歩いていて地味に嫌なアイツのこと。
歩いているときに地味に嫌なアイツ「側溝の蓋の穴」の話。
側溝がある歩道って結構ある。もちろん蓋やグレーチングなどで覆われているのでその上を歩いても問題ないようになっているのだけど、この覆われている蓋によっては地味にイヤな感じになる。
コンクリートで出来た側溝の蓋で、両端の持ち手になる部分に凹みが出来ているやつ。それが連なって設置されることでだいたい5センチぐらいの穴ができているやつ。アレが嫌いだ。

何が困るって、歩いているときに、足先が「スポっ」ってはまってしまって、その後靴先を「ズズっ」と引っ掛けてしまう。
なのでそういう穴のある側溝の蓋のが出て来たら「むむむ、来やがったな」てな感じで身構えることになる。そして「絶対につま先を守る」なんて気を張って歩いているのだけど少しすると「スポっ」とはまって「ズズっ」となる。
こちらとしては側溝から半身ほど横にズレてその穴の上を歩かないようにしているのに、知らないうちに戻ってしまって「スポっ」とはまって「ズズっ」となる。
もう何かのアトラクションである。ハマらずにクリアできたら合格!とゲーム感覚で自分を奮い立たせていても「スポっ」とはまって「ズズっ」となる。ゲームクリアならず。
絶対必ず毎回はまる。
そうなのでこのタイプの側溝の蓋がでてきた日には「諸行無常」だの「無心になる」だの「ストレスレス」だの、そんなことはもう無理である。
もうストレスフルでしかない。
おろしたての靴なんて履いている日には目も当てられない。どれだけ気を付けても「スポっ」とはまって「ズズっ」となる。
そうなると少しのあいだその場にうずくまり靴先の靴底から続きつま先を保護しているゴムがエグレていないかとか傷が着いていないか確認してしまう。
何日か歩く旅の途中で靴先がえぐれてしまうとそのえぐれた靴先が気になって仕方ない。「あーえぐれてるー」「カッコ悪いー」
「あーあーあー」なんてずっと靴先を見ることになる。ずっと「靴先がペロンとしてる。」なんて思ってる。
一緒に歩いているやまもと研究員なんか「気にしなければいい」なんて言うがこっちは気になって仕方ない。早く帰ってシューグーで貼っつけたいのだ。
たまにこの側溝の穴に「キャップのような蓋」をしてくれている道がある。穴に合うように作られた金属製だったりプラチック製だったりするが、見事に穴にフィットして足がハマらないよう蓋がはめられれている。
「うひょー、知ってんねー」なんて思わず小躍りである。なんだったらわざわざその蓋の上を「鬼の首を獲った」かのように歩いたりする。
本当にありがたい話である。蓋を付けてくれた人に感謝である。
しかし、そんな時にでも「スポっ」とはまって「ズズっ」となる。
蓋が無くなっているじゃない!!
泣くしかない。
いや、わかる。穴に蓋を付けているといっても接着しているわけでも固定しているわけでもない。穴の中で引っかかるようになっているが所詮は外れるようになっている。
そしてそこを多くの人が歩くのである。
蹴ってしまう人もでるだろう、経年で劣化して壊れるものもあるだろう。そして無くなってしまったからといってすぐに補修されるわけでもないだろう。
なぜならこれは善意の蓋であるのだから。
僕はこの側溝の穴とどう付き合えばよいのだろうか。
これは僕に課せられた試練なのかもしれない。
同じようにこの試練を課せられた人たちと共に穴にハマりながら歩くしかない。
※ ついでに、このコンクリート製の側溝の蓋の上を歩いたときに「ガコっ」と動くのもやめてほしいと思っている。割れて奈落の底に落ちてしまわないかと毎回ビクビクしている。

まんぷくビール たかくら研究員でした。
( … つづく)
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