【日報】東京女子プロレスが6.7後楽園ホールでネクストラウンドへと突入する(キュアナイル)
よく来たな。おれはキュアナイルだ。
おれは毎日物凄い量のテキストを書いているが誰にも読ませるつもりはない。
しかし、おれが再三にわたって言及していた東京女子プロレス(TJPW)のBIGマッチであるSTAND ALONE '26と題された大会が6.7に後楽園ホールで開催され、それについておまえたちは知るべきだと判断したのでおれはこの記事を書き上げることにした。
おれは誰からも金銭やドリトスを貰っていないし真の男の信念のみで書いている。
おれの話は信用できる。
この記事は社会派コラムニスト逆噴射総一郎先生の文体を模しています。
気になった方はマガジンを購入してみましょう。
また、この記事には現在大ヒット上映中の映画「モータルコンバット/ネクストラウンド」のネタバレが多大に含まれます。
未だ観ていないという腰抜けの方は今すぐブラウザーを閉じて映画館に向かってください。
後楽園ホール

この日はかなりの人数が会場に押しかけており、当日券がB席しか残っていないありさまだった。
会場を見渡しても明らかに観客が多い。
要因は様々だ。
声優であり、この時点でアイアンマン王者である上坂すみれを観に来た者・・・MIRAIやYuuRIを観に来た他団体に肩入れしているファン・・・・・・
そしておれのように桐生真弥の王座戦を見届ける覚悟が決まっている者・・・・・。
3.30の両国国技館でのGP26以降TJPWは確実に勢いに乗っており、それが観客数にも表れ始めている。
この日は新作グッズとして選手の入場曲が収録されたCDの最新版が発売されたり、ベースボールシャツの新作が出たり、デカい団扇だったりランダムアクリルバッジが発売されたりした。
おれはランダムバッジを10個も買ったが、桐生真弥が出ずに咽び泣いていた。



また、この日は上坂すみれが新宿で甲田哲也代表を襲撃した時のコスチュームと人格を乗っ取ると言われているサーベルが展示されていた。
前回の後楽園ホール大会では遠藤有栖と荒井優希のコスチュームの展示があったが、その時と違い警備員が常駐しておりいかに危険かを物語っていた。
アントーニオ本多 上坂すみれ襲撃

アイアンマンヘビーメタル級王座奪還を狙うアントーニオ本多が本日、上坂すみれさん全面プロデュースのヴァンパイアスクール・コンセプトカフェ「Twilight Rouge」を電撃襲撃!
— TJPW 東京女子プロレス (@tjpw2013) May 23, 2026
果たして王座奪還なるか――その一部始終をぜひご覧ください!#tjpw#ddtpro#上坂すみれ#TwilightRouge pic.twitter.com/GYe4ac2NFI
白井アナがまだリングに上がる前・・・11:15くらいに事件が起きた。
実況放送席に座る上坂すみれの前に木曽大介レフェリーを引き連れてアントーニオ本多が姿を現し、上坂すみれの持つアイアンマンのベルトに挑戦すると言い出したのだ。
レフェリーを引き連れているのでこれは完全なる試合だ。
実はアントンは上坂すみれからベルトを奪い取るために上坂すみれのプロデュースするコンカフェであるトワイライトルージュに直接乗り込んでいるのだが、制服を着た上坂すみれは魔技を使えるので呪文を唱えてアントンを屈服させた。
そして、今回もアントンは同じように上坂すみれの魔技で屈服させられ、強襲に失敗してしまったのだ。
試合開始時間前から闘いは始まっている。そういったMEXICOの厳しさを我々に強烈にみせつけ、これから行われる試合への期待が膨らんだ。
前説→アプガ(プ)



