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「働けるか」より「壊れず続けられるか」

働けるか、では足りなかった

社会復帰を考え始めた頃、私の問いは「働けるか」だった。

求人に応募できるか。
面接に行けるか。
採用されるか。
朝起きられるか。

もちろん、どれも大事だ。

でも最近は、少し変わってきた。
「働けるか」だけでは足りない。

「壊れず続けられるか」のほうが、今の私には大事なのではないかと思っている。

一度働けても、続かなければまた苦しくなる

私はこれまで、働けなかったわけではない。

むしろ長く会社員をしてきた。
頑張ってきた時間もある。
評価されたこともある。

それでも、最終的には無理が積み重なり、心と体が止まった。

だから、次に考えるべきことは、採用されることだけではない。

どんな条件なら続くのか。
どんな環境なら壊れにくいのか。
どこで助けを求めるのか。

ここを考えないまま戻るのが、一番怖い。

第1期で試してきたこと

この連載では、いくつかの実験をしてきた。

無理な条件を書き出した。
朝の体を作ろうとした。
ハローワークの窓口に行った。
就労移行支援を調べた。
配慮の伝え方を考えた。
休職期間の説明文を作った。
週3の体力で考えた。
報連相を文章で残す方法を考えた。
雑談の距離感を決めた。
ミス後の手順を作った。
お金も見た。

どれも小さい。
でも、小さい実験を重ねることで、働くことが少しだけ具体的になってきた。

戻るのではなく、設計し直す

以前の自分に戻ることを目指すと、苦しくなる。
あの頃と同じ体力、同じ働き方、同じ我慢を求めてしまうからだ。

でも、私はもう以前の自分ではない。
ASDの特性を知った。
うつで止まった経験もある。

ならば、戻るのではなく、設計し直すほうが自然なのかもしれない。
壊れたことをなかったことにするのではなく、壊れた理由を次の設計に使う。

同じことで悩むあなたへ

働けるかどうかだけを考えると、焦りが強くなる。
でも、壊れず続けられるかを考えると、見るべきものが変わってくる。
時間、体力、人間関係、配慮、お金、相談先。
どれも働く前に整えていいものだ。
社会復帰は、根性で元の場所に戻ることではない。
今の自分で続けられる形を、一つずつ作っていくことなのだと思う。

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