【大人のピアノ】 バッハのコラールで大人のケンバン遊び(その【49】: 2声コラール No. 043/069)
👆冒頭の画像は、ウィキペディアのパブリックドメイン画像です。
👑ぼちぼちアップしているバッハの2声コラールです。
⛪今回からトップに音源を貼り付けます。
今回は2声コラール43番です👇
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(㊟調号は原本(バッハの時代)どおりです(バッハの時代は短調は〇〇モードだったんだね、ね、そうでしょ?ピアノの先生方!!即答できなきゃ、あんたモグリだ!!!)。フェルマータ(減速)記号が有る場合は、フレーズの終わりを意味しています)👇

👆の音声はこれです👇
👆移動ド・クロマティックソルフェージュの読み方はここをクリック!
👑今回のコラールは、左手のベースライン(bass line)がウォーキングベース(walking bass)になってますかね? つまり、この記事シリーズで一貫して書いているように、左手ウォーキングベース=左手を動かせるね!練習じゃないよ、楽しんで弾くのがいちばんだよ!
バッハのコラールは、ジャズのベースラインにつながっていく「歩く」&「転がる」ベースラインを堪能できる曲が多いですね。
そして、上記のように、左手の動きを良くしたい人も、遊び感覚で楽しく弾いていると、自分の中で何かひらめくことがあるかもしれなかったりして(私はそうでした)👇
👆バッハのコラールの楽譜の場合、フェルマータ(減速)記号は、「フレーズの終わり」を意味するとのことですが、楽譜の自動再生音なので減速します。
この記事シリーズでは2声コラール(=ソプラノ+ベイス)をフィーチャーしていますが、
4声(=ソプラノ・アルト・テナー・ベイス)が織りなす、西洋ハーモニーのめくるめく世界観を堪能したい方は、さっきもリンクを貼りつけたリーメンシュナイダー版のバッハのコラール集の本をポチって、ディグっていってください。「西洋音楽のおおもと」がギッシリ詰まっている資料として一冊持っていると心強いです👇
ちなみに、英語圏のクラシック理論書に定番で引用されるバッハの4声コラール No.102 は、これです。知っていて損はないと思うんで、弾くなり歌うなり何なりして楽しんじゃってください!👇

音声はこれ👇
👇キーを半音下げた楽譜です。譜読みの練習にはなりますが、移調の練習にはならないと思います(楽譜を見て再現しても、脳をあまり使わないので)👇

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以下は、上記の背景情報です👇
⚡クラシックピアノ人さんへの注意事項⚡
以下の音楽用語は英語読みが主体ですよ! たとえば、
ソプラノ(soprano)、アルト(alto)、テナー(tenor)、ベース(bass)
などです。
👑この記事シリーズは、
西洋音楽の和声(対位法)のおおもとであるJSバッハの2声コラール(ソプラノ+ベース)に親しむことによって、
①ケンバン楽器が初めての人が、西洋音楽の正統の中の正統であるJSバッハの実際の楽曲を使って、最高のスタートをきることができる!
②ピアノ歴うん十年の人は、今まで長い間あなたの目を覆っていたウロコのようなものがバリバリと剝がれ落ちて、本当の西洋音楽の世界を体感することが出来る!
③電子ピアノなど電子ケンバンの人は、キートランスポーズ機能を使ってバロックピッチ(A=415hz)にチューニングして、鍵盤楽器に入っているハープシコード音やパイプオルガン音やクワイア(合唱)音の音源を駆使して、JSバッハの時代の音で演奏を楽しむことができる!
👆ということを願ってアップしています。余計なお世話ですね👍
👆というかですね、このバッハの2声コラール(69 chorale melodies with figured bass)は、2010年代に私自身が電子ピアノや電子キーボードでよく弾いていて、とくに、
①初見演奏、②移調演奏
を試みては毎回間違いまくっていた、懐かしい曲集です。
いま①②をやっても、確実に間違いまくるとおもいます👍
👆間違いまくれるうちに間違いまくっておくことが、
あとあと間違いが少なくなる、基本中の基本だと、私は確信しています。
👆通常のピアノレッスンは、間違いまくって当然の人たちに対して間違えることを許さない、恐怖で動かす(motivate)指導法をとっています。
👆だから、みんなおかしなことになってしまうのだと、私は思っています。
👆わたしは、これと、バッハコラールの本体である4声コラールを、見よう見まねで弾いているうちに、左手の動きを良くしようと試行錯誤するうちに、演奏の身体操作の初期の感覚が徐々に育ってきたと感じているので、当時を思い出してアップして、いつかまた弾いてみたいなーと思っています。
👆今あまり弾きたくないのは、私は非クラシックジャンルに憧れているので、あまりバッハばかり弾いて「バッハ節(ぶし)」になってしまうのがイヤだからです。
話を戻しまして👇
👑バッハは、現代のピアノを弾きませんでした。バッハが弾いたのはハープシコードとオルガンです。
だから、ピアノでバッハを上手く弾こうとすること自体が、的外れです。
バッハの楽譜に「f」とか「p」とか「クレッシェンド」などの「強弱記号」が付いている場合、それらは、バッハ本人がつけたものでは、ありません。
なぜなら、ハープシコードやオルガンは、ピアノのような強弱をつけることができなかったからです。
電子ピアノやキーボードのオルガン音やハープシコード音でバッハを弾くほうが、よほどバッハの時代に近いといえます。
👑この記事シリーズを初めて読む方もいらっしゃるかと思うんで、今回、経緯を書いておきますと、
👑私は音楽素人ですが、ピアノを再開した2010年代に、動画やサイトの無料情報から「バッハのコラールはスゴイ!」と確信して、
以下の記事を書いたのでした@はてなブログ👇
その後、noteに乗り換えまして、この記事からバッハコラール記事を書き始めました👇
いままでの記事はここに収納しているので、どうぞ👇
前置きが長くなりましたが、
👑この記事シリーズのご常連のみなさんへ:
今回のコラールも、初見したりソルフェージュしたり耳コピしたりコードを想像したりなどして楽しんじゃってくださいっ!
