【日報】東京プリンセスカップ12でおまえも夏を乗り切れ(キュアナイル)
よく来たな。おれはキュアナイルだ。
おれは毎日物凄い量のテキストを書いているが誰にも読ませるつもりはない。
しかし、おれが贔屓にしているプロレス団体の東京女子プロレス(TJPW)の夏の風物詩でもあるシングルトーナメント、東京プリンセスカップ12(TPC12)が開幕し、その開幕戦を観てきたのでおまえたちにもシェアするべきだと思ったのでこの記事を書いたという寸法だ。
トーナメント・・・
トーナメントについておさらいしておくと、トーナメント開催にあたって過去の成績を加味し12名(全員がベルトを巻いた経験があるやつらだ)が本戦にストレートイン、その他ベルトを巻いた事ないメンバー(3歳児と芦田のミッフィーは戴冠歴があるが予選に回された。)が予選を行い、勝ち残った4人が本戦に加わり16名でトーナメントを行うというものになっていた。
(伊藤麻希は海外遠征がある予定だったので今年も不参加)
そして、白井李世アナ立ち合いの元抽選会が行われ、トーナメントマウンテンはこのようになった。

中島翔子vs.辰巳リカのタッグ王座戦のリマッチといったタイトル戦のようなカードや昨年の両国国技館のリマッチとなる上福ゆきvs.荒井優希や同期対決であるHIMAWARI vs.風城ハル、アプガ(プ)対決のらくvs.渡辺未詩など興味深いカードが1回戦から出そろっていた。
(インターナショナルプリンセス王者の宮本もかが直前に体調不良になってしまい欠場が発表され、1回戦で当たるはずだった山下実優が不戦勝扱いとなっていた。)
そして、その初戦である7.27の試合が新宿FACEで開催されることになったのだ……。
前説→アプガ(プ)


いつものように白井李世アナが登場し、注意事項を発表したあとにアプガ(プ)のうたのコーナーがあり試合が始まったのだ……。
第一試合 8人タッグマッチ 鳥喰かや 凍雅 鈴木志乃 小夏れんvs.キラ・サマー 七瀬千花 高見汐珠 アイビー・スティール






予選落ちしてしまった組での試合だ。
鈴木志乃のベリー・トゥ・ベリーが美しく印象的だ。

アイビー・スティールが勝負を決めたのだが、アイビーが8.9の品川を最後に英国に帰国することが発表されたので、惜別の意味も強い大きな拍手が起きていた。
第二試合 タッグマッチ 山下実優 桐生真弥 vs.伊藤麻希 原宿ぽむ

この試合のレフェリーは度々登場するようになったナルシー秋宗だったが、3歳児の対処の仕方がイマイチで伊藤に「こいつおもしろくねーな」と辛らつな言葉を浴びせられていた。


試合開始前に解散中のワンミリの間に不穏な空気が流れ、桐生真弥がそれを感じとり「今までタッグ組んだり仲良くしてたのに、なんでこんな感じなんですか?」「仲直りした方がいい」「たぶん山下さんが余計なこと言ったから」「謝った方がいい」と山下に謝罪を促した。
山下は特に悪いことをしたつもりはなく謝罪を拒否したが、ベイブは「謝った方がいい!」と揉めている。


その間、3歳児は伊藤麻希に何やら耳打ちをした後、相手に謝罪を促した自らマットにうつ伏せになる。
完璧なお膳立てをされたので真弥と山下は謝罪をするが、これは3歳児が張り巡らせた巧妙な罠であり、ニードロップのタイミングでローリング回避をして膝にダメージを負わせたところに伊藤が攻撃を仕掛けて逆襲に成功した。
一見アホなやり取りに見えるが、3歳児が耳打ちをする事でプロレスのロジックが保たれており凄いなと思った。

宮本もかとの公式戦が流れてしまった山下は力が有り余っているようでアホみたいな出力で蹴りを繰り出していた。



途中、何故か山下と伊藤が手を組み山下が真弥を、伊藤がぽむを攻撃してワンミリ復活を予感させるおかしなシーンがあったが最後は山下がアティチュードでぽむを仕留めて3カウント。
トーナメントへ向けての仕上がりは完璧だとみせつけた。
第三試合 8人タッグマッチ 中島翔子 ハイパーミサヲ 荒井優希 風城ハル vs.辰巳リカ 遠藤有栖 上福ゆき HIMAWARI
本日トーナメントが無い組みのタッグマッチであり前哨戦でもある。