いつものように白井アナが一通り説明したあとにハイパーミサヲが呼び出された。
ハイパミは実はTwitterで先行して発表していたが、今年もHYPE!を開催すると宣言した。
おまえはHYPE!を知っているのか?
HYPE!はハイパーミサヲプロデュース興行で、通常の興行とは全く異なる興行だ。
第1回目では中島翔子がヨシヒコと試合したり、2代目ハイパミオーディションを開催したり、桐生真弥が次元(バース)を旅して桐生真弥本来あるべき姿を観て全ての者が涙したし、第2回目ではらくが変身したり、辰巳リカの内側が見えたりしたし難波小百合や渡辺未詩が黒ギャルと化しアジャコングが出てきた。
第3回目では風城ハルが凄い分厚いメガネをかけ風紀委員だったし、高見汐珠が宇宙人だと判明したりする凄い興行だった。
毎回ハイパミが脚本を書き終えるのがギリギリになるために出場選手は振り回され、昨年に至っては辰巳リカが怒りのあまり当日に降板を申し出て泣きながら大ゲンカするほど大揉めたりといろんな意味でエクストリームな興行だ。
詳しくは過去の配信を観ろ。
更にはいつの間にかにYouTubeチャンネルを開設し肩書がYouTuberになっているし、放置されしnoteも復活していた。
9.15は平日であるが、おまえは今から予定を空けておく必要がある。

そして、アプガ(プ)のうたのコーナーがはじまり、興行がスタートしたのだ……。
第1試合 20分1本勝負 6人タッグマッチ
愛野ユキ&小夏れん&神嵜志音vs.遠藤有栖&ハットリ桜&キラ・サマー


神嵜志音はついに後楽園ホールで例のコール&RESPONSEをやった。
これまでは小会場だけでしかこのムーブをしていなかったが、それでも1か月以上に渡りこのムーブをファンに定着させてきた。
その結果、1000人を越える観衆のRESPONSEが返って来ていた。
ロックンロールで一番難しいのはロックンロールすることではなくKEEP ONすることだというが、神嵜志音はKEEP ONしたことでこのレスポンスを得ることに成功したのだ。


小夏れんはここ数か月・・・・・・特に駿河メイとのシングルマッチ以降明らかにバージョンアップしていて、この試合でも敗れはしたが妙に意識させる存在になっている。

キラがハットリ桜を「ニンジャ」呼びしていたのが面白かった。

髪が黒くなり急激に伸びている。

ハットリ桜がコーナーに登って印を結ぶときに、観客と一緒に印を唱えるのはとても良いアイディアだと思うのだが、おれはNARUTOの屍鬼封盡の印を覚えられなかったので、ハットリ桜のやつはよっぽどのことがないと覚えられる気がしない。

第2試合 15分1本勝負 シングルマッチ
YuuRI vs.七瀬千花


先月に引き続きガンプロのYuuRIの登場だ。
YuuRIは七瀬千花とガンプロとかで何度かリング上での繋がり-シナプス-があるが、遂にシングルマッチが実現した形だ。
この試合は七瀬千花になにかヒントを与えるように組まれたものだとおれは思ったし、いろいろ示唆に富んでいたと思う。
七瀬千花がどうネクストラウンドするかは今後を見守る必要がある。
第3試合 15分1本勝負 シングルマッチ
上原わかなvs.凍雅



明らかにただのシングルマッチではなく、何かしらの意味を持っていることは普段からTJPWを観ているお前なら分かったと思うし、そういう雰囲気がビシバシ感じられる試合だ。


上原わかなはタッグ王座を落として以降、延髄斬りを随所に使い始め、自身をUP TO デートしている。



凍雅も以前よりも明らかにパワが上がっているので、力づくで上原わかなの動きを封じ、捕まえしだい投げていた。

最終的にスシ・トルネードで上原わかなが凍雅を破った。
試合が終わればノーサイド……上原わかなが凍雅に握手を求めるが凍雅はそれに応じず去っていった。
上原わかなと凍雅は同期であるし、昨年のタッグ王座戦でも同じく同期の鈴木志乃とHIMAWARIに握手を拒絶されていたのを思い出し、一歩先を行く上原わかなにしかわからない、強者故の哀愁を感じた。
第4試合 15分1本勝負
MIRAI vs.風城ハル


完全なるチャレンジマッチではあるが、風城ハルは本気で勝つつもりでこの試合に挑んいるのがビシバシ感じた。





風城ハルは得意の腕関節をあらゆる体制から決め続け、相当観客を驚かせた。


MIRAIはミラマーレショックの体制に入り、完全に試合が終わると思ったが風城ハルはその状態のまま左腕関節を取りMIRAIの腕をキメる。
如何なる劣性であろうとどんな体制であろうとMIRAIの腕をキメる風城ハルの姿はあまりにも真っ直ぐで畏怖の念すら感じた。