👑バッハのコラールは日本の国公立の教育機関では教えないと思うので、レア感がありますが、日本国内のキリスト教のプロテスタント宗派の教会の礼拝で「讃美歌」として歌われているんじゃないかな~と想像したりしています。
要するに、特定の宗教色が強いというか、特定の宗教の神様を賛美する内容ですから、国公立の音楽教育機関で公に教えると、仏教徒の人やイスラム教やヒンズー教などの、他の宗教を信仰する人たちや、カトリックやロシア正教などキリスト教の他宗派の人たちから苦情が来ちゃうでしょ? それ以前に、神道すら教えちゃダメになってるんだから! だから、全ての宗教の公平を期して教えないんだと思うよ。
日本国内のキリスト教でもカトリック宗派の教会では、バッハの歌は歌わないと思います。だって、バッハのコラールは、プロテスタントを立ち上げたルター派の教会のために作った讃美歌だから。プロテスタントは、当時、金満政策をドイツなどの「後進国」に行っていた(免罪符政策)、キリスト教の総本山のローマのヴァチカン(カトリック)にプロテスト(protest反抗)してルーテル(ルター)がドイツで立ち上げた宗派だからね。
日本国内の英国国教会の教会でバッハが歌われるかどうかは知りません。英国国教会というか英国には、ドイツからイングランドに帰化した、「メサイア」のハレルヤ合唱で有名なヘンデルという作曲家がいますからね。英国国教会は、ヘンリー8世だったか誰だか忘れましたが、当時のイングランドの王様が愛人と再婚したくて本妻と離婚するべく勝手に立ち上げちゃった宗派だと思います。ローマのヴァチカン(カトリック)は、離婚を認めていないから、離婚OK!の英国国教会を作っちゃったみたいだね。詳しく知りたい人はAIにでも聴いてください。
「藝大和声はフランス由来」と聞きましたが、そうなった背景は、英米のようにバッハのコラールを和声の基礎にすると、キリスト教のように神道を体系化して「日本は西洋と同じように、体系的な国教(神道)を持つ、文明国家なのだ!」と主張しなければならない、西洋による植民地化を避けようとする当時の明治日本の必死の努力があったのではなかろうか?
ちなみに「藝大和声はフランスのコンサーヴァトリー(英語発音ですが「音大」のことだね)由来」ということは、
はい、クラシックピアノの先生方は、もうおわかりですね!?
はい、ということは、「藝大和声」の根底にある西洋音楽の基礎は、「〇〇国の〇〇市で発展した、当時のミュージシャンを養成するパワフルなメソッド」ということになりますね。 私は今、その本を読んでいるので、追って感想を書きますね!っと思ったら、この件に関する素晴らしい動画を見つけたので、以下の記事に貼り付けました👇
もちろん、JSバッハも当時の一流ミュージシャンだった。モーツァルトも、ベートーベンも然り。 西洋クラシック音楽の作曲家は、当時の西洋和声を自家薬籠中の物にして、縦横無尽の即興演奏を延々と続けられる、音楽のプロの能力を養成された人たちでした。
つまり、
本来の一流プロミュージシャンとは、自由自在の即興演奏・譜読み演奏・作曲・編曲・音楽監督の全てが出来る、音楽の総合力を、お金を稼げるプロの水準で有するミュージシャンということです。
この、一流ミュージシャンの定義は、21世紀も変わっていません。
本来、一流のプロのミュージシャンとは、そういう存在です。
それから、
👑「おい、なんでバッハの記事が「ジャズ」カテゴリーにあるんだよっ(怒)!?」とムッとしたジャズ愛好家のあなた!
ジャズ和声に基づく即興演奏のための地道な取り組みを、今宵も12キーで黙々と続けて早何十年のあなたこそが!バッハモーツァルトベートーベンショパンリストドビュッシーといった西洋クラシック音楽の偉大なる作曲家たちの、真の後継者ですよ!
