【実測比較】楽天G急伸の裏で、迎撃ドローン関連3社の値動きを検証
結論から書く。8月17日(月)の後場、わたしは迎撃ドローン関連の1社に824万円を入れた。きっかけは、楽天とドイツHelsing(ヘルジング)の提携報道。そして防衛省の概算要求(例年8月末)まで、営業日はもう10日しか残っていない。
【記録】8月17日(月)
・09:00 ACSL(6232) 寄りから一時+14%。東京計器(7721)+8%。日本アビオニクス(6946)+11%
・10:47 3社のうち1社に指値。約定、824万円分
・14:58 引け。含み+31万円で持ち越し
どの銘柄を、何株、いくらで買ったか。順を追って書く。
2026年8月時点の、わたしの口座の記録です。
【この記事でわかること】
1. 楽天×Helsing提携で何が起きたか
2. 迎撃3社(ACSL・東京計器・日本アビオ)の着眼点
3. ウクライナ開戦の朝、わたしが410万円獲られた記録
4. 買った1社の株数・建値・損切りライン(有料)
5. プロップ時代に機関が防衛株でみていた4つの数字(有料)
6. 3社比較の早見表と、残り10営業日のチェックリスト(有料)
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・【売買記録】キオクシア急伸、AI株3社で出遅れる人の共通点
・【本人実録】千葉の大雨で動けなかった夜、私が買った3社の理由
🚁 楽天×Helsing提携で何が起きたか
まず報道の中身をほどく。
Helsingはドイツ・ミュンヘンのAI防衛スタートアップ。評価額はおよそ2兆円。欧州で迎撃・攻撃ドローンとAI管制ソフトをやっている会社ね。
ここで大事なのは、楽天が「いま急に」組んだわけじゃないこと。三木谷さんは2021年、Helsingがまだ無名だったころから出資してる古株なのよ。5年ごしの持ち込み案件。だから話が早い。
でもね、断言するけど──『楽天そのものを買う筋じゃない』。
楽天の時価総額は約2兆円。金融とモバイルの重さがあって、ドローン提携ていどでは株価の分母が動かない。実際、8月17日の楽天Gの上げは+2%どまり。
動くのは、国内で機体・センサー・管制をつくる小型のサプライヤー。時価総額300億〜1,000億のクラスは、テーマ資金が入ると分母が小さいぶん一気に走る。
だから見るべきは「楽天」じゃなく、その下で部品と装置を握る3社。
💡今日できる1アクション: 証券アプリで6232・7721・6946の3つをウォッチリストに入れておくこと。板をみる習慣が先、売買はあと。
わたしは板だけじゃなく、約定と含み損益を毎日ノートに手書きで残してる。スマホのメモだと流し見して終わるけど、紙に建値と損切りラインを書くと、指が止まる分だけ冷静になる。手書き家計簿ノート A5 は700円くらいで、家計簿じゃなくて売買記録用に使ってる人も多いのよ。迷う値段じゃない。

📡 迎撃3社の着眼点──ACSL・東京計器・日本アビオ
3社を1社ずつ、わたしの目線でほどく。
『ACSL(6232)』
国産ドローン機体の代表格。経産省の国産化案件を取ってきた会社で、「日の丸ドローン」の看板はここ。時価総額はおよそ300億円。分母が軽いから、テーマの初日はいちばん飛ぶ。8月17日も寄りから一時+14%。ただし、飛ぶ株は落ちるのも速い。
『東京計器(7721)』
1896年創業、日本最古の計器メーカー。ジャイロ・レーダー・射撃管制まわりで防衛省と長い。派手さはないけど、「迎撃」という言葉にいちばん近い装置を持ってるのはここなのよ。
『日本アビオニクス(6946)』
赤外線カメラの会社。もとNEC系で、夜間・悪天候でドローンを「見つける」目にあたる部分。ここ数年で株価が大きく育った銘柄で、すでに乗ってる人が多いのが特徴。
──気づいた? 3社は競合じゃない。『見つける(日アビ)→追う(東京計器)→落とす・飛ばす(ACSL)』という役割の連鎖。だから報道1本で3社いっしょに動いた。
3社を比較するとき、わたしは電卓を叩く。時価総額・出来高・信用倍率、暗算だと桁を見誤る。実務用のカシオ 実務用電卓 12桁を机に置いてるだけで、ネットの株探とにらめっこする時間が減る。2,000円しないから、なくしても痛くない。
でも、3社ぜんぶ買うのは素人の分散。わたしは1社にしぼった。どれを選んだかは、建値といっしょに後半で全部みせる。