最後、MIRAIは風城ハルを認めるように握手を求めるが、風城ハルはその手を振りほどき悔しそうに去っていった。
第5試合 20分1本勝負 Twilight Rouge presents 3WAYタッグマッチ~ノータッチルール
中島翔子&ハイパーミサヲvs.らく&原宿ぽむ vs HIMAWARI&芦田美歩
この試合は上坂すみれプロデュースのコンセプトカフェーであるTwilight Rougeの提供試合であり、勝利者チームには店内通貨である100万ルージュが贈呈される。
因みに1ルージュ=1円なので、これがどれほど大金なのかはお前もわかったはずだ。







HIMAWARIと芦田のミッフィーは急造タッグなので、打ち合わせ不足のような素振りを見せたが、HIMAWARIのアドリブ力と芦田のミッフィーの様子のおかしさの奇妙なバランスでどうにかする力強さがあった。
荒井優希がシングル王者として君臨し、鈴木志乃の欠場が続く間はこの2人が組むことが増えそうな予感がする。



芦田のミッフィーはHIMAWARIの上に乗って、HIMAWARIの長い髪を凄い勢いで回転させて攻撃していた。
おれはキタナがナイフの生えた扇子みたいなやつでシャオ・カーンの顔を八つ裂きにしたシーンを思い出し芦田美歩もモータルコンバットを観たのだと確信した。



最後は中島翔子が原宿ぽむを抑え込んで享楽共鳴が勝利した。





試合後、上坂すみれがリングに登壇し、1,000,000ルージュの贈呈式が行われた。
享楽共鳴は凄い額の独自通貨を受け取り、中島翔子は上坂すみれに対しファンであることを述べ、お願い事がある言い出した。
この日の上坂すみれはサーベルを握りしめておらず、また「かわいい」とも言われていないので上機嫌で慈悲に溢れた笑顔で中島翔子に近づくが、その瞬間に大怪獣が牙で上坂すみれに噛みつき始めた。
あまりに唐突にみせられる食物連鎖ショー。
強いものが食い、弱いものが食われる。リングはメキシコの荒野と一緒なので油断したやつには等しく死が訪れる。
上坂すみれはギブアップを宣言しアイアンマンの王座を失った。
2か月に渡る長期政権はあっけなく幕を閉じたのだ。



しかし、今度はハイパミが中島翔子に攻撃を仕掛け丸め込み王座を奪った。
デンゼル・ワシントンがアカデミー賞授賞式でビンタして大バッシングをうけたウィル・スミスに「悪魔はあなたが最高の状況にいる時にやってくる。だから気をつけなさいと。」と説いたが、まさにそういうことだった。



上坂すみれは享楽共鳴の醜い争いに怒りを覚え、トワイライトルージュの通貨を没収した。



副賞を奪われた享楽共鳴は上坂すみれに詫びをいれ、会場にすみぺコールを促し、機嫌を取りなんとか1,000,000ルージュを返してもらった。

しかし、悪魔は最高の時にやってくるのだ。
原宿ぽむが影からハイパーミサヲを丸め込みベルトを奪取。そしてバックヤードに逃走し姿を消したのだ。

上坂すみれは完全に唖然としており、この恐ろしいMEXICOの荒野に足を踏み入れていたことを改めて理解していたし、殺されずに済んで良かったと思う。
一歩間違えれば虚妄という荒野に 朽ちて骸を曝すところだった。
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
— DDT ProWrestling (@ddtpro) June 7, 2026
<王者>●原宿ぽむ vs 平田一喜○<挑戦者>
13時1分 体固め
※ハンマー殴打。ぽむが防衛に失敗、平田が第1821代王者となる。#ddtpro#tjpw pic.twitter.com/Y7F62B2Kf8
その後、原宿ぽむはアイアンマンのベルトを初戴冠し嬉しそうにしていたが、何故か平田一喜がそこにはいて、ハンマーで殴打しベルトを奪ってしまった。
耳ざといおまえなら知っているかもしれないが、DDTは8.11 夏のBIGマッチである両国国技館大会でアイアンマンランブルを行い、そこに王者として入場した者には「1年間〝興行〟新幹線移動券」が贈呈されるというのだ。
ハイパミ曰く、北関東を境にバス移動になるとのことだったが、長距離のバス移動は疲れるし気がおかしくなる。
松井レフェリーはグリーン車で大阪まで移動してたことをおれは知っているが、選手は過酷なバス移動を強いられている。
平田一喜がシャオ・カーンのようにハンマーで3歳児をフェイタリティするのも無理もない話だった。
第6試合 30分1本勝負 インターナショナル・プリンセス選手権試合
<王者>鈴芽vs.桐生真弥<挑戦者>