(そこいらのクラシックピニストや、クラシックピアノ教師や、クラシックピアノ愛好家は、「素人お嬢の手慰みピアノ」の後継者です。だって即興演奏も移調演奏もできないんだから。)
しかも、これを見て下さいよ~👇
ジャズ好きたちの間で知られているバッハの4声コラールがこれっ👇
👆このコラールは、ジャズの理論書 David Berkman著 'The Jazz Harmony Book'(日本語版あり!)👇
👆の原書(英語版)の中で引用されています(日本語版にも載っていると思います)。
てなことで、この記事シリーズを「ジャズ」カテゴリーにもアップさせていただいている次第です。
上記の本を読まれる際のご参考にでもなればとても幸いですm(_ _)m
それから、2025年年末現在、
私のこの記事シリーズにインスパイアされて
同じようなことをし始めた人もいるようですが、
私が、ソプラノ+ベースの2声では2声でも、
バッハインベンションではなくて、
以下のバッハの2声コラールにこだわる理由は、
いままでさんざん書いていますけど、
バッハの2声コラールのほうが、
①メロディー+ベースラインがシンプル!
②曲が短い!
に尽きますね。
シンプルで短くないと、根気が続かないでしょ?
そして、「〇〇真面目」な人は、往々にして、
「根気が続かないとは、自分はなんてダメな人間なんだようぅぅぅぅぅっ!」
って悲劇の主人公になって自己陶酔しちゃうでしょ?って、なに無駄なことしてるんすか(笑)
だから「真面目」の上に「〇〇」を付けられて、
「〇〇真面目」なんて呼ばれちゃうんですよ~!
無駄な自己陶酔をするヒマがあったら、
シンプルで短い、続けやすい軽いネタで楽しく続けているほうが、結果的にもっと距離を行けると思いますよ。
インベンションにどうしてもこだわりたいあなたは、
この動画をチラっと見て、インベンション遊びをされると
楽しいかもです。
バッハインヴェンションの1番を使って、2声(ソプラノとベイス)のcounterpoint(カウンターポイント。日本語で「対位法」と訳される)を説明する動画です。日本語ナレーションで視られるようになったはず!👇
👆この人はバッハオタクなので、見ごたえがありますね。付け焼刃じゃないからね。
英語の字幕を表示できるので、イギリス英語の音楽用語に親しみたい人は、この人の動画はディグり甲斐がありますね。
「ディグる(dig)」というのは、ジャズ愛好家のみなさんはご存じのとおり、「dig=掘る=のめり込む・没頭する・夢中になる・探究する」ですね。
「勉強」や「学び」モードは、「自分はまだまだ劣っているんだ…orz…」マインドセットからのスタートになるので、マスターできるには程遠いと思いますよ。
なんでもそうですが、
「遊んで楽しむ」マインドセットで「dig=掘る=のめり込む・没頭する・夢中になる・探究する」と、マスターできますね。
仕事もそうですけどね。
👆ユーチューブ動画ですから、登録してたら見放題。登録してなくても、ウザい広告をちょっとだけ見れば無料ですからね。
「対位法」なんて聞くと、私のようなピアノ素人は委縮しがちですけど、この記事シリーズで毎回紹介している短い2声コラールもバッハインベンションも「対位法」に基づいてできていて、ビートルズの曲にも「対位法」が使われている曲があります。この記事にザックリ書いたので、私みたいな素人は、この程度を知っていればいいんじゃないかと思っています👇
「対位法」のモトの言葉は「counterpoint カウンターポイント」で、異なる音が反対方向(counter)の位置(point)に動くように音を並べることだそうです
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この記事シリーズのご常連さんは、すでにご存じのとおり、
JSバッハは現代のピアノ(モダンピアノ)を弾かなかったので、電子ピアノやキーボードや電子オルガンに入っている、オルガン音や、ハープシコード音や、choir(クワイァ=合唱)音などで弾くと、バッハ翁の時代にタイムトラベルできること請け合いです。
実際、バッハをはじめバロック音楽は、バロック音楽の時代のケンバン楽器で弾くのがいちばんふさわしいんじゃないかと思うんですけど、とりあえず手持ちの電子ピアノやキーボードに入っているバロック的な音源やストリングス音源で遊んでみると楽しいです。
👑ソルフェージュ・移調演奏・アドリブ・コードづけ・楽曲分析・初見演奏・聴音などで、バッハ翁と気軽に遊んじゃってください。
👑バッハ翁も、「自分の作品のなかで、こんなマイナーな曲を弾いて楽しんでくれるとは!」と、草葉の陰で喜んでいることと思います。
👑バッハ翁が意図したコードを知りたい場合は、リーメンシュナイダー本に figured bass(フィギュアド・ベイス。バロック時代のコード記号というか数字)が記載されているので、そちらをディグっていってください。「西洋音楽のおおもと」がギッシリ詰まっている資料として一冊持っていると心強いです👇
👑リーメンシュナイダー本には、この記事シリーズでフィーチャーしている「ソプラノ+ベースライン」の2声だけのコラールの伴奏のために、「figured bass(フィギュアド・ベイス。バロック時代のコード記号というか数字)」の数字が楽譜に書かれています。何じゃらほい?ですが、この記事に貼り付けた一連の動画を視ると「へ~!」って興味深いんじゃないかと思います(すでに日本語ナレーションが付いている動画も有るし、視て絶対損はない動画シリーズだと思います)👇