💸 ウクライナ開戦の朝、わたしは410万円獲られた
先に、わたしの負けを書いておく。
2022年2月24日、プロップデスクにいたころ。開戦の報道で防衛関連が全面高になった朝、わたしは三菱重工を寄りで買った。会社の金で、フルサイズ。
3日後、▲410万円で切らされた。
あの負けを機に読み直したのが行動経済学の本。人はなぜ損切りできないか、なぜ「まだ戻る」と思うのか、理論で殴られると納得できる。損切りできない人の行動経済学は1,500円くらいの新書で、電車の中で読み切れる。
理由は単純でね。ああいう日の寄りは、前から仕込んでいた機関の『売り場』なのよ。ニュースをみて飛びつく個人に、静かに渡して出ていく。わたしはプロのくせに、獲られる側に立った。絶句した、というより恥ずかしかった。
デスクにいた頃はね、この手の失敗は「授業料」として記録に残される。そのときの上司の言葉がいまも残ってる。「防衛は事件の日に買うな。予算の日に買え」。
だから今回も、8月17日の寄りの+14%には指一本ふれてない。買ったのは後場、押したところ。
そしてね──この「予算の日」が、もう目の前にある。防衛省の概算要求、例年どおりなら8月31日(月)。営業日で残り10日。これを知らないと、初動をぜんぶ逃した去年の人たちと同じ側に立つことになる。
ちーちゃんに昨日きかれたのよ。「ニュースでドローンやってたけど、ああいうのって買っていいの?」って。……この質問は笑わない。「買っていいか」じゃなくて「いつ・いくらで・どこで逃げるか」まで決めてから買うの。その決め方を、ここから先で全部みせる。
あなたはどう? 3社のうち、本命はどれだとみてる? 理由つきでコメントに置いていって。答え合わせは概算要求のあとでできるから。

🧾 買ったのは東京計器。2,000株、建値4,120円
ポジション見せるね。
【記録】8月17日(月)
・09:00 東京計器(7721) 寄り4,310円(+8%)。高値4,385円
・10:20 高値から反落。出来高が細り、VWAP(4,150円近辺)を試す動き
・10:47 4,120円 × 2,000株 = 824万円 約定
・14:58 終値4,275円。含み+31万円
なぜ3社のなかで東京計器か。理由は3つ。
1つめ。『迎撃』という言葉に装置ごと入っているのが、3社でここだけ。レーダーで追って、射撃管制で当てる。対ドローン予算が「探知・迎撃システム」という項目で立つなら、真ん中にいるのはここなのよ。
2つめ。需給がまだ重くない。日アビはここ数年で株価が大きく育って、利益が乗った古い買い方がたくさん座ってる。上がるたびに売りたい人が出てくる構造。東京計器は防衛人気に対して出遅れ気味で、上値のしこりが薄い。
3つめ。ACSLを外した理由。あの銘柄は浮動株が軽くて、初日の主役が個人の回転売買になりやすい。ボラが読めない株は、張る金額を決められない。張る金額を決められない株は、わたしは買わない。獲られる側に回るから。
出口も先に決めてある。
・損切り: 3,790円(建値から▲8%)。ここを終値で割ったら理由をきかずに切る
・利確その1: 概算要求に「対無人機」「迎撃」系の項目が明記されたら、半分の1,000株を利食い
・残り1,000株: 秋の補正予算までの持ち越しを想定。これは年内の絵だと思って見てる
エントリーより先に出口。順番はいつもこれだけ。