そして遂におれが最も注目していた試合……1ヶ月に渡り追いかけていた試合が行われる。


桐生真弥はこの日からコスチュームを変更しており、濃い青色が全面的に押し出されかなりシャルケしている。
入場ポーズもビスマルクから座礼に変更され格調高く、一気に会場の空気を一変させた。
おれは100%桐生真弥に肩入れしている人間ではあるが、それを加味しても会場の「真弥」コールの声量はすさまじく感じ、この大会一番声が出ていた。
つまりそれだけ桐生真弥は期待されており、観客はこのベルトを巻く桐生真弥の姿を観る為に足を運んだやつらが相当いたことがハッキリと証明されている。



桐生真弥は序盤から謝罪を狙うが、鈴芽はそれを読んでいるので簡単に謝罪させない。前哨戦で相手のことを学んだのは桐生真弥だけではない。




鈴芽は場外の桐生真弥に得意のプランチャを狙うが、桐生真弥はそれに付き合わず鈴芽は場外に転落した。
そして、鈴芽を南最前のパイプ椅子の上に載せて謝罪をした。
更には場外で河底撈魚を決めて一切の容赦がない。

しかし鈴芽も仕返しに場外でフェイスバスターをするし完全にリミッターを外していて、この一戦が普段とは違うものになることは小学生でもわかることだった。

場外カウントが数えられる中、桐生真弥は先にリングに戻り、追いかけるように鈴芽もリングインしようとするが、桐生真弥はロープ越しに膝を浴びせ鈴芽をエプロンから転落させリングアウト勝ちを狙っている。
桐生真弥はこの試合を「良い試合」で終わらせるつもりはなく、完全に勝ちを狙っていて全く形に拘っていない。


桐生真弥がコーナーに登るとジャンピング謝罪式ニードロップを狙うが鈴芽が起き上がり、コーナーに追走しコーナーポストに向かってフェイスバスターをした。

フェイスバスターを決めた鈴芽は恐ろしい程の笑顔を見せていて、完全にどうかしている。
鈴芽は以前からも試合後のカメラに映っていないところで敗北の悔しさで伊藤麻希を蹴ったり、渡辺未詩を後ろから殴ったりする負けん気の強さがあり、内なるフェイタリティー精神が隠しきれていない。


桐生真弥は監獄固めを決めたり、鈴芽を抱え込み膝から落とし、鈴芽の機動力を奪おうとしていた。




更に言うと、桐生真弥はこの試合でサイドバスター・・・・・・河底撈魚を連発するし、かなり厳しめの逆エビ固めを使って、鈴芽の背面にダメ―ジを蓄積させる。
これは、鈴芽の得意のリング・ア・ベルを仕掛けた後に直ぐにカバーさせないのに有効だ。
リング・ア・ベルは仕掛ける側が背中から落ちる技であり、同型のRKOを使うランディ・オートンもそうだが仕掛ける側も背中にダメージを負うらしい。
オートンはインタビューで背中の蓄積ダメージについて言及し、もしやり直せるなら背中から落ちる技をフィニッシャーにはしなかったと語っているくらいだ。
ベイブはある程度リング・ア・ベルを受けることを想定しつつも、食らった後に鈴芽を自由にさせないことを考えたプランを組んでいたのだ。


鈴芽は前後の文脈関係なくリング・ア・ベルを仕掛けることがあるが、この日も突如仕掛けてきた。
しかし、桐生真弥の腰を責める動きが功を奏しなかなかカバーに入れない。
桐生真弥の布石が確実に試合に影響を与えている。



