運動しても回復できない人へ|疲労と不調の本当の原因と整え方【現役ナースが解説】
はじめに
前回の無料記事では、
スポーツ(マラソン)中に起こる
・足のつり
・気分不良
このよくある2つの症状は
実は同じ背景が関係している可能性がある
というお話をしましたね☺︎
前回記事はこちら👇
今回の記事では、
これらの症状が単なる一時的な不調ではなく
条件が重なると「より重い突然の異変」に
繋がりかねないというお話をしようと思います。
特に30代後半以降はこうしたリスクが
徐々に高まるとデータでも示されており、
救急対応の講習などでも取り上げられる
テーマの一つです。
もちろん救護を実施する側が対処法を
知っておくことが重要ですが、
スポーツをしている本人も他人事と思わずに
日頃から意識しておくと安心です。
今回の記事は有料ですが、無料部分でも
学びが得られるように構成しています。
ただし、有料部分では
「なぜ回復できなくなるのか」
「どうすれば回復できる体になるのか」
を、より具体的に解説しています☺︎
⚠️注意
この記事は栄養学の視点からの
情報提供を目的としています。
分子栄養学や予防医学の考えをもとに
身体を整えるため、日常で実践できる
知識を紹介しています。
あくまでも
・食事の改善
・生活習慣の見直し
・セルフケア
といった範囲でのアドバイスであり、
個別の診断・治療を目的としたものでは
ありません。
体調に関する不安がある場合は、
必ず専門医に相談しましょう。
また、次のデータは不安を煽ることを
目的としたものではなく
現状を客観的に理解するための情報です。
📈データから見えること
実際に、マラソン大会における大規模研究では
年齢とともに突然心停止のリスクが
上昇することが示されています。
(約410万人・516大会のデータ)
40歳未満および40代では10万人あたり約0.9件と
大きな差はありませんが、
50代では約2.6件
60歳以上では約5.5件と
年齢とともに明らかな増加がみられます。
つまり50代では約3倍、
60代では約6倍にまで上昇します。
参考文献
・Sudden cardiac arrest during marathons among young, middle-aged, and senior runners(2024年, Resuscitation誌)
また、スポーツ中の心停止は
35歳前後から増え始め、
平均年齢は約50歳前後と報告されています。
ここで誤解してほしくないのは、
スポーツをすること自体は決して
怖いことではありません。
むしろ、健康にとって非常に大切な習慣です。
ただし、若い頃と同じ感覚のままでは
身体への負担が大きくなる年代の方達は
注意をしましょう、ということです。
※マラソン救護の現場で感じたことを
もとに書いていますが、この内容は
マラソンに限らず、日常生活や軽い運動を
している方にも関係する内容です。
① なぜ年齢とともにリスクが増えるのか
一つは「回復力の低下」が考えられます。
ここで言う”回復”とは単に疲れが
取れることでなく、
・傷ついた細胞を修復する
・エネルギーを再生する
・炎症を鎮める
といった働きを指します。
これらがうまくいかなくなることで
ダメージが蓄積し、
結果としてリスクに繋がります。
ただし、これは体の状態やコンディションに
大きく左右される部分でもあります。
② 運動時に起こる“体内の火事”
先ほどのダメージが特に問題となるのが
心臓の”心筋”です。
心筋は電気信号で動く電気機器で、
ミトコンドリアが多く
存在しているとされています。
ミトコンドリアはエネルギーを生み出す一方で
活性酸素の発生源でもあります。

活性酸素がうまく処理されずに増加すると
細胞は酸化ストレスにさらされ、
傷つきやすくなります。
その結果、電気信号が乱れ
うまく心臓が収縮せず不整脈を起こしやすくなり
突然の異変に繋がる可能性があるわけですね。
💡わかりやすく言うと、
若い頃は
→活性酸素が発生してもうまく処理できていた
しかし
中高年は
→処理能力が低下し、ダメージが広がりやすい
このため、若い頃と同じ感覚のままでは
体への負担が大きくなりやすいと言えます。

③ミトコンドリアと修復力
本来、有酸素運動などの負荷により
ミトコンドリアは新生されるものです。
しかし、この仕組みがうまく働かなくなる
理由として…
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