🏦 デスク時代、防衛株でみていた4つの数字
外資のデスクで防衛セクターを横からみていて、機関の担当が毎週チェックしていたのは、株価じゃなくてこの4つ。
『① 受注残高』
防衛は納入まで3〜5年かかる。だから売上や利益(PL)は3年遅れの鏡。機関がみるのは受注残の増え方だけ。四半期決算の短信で、売上より先に受注残のページを開くの。個人はここをほぼ見ない。賢い人から順に、PLだけみて「割高だ」と言って降りていく。もったいないのよ。
『② 防衛装備庁の調達公示』
どの会社がどの案件を取ったか、実は公開情報として毎週出てる。装備庁のサイトでだれでも0円でみられる。機関のアナリストはこれを定点でみてるのに、個人でみてる人にわたしは会ったことがない。タダの一次情報。知らないと損、を絵に描いたような場所ね。
『③ 概算要求の「項目名」』
金額の増減はニュースが報じる。プロがみるのは項目のほう。『新しい項目名が立った年のサプライヤーが、翌年度に動く』──これがデスクで教わった型。今年「対無人機」の項目がどんな言葉で立つか。8月31日にPDFを開いて、検索窓に「無人機」と打つだけでいい。
『④ 浮動株比率と信用買い残』
テーマ株で個人が退場する原因の8割はここ。信用買い残が急に積み上がった銘柄は、上値でその返済売りを浴びる。買う前に残高の推移をみる。30秒ですむのに、やらない人から順に獲られていく。
個人でここまで追うのがしんどいなら、まず四季報を一冊手元に置くこと。受注動向や「独自増額」のコメントが載ってて、決算短信を1社ずつ開くより早い。会社四季報 最新号は2,300円前後、次の号が出るまで機関の目線を借りられると思えば安いものよ。
デスクの内情をひとつ。防衛担当のトレーダーは、決算の日より概算要求の日に休みを取らないのよ。どちらが本番か、それが答え。
━━ ここまでのまとめ ━━
・買ったのは東京計器2,000株、建値4,120円、損切り3,790円
・防衛株は「事件の日」でなく「予算の日」に張る
・みるのは受注残・調達公示・項目名・需給の4つ。株価は最後

📊 3社比較の早見表と、残り10営業日のチェックリスト
わたしの頭のなかを表にして置いておく。8月17日終値ベース。評価はあくまで「わたしの現在地」で、推奨じゃない。

シナリオも数字で置く。
・概算要求に「対無人機」項目が明記 → 東京計器は5,000円台を試すとみてる。半分利食い
・項目が曖昧、金額も小さい → 4,000円割れまで冷える想定。損切り3,790円が機能する
・報道が続報ゼロのまま8月末へ → テーマ資金は抜ける。含みがあっても月末までに一度軽くする
そして、あなたが残り10営業日でやることのチェックリスト。コピペして使って。
・8/20まで □ 防衛装備庁「調達情報」のページをブックマーク
・8/22まで □ 3社の直近決算短信で『受注残』の数字だけメモ(売上は見なくていい)
・8/26まで □ 3社の信用買い残の推移を確認。急増していたら見送り
・8/31当日 □ 概算要求のPDFを開き「無人機」「迎撃」で検索。項目名を書き写す
・毎日 □ 寄りで+7%を超えるギャップアップは、その日は買わない
余談だけど、この10営業日は決算とIRを読む時間が普段より増える。画面をずっと見てて目が疲れるなら、ブルーライトカットPCメガネを1つ。1,000円台であるし、値の張らないものでじゅうぶん役に立つ。
このリスト、5項目ぜんぶで所要は合計30分。それで「事件の日に買う側」から「予算の日に張る側」へ移れるなら、安い時間だとわたしは払う。
🧭 まとめ──数字だけ、もう一度
・楽天×Helsing報道で動いたのは楽天ではなく、迎撃の連鎖を担う3社
・わたしは東京計器を2,000株、建値4,120円、計824万円。損切りは3,790円
・判断材料は受注残・調達公示・項目名・需給の4つ。株価チャートは最後
・本番は決算じゃなく、8月31日(月)の概算要求。営業日は残り10日
最後に、損の側から言っておくわね。去年、防衛テーマの初動+30%を取った人と逃した人の差は、才能じゃなくて『予算の日付をカレンダーに入れていたかどうか』だけだった。今すぐスマホのカレンダーを開いて、8月31日に「概算要求・無人機で検索」と入れて。月曜の朝にニュースで知ってから調べ始めたら、あなたはまた次の初動を眺める側よ。
あなたの本命はどれ? 何株から入る? コメント欄で教えて。概算要求のあと、この記事に結果を追記して答え合わせする。
※本記事は筆者の体験と調査に基づく情報提供であり、特定の投資・節税・収益の成果を保証するものではありません。最終判断はご自身の責任で。
【出典一覧】
・楽天グループ×Helsing 提携に関する各社報道(2026年8月)
・防衛省 概算要求資料(例年8月末公表)
・防衛装備庁 調達情報ページ
・ACSL(6232)・東京計器(7721)・日本アビオニクス(6946) 各社決算短信・IR資料
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