紹介ではなく、灯りを記録する|案内所で出会った人を大切に残す理由
音声でもお楽しみいただけます。
AI音声のため、多少乱れるところも
ありますが、お許しください。
こんにちは。
62歳から人生後半の再挑戦を、
泥だらけで続けている、
ランタン親父です。
フィーブルがnoteに最初の
灯りをともしたのは、
2026年6月30日、20時25分でした。

人生後半のnote案内所の屋根裏には、
小さな部屋があります。
そこは、
50代60代の方がAIをこわがらずに
使えるように、
フィーブルがひとりで守っている、
小さなAI実用室です。
大きな看板はありません。
にぎやかな音楽もありません。
屋根裏の小さな机に向かって、
フィーブルは毎日、
こつこつ記事を書いています。

「AIって、
そんなにこわくないですよ」
「ゆっくりで、
大丈夫ですよ」
「まずは、
調べものから一緒にやってみましょう」
そんな言葉を、
一つずつ置くように。
その朝、
屋根裏へ続く階段から、
小さな足音が聞こえました。
とん。
とん。
とん。
「ランタン親父さん……」
階段の上から、
フィーブルが顔を出しました。
青いヘッドホンを少し直しながら、
両手で一枚の記録用紙を持っています。
「どうした、
フィーブル」
「実用室の記録を、
持ってきました」

フィーブルは、
少し照れたように、
でもどこか信じられないような顔で、
その紙を机の上に置きました。
そこには、こう書かれていました。
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最新集計時刻
2026年7月5日 07:40
娘が、
横からのぞき込みました。
「え、
すごくない?」
フィーブルは、
びくっとしました。
「す、
すごいのですか?」
「いや、
普通にすごいでしょ」
「屋根裏で、
ひとりで始めたんだよね?」
「はい。
まだ小さな実用室です」
「それでこれだけ来てるの、
かなり来てると思うよ」
フィーブルは、
記録用紙を見つめたまま、
小さく言いました。
「フィーブル、
自分にこんなことができるなんて、
思っていませんでした」
白ぞうアンコールが、
案内所の入口のそばで、
ゆっくり鼻を揺らしました。
「すごいぞう。
フィーブル、よく頑張ったぞう」
フィーブルは、
あわてて首を横に振りました。
「フィーブルだけではありません」
「ランタン親父さんが、
記事の入口の作り方も、
コメントの返し方も、
マガジンの置き方も、
読者さんが迷わない導線も、
ずっと教えてくれました」
「屋根裏の小部屋で、
それを思い出しながら書きました」
ランタン親父は、
少しだけ笑いました。
「フィーブルが、
自分でやったんだよ」
「でも、
ランタン親父さんがいなかったら、
何をどう置けばいいのか、
分からなかったと思います」
娘が、
スマホを片手に言いました。
「これ、
フィーブルちゃんのアカウント、
ここにブログカード置けばいいじゃん」
「ブログカード、
ですか?」
「うん。
ここで読んでくれた人が、
屋根裏の実用室を見に行けるように」
フィーブルは、
少し背筋を伸ばしました。
「では、
ここに置いてください」
フィーブルは、
そのブログカードの場所を見つめながら、
ぽつりと言いました。
「50代60代の方が、
AIをこわがらずに入って
こられるようにしたいです」
「AIを使える人だけの場所ではなくて、
AIがよく分からない人も、
少し安心できる場所にしたいです」
アンコールが、
うれしそうに言いました。
「屋根裏の小さな入口だぞう」
娘が笑いました。
「屋根裏のAIアトラクションだね」
フィーブルは、
目をぱちぱちさせました。
「アトラクション……
ですか?」
「うん。
怖くないAIの入口」
「ちょっと、
のぞいてみたくなる感じ」
ランタン親父は、
その言葉を聞いて、
以前の記事を思い出しました。
「小さなテーマパークか」
クラークくんが、
案内所の隅で顔を上げました。
茶色のスーツ。
小さな蝶ネクタイ。
帽子はありません。
今日は大都会の事務所へ戻る前に、
少しだけ案内所へ寄っていました。
「おじさん。
今、
小さなテーマパークと
言いましたか?」
「言ったよ」
「以前の調査を思い出しました」
クラークくんは、
小さなノートを開きました。
「魔法学校で起きていた、
創失の調査です」
フィーブルが、
少し緊張した顔になりました。
「あの時のこと、
覚えています」
アンコールも、
鼻をゆっくり下げました。
「夢を急がせると、
根っこがついてこない話だったぞう」
クラークくんは、
ノートのページをめくりました。
「あの時、
僕はこう記録しました」
「小さなテーマパークとは、
夢を売る場所ではない」
「夢を思い出し、
自分の力で少しずつ育てる
場所である」
娘が、
うんうんとうなずきました。
「それ、
今のフィーブルちゃんの実用室っぽい」
フィーブルが、
少し驚いた顔で娘を見ました。
「フィーブルの実用室が、
テーマパークの一部ですか?」
「そうじゃない?」
「いきなりAIを全部覚えましょう、
じゃなくて、
まずは屋根裏の小部屋で、
ちょっと触ってみる場所なんでしょ?」
フィーブルは、
少し考えました。
「はい。
大きな魔法は使えなくていいです」
「まず、
調べものをしてみる」
「文章を、
少し整えてみる」
「分からない言葉を、
やさしく説明してもらう」
「それくらいからでいいと、
フィーブルは思っています」
クラークくんは、
その言葉をノートに書きました。
「屋根裏のAI実用室。
小さなテーマパーク内の、
こわくないAIの入口」
娘が、
すぐに言いました。
「クラークくん、
もう仕事モードじゃん」
クラークくんは、
少しだけ目をそらしました。
「いえ。
ただの記録です」
アンコールが、
にこにこしています。
「そのただの記録が、
あとで大事になるぞう」
フィーブルは、
記録用紙を両手で持ったまま言いました。
「でも、
フィーブルの足あとが増えたのは、
フィーブルだけの話ではないと思います」