鈴芽はスプリング式リング・ア・ベルを狙うが桐生真弥はそれを捕まえカウンターのスパインバスターで鈴芽を叩きつけた。
鈴芽への背面のダメージを与えたのはこの布石だ。
おれはここで完全に勝負が決まったと思ったが、鈴芽はそれでも立ち上がる。

終盤、桐生真弥は鈴芽に止めを刺すために鈴芽をコーナー付近に移動させ、自身はコーナーに昇りベルトを獲ると宣言しジャンピング謝罪式ニードロップを狙った。
この技の成功率はかなり低いし、そもそも過去にアジャコングに対して1発しか成功させていない技であるが、カウンターで使ったスパインバスターが返されたベイブはこの技に賭けるしかなかった。

それに、おれはこのコーナーに登る動作は決して無駄ではないと思っている。
桐生真弥は「謝罪」を試合に取り込んでいるため、どうしても下を向く時間が多くなる。
しかし、正々堂々と進む者は、誇り高く顔を上げて闘わなければならない。
桐生真弥は精神的にも顔をあげる必要があったのだ。



ただ、この日も鈴芽がギリギリのところで避けてしまった。
しかし、それもベイブのプランの内だった。
ベイブはスキを突き鈴芽を謝罪式抑え込みで勝利を狙う。
MEXICOでは常に銃弾を一つ取っておくのが生き残る道だ。


しかし、鈴芽はそれすらも返し、最後にロープ上を走るフェイスクラッシャーを決め、リング・ア・ベルを決めて王座を防衛した。


試合後、鈴芽と桐生真弥は肩を組み、二人にしかわからない感情のやり取りをしていた。
おれは悔しさを隠し切れなかった。
1か月にわたりこの試合に向けて静岡や大阪まで前哨戦を観に行ったが最終的には王座を奪うことはかなわなかった。

しかし、同時に桐生真弥のファンで良かったと心から感じた。
おれは桐生真弥に夢を乗せることができた。
過去の実績だけみると、後輩とは言え鈴芽はタッグトーナメントも優勝しているしベルトも獲っているなど凄い実績で、アイアンマンの戴冠歴しかないベイブが挑むのはかなり厳しいものになると思っていた。
しかし、この1か月の桐生真弥は過去の実績の差など感じさせなかった。
本気の桐生真弥。そして会場を包み込んだ熱気(配信だと伝わりにくいのが残念だ)。
桐生真弥には隠しきれない強さがあった。


そして、その後上原わかながリングに上がって来た。
上原わかなは鈴芽が防衛したばかりのインプリのベルトに挑戦すると言い出したのだ。
このえびすこはインプリのベルトすらも食らうつもりでいた。
鈴芽は上原わかなの大食いを実際に観てみたかったといい、この王座を賭けることを承諾した。

セミファイナル 30分1本勝負 プリンセスタッグ選手権試合
<王者組>渡辺未詩&辰巳リカ vs 瑞希&高見汐珠<挑戦者組>
高見汐珠は試合前にTwitterにある投稿をした。
https://t.co/fEH8syanV1 pic.twitter.com/YGNUi1n5mA
— 高見汐珠🍦(アプガプロレス) (@uug_p_uta) June 6, 2026


It’s Show Time ……。
これはモータルコンバット/ネクストラウンドの主人公の1人であるジョニー・ケイジの象徴的なセリフだ。
ジョニー・ケイジはかつて人気を博したアクションスターだったが、今は落ちぶれて酒に管を巻く腰抜けと化していた。
しかし神々が人間界代表としてモータルコンバットのトーナメントに参加させることを決定し、魔かいとの全面戦争に駆り出された。
他の人間界代表の奴らはスーパーパワーが備わってるし、だいぶ頭がネクストラウンドしているので魔かいのやつらがおかしなことをしてきてもわりと冷静だったが、序盤のジョニー・ケイジはスーパーパワーにも目覚めてないし、あまりにも異次元な出来事が連続するので困惑するばかりで、1番我々鑑賞者に近い感覚を持ち合わせていた。

