壊れずに続けるための運用ルール
この記事は、本当は有料で出すつもりだった。
でも、無料で置くことにした。
理由は、この連載のはじめに書いたとおり⇩
これは、ASDで、うつの波がある僕が、Adobe Stockを「壊れずに」続けるために作った運用ルールの全部です。
Adobe Stockをやっていない人にも使えるように書きました。
文中の「Adobe Stock」を、「あなたが続けたいこと」に置き換えて読んでください。
資格の勉強でも、リハビリでも、家事でも、たぶん同じ形が使えます。
長い記事なので、保存して、悪い日に開くのがおすすめです。
それがこの記事の、いちばんの使い道だと思っています。
0. 前提:ルールの目的は「成果」ではなく「継続」
先に、この運用ルール全体の思想をひとことで。
目標は「たくさん出すこと」ではなく「来月も自分が動けること」
10年前の僕は、成果を最大化しようとして、3年で止まった。
いまの僕は、消耗を最小化するように組んで、【再起動から3ヶ月】続いている。
出した枚数は、10年前のほうが多かったかもしれない。
でも、「まだ続いている」のは、いまの僕だけだ。
1. 日次ルール(毎日のこと)
作業は1日2時間まで。 過集中が出る前に、タイマーで強制的に止める。出てからでは、僕には止められない。
出す枚数の目標を作らない。「気が向いた日に、気が向いた分だけ」 数字目標は、小さくても(「1日1枚」でも)僕の心を縛る。これで一度失敗した(→【「1日1枚は出す」を、3日でやめた話】)
「今日は0枚」を責めない。 0枚の日は、計画の失敗ではなく、計画の一部(理由は後述の週次ルール)
2. 週次ルール(1週間のこと)
触らない日を、週2日、先に決める。「気が向いたら休む」では、僕は休めない。休みは予定として最初から入れる。
調子のいい日にまとめて作り、アップは予約で分散する。 いい日の過集中を「貯金」に変える仕組み。悪い日は、予約分が勝手に働く。
週の終わりに、記録は1行だけ。「今週:◯枚」。感想は書かない。感想を書き始めると、反省が始まり、反省は責めに変わる。
3. 月次ルール(お金と数字のこと)
売上・ダウンロード数は、月に1回、決めた日にだけ見る。 僕は月末の【31日】と決めている。
見た数字は、そのままnoteの「月次の記録」に書く(→【6月の振り返り:DL9件中1件が、AI画像でした】)見る→記録する→閉じる、で数字との付き合いを完結させる。
数字は、見る回数では増えない。心だけが減る。 10年前、一日に何十回もグラフを更新していた僕からの、いちばん大事な申し送り。
4. 調子の悪い日のチェックリスト(引き継ぎ書)
調子のいい日のうちに、悪い日の自分に宛てて書いておくメモ ⇩
僕の実物:
今日は、何も出さなくていい(予約分が、もう働いている)
売上とスキは、見ない
水を飲む。食べられるものを食べる。寝ていい
このリストを読んだら、閉じていい
ポイントはひとつだけ:悪い日の自分に、判断させない。
判断は全部、いい日の自分が先に済ませておく。
5. 止まってしまった後の、復帰の手順
それでも、止まる時は止まる。
数日、数週間、もしかしたら数ヶ月。
だから「復帰の手順」を先に決めておく。
僕は3段階に分けている。
1日目:アカウントを開くだけ。 何もしない。開けたら、その日は合格。
2日目以降:既存の1枚のタグを直すだけ。 新しく作らない。「作る」より「手直し」のほうが、ずっと軽い。
その後:気が向いた日に、新しい1枚。 ここでやっと通常運転に戻る。
そして、いちばん大事なルール:
「何日止まっていたか」は、数えない。
数えると、責めが始まる。
復帰に必要なのは反省ではなく、ただの再開。
6. 審査落ちのときのルール
落ちた作品は、消さない。 10年前の僕は全部消した。あなたは消さないでほしい。落ちたのは1枚であって、あなたではない。
落ちた理由は、3つに分類して終わりにする:
技術系(ノイズ・ピント・アーティファクト)→ 次から直せる。学び。
規約系(ロゴ・人物・権利)→ チェックリストに追加して二度と踏まない。
謎 → 考えない。 審査には揺らぎがある。「謎」フォルダに入れて、次の1枚に行く。
7. やらないことリスト
第1弾で書いた5つに、その後の実践で2つ増えた。
審査落ちで、全部消さない
売上グラフを、1日に何度も見ない
トレンドだけを追って、自分の得意を捨てない
一日で大量にアップして、燃え尽きない
「稼げないからやめる」と即断しない
(追加)完璧にしてから出そうとしない。70点でも審査に出す(→【完璧に仕上げようとして、2週間、1枚も出せなかった話】)
(追加)悪い日の自分に、判断させない。引き継ぎ書に従う(→【調子の悪い日の自分への、引き継ぎ書】)
8. このルールの、本当の使い道
ここまで読んでくれた人には、もう伝わっていると思う。
これは「Adobe Stockの運用ルール」の顔をしているけれど、
本当は、波のある自分と、壊れずに付き合うための練習です。
僕はこれを、ストックフォトという小さな実験場で練習している。
うまくいった分だけ、生活のほかの場所
【食事、薬、人付き合い、社会復帰の準備】
にも、少しずつ持ち出している。
あなたの実験場は、Adobe Stockじゃなくてもいい。
何かひとつ、「壊れずに続ける練習」ができる場所があると、
「働けるか」より先に、「壊れず続けられるか」を自分に確かめられる。
(この言葉の元の話はこちら ⇩)
この記事は、これで全部です。有料の続きはありません。
保存して、悪い日に開いてください。
悪い日のあなたに、いちばん働いてほしい記事なので。
連載「ASD×Adobe Stock 10年の全記録」は、次が最終弾。
第4弾「10年で残ったもの——数字とメンタルの全部」で、累計の数字も、これからの計画も、ぜんぶ書きます。
マガジンはこちら ⇩
よかったら、アドビストックも一緒に見ていってください。
https://stock.adobe.com/jp/contributor/207652252/sally%20san