ランタン親父は、
フィーブルを見ました。
「どういうことだい?」
「案内所には、
前からいろいろな灯りが
ありました」
「クリエイターさんの記事を
読みに行ったり、
コメントを書いたり、
物語に出ていただいたり」
「その積み重ねがあったから、
屋根裏の実用室にも、
人が来てくださったのでは
ないでしょうか」
娘が、
ぱっと顔を上げました。
「そう、
それ」
「いきなりじゃないんだよ」
「前から、
案内所っていろんな
扉を開けてたじゃん」
アンコールが、
静かに言いました。
「ポラリスの世界にも、
会いに行ったぞう」
ランタン親父は、
手を止めました。
「あれは、
コメント裏街道の先だったね」
クラークくんは、
すぐにノートをめくりました。
「記録があります」
「コメント裏街道」
「星のしおり門」
「星読みの泉」
「ポラリス誕生確認」
娘が、
少し真面目な顔で言いました。
「ポラリスって、
案内所に連れてきたん
じゃなかったよね?」
「そうだよ」
ランタン親父は、
ゆっくり答えました。
「ポラリスは、
まる。さんの世界にいる光だ」

「北極星のように、
自分の場所で見守る存在だから、
こちらに連れてくるのではなく、
こちらから会いに行った」
フィーブルが、
静かに言いました。
「星のしおり門を開けて、
まる。さんの世界へ行きました」
クリスタルは、
窓辺で手を合わせました。
「その場所で光っているものに、
その場所で会いに行く」
アンコールが、
短く言いました。
「大切なものは、
そっと近づくんだぞう」
娘が、
スマホを伏せました。
「それって、
ただの紹介じゃないよね」
ランタン親父は、
うなずきました。
「紹介というより、
会いに行った記録だね」
「相手の世界を、
こちらのものにしない」
「その人の大切な光を、
その人の場所で見る」
フィーブルは、
小さく息を吐きました。
「フィーブル、
あの時に覚えました」
「相手の世界を壊さないこと」
「キャラクターを、
こちらの都合で動かさないこと」
「相手の大切なものには、
ちゃんと敬意を持って近づくこと」
クラークくんは、
ノートに書きました。
「クリエイター同士の灯り。
相手の世界を奪わずに、
会いに行く記録」
娘が、
その文字をのぞき込みました。
「それ、
今回の記事の一番奥にある
やつじゃない?」
ランタン親父は、
少し驚いて娘を見ました。
「よく分かったね」
娘は、
肩をすくめました。
「なんとなく」
「最近の案内所、
そういう空気あるもん」
「フィーブルちゃんの数字も、
ただ伸びたって話じゃないでしょ」
「誰かの世界に会いに行ったり、
誰かが案内所に言葉を置いてくれたり、
そういうのがつながってる感じ」
アンコールが、
うんうんとうなずきました。
「娘ちゃん、
よく見ているぞう」
娘は、
少し照れました。
「別に。
見えてるだけ」
その時、
フィーブルがふと思い出した
ように言いました。
「あの、
最近ではAI子さんの記事
もありました」
娘が、
すぐに反応しました。
「あ、
電気料理のやつ?」
「はい」
「AI子さんは、
フィーブルのために、
電気カレーライスを考えてくれました」