一方この試合も高見汐珠以外の選手は全員プリプリ王座とタッグ王座の戴冠歴があり、なおかつ頭もネクストラウンドしているが、高見汐珠はデビューしてまだ2年だし王座戴冠歴もなく1番一般人に近い。
そう、モータルコンバットⅡのジョニー・ケイジとこの試合の高見汐珠はかなり近しい立場なのだ。
だから高見汐珠はジョニー・ケイジのセリフを引用し、自分と重ねることにした。そしてそこからのジョニー・ケイジの逆転劇に乗っかろうとしたのだ。
おれは勝手にそう感じとった。


・・・・・・ただ正直にいうと、おれは桐生真弥の敗北に打ちのめされ、この試合の観戦に全く気合が入らず、先ほどの試合の敗因を反芻したりして、魂が冥界にさまよい始め全く集中できていなかった。
しかし、渡辺未詩が高見汐珠と瑞希を前後に持ち、ジャイアントスイングで回すという理解の追いつかない技をしたときに全身に稲妻が走り彷徨いし魂が器に戻った。



高見汐珠はHYPE!で宇宙人だと判明したが、この試合の高見汐珠は宇宙そのものであり、底知れぬ何かを感じ、ミスもミスにさせない力業もあったり、ただただ凄かった。
瑞希が凄いのは観客は分かり切っているが、高見汐珠には本当に驚かされる。


しかし白昼夢はそれすらも凌駕する。
最後はティアドロップとヒップアタックを悪魔合体させた新技である「白昼夢ビリーバー」で勝利した。



試合後、白昼夢は次なる防衛戦の相手として享楽共鳴を呼び出した。
これは昨年の夏のビッグマッチであるサマプリで、当時王者であった享楽共鳴に白昼夢が敗れたことに起因している。つまり1年越しのリベンジをしようという寸法だ。
指名を受けた享楽共鳴だったが、それを拒否。

中島翔子は昨年の試合を振り返りつつ、4月に米国でジ・インスピレーションに敗れたこととか、美しい思い出とか、更に強くなるまでベルトに挑戦するつもりはないとか小難しい話をした後に「今じゃない」と再戦のタイミングはもう少し機を熟してからやるべきだと言い切った。
これはクン・ラオが邪悪な形で蘇ってしまい、兄弟同然のリュウ・カンがクン・ラオを元の姿に戻すと誓いつつも「だが、今日ではない」と言ってクン・ラオのノコギリみたいな帽子でフェイタリティしたシーンのセリフそのものだった。
おれは中島翔子が続けて「私はドラゴンの末裔……。」とか言い出すのかと本気で思った。





しかし、白昼夢はどうかしているので、前回の抗争と同じく、いつの間にかにリング下からサスマタを取り出し享楽共鳴を捕獲。
そしてそのまま拷問の如く締め上げて無理やりリマッチを成立させてしまった。
メインイベント 30分1本勝負プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
<王者>荒井優希 vs 上福ゆき<挑戦者>



上福ゆきはガウンを脱ぐとコスチュームが今までの水色ベースのコスチュームから黒色になっており、凄いハイレグで初期の頃のキタナ王妃みたいになっている。
髪の毛もかなり印象が変わっておりかなりダークなイメージになっている。
まるで正統派のアイドルとして活躍していた荒井優希に対するアンチテーゼのようだ。


前哨戦からもわかる通り、この試合のテーマはお互いの顔を蹴ること。それに集約されている。
荒井優希は早々に上福ゆきの顔を狙うが、上福ゆきがサミングでやり返す。


そして場外でビンタの応酬の後には東の客席に荒井優希を座らせてビッグブーツ。
更にパイプ椅子で荒井優希の上に座るといった具合に挑戦者は恐ろしいゲームプランを組んでいた。



上福ゆきペースで試合が進むが、荒井優希は反撃ののろしを上げ、上福ゆきを蹴り始める。
そして、上福ゆきの得意とするロープ跨ぎのビッグブーツをまさかの荒井優希が使った。

