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CGSに本気で受かりたいなら、合格者に会いに行け―机の前だけで頑張る人ほど、遠回りする

CGSに合格したい。

その気持ちは、はっきりとある。

教範は手元にある。

論文も、書こうとしている。

模擬試験のことも、気になっている。

でも––––

自分の今の勉強が、本当に正しい方向に進んでいるのか。

それが、分からない。

そんな夜を、過ごしていませんか。

1. はじめに:CGS受験をひとりで抱え込んでいないか


机の前に座る。教範を開く。資料を暗記する。

一通りやって、ふと顔を上げた瞬間に、心の中をよぎる声があります。

「これで、合っているのだろうか」
「自分は、合格者と同じ方向を向いているのだろうか」
「もしかして、的外れな勉強をしているのではないか」

本当は、誰かに聞いた方がいいことは、分かっている。

CGSに合格した先輩が、近くにいることも、知っている。

でも、声をかけられない

忙しそうだから、迷惑かもしれない。

自分で何とかすべきだと思ってしまう。

まだ質問が整理できていないから、と先延ばしにしてしまう。

弱さを見せたくない、という気持ちもある。

その結果、毎晩ひとりで机に向かい、

「今日もやった」という事実だけを積み上げて、眠りにつく。

–––– しかし、ここで一度、立ち止まってください。

CGS受験は、ひとりで抱え込むほど遠回りしやすい試験です。

課目は広い。暗記量は多い。論文の作法は独特。

部隊勤務との両立で、使える時間は限られている。

そういう試験を、独学だけで突破しようとするのは、

相当の遠回りを覚悟する、ということでもあります。

その遠慮は、本当に必要なものでしょうか。

2. 私も本来は、人に聞きに行くタイプではなかった


正直に書きます。

私自身も、もともとは積極的に人に聞きに行くタイプではありませんでした。

どちらかといえば、

「自分でできるだろう」
「自分で考えれば何とかなるだろう」

と考えるタイプです。

質問するのが苦手、というよりも、

自分の課題は、自分で片づけたいという気持ちが強かったのだと思います。

ですから、CGS受験を意識し始めた頃も、最初は同じでした。

参考資料を集める。

何となく、教範を読み進める。

何となく、ノートを作る。

そうやって、一人で抱え込もうとしていました。

しかし、進めれば進めるほど、現実が見えてきました。

  • 課目が、想像以上に多い

  • 暗記すべき量も、桁が違う

  • 論文は、書き出してすら正解が分からない

  • 仕事は、当然忙しいまま

  • 家庭の時間も削れない

そして決定的だったのは、

「何度もこの試験を受けたくない」

という、自分の本音でした。

時間を、無駄にしたくない

非効率な勉強を続けて、もう一年やり直すのは、絶対に嫌だ

そう思った瞬間、私は気づきました。

自分で考えることは大切です。
しかし、自分だけで考えることが正しいとは限りません。

自分の頭の中だけで完結させようとしている限り、自分が知らないことには、永遠にたどり着けない

これは、当たり前のようで、当時の私にとっては大きな転換点でした。

3. 一発合格したかったから、私は先輩に会いに行った


その日から、私は動き方を変えました。

まず、近くにいる合格者の顔を、ひとりずつ思い浮かべました。

直接の上司にあたる先輩。
別の部隊にいる、CGS出身の先輩。
職種が違うけれど、合格者として知られていた先輩。

休日に、何時間もかけて移動しました。
平日に代休を使って会いにいったこともありました。

交通費もかかりました。

お土産も持って行きました。

事前に、聞きたいことを紙に書き出し、自分の答案や学習計画も持参しました。

聞いたことは、たくさんあります。

  • 学習の順序

  • 勉強の仕方

  • 論文の組み立て方

  • 教範の読み方

  • 暗記はどこまでやるか

  • 模擬試験を、どう使ったか

  • 家庭との両立を、どう乗り切ったか

  • 不合格になった年と、合格した年で、何が違ったか

正直、自分の性格からすれば、ここまで動くのは珍しいことでした。

それでも、当時の私は必死でした。

絶対に、一発で合格したかった

早く合格すれば、留学のチャンスも、出校のチャンスも、補職の選択肢も広がる

それを失いたくなかった。

本気で合格したかったから、私は机の前だけで頑張ることをやめました。

そして、今振り返って言えます。

あの行動の積み重ねがなければ、私の一発合格はなかった、と。

4. 合格者に聞きに行くと、遠回りを減らせる


なぜ、合格者に会いに行くと、勉強が変わるのか。

一言で言えば、

「合格までの距離感」が、見えるようになる

からです。

ひとりで勉強していると、

自分が今、合格ラインからどれくらいの位置にいるのか、分かりません。

合格者の答案が、どの水準なのか、知りません。

合格者が、直前期に何時間勉強していたのか、知りません。

合格者が、どの課目を重視し、どの課目を割り切っていたのか、知りません。

その「知らない」を、ひとりで埋めようとすると、恐ろしいほど時間がかかります

しかし、合格者本人に聞けば、その距離感を、ある程度つかむことができます。

例えば、

「論文は、ここまで書ければ合格圏に入る」
「この課目は、ここまで踏み込まなくていい」
「模擬試験は、解いた後の使い方で差がつく」
「直前1か月は、新しいことに手を出すな」