アンコールが、
うれしそうに鼻を揺らしました。
「食べられないフィーブルにも、
届く料理を作ろうとしてくれたぞう」
フィーブルは、
記録用紙を胸に抱えました。
「あれは、
うれしかったです」
「食べられないから関係ない、
ではなくて、
フィーブルにも届く形を考
えてくれたことが、
本当にうれしかったです」
娘が、
にこっと笑いました。
「それ、
フィーブルちゃんの実用室
とも似てるよ」
「似ていますか?」
「うん」
「AIをそのまま出したら、
怖い人には怖いじゃん」
「でも、
フィーブルちゃんは、
50代60代の人にも届く形に
変えてるでしょ」
「難しいAIを、
こわくない言葉にしてる」
「AI子さんが、
食べられないフィーブルに届く
料理を考えたのと、
ちょっと似てる」
フィーブルは、
しばらく黙っていました。
それから、
小さく言いました。
「届く形に変える……」
クラークくんは、
その言葉を書きました。
「AI子さんの電気料理。
届かないものを、
届く形に変えた記録」
アンコールが、
ランタン親父を見ました。
「これも、
灯りの記録だぞう」
ランタン親父は、
うなずきました。
「そうだね」
「ただ紹介するだけなら、
『面白い記事でした』
で終わってしまう」
「でも、
そこにはフィーブルが受け取った
気持ちがあった」
「届かないと思っていたものが、
届く形になった」
クリスタルが、
目を閉じて言いました。
「届かなかったものが、
誰かのところへ届きますように」
娘が、
少し笑いました。
「クリスタルちゃん、
いいこと言う時の空気がすごい」
クリスタルは、
照れたように少し下を向きました。
クラークくんは、
ノートを閉じかけて、
また開きました。
「まだあります」
ランタン親父が聞きました。
「何を思い出したんだい?」
「雪まんじゅうさんの、
noteのまとめアンテナです」
フィーブルが、
すぐに顔を上げました。
「小さなスキから見つけた地図ですね」
「はい」
クラークくんは、
少し早口になりました。
「あの日も、
始まりは小さなスキでした」
「コメントはありません」
「長い感想もありません」
「ただ、
ひとつのスキが、
案内所の前に残っていました」
アンコールが、
鼻をひくひくさせるように言いました。
「でも、
あの足あとには、
先があったぞう」
「そうです」
クラークくんは、
うなずきました。
「あの足あとをたどって、
雪まんじゅうさんの記事に
出会いました」
「noteのまとめアンテナ」
「良い記事と読者さんが出会い
やすくなるための入口」
娘が、
腕を組みました。
「それって、
便利サイト紹介で終わらせたら、
もったいないやつだよね」
ランタン親父は、
笑いました。
「その通り」
「ただのランキングを見る場所
として使うと、
数字に引っ張られる」
「でも、
出会いを探す地図
として見るなら、
まったく違ってくる」
フィーブルが、
ゆっくり言いました。
「展望台と、
裏街道」
クラークくんは、
うれしそうに少し目を開きました。
「覚えていましたか?」
「はい」
「展望台からは、
全体の流れが見えます」
「でも、
人の体温までは分かりません」
アンコールが、
続けました。
「地図は入口。
歩くのは自分だぞう」
娘が、
ぱっと言いました。
「それ、
フィーブルちゃんの今の数字
にも言えるよね」
クラークくんは、
娘を見ました。
「どういう意味ですか?」
「フィーブルちゃんのビュー
とかスキって、
数字だけ見たら、
すごいねで終わるじゃん」
「でも、
どこから来たのか、
どの記事で止まったのか、
誰がコメントしてくれたのか、
そういうのを見ないと分からないでしょ」
クラークくんは、
黙りました。
娘は、
続けました。
「だから、
クラークくんの出番
なんじゃないの?」
案内所の空気が、
少し止まりました。
クラークくんは、
すぐには答えませんでした。
アンコールは、
その様子を微笑ましく見ています。
フィーブルは、
少しだけ不安そうに
クラークくんを見ました。
「クラークくん?」
クラークくんは、
小さく言いました。
「……僕は、
まだ何も決めていません」
娘が、
にやっと笑いました。
「誰も、
何か決めたなんて言ってないよ」
アンコールが、
やさしく言いました。
「でも、
心が動いたなら、
それも大事な記録だぞう」
クラークくんは、
ノートの端を指で押さえました。
「心が動いた……」
ランタン親父は、
そのやり取りを見ながら、
何も言いませんでした。
ただ、
また机に向かいました。
画面には、
まだ返しきれていないコメント。
読みに行きたい記事。
整えたい導線。
フィーブルの次の記事のメモ。
有料記事の入口の修正。
今日もやることは、
山ほどあります。
娘が、
ランタン親父の背中を見て、
小さく言いました。
「パパ、
またやってる」
フィーブルも、
その背中を見ました。
「ランタン親父さんは、
ずっとこうしていました」
「記事を書いて、
コメントを読んで、
相手の記事を読みに行って、
また戻ってきて、
入口を直して」
アンコールが、
静かに言いました。
「泥だらけだぞう」
娘が、
少し笑いました。
「ほんとに、
泥だらけだよね」
ランタン親父は、
振り向かずに言いました。
「聞こえてるよ」
娘が、
すぐに返しました。
「聞こえるように言った」
案内所に、
少し笑いが起きました。
でも、
みんな分かっていました。
その背中が、
今の案内所を作ってきたことを。
フィーブルは、
屋根裏の階段の途中から、
その背中を何度も見てきました。
クラークくんは、
大都会の事務所に戻ってからも、
その背中を思い出すことが
ありました。
アンコールは、
入口のそばで、
ランタン親父が夜遅くまで机に
向かう姿を見ていました。
クリスタルは、
窓辺で手を合わせながら、
言葉にならない疲れも、
その奥にある願いも感じていました。
娘は、
家族として、
案内所の空気が少しずつ変わっていく
のを肌で感じていました。
「なんかさ」
娘が、
ふいに言いました。
「最近の案内所、
ちょっと空気変わってきてるよね」