自分の得意とする技。アイデンティティとも言ってもいい技を荒井優希に使われた上福ゆきは怒髪天を衝き、更に勢いを増して荒井優希の顔を狙う。





そして、これが手本だとばかりにトップロープ越しにビッグブーツを食らわせるし、お互い顔を蹴り合うのを止めようとしない。
頭のネジが外れネクストラウンドしていた。






荒井は大技である雪崩式のフルネルソンバスターを食らわせるが、上福は返し、珍しくユッキーカッターを決め、フェイマサーでフィニッシュを狙うが荒井は避けて新人賞を叩き込み、Finallyを決めて3カウント。
荒井優希が3度目の防衛に成功したのだ。
エンディング



荒井優希が上福ゆきへの憧れや感謝の言葉を述べていると、突然山下実優が姿を現した。
山下は現地時間2日前に英国のEVEで試合をしていて、EVEインター王座を獲得したばかりであり、まだ英国にいると誰もが思っていた。
ミッキーマウスと違い、2人同時に存在してはいけないルールに反しているとすら思った。
しかし、山下は確実に水道橋に存在しており、荒井優希の前に立った。

荒井優希は我々と同じく、今日この場所に山下がいることに驚きつつも、自分の目の前に現れた意味を理解し、夏のビッグマッチであるサマプリでプリンセスオブプリンセス王座を賭けて試合をすることが決定した。
荒井優希は12月に山下に秒殺されたことに触れていたが、詳しくはこの記事を読め。
超特典会
今回の特典会は後楽園ホール徒歩0分とプリズムホールで行われた。
しかも「超特典会」と名打たれており普段とは違うということが証明されている。
なにが「超」なのか?上坂すみれがサーベルでかたっぱしから観客を刺殺するのか?
いや、そうではない。
この日はいつものサイン会や2ショット撮影会の他に選手がおまえの似顔絵を描くというものがあったのだ。
これはかなり前にも同じことをしていたが、それっきりやっておらず相当レアだということが証明されている。
順序としては2ショット撮影→お絵描き→サイン会の順番であり、かなりの長丁場になることが予想された。
Choose Your Destiny

おれは、万が一桐生真弥が敗北した場合、まともな精神状態でお絵描き会に参加できないと思って事前予約をしていなかったが、桐生真弥が勝利したら物凄い数のファンが集結し売り切れるという考えに至り、試合前に会場でお絵描き会の券も購入していた。
しかし、結果は先ほど記した通りだ。
このまま帰ろうかとも一瞬よぎった。
しかし、おれには桐生真弥に伝えなければならない言葉があった。
だから、複雑な心境ながらも特典会に参加したに過ぎない。

先ずハイパーミサヲが出てきた。
ハイパミは始め、おれの顔を見ながらも概念の絵を描き始め無機質な鉱物……光輝く石を描き始めた。
おれは全くの予想外のハイパミの絵に「え……?」困惑してしまった。
あまりに困惑したのでハイパミは何かを察して「あ、じゃあ普通の似顔絵も…」と隅の方におれの顔を描き始めた。

そして、サイン会に移動し、HYPE!だとかYouTubeだとか王座挑戦だとか色々情報が多くて何から話して良いのかわからなかった。
ハイパミはYouTubeがうまくいかなかった言い訳をnoteに書き、noteで上手く行かなかった言い訳をXに書き込み、Xでの失態をYouTubeで話すとか負の永久機関を築き上げようとしていて、9.15のHYPE! の雲行きはいきなり怪しくなった。
またハイパミはnoteを週1ペースで更新しようと考えているらしい。
おれは東京女子プロレス関連のnoteを定期的に書く人間として風城ハルをライバル視しているが、ここにきてハイパーミサヲもライバル視しなくてはいけなくなった。
そしてベイブの番だ。
桐生真弥の敗北はかなりショックだった。
慰めの言葉など本当に一切考えておらず、一昨日までのおれだったらあまりにも悲しく特典会に参加していなかったかもしれない。
しかし、おれはこの日の前日に「モータル🐉コンバット/ネクストラウンド」を鑑賞し、この映画に隠された真のメッセージを理解していた。
そのメッセージこそ今日の桐生真弥に必要なものであり、おれはそれを絶対に伝えないといけない。
次の週ではマイケルが始まってシネコンのスクリーンはマイケルに占拠されるし、そのうちトイストーリー5とかが始まった頃には上映が終わっている。
だからモータルコンバットが上映されている今日伝える必要がある。