👑キー(Cメイジャーとかハ長調とか)についても、想像してお楽しみください。
👑ソルフェージュについては「移動ド」歌いで楽しめるかな?バッハのコラールはゴロゴロ転調するから、楽しめるかどうかわかりませんが、ご参考までに、移動ドクロマティックソルフェージュの呼び方についてはこの記事からお読みください👇
👇以下は、上記と重複する内容もありますが、そのままにしてあります👇
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冒頭に貼り付けた、
ジャズ好きたちの間で知られているバッハの4声コラールがこれ👇
👆このコラールは、ジャズの理論書 David Berkman著 'The Jazz Harmony Book'(日本語版が有った!)👇
👆の原書(英語版)の中で引用されています(日本語版にも載っているだろうと思います)。
👆 という内容を紹介した記事がこちらでした👇
👆実は、4声のコラールが、クラシック愛好家が憧れる西洋音楽の、大元(おおもと)なんですよね。 いや、もっと大元は、グレゴリオ聖歌なんでしょうが、グレゴリオ聖歌はユニゾンなので、ハーモニーがフィーチャーされはじめるのが、4声コラールからなんでしょうね。 もちろん、大昔からポップス(大衆音楽)には、ハーモニーがフィーチャーされていたと思うよ。
そんなゴタク並べはさておき、みなさんバッハの4声コラールを弾いて遊んじゃってくださいよ! バッハのコラールが、ポップス⇨ジャズ⇨西洋クラシック音楽のおおもとだそうです。
そして、この記事シリーズでは、バッハの「コラールメロディー + ベースライン」だけの、私は便宜上「2声コラール」って読んじゃってますが、をフィーチャーしています。
結局、メロディーとベースラインが音楽のキモなんですね。 三線(さんしん)や内地の三味線も、唄(メロディー)と三味線楽器(ベースライン)。 最も単純かつ、最強の音楽が、メロディーラインとベースラインだけの組み合わせだと、私は確信しているので、地球の裏側である西洋のバッハの「メロ+ベースライン」の2声コラールでヘラヘラ遊んでいるうちに、ショパンやリストなんか(の実質的なコード奏法)では決して腹落ちすることのできない、4つのヴォイス(声)が織りなすハーモニー(和声)に立脚した西洋音楽の足腰をガンガン体得できるはずだ!と私は確信しています。
リーメンシュナイダー版のバッハの4声コラールは、英米のハーモニー(和声)の基礎になっているという印象を、私は強く受けています(日本に輸入した和声はフランス式らしいです)。
バッハの4声コラールによるハーモニーのマインドセットを持っていると、弦楽四重奏やオーケストラやビッグバンドを聴くのが楽しくなっちゃうと思います。
それから、バッハの4声コラールが引用された英語のジャズの理論書もあるので、ジャズ好きの方も、西洋音楽のルーツとして、リーメンシュナイダー版のバッハコラール集に親しんでいると良いことがあるかもしれません。
👉この【バッハのコラール】の記事シリーズは、西洋音楽の和声の大元(おおもと)であるJSバッハの2声コラールを使って、キー(調号)当て・移調・初見演奏・ソルフェージュ・聴音・即興演奏・コードづけ・楽曲分析などなど、好きなように遊んでしまおうというものです。
👉JSバッハの2声コラールは、メロディーとベースラインだけなので、とってもシンプルですが、それだけに、西洋音楽の出汁(だし)が凝縮されていると、わたしは思っています。 西洋だから、出汁(だし)は炒めたベーコンですかね。 だから、ジャズはもとよりポップス派の人も、JSバッハのコラールを知っていると、「音楽の足腰」がぜんぜん違ってくると私は思っています。
ショパンやリストのピアノ曲が、右手メロディー・左手ズンチャッチャ和音(または和音のアルペジオ(👈を日本語で「分散和音」と訳した))という典型的な「コード奏法」であるのに対して、バッハのコラールは、ソプラノ・アルト・テナー・ベイスの4つの音のラインの動きが綾なす「ハーモニー(👈日本語で「和声」と訳した)」の結果としてコード(👈を日本語で「和音」と訳した)が出来ているという、西洋音楽の大元(おおもと)ここに在り!なので、ショパンやリストのピアノ曲には無い、音楽の根源的な「ぶ厚さ」と「骨太(ほねぶと)さ」を感じられます。
2声コラールは、ソプラノとベイスだけなので、メロディー+ベースラインという、最も単純化された西洋音楽のハーモニーの基盤を感じられます。
👉ジャズ愛好家さんたちは、実際にバッハの4声コラールが出てくるジャズの理論書(前述の本。日本語版がリットーミュージックから出ています)が有りますから、バッハのコラールを知っていて損は無いと思います。
👉ポップス愛好家さんたちも、ビートルズのハーモニーに影響を与えている counterpoint (カウンターポイント⇒を日本語で「対位法」と訳したけど、もともとの原語には「法」はついてないよ!) の親分JSバッハのcounterpointに満ち溢れたコラールに親しむと、ハーモニーの盤石な基盤を得ることができると思います。
この記事シリーズでフィーチャーしているのは、ソプラノとベイスだけの2声コラールです。