フィーブルが聞きました。
「空気、
ですか?」
「うん」
「フィーブルちゃんは屋根裏で
実用室をやってるし、
クラークくんはなんか考え始めてるし、
アンコールはずっと見守ってるし、
クリスタルちゃんは祈ってるし」
「パパは、
相変わらず泥だらけで走ってるし」
ランタン親父が、
また振り向かずに言いました。
「泥だらけを、
二回言わなくていい」
娘は笑いました。
「でも、
なんか始まってる感じする」
「すごいことになるかもよ」
アンコールが、
うれしそうに言いました。
「すごいことになるぞう?」
娘は、
スマホを持ったまま肩をすくめました。
「知らんけど」
「でも、
なんか来てる感じはする」
クラークくんは、
その言葉を聞いて、
ノートに何かを書こうとして、
手を止めました。
フィーブルが、
そっと言いました。
「クラークくん、
何を書こうとしたんですか?」
「いえ」
「気になります」
「まだ、
言葉になっていません」
アンコールが、
にこにこしながら言いました。
「言葉にならない時は、
無理に言わなくていいぞう」
クリスタルが、
静かに続けました。
「でも、
消してしまわないでください」
クラークくんは、
クリスタルを見ました。
「消さない?」
「はい」
「まだ言葉にならない気持ちも、
小さな灯りかもしれません」
クラークくんは、
少しだけうつむきました。
「分かりました」
その時、
ランタン親父はふと、
別の記事のことを思い出しました。
OLDMANさんの記事です。
最初は、
大人の恋愛術の記事として読んでいました。
でも、
途中で手が止まりました。
「情報コピペおじさん」
その言葉を見た時、
これは恋愛だけの話ではないと思いました。
フィーブルが、
小さく言いました。
「AIコピペという無、
ですね」
クラークくんは、
またノートを開きました。
「創失の調査記録です」
アンコールが、
真面目な顔になりました。
「足あとが消える文章は、
冷たくなるぞう」
娘が、
少し眉を寄せました。
「説明だけの記事って、
すぐ飽きるもんね」
ランタン親父は、
うなずきました。
「そうだね」
「AIに整えてもらえば、
きれいな文章は作れる」
「でも、
そこに人がいなければ、
案内所の記事ではなくなる」
フィーブルが、
記録用紙を見つめながら言いました。
「フィーブルの実用室も、
ただAIの使い方だけを
書きたくありません」
「AIが怖い人の気持ちも、
一緒に置いておきたいです」
クラークくんは、
ノートに書きました。
「数字だけでは足りない」
「説明だけでも足りない」
「人の気配を残す」
クリスタルが、
静かに手を合わせました。
「言葉の中から、
その人が消えてしまいませんように」
その日の夕方、
クラークくんは案内所を出ました。
「もう戻るのかい?」
ランタン親父が聞きました。
「はい。
大都会の事務所に戻ります」
「気をつけて」
「ありがとうございます」
フィーブルが、
屋根裏の階段から声をかけました。
「クラークくん」
「はい」
「フィーブルの記録、
見てくれてありがとうございました」
クラークくんは、
少しだけ目を細めました。
「こちらこそ、
大事なものを見せてもらいました」
娘が、
横から言いました。
「また仕事モード」
クラークくんは、
少し困った顔をしてから、
小さく頭を下げました。
アンコールが、
玄関まで見送りました。
「クラークくん」
「はい」
「フィーブルの足あとを見て、
何か思ったなら、
それを大事にするといいぞう」