しかし、敗北した桐生真弥を目の前にするとおれは悲しさを隠せなくなり、そういう顔を描かせる他なかった。
かつて徳川家康は三方ヶ原で武田軍に敗北し糞を漏らして逃げ帰ったが、その腰抜けな自分を忘れない戒めとしてその情けない姿の肖像画を描かせた。
そして、後に天下統一を果たしたことはおまえも知っているだろう。
おれも家康に倣い、今日の悔しさを忘れない為にもベイブに悲しみに暮れるおれの絵を描いてもらった。

この絵は家の目立つところに飾るつもりだ。
そして、そのままサイン会に移動した。
モータルコンバット/ネクストラウンドは「例え死んでもコンティニューを押し続ける限り闘い続ける」という隠されたメッセージがあった。少なくともおれはそう感じた。
ベイブもこの日の大一番に敗れたが、ここで終わりではない。
コンティニューを押し続ける限り闘うのだ。
Fight!(戦え!)
おれはベイブにモータルコンバットからなまんだ教えを説いた。そしてモータルコンバット/ネクストラウンドを観るように勧めた。

ベイブは今は目標がなくなってしまったけれど、戦い続けると言っていたし、たぶんHYPE!でまた振り回されるのでそれに向けても頑張ると言っていた。
おれは逃げずに特典会に参加して良かったと思った。
最後は文りんだ。
文りんはいきなり「ハイパミマスクを被せて良い?」と確認してきて、おれはわけもわからずそのまま描いてもらった。

これはおれのnoteの記事のヘッダーをイメージしており、完全にマークされている。
タイトルもおれが付けそうなタイトルだ。
文りんはおれが桐生真弥に肩入れしていることを知っているので、ネクロマンサーの手によって蘇ったクン・ラオのように精気を失ったおれの眼を見て心配してくれた。
おれは前日にモータルコンバットを観たので大丈夫だと答え、文りんにもモータルコンバットを観るように勧めた。
文りんはラジオで「マイケル」を観るような発言をしていた。マイケルはほっといても大ヒットするだろうが、モータルコンバットは今観ないと本当に劇場から淘汰されてしまう。IMAX上映は1週間で全国ほぼ全て消滅した。
もし、文りんが原宿ぽむのデカい声の「おねがいしま~す!!」対策で、腕から変な光る輪っかを飛ばしたり、リング下から棘が飛び出るギミックを追加して3歳児の頭を突き刺したりしたらモータルコンバットを観た証だと思って間違いない。

あと、ラジオにリクエストHELLOWEENのI WANT OUTをリクエストして流してもらったが、貴重な放送時間を5分くらい使ってしまって申し訳ない気がした。
おれはもっと短い曲を選ぶつもりだったが、エフエムいたみはCDを充実して取り揃えていないような感じがしたので、流石にKEEPER OF THE SEVEN KEYSは流石あるだろうと思ってKEEPER~の中から比較的短い曲をチョイスした(おれはDr.Steinの方が好きだ)。
文りんが24時間特番とかやるようになったらDREAM THEATERのSix Degrees of Inner Turbulenceをリクエストするつもりだ。
NEXT ROUND
TJPW3大ビッグマッチの1つのSUMMER SUN PRINCESSに向けて現在迄に4つのカードが決まった。

荒井優希にとって山下実優は勝ったことのない相手であり、真の王者として振る舞うには絶対に勝たなければならない相手だ。

白昼夢と享楽共鳴については先程も書いた通りだが、両方ともどうかしているので、前回の対決同様に恐ろしい試合になるだろう。

上原わかなはタッグ王座を落とし、シングル路線に行くためにはこの王座戦はものにしなくてはいけないし、昨年のトーナメントでは鈴芽に勝利している。

遠藤有栖は遂にアジャコングと対決するが、アジャコングは常に…いつまででも最強であり、「爪痕を残す」程度のマインドでこの試合に挑んだら何も残らない。
サマプリは後楽園ホールでの大会ではあるが、位置づけ的には大田区総合体育館での大会と同格のビッグマッチであり、この日の大会以上の力を籠めることが予想される。
大会の全貌はまだ観えないが、なにか凄いものが観れる予感がする。
チケットを買え。今すぐにだ。
(キュアナイル)