英米の音楽理論書で必ずフィーチャーされるバッハの4声コラールについては、この記事の下の方にある動画や、さっきリンクを貼りつけたリーメンシュナイダー版の本のリンクなどからディグっていってください。
スケールやモード内のテンション音を組み合わせて複雑なハーモニーを構築するジャズやネオソウルの原点のひとつである西洋音楽の根源を、バッハのコラールは感じさせてくれると、私は思っています。
バッハ翁も、「自分の作品のなかで、こんなマイナーな曲を弾いて楽しんでくれるとは!」と、草葉の陰で喜んでいることと思います。
もともと2020年3月31日に、はてなブログに書いた記事👇
で既に書いたように、
JSバッハのコラールや、バッハの作品は、
デジピやキーボードといった電子ケンバン楽器のハープシコード音やパイプオルガン音や合唱(choirクワイァ)音で弾くほうが、当時の音の雰囲気を楽しめます。
というのは、上記のはてなブログの記事に既に書いたあるように、
バッハは、modern piano(現代のピアノ)を弾かなかったからです。
バッハの時代には、現代のピアノは、まだ開発されていなかったからです。
バッハが弾いていた当時のキーボード(英語でケンバン楽器keyboard instrument)やキーボードの歴史については、前回の記事に、私が視て大変ためになった、たいへん素晴らしい動画を貼り付けました👇
👇バッハの何がスゴいのか?について、実際のコラールを使って一音一音ずつ超具体的に解明していく、この人の動画が大変ためになると私は思って、5年前によく視ていました。
(英語字幕あり。イギリスの音楽用語はアメリカと違うところもあって興味深いです。)👇
日本語で「対位法」と訳される counterpoint(カウンターポイント)については、
前回の記事をご覧ください👇
バッハインヴェンションの1番を使って、2声(ソプラノとベイス)のcounterpoint(カウンターポイント。日本語で「対位法」と訳される)を説明する動画を見つけたので自分用に貼り付けます👇
👇私のJSバッハのコラールの一連の記事でフィーチャーしている、JSバッハの4声コラール(371曲)と2声コラール(69)曲が全部入っている楽譜がこれです。私が知る限り、バッハのコラール関係の英語の動画では、例外なく、このRiemenschneider(リーメンシュナイダー)という人が編纂したこの本を紹介しています。でも、この本は楽譜が小さくて音符が蟻んこのようなことに加えて、昭和の「フォトコピーを何回もしました」みたいな、音符の棒がかすれて見えないようなクオリティなので、私は自分が読みやすいようにfinaleを使って、上記のような2声コラールの楽譜を自分で作って弾いていました。仕方ないでしょ、原書の楽譜が読みづらすぎるんだからさ!👇
👆私が買った時は1,300円もしなかったのに、今は円安などで倍の値段になっているよ…。
為替が良くなったら1冊持っていて損はない本だと思いますが、楽譜が小さすぎて音符が蟻んこのようです。
しかも、何度もフォトコピー(今で言えばコンビニで何度も紙コピー)したような雰囲気で、音符の棒がかすれて見えない箇所もけっこうあります。
要するに、この原本の書籍は、バッハの371曲の4声コラールと69曲の2声コラールの総覧としては価値が有りますが、楽譜としての実用価値は限りなくゼロです。
だから、私は、自分が見やすいように、finaleで2声の楽譜のすべてと、4声の楽譜の1曲を自力で譜面起こししたのです! だって原書が読みにくすぎるんだもん! 誰が譜面起こしなんていうシチメンドクさいことを好き好んでするかよっ(怒)!
幾分見やすい他の版は、(その②)の記事に書いています。
その他には、Christoper Czarneckiという人(たぶんギタリストだったと思う)が、’J.S.Bach 413 Chorales’という本を出しています(←私は買いましたが、上のリンクの青い本のほうが英米の和声のネタ元だし全然安いですし、卓上キーボードの楽譜立てが壊れそうな重量の楽譜本です(ジャズの The Real Book相当の大きさ+重さ)。ただ、ギタリストの突き抜けたオタクっぷりを感じることができます。ピアノ弾きよりもギター弾きの方が、音楽理論や和声(コード)に関して一枚も二枚も上だなぁと、いつも思います)👇
JSバッハのコラールについての、
おおもとの記事は、はてなブログに書いたこれです👇
👆の、はてなブログの記事からの抜粋です👇
🌷🌷🌷🌷🌷以下抜粋🌷🌷🌷🌷🌷
英米における harmony は、事実上、Riemenschneider(リーメンシュナイダー)さんによるバッハのコラール集と同じようにハーモニーを作れるようになることです(日本の和声学は、フランス経由みたいに感じます)。
そのRさん(長いのでRに省略)のコラール集に入っている 69 Chorale Melodies with figured bass は、パートがSとBだけで、しかも短い曲ばかりなので、大人の独学ピアニスト/キーボーディストは、次のような幅広い用途に使うことができます:
① サイトリーディング(初見):
どこかの某が作ったトーシロ向けの(音楽性に乏しい)練習曲じゃない、西洋音楽の最重要存在JSバッハが作った、音楽性に満ち溢れたガチの作品、それもキリスト教の聖なる歌で練習できる、まさに、大人の独学キーボードにふさわしい、本物で至高のコンテンツ!
