自分だけの“新しい一歩”
スーパーカブ(4)
高校3年生の冬、卒業が近づくなかで私は静かに冬休みを迎えていた。世間は年末年始のイベントで騒がしいけれど、私は「やっぱり、私にはカブしか無いのかもしれない」と、どこか孤独を感じていた。そんなとき、バイク便会社の社長・浮谷さんが突然現れ、私をヘッドハンティングしたいと言ってくれた。きちんとした経営者には見えない、どこか子どもっぽい浮谷さんとの出会いで、私は新しいバイトを始めることになった。
バイク便のバイト先には、個性的な同僚ライダーたちがいて、人間関係に戸惑いながらも少しずつ自分の居場所を見つけていく。大晦日の夜には、まるで幽霊のような雰囲気を漂わせる少女・史と出会い、忘れられない出来事が起こる。そして、いつもお世話になっているバイク解体屋では想像もしていなかったメロドラマに巻き込まれてしまう。
両親も友達も趣味も、何もなかった私。でも、カブと出会ってから、たくさんの人とのつながりが生まれた。新たな人間関係や仕事に挑戦しながら、「私の世界はまだまだ広がっていく」と実感できる冬だった。バイクがもたらす出会いと温かさの中で、小さな成長を感じられる物語です。
スーパーカブ(4)
トネ・コーケン (著)
博 (著)
卒業も近づく高校3年生の冬。年末年始のイベントに浮き立つ世間をよそに、小熊はひとり、冬休みを迎えようとしていた。「やっぱり、私にはカブしか無いのかもしれない」そんな折、小熊をヘッドハンティングしたいというバイク便会社の社長・浮谷が現れ、新たなバイトを始めることに。敏腕経営者とは思えない、どこか子どもっぽい浮谷。個性の違う同僚ライダーたち。大晦日の夜に出くわした、幽霊のような少女・史。馴染みのバイク解体屋で起こる、予想外のメロドラマ──両親も友達も趣味も、何も無かった。そんな小熊にカブがもたらした、人とのつながり。
トネ・コーケン (著)
博 (著)
Amazonより
✻登場人物✻
小熊(こぐま)主人公。山梨県北杜市の高校3年生。両親も友達も趣味もなかったが、スーパーカブに出会い人生が大きく変化。第4巻では卒業を控えつつも一人冬を迎え、バイク便の新しいバイトに挑戦。
礼子(れいこ)小熊の同級生であり親友。スタイル抜群で美形、成績優秀、スポーツ万能。裕福な家に生まれ、別荘で一人暮らしをしている。バイク好きで小熊と深い友情を育む。
恵庭椎(えにわ しい)小熊や礼子のクラスメイトで、カフェ経営の家に生まれた社交的な少女。リトルカブを所有し、第4巻でも小熊たちと行動を共にする。
浮谷 新登場のバイク便会社社長。見た目や言動は子どもっぽいが、実は敏腕経営者。小熊にバイク便のバイトを持ちかけ、彼女の新たな世界を開くきっかけとなる。
同僚ライダーたち バイク便で小熊が出会う個性豊かなバイク仲間たち。新たな人間関係を小熊に与える。
史(ふみ)大晦日の夜、小熊が出会う幽霊のような儚い雰囲気の少女。物語に印象的な出来事をもたらす。
椎の父・母 カフェを営む椎の家族。娘や小熊たちと関わるシーンがある。
バイク解体屋 小熊が度々訪れる馴染みのバイク屋。第4巻では予想外のエピソードやドラマが生まれる。
★読むポイント★
孤独と新しい出会い
小熊が「カブしか無い」と感じる冬、彼女に訪れる新たなバイトや個性的な仲間たちとのふれあいが、孤独から少しずつ抜け出すきっかけとなります。バイクを通じて生まれた“つながり”が本作の心を打つテーマです。成長と変化の冬
卒業の足音が近付くなか、日常の終わりと新しい世界への期待が交差します。新しいバイト、謎めいた少女・史との邂逅、バイク解体屋でのドラマなど、心境の変化や成長を味わえるのが魅力。等身大のリアルさ
年末年始の華やかさの裏で、静けさとちょっとした寂しさ、でも確かに溢れる温かさ。小熊の感情にじっくり寄り添いながら読むことで、本作の奥深さに気づけます。
心に残った一言
「やっぱり、私にはカブしか無いのかもしれない」
この言葉に、小熊の孤独や不安、でも“カブ”がくれた自信と居場所への愛着がすべて込められていると感じました。
まとめ
この一冊をめくるたびに、「どんなに静かな冬でも、カブとなら新しい世界に踏み出せる!」そんな高揚感に包まれていきました。新しい仕事で出会う仲間や、思いがけない事件、そして大晦日の夜に訪れる不思議な出会い――ページをめくるたび、知らなかった未来がそっと目の前に広がるのです。カブが繋ぐ人との縁が、ささやかながらも確かなワクワクを与えてくれる。小熊と一緒に、自分だけの“新しい一歩”を探しに出かけたくなる――そんな気持ちになれる一冊です。
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自己紹介
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