ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(21)
ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(21)
v1.2
1.翻訳ポリシー
本翻訳は、聖書本文の忠実な逐語訳ではなく、其の物語の持つ精神を日本の古典文学が持つ格調高い文語の響きの中に再創作した芸術的試みであり、意訳及び脚色を含みます。原典が持つ荘厳さと劇的な展開を、独自の様式で表現することを目的としています。
翻訳にあたっては、以下のポリシーを遵守しました。
簡潔さと律動感: 古典の持つ言葉の経済性を範とし、不要な助詞や装飾を極限まで削ぎ落としました。ヨブ記に特有の激しい苦悩の叫びと、友人の語る因果の法則の対比も、この律動の中に活かされています。
古典文語の基調: 古典文語を基調としつつ、現代の読者にも通じる可読性との均衡を図りました。擬古文の俗調を避けつつ、芸術的文語として再構成することを目指しています。
厳格な様式: ひらがなは古風なものを含め極力漢字に置き換えました。また、尊敬語謙譲語を一切用いないことで、神と被造物、そして人間の根源的な関係をより直接内かつ力強く表現しています。
【制作背景について】
この文語訳は、制作者の明確なコンセプトに基づき、AIとの共同作業によって生成・編集されました。聖書原典はパブリックドメインですが、本翻訳はそれを基に独自の文体へと変換した、新たな創作的表現を目指す試みです。教育・研究・私的利用といった非営利の目的において、読者の皆様が自由に引用し、分かち合われることを歓迎いたします。ただし、本文の無断改変や商用利用はお控えください。
2.註解
本訳は、ヘブル語原典の持つ詩的構造と意味の深さを、日本の古典文語の様式美のうちに再構築する試みである。本稿においてはヨブ記の結末を飾る第四十一章及び第四十二章を扱ふ。なほ、本訳の第四十一章の章節番号は英語聖書系に従つてをり、ヘブル語本文の番号(40:25から始まる系統)とは一部異同がある点に留意されたい。
レヴィヤタン(41:1):
前章のベヘモトに続き、神が自らの創造の驚異として提示する巨大なる海獣である。人間の力では到底制御し得ざる混沌と絶対的な力の象徴であり、神の主権の偉大さを際立たせる為に語られる。
塵と灰の中にて悔い改む(42:6):
神の圧倒的な現臨と創造の奥義に触れ、ヨブが自らの知恵の限界と微小さを悟る決定的な場面である。此の「悔い改め」は、単なる罪への謝罪といふより、己の限界と位置を神の前に受け入るるへりくだりとして読むことも出来る。なほ、原語の表現には「己を厭ふ」「我が言を撤回す」等の幅が含まれてをり、解釈が多岐にわたる箇所である。
友らへの怒りとヨブの祈り(42:7-8):
神は、伝統的な因果応報の論理でヨブを責め立てた三人の友に対し、激しい怒りを発せられる。彼等は、ヨブに比して、神につきて正しき事を語らざりしからである。神はヨブを「我が僕」と呼び、彼の執り成しの祈りによつてのみ彼等を赦すこととされる。
ヨブの回復と祝福(42:10-17):
ヨブが友らの為に祈りし後、主は彼の苦境を覆し、失はれた財産を二倍にして返し、再び子らを授け給ふ。長き苦難の果てに訪れる此の回復は、神の恩寵の豊かさと、人間の理解を超ゆる大いなる御計画の結実を描き出してゐる。
3.ヘブル語併記文語訳
ヨブ記 第四十一章
41:1 汝、釣針もてレヴィヤタンを引き出しかねんや。糸もて其の舌を沈め得んや。
תִּמְשֹׁךְ לִוְיָתָן בְּחַכָּה וּבְחֶבֶל תַּשְׁקִיעַ לְשֹׁנוֹ׃
ティムショフ リヴヤーターン ベハッカー、ウーヴェヘヴェル タシュキーア レショノー。
