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“根性論”だけで解決できる?|頑張る人ほど見落としやすい神経疲労【前編】

こんにちは、Nurse Miaです。

前回に引き続きスポーツと健康
(特にメンタル面)のお話をしていきます。

スポーツやトレーニング自体は本来、
心身にとって良い影響があります。

ただし、前回の記事でも触れたように
”回復できない状態”で続けてしまうと
ホルモンや代謝だけでなく、メンタル面でも
バランスを崩す可能性があります。

スポーツやトレーニングなどをしている中で
こんなふうに感じたことはありませんか?

例えば…
☹︎やる気が出ない
☹︎怠けている気がする
☹︎自分に甘いのではないか?
☹︎すぐ休むのは気合いが足りないだけでは?

過度なトレーニングや回復不足は
疲労の蓄積だけでなく
不安感や気分の落ち込みなどに
つながることも報告されています。

しかし現場ではこうした背景が理解されにくく
「根性論」が残っているケースも少なくないようです。


もちろん、スポーツをしていない人にも
役立つ内容になっていますので、
ご自身の状態と照らし合わせながら
最後まで読んでいただけると嬉しいです。


現代の質的栄養不足

冒頭に話したバランスの崩れは、
実は栄養不足が隠れているかもしれません。

どういうことかと言うと…
・加工食品
・お惣菜
・外食
こういった食事が増えると
ビタミンやミネラルが不足しやすくなります。

加工食品は製造の過程で
ビタミンやミネラルが失われやすく、
現代は「食べ物は豊富にあるのに、
必要な栄養素は不足しやすい」状態です。


一方で、
・炭水化物
・質の悪い油
は過剰になりやすい傾向があります。

このように
“量は足りているのに、質が足りていない状態”を
質的栄養不足といいます。


少し話は逸れますが、
特に「油」には注意が必要です。

外食やお惣菜で使われる油は、
何が使われているか分かりにくく、
繰り返し使われていることも多いため
酸化している可能性があります。

油は本来とても大切な栄養素ですが、
酸化した油は体にとって負担となります。


詳しくはこちらを参考にしてくださいね↓


そしてスポーツをしている方は、
・ビタミン
・ミネラル
の消費量が多く、
もともとの必要量にも個人差があります。

そのため、健康的な体づくりや
安定したメンタルを維持するためには
タンパク質に加えて、ビタミンやミネラルを
十分に摂ることが重要です。


なぜ栄養不足でメンタルが不安定になるのか

栄養はただ単に筋肉や骨などを
作る材料だけではありません。
実は心も安定させる「神経伝達物質」という
材料にもなります。

神経伝達物質はタンパク質が分解された
アミノ酸をもとに、

・ビタミンB群
・鉄
・亜鉛

などの栄養素が関わることで、

・GABA
・ドーパミン
・セロトニン

などといった物質が作られます。

つまり、
これらの栄養素が不足すると神経伝達物質が
うまく作られなくなりバランスが崩れやすくなります。

これが、“回復できない状態”の一つです。


さらに、ビタミンB群は
エネルギー産生にも深く関わっています。

ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える
ビタミンB2:脂質の代謝をサポート
ビタミンB6:タンパク質の利用を助ける

これらは単独ではなく、ほかのB群も
互いに補い合いながら働いています。

そのため、どれか一つではなく
“バランスよく摂ること”が大切です。

ここまでを一言でまとめると、
“頑張り方”ではなく“材料の問題”である
可能性もあるということです。

ビタミンB群に関しては
こちらで詳しく解説しています。
興味のある方は参考にされてくださいね☺︎


頑張っている人ほどハマる理由

運動は健康にとって良いものですが、
同時に“消耗”も伴います。


■ 運動で消耗が増える

運動をすると、汗をかいたり筋肉の修復が
必要になったりするためビタミンやミネラルの
消費量が増えます。

その結果、神経伝達物質を作るための材料に
回せる量が減ってしまいます。


■ 良かれと思っていることが裏目に出ることも

例えば、プロテイン。

筋肉をつけるためにしっかり摂っている方も
多いと思いますが、タンパク質を体内で利用する
過程ではビタミンB6が多く使われます。

つまり、

タンパク質をしっかり摂っていても
ビタミンB群が不足していると

代謝がうまく回らず、
エネルギーとして使いにくい状態になります。


■ 頑張るほど“材料不足”に陥る

運動量が増えるほど必要な栄養素も増えますが、
そこが補えていない状態だと頑張れば頑張るほど
“回復できない状態”に近づいてしまい
最終的には崩れる原因になる可能性があります。


つまり、問題は努力不足ではなく

“材料と回復のバランス”にある可能性も
考えられます。

身体は工事現場みたいなものです。
頑張っているのにうまくいかないのは、
”人手不足”かもしれません

ではなぜ栄養を摂っているつもりでも
“回復できない状態”が続いてしまうのか?

その鍵になるのが
腸内環境と神経伝達物質の関係です。

ここまで読んでくださった方の中には、
「食事も気をつけている」
「プロテインも摂っている」

それでも、どこか気持ちの不安定さが残ると
感じている方もいるかもしれません。


もしかしたら
「体の中でうまく回っていない状態」
の可能性もあります。

多くの人が見落としているのは、
“摂ること”ではなく
“使える状態になっているかどうか”です。

これが
“休めば回復する”とは限らない理由になります。


次回の記事では、
・なぜ腸内環境が重要なのか
・セロトニンやメラトニンとの関係
・回復できる体を作るための具体的な視点

について、もう一段踏み込んで
解説していきます。

「頑張り方」を変える前に、
「体の仕組み」を知ることが大切です。

有料とはなりますが、必要としている方に
届いたら幸いです。

🔍参考文献・エビデンス

・国際オリンピック委員会(IOC)
Relative Energy Deficiency in Sport(RED-S)に関するコンセンサスステートメント

・オーバートレーニング症候群:理解と対応
   日本臨床スポーツ医学会誌:Vol.31No.3,2023
(第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会 教育研修講演5)

・腸内環境とメンタルの関連
(Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology ほか)



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