スウェーデンの真実ーーそれでもあなたは憧れるのか?|第0回
「北欧に学べ」と、あなたが言った。
――だからスウェーデンは、「死ぬまで戦え」と答えた。
都会のビル街のテラスで、あなたが「教典」を開く時。
こんにちは、高坂陽です。
202X年3月。都会の並木道を歩くあなたは、いつものように洗練されている。 お気に入りのカフェでMacBookを開き、SNSにこう書き込むかもしれない。 「停滞する日本。今こそ北欧の合理性と、手厚い福祉、そしてDEIに学ぶべきだ」と。
そんな「意識の高い」あなたの手元に、スウェーデン政府から一通の回答(リプライ)が届きました。 それは、あなたが憧れた「理想郷」が、わざわざ1億2,000万人の島国の言葉を用意して綴った、約40ページの「挑戦状」。
『危機や戦争が起きたら(Om krisen eller kriget kommer)』

In case of crisis or war
『危機や戦争が起きた場合』(スウェーデン語:Om krisen eller kriget kommer、直訳「危機や戦争が起きたら」)は、元々は『戦争が起きた場合』(スウェーデン語:Om kriget kommer、直訳「戦争が起きたら」)というタイトルで発行されたパンフレットであり、スウェーデンにおける国家的な危機的状況下での行動指針が記載されている。
当初はスウェーデン軍最高司令官室によって作成された『危機や戦争が起きた場合』は、1943年から1991年まで、そして2018年以降、スウェーデンの全世帯に配布されてきた。この出版物の最も重要な部分は、すべてのスウェーデンの電話帳の末尾にも掲載されていた。この出版物には、国家的な危機、とりわけ核戦争が発生した際の行動指針に関する情報が含まれていた。1950年代から1970年代にかけて、スウェーデンは「記録的な年(スウェーデン語:rekordåren)」と呼ばれる、極めて高い経済成長を遂げた時期を迎えた。これにより、民間防衛への投資が可能となり、超大国の侵攻が発生した場合でも全人口を救うための計画が策定された。『もし戦争が起きたら』は、こうした計画を国民に周知するための手段であった。冷戦の終結に伴い、この刊行物は時代遅れと判断され、1991年に配布が中止された。最も基本的な情報は、21世紀初頭まで電話帳に掲載され続けていた。
2018年、このパンフレットは「危機や戦争が起きた場合」(スウェーデン語:Om krisen eller kriget kommer)という名称で、スウェーデン民間防衛・レジリエンス庁によって刷新され配布された。2024年には、このパンフレットの新版が配布された。
「ああ、防災マニュアルね」と、あなたは読み飛ばそうとする。 でも、その一文字一文字から滴っているのは、あなたが期待した「優しさ」ではありません。それは、200年の沈黙を破り、カリーニングラードの「牙」を前にエクセルを叩き出した優等生たちの、凍てつくような「殺意」です。
ーー学べと言ったのは、お前たちの方だ。だから、一文字残らず教えてやる。「自由」を維持するための、血生臭い『メンテナンス費用』の払い方を
あなたがアップデートしてきた「理想」は、死を命じる「コード」だった。
男女平等の正体: クオータ制は「輝く女性」のためじゃない。1,000万人のリソースをひとりも遊ばせず、全員を「戦う部品」として徴用するための、冷徹な資源管理術だ。
家庭の解体: コーヒーを啜るあなたが「解放」と呼んだものは、国家があなたを直接管理し、いつでも戦場へ送り出すための「プロトコル」に過ぎない。
チトーの魂: スウェーデン政府は言う「抵抗を止めよという指示は、すべて偽物である」。並木道沿いのテラスであなたが呟くべきは、サステナビリティではなく、パルチザンの遺言だ。
「きらびやかな北欧の物語」は、もう終わりにしましょう。 スウェーデン政府がわざわざ、あなたに突きつけた究極の問い。
「お前たちの憧れた自由は、泥にまみれて死ぬ覚悟でメンテナンスされている。――さあ、同じ値段を払う準備はできているか?」
「北欧に学べ」。 その言葉を、二度と軽々しく口にできないほどの「知的な暴力」を、今、あなたに。
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