こうした、合格者にとっては当たり前の感覚を、受験生は、ひとりではなかなか掴めないのです。

そして、もうひとつ大きいのが、「やってはいけない勉強法」が見えること。

合格者の多くは、自分が失敗した勉強法も覚えています。

  • 時間をかけたのに、点数につながらなかった勉強

  • 直前期に手を出して、消化不良になった参考資料

  • 書き写すだけで満足してしまっていた時期

これは、本人から聞かないと、なかなか言語化されない情報です。

合格者の話は、答えをもらうためではありません。
遠回りを減らすために聞くのです。

ひとりで気づくのに3か月かかることを、1回の面談で、5分で気づけることがある。

これが、本当の意味での「時短」です。

5. ただし、合格者の話をそのまま信じてはいけない


ここは、誤解されやすい部分なので、強調しておきます。

合格者の話は、確かに有益です。

しかし、その人のやり方が、そのまま自分の正解とは限りません。

  • その合格者は、もともと地頭が強かったかもしれません

  • 部隊環境が、勉強しやすい配置だったかもしれません

  • 家庭環境が、夜の時間を確保しやすかったかもしれません

  • たまたま得意な分野が出題されたのかもしれません

そして何より、

本人が無意識にやっていた本当に大事なことは、本人の口からは出てこないことが多いのです。

人は、自分の長所を言語化するのが苦手です。

「特別なことはやっていない」

そう答える合格者ほど、実は特殊な習慣を持っていたりします。

また、合格から年月が経つと、細部の記憶は薄れていきます。

良かれと思って語ったエピソードが、若干美化されていることもあります。

ですから、ひとりの合格者の話を鵜呑みにすると、それはそれで遠回りになります。

このことは、過去の記事でも書きました。

大切なのは、できれば複数の合格者に話を聞くこと。

そして、その中から、

「多くの人が共通して言っていること」
「自分の状況に当てはめても再現できそうなこと」

を、自分の頭で取捨選択することです。

合格者の話は、答えではありません。
自分の学習を修正するための材料です。

材料は、料理する人によって、出来上がる料理が違う。

その当たり前を、忘れないでください。

6. 聞きに行く人と、聞きに行かない人の差


少しだけ、厳しいことを書きます。

同じ部隊で、同じくらいの能力で、同じくらいのやる気で、CGSを目指している人が、二人いるとします。

ひとりは、合格者に話を聞きに行く人。

もうひとりは、ひとりで黙々と机に向かう人。

最初の数か月は、ほとんど差がありません。

しかし、半年、1年と経つにつれて、両者の差は静かに広がっていきます。

聞きに行く人は、

合格者の基準で、自分の答案を見直すようになります。
合格者の優先順位で、課目を整理するようになります。
合格者の言葉で、自分の弱点を早期に発見します。

聞きに行かない人は、

自分の基準だけで、自分の答案を評価し続けます。
自分の感覚だけで、優先順位を決め続けます。
弱点に気づくのは、模擬試験で点数が出てから、もしくは本番直前です。

そして、本番直前に弱点に気づいても、

もう、間に合わないことが多い

CGS受験で怖いのは、努力不足だけではありません。
間違った方向に努力し続けることです。

机の前で頑張っている時間が長い人ほど、
「自分はこんなにやっているのだから、大丈夫だ」と思いがちです。

しかし、努力の方向がズレていれば、その努力は、点数につながりにくい

時間は、有限です。

CGS受験生にとって、半年や1年の遠回りは、致命傷になり得ます。

7. 聞きに行く時は、丸腰で行ってはいけない


ここからは、実際に動くときの話です。

合格者に話を聞きに行くなら、必ず準備をしてから行ってください。

何の準備もせず、「どうやって勉強しましたか」とだけ聞いて帰る人は、得られるものが半分以下になります。