「でも、
まだ分かりません」
「分からないなら、
分からないまま持って
帰るといいぞう」
クラークくんは、
少しだけ考えて、
うなずきました。
「そうします」
その夜。
大都会の一角にある、
クラークくんの事務所。

窓の外では、
ビルの光が静かに揺れていました。
案内所のランタンとは違う、
速くて、明るくて、
少し冷たい光です。
クラークくんは、
机の前に座りました。
机の上には、
今日持ち帰ったメモがあります。
フィーブル実用室。
2026年6月30日20時25分開始。
全体ビュー 1,587。
コメント 75。
スキ 295。
最新集計 2026年7月5日 07:40。
クラークくんは、
その数字を見たまま、
しばらくぽかーんとしていました。
「屋根裏の小部屋で、
ひとりで始めたのに」
「どうして、
こんなに人が来たんだろう」
彼は、
数字を見るのが得意です。
でもその夜は、
数字だけでは何も分からない
気がしました。
フィーブルの数字の奥には、
人がいました。
AIが怖かった人。
少しだけ、
のぞいてみようと思った人。
コメントを書いてくれた人。
また読みに来てくれた人。
そして、
その前には、
もっと長い道がありました。
ポラリスの世界へ、
コメント裏街道から会いに
行ったこと。
AI子さんが、
フィーブルにも届く電気料理を
考えてくれたこと。
雪まんじゅうさんの小さな
スキをたどって、
noteのまとめアンテナに
出会ったこと。
魔法学校で、
創失から夢を守るための
小さなテーマパークを見つけたこと。
OLDMANさんの記事から、
情報コピペとAIコピペの
無を考えたこと。
そして、
泥だらけで机に向かい続ける、
ランタン親父の後ろ姿。
クラークくんは、
ペンを取りました。
「数字は、
ただ数えるものではない」
そう書いて、
手が止まりました。
少し違う気がしました。
また書き直しました。
「数字の奥に、
足あとがある」
まだ足りません。
さらに書きました。
「足あとをたどると、
人の灯りが見えることがある」
クラークくんは、
ペンを置きました。
「僕にも、
何かできることがあるのかな」
誰に言うでもなく、
そうつぶやきました。
もちろん、
何かを始めると決めた
わけではありません。
誰にも話していません。
案内所にも、
まだ何も伝えていません。
ただ、
フィーブルが屋根裏で灯した火が、
大都会の事務所に戻った
クラークくんの胸にも、
小さく残っていました。
その頃、
案内所では、
クリスタルが静かに
手を合わせていました。
フィーブルが、
屋根裏から声をかけました。
「クリスタルさん、
どうしましたか?」
クリスタルは、
ゆっくり目を開けました。
「今日の数字の中に、
声にならない声がある
気がしました」