始めにハイパミが前回の大田区のメインで荒井優希が勝てなかった理由を教えると言い出して、スプレーこそが勝利へのキーアイテムだったと話し始めた。

これは「メダルが取れるのならばドーピングでもなんでも使うべきだ」という板垣恵介イズムの考え方であり、手段の選ばなさはジャック・ハンマーのそれだった。







荒井を悪の道に誘い込むハイパミだったが、結局8人がそれぞれハイパミのスプレーを奪い合う展開になり混沌=CHAOS-に陥っていた。






途中から文りんがこの試合をちゃんとさばけるのか?というサブテーマが浮かび上がる混沌な試合であったが、前哨戦としての機能はしっかり果たしており、次週の浜松大会への期待が高まる試合だったと言える。
第四試合 トーナメント1回戦 鈴芽 vs.上原わかな

インプリのベルトを失った鈴芽とここのところバナナピローに磨きを掛けて勢いにのる上原わかなの一戦だ。
序盤のフロントネックロックについてはグレート・フジ氏の「フジコブラ」で詳しく解説してあってかなり勉強になるので聴いてみると良いだろう。





全体を通してみると鈴芽が試合を制していて、伊達に2種類のベルトを巻いていなかったことをみせつけるが、わかなは必殺のバナナピローという勝ち筋があるので劣勢からの逆転を狙っていた。
しかし、鈴芽もそれはわかっているのでバナナピローになかなか入らせないし、抜け出し方も考えられていて上原わかなの勝ち筋を潰していた。



結果的にはバナナピローは不発であったが、リング・ア・ベルを耐え抜き、鈴芽の隙を突いたわかながジャックナイフ式のエビ固めで3カウント。
タッグトーナメントで遠藤有栖から3カウントを奪ったのに続き鈴芽からも3カウントを奪い、でじもんの2人に勝った形になる。
セミファイナル トーナメント1回戦 渡辺未詩vs.らく

アプガ(プ)のオリジナルメンバー同士の対決で両者付き合いは長いはずなのだが、渡辺未詩はらくのトンチレスリングに付いていけない時が度々見受けられ、らくの出方次第では凡戦になりかねないカードだと思っていた。

らくは黄色カラーコーンを久々に持ち込んでおり、何をしでかすがわからなかった。



らくは早速リングで寝だし、渡辺未詩を試すような行動にでる。
渡辺未詩も長年この催眠術師と闘っているので、そのままフォールしにいくのは得策ではないと考え、いきなりジャイアントスイングを狙うが、らくはカラーコーンで突き刺そうとしており殺意が凄かった。


らくは子守唄で寝かしつけ、隠し持っていたチョコレートをリングの周りに並べ始める。


目覚めた渡辺未詩は状況が分からず混乱していたが、好物であるチョコレートに釣られてリングの外に。
すると物陰に隠れたらくが黄色のカラーコーンを渡辺未詩に被せて視界を奪い、自分だけリングに戻りリングアウト勝ちを狙う。
相当ギリギリまで誘い出したので視界が奪われた渡辺未詩はリングに戻るまでの猶予時間がほぼない状態だったものの、最短ルートでダッシュをしてカウント19で帰還。
勝利を確信していたらくはストリートファイターのサガットのメインステージの背景の寝仏みたいなポーズをとっていたが、渡辺未詩の帰還に逆に動揺してしまう。


万策尽きたように思われたらくだが、らくはプランBに移行しており、前プリプリ王者に自分の持ちうるレスリングで勝負を仕掛けてきた。
GRANDPRINCESS25での原宿ぽむ戦でもそうだったが、らくは自身の特殊なレスリングを実践レベルの出力でチューニングする術を身に着けており、非常に興味深い一戦となった。



渡辺未詩はらくにカラーコーンを被せられたままジャイアントスイングでらくを廻し始め、文りんはコーナーに追いやられるくらい危険な状態となっていて、サイレントヒルの三角頭のアイツみたいだった。

