五感に働きかけるエッセイ・小説・記事を紹介するよ【創作大賞感想】
五感に働きかける文章を書く。
難しいけど、できるようになりたいですね。料理をあまり作らないので、そういった文章を書きたいなら
「まず料理しようぜ??」
なんだろうか?
それとも、ご飯をじっくり味わった方がいい?(教えて偉い人)
ついつい、ご飯を食べる時にわーって口の中にかきこんで、さあ動くぞ!みたいな生活をしてるので、丁寧に一度暮らしてみたいですね〜。
昨日は、夕ご飯に焼きそばを作ったのですが、丁寧な暮らしからはほぼ遠いかも。

料理ヘタクソ選手権なら優勝できるぞ!
今回紹介する作品は、五感に働きかけるエッセイ、小説、記事です。
1.春、蕗に殴られる/大塚ぐみさん
初めてこちらのエッセイを読んだのが、今年の1月。野菜というより、ぐみさんの文章がとても素敵だったので、その魅力にぶん殴られてきました。
その衝撃は、ほんと隕石が降ってきたというか。私の脳内に「君の名は」のスパークルが流れてきました。
驚きや感動を感じると、よく脳内にこの曲が流れてきます。みなさんには、そんな歌はありますか?
◇
まず、一文目の引きです。
野菜にぶん殴られて、泣いたことがある。
えっ?野菜に殴られる?なんで??
気になりますよね。さあ、どんな話なのでしょうか。
エッセイでは、ぐみさんの当時思い描いていた葛藤が丁寧に綴られていました。
れんこん、小松菜の煮浸しなどの食べ物と、心の葛藤を織り交ぜるのが上手です。そして、どの料理も美味しそう!
私自身も、美味しい食べ物と出会うと、人生が豊かになるような(あくまでも「なった気がする」という感じ?)感覚があります。
ひとつひとつの食べ物を噛み、じっくり味わうことで得られる高揚感や、幸福感だったり。食べ物から得られる喜びを見出していくぐみさんと、女将のやり取りも楽しい。
女将との出会いから、ぐみさんの運命が動いていきます。ほんと、人との縁ってどこで何が起きるかわかりません。一期一会ですね。
私も街コンで社長をナンパしたら、その縁でライターになったので、改めて「人生、人の縁で変わることもあるからこそ、一つ一つの縁を大事にしたいなぁ」と思いました。
↑詳しくはこちらで語ってます。なんとまさかの、ビジネス部門応募作品です🚶
それから、2ヶ月ほどの料理修行を経て、ぐみさんの「食べ物と関わる人生」が広がっていきます。
「らしさ」に正直に生きる人は、美しい。
ぐみさんのXをよく辿っていると「らしさ」や「自分の道」を常に探し、葛藤しているような姿を感じます。(違ってたらすみません。)
逆に私は、あまり深く考えないタイプなので、ぐみさんの投稿やエッセイを見るたびに「もしかしたら、あまり考えない分、人生損してるのでは?」と思うこともしばしば。
人によって、それぞれ良し悪しがあるからこそ、それらをお互いに話し合うことで「そんな視点もあるんだ」と気づいたり。誰かの目線を覗けるのが、ぐみさんのような面白いエッセイなのかも。
人の見えてる世界は違う。だからこそ、人間って面白いのかもしれません。
ぐみさんのエッセイには、いつも彼女ならではの視点や「らしさ」に溢れています。
一つの物事に真摯に向き合い、国宝の映画を命懸けになりながらもなお、夫の誕生日デートのために観にいく姿、
時にはお弁当作り、おにぎりをたくさん握ったりしながら、毎日を家族のために懸命に生きている姿などなど……。
色んな顔があり、どの顔もぐみさんの「らしさ」に溢れている気がしました。
【夏休みの学童弁当記録】
— 大塚ぐみ|朝ごはん本出版中 (@GUMI_gumicooo) July 23, 2025
7/22
ピーマン肉詰め弁当
朝ごはん共通パーツは、蓮根のきんぴらと卵焼き pic.twitter.com/zPH482d6DQ
◇
このエッセイが公開されるやいなや、確か私のタイムラインはぐみさんのエッセイで話題が持ちきりだった気がします。
実はそんなぐみさんと、私は今年ニアミスしています。
本当は、マイトンさん主催のオフラインイベントで、ぐみさんや髙塚しいもさん、mikaさんと会う予定でした。
↑詳しくは、マイトンさんとしいもさんのnoteにて。あああ!楽しそう!いいないいな!!
