のため書くけど、これは私のこの局面での結果であって、握れば戻るという話ではないの。同じ判断でも、翌日さらに落ちる場合は普通にある。私が言いたいのは結果じゃなくて『判断の根拠が事前に決まっていたか』のほう。

実際、C社は切って正解だった。8月12日の終値は4,201円。私の約定4,318円より、さらに117円下。1,200株で14万400円分、切ったことで守れた計算になる。

もう一度、この夜の全体像を数字で並べる。

『287万円』という夜の恐怖は、24時間後には118万円になっていた。金額は変わったけど、私の判断基準は1ミリも変わってない。

そこが全部よ。金額は動く。基準が動いたら終わり。

🧯 まとめ ― この夜から持ち帰る数字は3つだけ

長く書いたけど、覚えて帰ってほしい数字は3つ。

『287万円』。これは私の運用資産の5.7%。円ではなく%で見た瞬間、恐怖の半分は消える。

『70万4,400円』。買った理由が消えたのに惰性で持っていた銘柄の請求書。あなたの口座にも、含み益で隠れた惰性ポジションが必ずある。

『1,140万円』。撤退条件を決めずに買い増した2021年の授業料。あの夜がなかったら、私は今回もA社を投げてた。

急落の夜にやることは、実は何もない。やることは全部、買う前に終わってる。

だからこの記事の結論は、握力を鍛えろでも、メンタルを強くしろでもない。『買う前にシートを埋めろ』。それだけなのよ。

デスクにいた7年で学んだことを一つだけ挙げるなら、マーケットは優しくないけど、公平ではあるということ。準備した人には準備した分だけ返ってくる。準備してない人からは、夜のうちに獲っていく。

あなたの口座は、次の急落の夜に耐えられる設計になってる?コメントで、あなたの「動かない/減らす/切る」の初動を教えて。

━━ 最後の警告 ━━

次の急落は、必ず来る。それがいつかは私にも分からない。でも来る。

その夜、あなたが撤退条件シートを持っていなければ、あなたは恐怖と一緒に判断することになる。恐怖と一緒に判断した人は、たいてい持つべきものを投げて、投げるべきものを握る。私が1,140万円払って学んだのは、その一点だけ。

今夜寝る前に、保有銘柄を1つ選んで、この記事の撤退条件シートを埋めて。全部じゃなくていい、1銘柄でいい。それを次の急落の夜までに全銘柄ぶん終わらせておくこと。急落が来てから埋めても、もう遅い。

──

ここまで読んだなら、スキを押すより先に、自分の口座の損益を見てきて。話はそれからでいい。
それでもこのノートが役に立ったなら、スキとフォローを。記録は淡々と続く。

──

※本記事は筆者の体験と調査に基づく情報提供であり、特定の投資・節税・収益の成果を保証するものではありません。最終判断はご自身の責任で。

【出典一覧】
・日本取引所グループ 統計情報(売買高・売買代金)
・日本銀行 時系列統計データ検索サイト(為替・金利)
・各社決算短信および適時開示情報

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