最終的には渡辺未詩が得意のティア・ドロップで勝負を決めたが、この試合は確実に闘いのあるプロレスであったし、ある種の芸術性を感じた一戦だった。

メインイベント トーナメント1回戦 瑞希 vs.愛野ユキ
王者瑞希とHYPE!3と主役的ポジションだった愛野ユキの対戦だ。
過去に瑞希はプリプリ王座を持ちながらも一回戦で山下実優と対戦して初戦敗退したことがあるのでわりと読めない一戦だ。


双方早期決着を狙うような試合作りで、大技狙いだ。
愛野ユキはパワーファイトを得意としているものの、ここ1年くらいはそれ以外の闘いを模索しているような印象があった。
しかし、この試合においては完全に瑞希を捕まえて投げることに重点を置いていて、本来得意とするSTYLEを貫いていた。
一方の瑞希も地上では捕まると思ったのか、コーナーから跳ぶ、踏むというZ軸を使った攻撃を多用し、鋭い足先で踏みつけていた。







捕まると分が悪いのは瑞希であったが、瑞希は数々の敵をキューティースペシャルで仕留めてきたので、じつはパワでも負けていない。
両者の得意のSTYLE同士がぶつかる試合であったが、最後は瑞希が相手の土俵で勝負をして勝利を収めた。
特典会
おれは試合後の特典会はいつもの如く伊藤麻希と桐生真弥とハイパーミサヲのところに行った。
待機中、ハイパミが8.5に開催するHYPE!3(再)のチケットを手売りしていた。
裏HYPE!で語られたやりとりを観る限り、相当ギリギリのスケジュールで仕上げたので、もう少しブラッシュアップさせたいという意味を込めての再演なのだとおれは思っている。
今回はVOD配信となるので、いち早く観たいやつは現地に行ってみると良いだろう。
(あと、白井李世アナと文りんレフェリーは大田区ではサイン会があったが、今回は無かった。)

伊藤麻希とは「GCWでの山下さん観てると、よくワンミリのTシャツ着てるので、本当に伊藤さんのことが好きなんだと思いますよ。」と話したら「まぁ、両想いってことやね」と言っていた。
「別にワンミリをまたやってもいいけど、まだそのタイミングじゃない」といった趣旨の話をしていた。

ベイブには『スタントマン 武替道』に硬直!で御馴染みのフィリップ・ンとソンヤッのテレンス・ラウが出ているから観たほうが良いと伝えた。
手にピントが合ってしまい顔が暗くなった。新宿FACEの廊下は薄暗いので写真が難しい。

ハイパミは先週の王座戦→トーナメント1回戦の遠藤有栖戦→HYPE!3(再)と重要なイベントが立て込んでいるので大変そうだった。
2回戦のカードが決まった
おれがGCW3連戦に参加したり、通勤時間が15分の職場から2時間の職場に移動したりして執筆が遅れた影響で、8.2の浜松での残りの1回戦の試合が既に行われ、2回戦(準々決勝)のカードが決まった。




どれも非常に興味深いカードであり、結果が読めない。
特に瑞希vs.中島翔子はベルトを有している者同士の試合であり、熱戦必須だ。
風城ハルは渡辺未詩との実績や経験の差はあるが、インイタでの渡辺未詩と対峙したタッグマッチでも好勝負をしていたし、本人も「今年の夏は好きになれそう」とか言い始めていて流れが来ていてわからない。
この試合は8.9の品川ザ・グランドホールで行われるので行けるやつは行くと良いだろう。
(おれはなんとか行こうとしているが、8.9は営業するとか上司に言われてスカムシットな状態だ。チケットは買っている。)
あと、8.10には浴衣特典会なるイベントが行われるのでこちらも興味があるやつは行くと良いだろう。

8月も始まり、各地で40℃を超える猛暑がおまえの身体をむしばみ、コンクリートの染みと化して死ぬ……END OF MEXICO・・・・・・
しかしおまえは見届けなければならない。このトーナメントの行く末をだ。
このトーナメントの行きつく先は、例年通りならば9.20のWRESTLE PRINCESSⅥのメインイベントなので、非常に重要だ。
王者瑞希に誰が挑むのか。そもそも瑞希がトーナメントと優勝して完全無欠になる可能性もありわからない。
不確実な未来を確かめたいがこそ、おまえは真の男となり40℃を超える猛暑でも死に抗い生きる理由ができる。
この夏を乗り切るにはTPC12が不可欠だ。
おれから言いたいことは以上だ。
(キュアナイル)