残念ながら、私はその日に娘の保育園お遊戯会があったことをすっかり忘れており、泣く泣く諦めることに……しくしく。
でも、なぜかぐみさんとはいつかどこかで会える気がしています。もちろん、マイトンさん、しいもさん、mikaさんも。
なぜかわからないのですが、私の第六感が「あばばば!!もうすぐ会えるかもよ!!」って言ってます。その時はよろしくお願いします。
↑Kindle本も発売されています。
2.新人秘書ときどき探偵/青空ちくわさん
青空ちくわさんとは、昨年度の創作大賞で出会いました。それから、同じく交流会で出会った日々木さん、本田すのうさんたちとは連絡を取り合う仲になりました。
ちくわさんは、お父さまとのお弁当エピソードによるエッセイで、マイナビのコンテストに受賞されています。
ちくわさんとは、実際にお会いしたこともあります。穏やかなエッセイそのままの、とても優しくて可愛いらしい方です。
小説は、お仕事小説です。登場人物の優しさや、さりげない気遣いが覗けるほっこりと温かい気持ちになるお話でした。
それはきっと、普段から著者であるちくわさんが、人への優しさ、気遣いを忘れない方だからなのかもしれません。
ちくわさんの作品は、食べ物がとても美味しそうです。ちくわ、蒟蒻ゼリー、蜜柑、牛タン、ココア、チョコレート。食べ物がたくさん登場します。
食べ物と登場人物の心理を絡めていく描写がとても上手いです。なるほど、心の動きと食べ物はこうやって絡めていけばいいのか……!読んでいて、小説の書き方の勉強になりました。
爽やかな登場人物たちのやり取りの中に、「なるほど」と思えるような深い台詞も多く「爽やかだけでは終わらせない、ストーリーの深み」もあります。
登場人物たちも魅力的で、キャラクターの書き方も上手です。それは、誰かの小さな変化にもちょっとクスッと笑えるものだったり、時には素敵に見えてしまう表現などなど。
ずっとnoteでエッセイを書き続け、日常の一部を丁寧に切り取ってきた努力が、小説の中できちんと落とし込まれていました。継続は力なりですね。
作品の中には、伝えることの大切さについても触れられています。人に伝えるって、勇気が必要です。
でも大事な時は、自分の気持ちを伝えていこう。そう思える素敵なお話でした。
↑母の家出とガールフレンドの憂鬱の感想記事はこちらです。
3.フランスマダムの世界一おいしいアイスティーを名古屋マダムがアレンジしたら、麦茶党の子どもが紅茶党になった件について。/空原ゆにさん
次に紹介するのが、今日の注目記事やスマニューの常連でもある空原ゆにさんです。
まず、タイトルが早口言葉みたいだし、異世界転生モノみたいだし、インパクトもあるし。絶対面白そう!!って思いました。
流石、スマニューの常連です。タイトルの引きが上手いです。
冒頭から、「フランス人マダムに教えてもらった、世界一おいしいアイスティーの作り方レシピ」に辿り着くまでのエピソードも面白いし、それから先もずっとゆにさんが突っ込んでて、飽きません。冒頭からラストまで、ゆにさん節が炸裂してます。ずっと、ゆにさんが隣にいて喋ってるみたいで楽しいです。
それにしても、世界一おいしいアイスティーを作る時は、アイスティーを2リットル作るのか……ゴクリ。
やがて、話は「作ったアイスティーを無事飲み終えられるか問題」にも発展していきます。
それにしても、ゆにさんのツッコミと、その時その時の発想や行動が面白くて面白くて。最高です!!
色々考えた結果、私は開き直りました。
でもちゃんとアイスティーを作り、写真もしっかり撮影してnoteで紹介しているところ、素敵です。
以前より、ゆにさんのXやnoteの投稿を眺めてきて、一生懸命で、じっくり物事と真摯に向き合い、とても真面目な方なんだろうなぁと認識していたのですが、とてもひたむきで真面目な方なんだろうなぁと思いました。(進次郎構文)
でも、その真面目さの中でふっと呟くセリフに味があり、そこが面白さや、魅力に繋がってる気がしました。
真面目さの中に、クスッと笑える面白さがあり、たまりませんでした。書き続けてきた方なので、テンポが良い中に一文一文の安定感もあります。
私は最近、娘用の麦茶しか作ってないので、今度はアイスティー作ってみたいです。
アイスティー作る時に「誰か」になりきるのも面白そうです。自己肯定感ぶち上げなフランスのマダムの気分になりながら作ってみると、優雅な気持ちになれるのかも。
他には、「藁人形をハンドメイドで販売したら、きっと人気が出ちゃうからやらない」と言い放った、うちのオカンでやってみても楽しそう。
「あんた、母さん世界一うまい紅茶作ったんやけど。飲むか?その茶葉、高かったんやで。デパートでな、店員さんに勧められて、1番高いやつ買ったんや。年金生活大変やけど、食べもんや飲みもんくらいは別にええやろ」
って、うちのオカンならいいそうです。
って、なんのはなしですか。
母とのエピソードです。うちの母は、ちなみにリプトン派です。
まあ、母さんが生きているうちに親孝行を……。今度実家に行く時、2リットルのお湯とティーパックを使用して「世界一うまいアイスティー」をお母さんに作って、振る舞おうと思います。
ええ、もちろんその時は。フランスマダムの気分で!

料理も精進を重ねます!!
【完】