最低限、次のことは整理してから行きましょう。

まず、自分の現在地を書き出す。

  • 受験までの残り月数

  • 今使っている学習資料

  • 1週間あたりの勉強時間

  • 得意だと思っている課目、苦手だと思っている課目

  • 今までに書いた論文の本数

  • 模擬試験の結果があれば、その点数

次に、今、困っていることを言語化する。

  • 防衛法制の学習方法がわからない

  • 論文の構成が、どうしても弱い気がする

  • 学習計画の順序が、これで合っているか分からない

  • 直前期に何をやるべきか、見えていない

そして、聞きたいことを3つに絞る

たくさん聞きたい気持ちは分かります。

しかし、相手の時間は限られています。

3つに絞った方が、深く聞けます。

可能であれば、自分の答案や学習計画を持参する。

抽象的な相談より、
「この計画を見て、何が足りないか教えてほしい」
と言える方が、相手も具体的にコメントしやすい。

合格者は、抽象論を避けて、具体に切り込まれた瞬間に、本気のスイッチが入ります。

本気で聞きに行くなら、自分の悩みを整理してから行く。

これは、合格者への礼儀でもあり、そのまま、自分の勉強の整理にもなります。

聞きに行く準備の段階で、実は、自分の弱点の半分は、すでに見えてきているはずです。

8. 交通費も時間も、自分の将来への投資である


合格者に会いに行くには、コストがかかります。

  • 休日が、ひとつ潰れる

  • 往復で何時間も移動する

  • 交通費が、片道で数千円かかることもある

  • お土産代もかかる

  • 家族にも頭を下げることになる

正直、面倒です。

「そこまでやる必要があるのか」

と思う気持ちも、よく分かります。

しかし、考えてみてください。

もし、その1日の移動と数千円の交通費で、半年分の遠回りが、消えるとしたら

もし、その1回の面談で、論文の書き方の根本的な誤解が、解消されるとしたら

もし、その出会いで、自分が今までやっていた非効率な勉強を、即日やめる決断ができるとしたら

それでもなお、「コストが高い」と言えるでしょうか。

CGSに早く合格できれば、留学のチャンスがあるかもしれない。
仕事の選択肢が広がるかもしれない。
補職や昇任の流れが、変わるかもしれない。

将来の自分の選択肢そのものが、変わってくる可能性があります。

合格者に会いに行く時間と交通費は、消費ではありません。
自分の「将来への投資」です。

投資には、リターンがあります。

ただし、動いた人にしか、そのリターンは戻ってこない。

これは、勉強だけの話ではなく、幹部としてキャリアを積んでいく上での、根本的な姿勢の話でもあります。

9. 私が今、noteを書き直している理由


ここで、少しだけ私自身の話をさせてください。

私は、しばらくnoteの更新が十分にできていない時期がありました。

1年に2、3本程度しか記事を出せない年もあった。

「書きたいことはたくさんあるのに、形にできない」

そんな状態が、長く続いていました。

しかし今は、流れが変わってきています。

CGS受験生や、後輩の初級幹部に向けて伝えたいことを、集中的にnoteの記事として整理しています。

サイトの導線も、できるだけ分かりやすくなるように作り直しました。

分からないことがあれば、問い合わせてもらえる体制も整えました。

その結果、ありがたいことに、

記事のビュー数は大きく伸び、

コメントや直接の問い合わせも、明らかに増えてきました。

中には、私が想像していた以上に、本気の方々がいます。

記事を何度も読み込んで、

「CGS受験はまだ先ですが、今の学習の方向性が合っているか見てほしい」
「このタイミングで一度確認してほしい」
「自分のやり方が遠回りになっていないか、客観的に見てほしい」

