カブと一緒ならきっと乗り越えられる
スーパーカブ(9)
大学生活にも少しずつ慣れて、バイクとともにそこそこ満たされた日々を過ごしていた私。そんなある日、バイク便の社長・浮谷さんから一風変わった仕事を依頼されました。その仕事を通じて私は、「バイクがモノと人、人と人を繋いでいるんだ」と実感するようになりました。
バイク便のマニュアル監修というこれまでにない経験、夜中のハンバーガーショップで出会った孤独な少女との交流……。誰かとつながることが苦手だった私も、仕事やバイクを介した新たな人間関係、少しずつできた友だちとの出会いを通して、「生業」について本気で向き合うようになりました。
日々の生活費やバイク維持費、バイトのやりがいや悩み。この巻では、ただバイクで走るだけではなく、“働く・支え合う”という社会との新しい向き合い方を学び、成長する自分の姿を強く感じています。
完結編となるこの一冊で私は、バイクが単なる移動手段や趣味を超え、生き方や人との支え合い、未来への道を示してくれる存在であることを再認識しました。カブとともに歩んだ青春ストーリーの集大成です。
スーパーカブ(9)
トネ・コーケン (著)
博 (著)
ある日小熊は、浮谷から一風変わった仕事を依頼された。物と人、人と人をバイクが繋いでいる。仕事を通じてそれを実感した小熊は「生業」について向きあい始めて……。少女とバイクの青春ストーリー、ここに完結!
トネ・コーケン (著)
博 (著)
✻登場人物✻
小熊(こぐま)主人公。孤独だった高校時代からカブを手に人生が広がり、大学生となった今は東京でバイク便の仕事を経験。物語を通して社会や人とのつながり、「生業」に本格的に向き合う。
礼子(れいこ)小熊の親友でカブ仲間。美形・優秀・スポーツ万能。大学進学後も小熊と交流が続き、物語の要所で小熊の支えとなる存在。
恵庭椎(えにわ しい)小熊・礼子の友人。明るく社交的で実家はカフェ経営。大学生になった小熊の生活にもエールを送る旧友。
浮谷(うきたに)バイク便会社の敏腕社長。型破りで子どもっぽさもあるが、仕事を通じて小熊にさまざまな成長の機会を与える。第9巻でも重要な“変わった仕事”を依頼し、物語を動かすキーマン。
夜中の少女(ハンバーガーショップの少女)小熊がバイク便の仕事で夜に出会った少女。孤独な彼女との交流が、今巻の“人と人をつなぐ”バイクの象徴的なエピソードになる。
春目(はるめ)小熊の大学時代の新しい友人。大学や新生活で関わり、小熊の世界をさらに広げる役割。
バイトや大学の関係者 小熊がバイク便やアルバイト、大学生活で接する同僚や仲間たち。社会経験や人間関係を築くうえで登場し、小熊の“生業”への意識変化に関与。
椎の家族 恵庭椎の両親。旧友パートや回想で登場し、小熊や椎たちの背景を描く。
★読むポイント★
「働くこと」と「生業」をテーマにした成長ドラマ
9巻では、私はバイク便の社長・浮谷さんから一風変わった仕事を任され、「人と人」「物と人」をバイクがつなぐ世界を肌で実感しました。自分の手で生業を得ることの葛藤や達成感、その先で出会う縁が、静かに自分を変えていく様子が最大の読みどころです。“孤独”から一歩踏み出す勇気
一人でいることが普通だった私が、仕事やバイク、偶然の出会いを通じて人とのつながりを感じ、時に支えになる温かさを知っていく過程にも注目です。バイクを通じたヒューマンドラマの集大成
青春のすべてをカブと過ごしてきた私が、働くこと・生き方・人間関係、「自分の道」について最後まで全力で向き合う――その総決算が、この巻で丁寧に描かれています。
★心に残る名言★
「バイクがあれば、どこまでも人と人がつながれるんだ。」
物理的な移動手段だけでなく、“誰かの想い”も“私自身”も運び続けてくれるカブ。その意味の深さと自分の人生に刻まれる確かさを、この一言から強く感じました。
まとめ
小熊は、自分の手で生業を選び、人と人の間をつなぐ仕事にやりがいを感じました。慣れない仕事も、自分の不器用さや孤独も、カブと一緒ならきっと乗り越えられる――そんな確信を持てるエピソードが詰まっています。
「バイクがあれば、どこまでも人と人がつながれるんだ」と気づいたとき、小熊は自分の人生の選択にも誇りと前向きな気持ちになりました。
社会の中で迷っている人や「自分の生業」に悩む人に、ぜひ読んでほしい完結編です
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