そして、もともと歌の曲なので、基本的に8分音符きざみで、しかも短い。 だから、気軽にできる。
これに対して、バッハのインベンションなどは、もともとハープシコードといったキーボード用の曲なので、メインの音符が16分音符きざみ。 やたらデカい小節の中に16分刻みの音符がたくさん詰まっていて、しかも見開き2ページ! こんなのをサイトリーディングしたいと思います? 私はゴメンです。
② ソルフェージュ& ディクテーション(聴音):
同上。 とにかく短くて簡潔で、気軽にトライできる感じが良い。
それに、歌なので、歌うのが理想的だ。
そして、歌えることは重要。 そのフレーズをそらで歌えなければ、そのフレーズを聞いて理解したりアドリブで弾くことはできない、と思います(外国語の習得といっしょ)。
どこの国の誰が書いたのかわからないような「聴音」の「教則本」で聴き書き練習するくらいなら、バッハのこの69曲を使ったほうが絶対に正統派だ!
③ トランスポジション(移調):
同上。 何度も転調して、一筋縄ではいかない曲もあるが、一曲一曲が短いので気持ちがくじけにくい。
④ コード:
ベースラインから、コードを想像すると楽しい。
バッハが使ったコードを知るために、figured bassを研究するのも、大人の音楽趣味としてはなかなかオツです(figured bassは、日本語でイタリア語由来の4文字の漢字になっていますが、私は西洋音楽の学術的漢字表記が好きではないので(西洋音楽っぽくないし、漢字表記は学術的でいかめしくなるから)英語のままにします)。
また、ジャズやポップスならこんなふうにテンションを乗っけられる!みたいに想像して遊べる(が、遊びは最も理想的な練習だ)。
⑤ ベースライン:
ジャズやる人なら非常に興味深く思えるに違いない。
それに、ビートルズや現代のポップスにも通じているカウンターポイントの骨組みを感じられる。
⑥ アナリシス(楽曲分析):
やはり短いので気軽にできる。 これがベートーベンの月光ソナタ第1楽章なんか始めた日には、ぜんぜん終わりが見えなくて、くじけてしまって、敗北感を感じるだけになってしまう。
敗北感は、心の毒ですから、敗北感のモトには近づかないようにして、小さな達成感を増やしていくのが幸せへの道。
(ちなみに、ベートーベンの月光ソナタ第1楽章のアナリシスをしたければ、アメリカのどこかの音楽教授が動画をアップしているのでそれを見ると便利。日本で言うところのコードも併記されているのでジャズ好きの人が見ると面白いかも。日本で言うところの和音記号がアメリカ式で書かれているのも興味深い。私はアメリカ式の表記の方がメジャーとマイナーの区別がわかるので好きです)
⑦ 作曲ノウハウ:
同上。
加えて、今につながる作曲ノウハウのあの手この手が、SとBだけなので、ハッキリわかる。
⑧ 左手を動かせる:
これが、バッハが今でも西洋音楽の最高峰と呼ばれるゆえんではないかと思います。
左手(ベースライン)がメロディと同様に歌い、しかもメロディよりも忙しい。
そして、曲がメロディとベースラインだけで構成されていて、俳句のように短い。
この簡潔な素晴らしさ! 単純化の極み!
そう、Rさん編纂のバッハの69コラールは西洋音楽の俳句なのだ!と私は直観したのです。
実は、モーツァルトベートーベンショパンリスト.....のピアノ曲は、みな、コード演奏です。 でしょ? 左手が、ドソミソドソミソとか、ドミソドソミドミソドソミとか、ズンチャッチャとかになってますが、これらはみな、コードをバラして弾いている、コードをアルペジエイトしているだけなんですよ。 ワルツのズン~チャッチャの「チャッチャ」なんて、モロにコンピングじゃありませんか(しかも独特のグルーブ感まである)。 だから、「クラシックピアノしかやってこなかったのでコード演奏はできません」っていう主張は、まったくもって意味不明の主張なんですよ。 だって、今まで何年もさんざん演奏してきたのに「知らない」って言うのは、「今まで音楽を全く知らずに何年も演奏してきました」って言っているのと同じだからです。 これに対して、バッハのコラールは、ベースラインも、インナーヴォイスのパートも、地味ながらそれぞれちゃんと魅力的なメロディーになっていて、それが重なった結果としてコードになっている。 4声合唱のコラールには、それが如実に出ているわけです(当然だ。合唱団のアルトやテノールに「バッハの歌は歌っていてつまんない」って言われたら、バッハの作曲家としての仕事がなくなっちゃうもんね)。 この4声合唱のハーモニーは、弦楽カルテッドやオーケストラへ受け継がれていきます。 ピアノが「一人オーケストラ」への「進化」と引き換えに失ったものが、ここにあるわけです。
バッハ以降、「一人オーケストラ」への「進化」が進んだピアノでは、右手がメロ、左手がコード伴奏の曲が増えていきます。 ですから、左手の仕事がコード伴奏に特化するようになっていきます。 一方で、日常生活では、すでに、右手と左手は、それぞれ全く異なる仕事に従事しています。 日常生活において、すでに、右手と左手は全く違う動きをしていて、右利きの人においては、右手が主役の動き、そして、左手は「裏方の動き」に特化してしまっています。 これが、身体の左右差をひどくしていく。 だから、ピアノのレッスンで、ちょっと左手が忙しくなる曲をやると、左手がうまく動かない。 すると、末端の動きばかり指導される。 でも日常生活で身体の左右差が固まっているうえに、コード伴奏ばかりしてきた左手は、すでにコード演奏に特化した「伴奏用の動き」に固まってしまっているから、おいそれとうまく動かせるはずがない。 いつまでたっても、同じことを先生に注意されてばかり、落ち込む、もうピアノなんて嫌いだ!