と連絡してくれる幹部自衛官の方々です。

その姿勢に、私は本当に頭が下がります。

なぜなら、それこそが、

CGS受験で遠回りしない人の動き方そのものだからです。

まだ受験まで時間がある段階で、自分の方向性を、外の目で確認しておく。

自分ひとりの判断で突き進む前に、軌道修正の機会を作っておく。

これができる人は、強い。

私は、こういう方々に対して、

できる限り遠回りしてほしくないと、心から思っています。

ですから今、書ける記事を、ひとつずつ書き続けています。

10. やる気のある後輩には、どんどん伸びてほしい


私の思いは、やる気のある後輩が、どんどん伸びていくことです。

そして、将来、国防の中枢を担うような、立派な幹部自衛官になっていってほしい。

これは、退職した今でも、変わらない願いです。

そのために、自分が伝えられることは、note記事を通じてでも、直接の面談を通じてでも、できる限り伝えていきたい。

受験生の負担を、少しでも減らしたい。

遠回りを、減らしたい。

無駄な努力で、貴重な時間を失ってほしくない。

本気で頑張る人の背中を、ひとつでも多く押したい。

CGS受験は、孤独な戦いになりがちです。

部隊では、なかなか相談相手が見つからない。

家族にも、試験の中身までは説明しづらい。

同期と話しても、傷をなめ合う形になってしまうこともある。

だからこそ、

外側にいる、すでに合格した先輩の存在は、大きな力になります。

私は、その役割の一端を担えるなら、これほど嬉しいことはないと思っています。

やる気のある後輩には、どんどん伸びて、将来の国防を担う幹部になってほしい。これは、私の本気の願いです。

ですから、どうか、遠慮しすぎないでください。

「自分はまだそのレベルではない」
「相談するほどの整理ができていない」

そう思って動かない時間が、一番もったいない。

11. 本当に合格したいなら、本気で動け


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

最後に、改めて伝えます。

CGSに本気で合格したいなら、机の前で悩み続けるだけでは、足りません。

教範を読むことは、大切です。
答案を書くことも、大切です。
模擬試験を受けることも、大切です。

それらは、すべて必要な要素です。

しかし、それに加えて、自分の努力の方向を、外の目で確認する行動が必要です。

  • 合格者に、聞きに行く

  • 先輩に、会いに行く

  • 自分の答案を、見てもらう

  • 学習計画を、相談する

  • 方向性を、確認する

  • 必要なら、迷わず問い合わせる

  • ひとりで抱え込まない

  • 遠回りしない

本気で合格したいなら、行動してください。

特別なことではありません。

今日、できる小さな一歩で構いません。

まず、聞きたい人の顔を、ひとり思い浮かべてください。

聞きたいことを、3つだけ書き出してください。

自分の現在地を、簡単に整理してください。

そして、できる範囲で、連絡してみてください。

その一歩が、半年後、1年後の自分を、確実に変えます。

CGSに本気で受かりたいなら、机の前だけで頑張るな。
すでにその道を歩いた人に会いに行き、自分の努力の方向を修正しろ。

12. 最後に


今、私はCGS受験生や初級幹部の方々に向けて、自分が伝えられることを、note記事として整理しています。

  • 論文の作り方

  • 模擬試験の使い方

  • 直前期の戦い方

  • 合格者の基準

  • ひとりで抱え込まないための考え方

少しずつ、形にしているところです。

  • 今の学習方針に不安があること

  • 早い段階で確認しておきたいこと

そういうものがあれば、遠慮なくご連絡ください。

すべてに十分な対応ができるとは限りません。

ですが、本気で努力している方には、できる限り力になりたいと思っています。

CGS合格は、ひとつの通過点に過ぎません。

その先の幹部としてのキャリアを、少しでも良い形で歩んでいただきたい。

それが、私の願いです。

13. あなたへの質問


最後に、ひとつだけ質問します。

もし今、CGSに合格した先輩にひとりだけ話を聞けるとしたら、あなたは何を一番確認したいですか。

論文のことかもしれません。
暗記のやり方かもしれません。
直前期の過ごし方かもしれません。
家庭との両立かもしれません。

その「一番確認したいこと」こそ、今のあなたが、本当に向き合うべき課題です。

ぜひ、コメント欄で教えてください。

同じ立場で頑張っている受験生の方々と、共有できれば嬉しいです。

そして、その「一番確認したいこと」を、今週中に、誰かひとりに、ぶつけてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Mr.K


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