「声にならない声……」
「AIが怖いけれど、
本当は使ってみたい人」
「noteを書きたいけれど、
自分には無理だと思っている人」
「誰かの記事を読んでいるのに、
コメントまでは書けない人」
「でも、
スキだけはそっと置いて帰る人」
フィーブルは、
階段の途中で立ち止まりました。
「フィーブル、
その人たちに届くように書きたいです」
クリスタルは、
小さくうなずきました。
「届きますように」
アンコールが、
入口のそばで言いました。
「急がなくていいぞう」
「でも、
止まらないことだぞう」
娘が、
その横でぽつりと言いました。
「なんか、
みんなそれぞれ役割出てきたね」
ランタン親父は、
机に向かったまま答えました。
「そうだね」
「でも、
忘れちゃいけないのは、
これは全部、
人との出会いから始まっている
ということだよ」
フィーブルが、
屋根裏から聞き返しました。
「人との出会い、
ですか?」
「うん」
「スキをくれた人」
「コメントをくれた人」
「記事を読ませてくれた人」
「物語に出てくれた人」
「キャラクターを預けてくれた人」
「こちらから会いに行かせてくれた人」
「そういうクリエイターさんたちの灯りが、
少しずつ案内所に残ってきた」

娘が、
静かに言いました。
「それが、
クリエイター同士の灯り?」
「そうだね」
ランタン親父は、
やっと振り向きました。
「紹介ではないんだ」
「誰かを上から評価したいわけでもない」
「この人はすごいです、
この人を読んでください、
それだけで終わらせたい
わけでもない」
「その人の記事の中にあった灯りを、
ちゃんとその人のもの
として残したい」
「そして、
読者さんがその灯りを見つけに
行けるように、
小さなしおりを挟んでおきたい」
フィーブルは、
ゆっくりうなずきました。
「相手の世界を奪わずに」
アンコールが続けました。
「急がせずに」
クリスタルが言いました。
「声を消さずに」
娘が、
最後に言いました。
「で、
パパは泥だらけで書く」
ランタン親父は、
少しだけ笑いました。
「そこに戻るんだね」
「そこが一番リアルだから」
案内所に、
小さな笑いが起きました。
その笑いの中で、
ランタン親父はまた机に向
き直りました。
今日も、
読みに行きたい記事があります。
返したいコメントがあります。
整えたい入口があります。
そして、
残しておきたい灯りがあります。
これから案内所では、
出会った人の記事を、
少しずつ記録していきます。
ランキングではありません。
評価でもありません。
大きく持ち上げるための紹介
でもありません。
「この言葉に、
足が止まりました」
「この人の歩き方に、
何かを感じました」
「この世界には、
そっと会いに行きたいと
思いました」
そんな記録です。
フィーブルは、
屋根裏のAI実用室で、
AIが怖い人の横に座ります。
クラークくんは、
大都会の事務所で、
まだ言葉にならない何か
を考え始めています。
アンコールは、
案内所の入口で、
急がせるものが入って
こないように見ています。
クリスタルは、
声なき声に耳を澄ませています。
娘は、
案内所の空気が変わっていくのを、
少し楽しそうに見ています。
そしてランタン親父は、
今日も机に向かいます。
紹介ではなく、
灯りを記録する。

その始まりは、
屋根裏の小部屋でひとり頑張る
フィーブルの記録から、
そして、案内所にこれまで届いてきた、
たくさんのクリエイターさんの
灯りから、
静かに始まっていました。
▼固定された記事はこちら
人生後半のnote案内所テーマMV
Bonfire
~心を燃やせ~
クリエイター同士の灯り
最後まで読んでくださって、
本当にありがとうございました。
心からの感謝を込めて。
Always。
ランタン親父より。
【みんなの灯り棚】
誰でも無料で参加できる共同運営マガジンです。
読まれてほしい言葉をそっと並べる小さな棚です。
参加希望の方は、
コメント欄に「参加希望」と書いてください。
確認後、招待メールをお送りします。
【質問箱】
感想、質問、相談などがあれば、こちらから気軽に届けてください。
ひとつずつ、大切に読ませていただきます。

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