という、この世の地獄に堕ちていくわけです。 せっかく楽しくおんがくをしたかったのに、これでは、おんがくとは似ても似つかぬ、畜生道の無間地獄です!
しかしながら、バッハのコラールは、キリスト教の神様と天国の歌です。 歌うことが、弾くことが、魂の救済につながらなければウソです! そして、バッハは、迷える羊たちを天国に導いてくれる、蜘蛛の糸を仕込んでくれていました。 それが、メロディと同じように歌い、メロディよりも動く、「歩いたり転がったりする」左手ベースラインなのだ!と私は思うのです。 私は、このBach 69 Chorale Melodiesを、ゆっくり、ゆっくり、右手の動きと左手の動きを比べながら、自分の身体の動きを確認しながら、そして、自分の脳で考えていろいろ試行錯誤しながら、弾き続けました。 その結果、「ああ、こうやったらもっと弾くのが楽だな」という小さな気づきが積みあがっていって、少しずつ左手、というか、左腕、というか、左半身を連動できるようになってきました。 これが、やはり2年半ほど前からやりはじめた身体ほぐしと相乗効果となって、また、「この人は本物だ!」と思ったプロのピアニストの演奏動画を見るイメージトレーニング(といっても、ただ楽しく見ているだけ。「練習」とか「トレーニング」と考えた時点で、すでに失敗なのです)も相まって、今は、左手が子どもの頃よりも格段に動きます。 でもそれは、身体ほぐし&超一流のプロの動きのイメージングにより、心身がリラックスしてきて、心が天国に近づいている、その結果が、左手の動きに表れているだけなのです。 バッハのコラール集は、私の魂を救済してくれたのです。
実は、真に私の魂を救済したのは、バッハのコラール集に着目し、それを信じて試行錯誤を続けた、私自身です。 「天は自ら助ける者を助ける」なのです。
じつは、左手が動くようになったことは副次的な結果でした。 当初は、譜読みと、黒鍵ヘビーなキーに慣れるためのトランスポジションを目的に始めました。 何でもそうですが「習うより慣れよ」とは本当で、ちょっとずつでも続けていくと、だんだん慣れてくるものです。 ナイキのコピーのとおりで、Just do it. です(とても仏教的なモットーだね。禅の影響かな)。 色即是空、空即是色。 般若心経の念仏を唱え続けるのといっしょなのです。 これによって、少なくともダイアトニックでは12キーがずいぶん楽になりました。
ただし、バッハのコラールも、バッハの他の曲も、ジャズやポップスが好きな人にとっては、野球やサッカーをする前のストレッチと同じで、それだけでは野球もサッカーもできない、というシロモノです。 とはいえ、バッハのコラールをかじると、おもしろい気づきがあると思います。
それに、ジャズ好きの人も、バッハの4パートコラール(4声合唱の讃美歌)のメジャーな曲を知っていると、ジャズの理論書を読んでいて突然バッハの4パートコラールの話と譜面が出てきたときにビックリ仰天&委縮せずにすみます。 知っていれば、「あ~バッハのコラールのあの曲ね、はいはい」とサクサク読み進められます。 実際に、バッハの4パートコラールの譜面が出てくるアメリカのジャズハーモニーの理論書があります。 米英の音楽書におけるバッハの4パートコラールのネタ元は、ほぼ例外なくRiemenschneider版の本です。 青っぽい表紙の本で、ググればすぐに見つかります。 日本円で1200円ぐらいでポチれます(👈円高等で2025年現在は2000円以上しています)。 でも上述のように、1ページに複数曲をねじ込んでいるため各曲の譜面が超チッコイので、Kalmus版なども買って照らし合わせながら使うとよいかもしれません。 Kalmus版もポチれます。(←2021年7月に加筆)
電子ピアノやシンセなどでハープシコードの音で69 Chorale Melodies with figured bass を弾くと、非常にいい感じになって、バッハの時代の正統な雰囲気が出ると思います。
クラシック音楽の理論書はもとよりジャズのハーモニーの理論書にも引用される、Rさんによる4声合唱の 371 Harmonized Choralesも、やってみると、その強力な威力が感じられると思います。 楽譜が今までとは違って見えるようになりました。 ところで、以前習った作曲の先生に「和声の課題に電子ピアノは使うな、倍音がひどいから。アコースティックピアノを使うように」と言われましたが、当時バッハは教会で、現代のピアノを弾いてなかったよ(バッハはルター派の教会のオルガニスト&作編曲家&音楽監督だった)。 オルガンのほうが、もっと倍音がキツそうだけど。 それにアコースティックピアノは、調律をこまめにしないと音が狂っていきます。 当節、なかなか調律師さんを家の中に呼ぶ気持ちやお金の余裕も減りがちですから、電子ピアノやシンセやミニキーボードのほうが、かえって良いかもしれません(そういう意味では、オルガンの現代版で、Bを足でできるハモンドや電子オルガンはいいですね。371 Harmonized Choralesを電子ピアノや電子キーボードやシンセに入っているオルガンや合唱の音源を使って弾くと、とても神々しい雰囲気が出ます(もともと合唱用の音楽)。 ジャズオルガンの音を使うと、ゴスペルっぽい雰囲気が出ます。 ストリングス音源で弾くと弦楽四重奏になります)。
私は、371 Harmonized Choralesをやりはじめて2か月ほどしたときに、いわゆる中丹田とよばれるところが、生まれて初めて動き出しました。 ダンスでいうところのアイソレーションみたいな現象が起きたので、びっくりしました。 その時に、バッハのコラール集はイケる!と直観して、やったりやらなかったりしながらも、続けています。
バッハには何かある、と最初に思ったのは、いまから20年以上前になるでしょうか、当時の新聞に、渡辺貞夫氏が「基本に立ち帰るために、定期的に、クラリネットでバッハを吹いている」と語っている記事を読んだときです。 そのことが、ずっと、心の中にひっかかっていました。
それに、昨今、動画を見ていると、ジャズピアニストからギタリストまで、ウォーミングアップにバッハを弾いている、という人が目につく。
また、「バド・パウエルがバッハ好きだった」と書いてある記事をどこかで見かけたこともあります。たしかに、ビバップのソロは、バッハに似ている。
そして、バッハインベンションなどは、バリー・ハリス スケール(ビバップスケール)のコード弾きを彷彿とさせる(コードが脳内で聞こえる)。
「ジャズの基本はビバップ」と語るジャズピアニストの動画を見た。 ビバップはジャズの古典。 バッハは西洋クラシック音楽の古典。 古典とは、後世の進化の基盤となったもの。 両者には、古典と言われるだけの共通点が感じられる。
「グレン・グールドは、バッハは好きだったがモーツァルトが嫌いだった」という話も、おそらく、グールドは「コード演奏のピアノ曲」の凡庸さを見抜いていたのかもしれません。 このあたりに、ソロピアノ演奏の限界がありそうです。 ジャズやポピュラーのピアニストは、凡庸なコード演奏になるのを避けるかのようなソロ演奏をしたり、現代的なコードや現代的な演奏方法に解決策を模索しているように感じます。
バッハのコラールを知っていることには、別の意味もあると思います。 実は、音大出の先生よりも、東洋人でありながらクラシック音楽の根幹であるキリスト教の聖歌や讃美歌が血の中に自然に流れている人たちが存在します。 キリスト教系の私立校に通っていた人のなかには、学生時代に授業で、グレゴリオ聖歌を歌ったり、ヘンデルのメサイアの合唱した人たちが少なからずいます。 そういう人が、作曲の先生から「グレゴリオ聖歌が西洋音楽のおおもとなんですよ、グレゴリオ聖歌って知ってる?」と聞かれて、「はい、中学で歌っていました」と答えると、先生の方が目を白黒させてしまうわけです。 英国国教会の私立校や、カトリック校では、ヘンデルのメサイアを歌うところがあります(プロテスタント校にはバッハがいますから、バッハではないかと思います)。 そういう人たちが、総合大学なり女子大なりに入ると、それぞれ異なる高校出身にもかかわらず、練習なしで、いきなりハレルヤを合唱しだして、キャンパス内でにわかハレルヤセッションができちゃったりするわけです(まるで、ライブハウスで互いに初対面のジャズ好きたちが「枯葉」でジャムセッションをするかのごとく)。 そういう中高はお嬢様校であることが多く、とくに前世紀では、彼女たちはエスカレーターに乗るかのごとくにお嬢様女子大に通い、卒業するとエリートとお見合い結婚して、欧米に駐在することが多かったのでしょう、駐在員のご婦人方のコーラスグループでは、ヘンデルのメサイアから何曲も歌ったりするところもあるそうです。 中高時代に歌っていた人が多いから可能なんでしょう。 ヘンデルのメサイアを合唱できることは、ある特定のお嬢様学校の出身者であることを示す、強烈な記号といえそうです。
👆皇室と縁のある聖心や雙葉などの、最高位の御令嬢学校であるカトリック校では、バッハのコラールはやらないかもしれませんね。 バッハのコラールは、ルター派(プロテスタント)の教会用にバッハが作ったから。なんせ、ルター派は「プロテスタント(=カトリックの権威に対抗する)」だからね。
~ピアノ方丈記~