引き出せるか / レヴィヤタンを / 釣り針で / そして縄で / 沈めることができるか / その舌を。
41:2 汝、葦の縄を其の鼻に通し得んや。鉤もて其の顎を貫き得んや。
הֲתָשִׂים אַגְמוֹן בְּאַפּוֹ וּבְחוֹחַ תִּקֹּב לֶחֱיוֹ׃
ハターシーム アグモーン ベアッポー、ウーヴェホーアッハ ティッコヴ レヘヨー。
置けるか / 葦を / その鼻に / そして鉤で / 貫けるか / その顎を。
41:3 彼、汝に多くを乞ひ願はんや。汝に柔和なる言葉を語らんや。
הֲיַרְבֶּה אֵלֶיךָ תַּחֲנוּנִים אִם־יְדַבֵּר אֵלֶיךָ רַכּוֹת׃
ハヤルベ エレーハ タハヌーニーム、イム イェダッベール エレーハ ラッコート。
多くするか / あなたに / 懇願を / あるいは語るか / あなたに / 柔らかな言葉を。
41:4 彼、汝と契約を結び、汝、之を永遠の僕となし得んや。
הֲיִכְרֹת בְּרִית עִמָּךְ תִּקָּחֶנּוּ לְעֶבֶד עוֹלָם׃
ハイフロト ベリート イムマッハ、ティッカヘンヌー レエヴェド オーラーム。
結ぶか / 契約を / あなたと / あなたは彼を取るか / 僕として / 永遠の。
41:5 汝、小鳥と遊ぶが如く之と戯れんや。汝の娘らの為に之を繋がんや。
הַתְשַׂחֶק־בּוֹ כַּצִּפּוֹר וְתִקְשְׁרֶנּוּ לְנַעֲרוֹתֶיךָ׃
ハテサヘク ボー カッツィッポール、ヴェティクシェレンヌー レナアローテーハ。
戯れるか / 彼と / 小鳥のように / そしてあなたは彼を縛るか / あなたの娘たちのために。
41:6 漁師の仲間は之を売買し、商人らの間に分かち当てんや。
יִכְרוּ עָלָיו חַבָּרִים יֶחֱצוּהוּ בֵּין כְּנַעֲנִים׃
イフルー アーラーヴ ハッバーリーム、イェヘツーフー ベーン ケナアニーム。
取引するか / 彼について / 仲間たちが / 彼らは彼を分けるか / 商人たちの / 間に。
41:7 汝、銛もて其の皮を満たし、魚槍もて其の頭を満たし得んや。
הַתְמַלֵּא בְשֻׂכּוֹת עוֹרוֹ וּבְצִלְצַל דָּגִים רֹאשׁוֹ׃
ハテマッレー ヴェスッコート オーロー、ウーヴェツィルツァル ダーギーム ローショー。
満たすか / 銛で / その皮を / そして魚の槍で / その頭を。
41:8 汝の手を其の上に置け。戦ひを思ひ見よ、二度と之を為さざらん。
שִׂים־עָלָיו כַּפֶּךָ זְכֹר מִלְחָמָה אַל־תּוֹסַף׃
シーム アーラーヴ カッペハー、ゼホル ミルハーマー アル トーサフ。
置け / その上に / あなたの手を / 覚えよ / 戦いを / なかれ / あなたは加える。
41:9 視よ、彼を捕へんとする望みは空し。其の姿を見るだに打倒されん。
הֵן־תֹּחַלְתּוֹ נִכְזָבָה הֲגַם אֶל־מַרְאָיו יֻטָל׃
ヘーン トハルトー ニフザーヴァー、ハガム エル マルアーヴ ユッタール。
見よ / その望みは / 欺かれた / するか / すら / その姿に / 投げ倒される。
41:10 誰も之を呼び覚ますほど勇ましからず。然らば、誰か我が前に立ち得んや。
לֹא־אַכְזָר כִּי יְעוּרֶנּוּ וּמִי הוּא לְפָנַי יִתְיַצָּב׃
ロー アフザール キー イェウーレンヌー、ウーミー フー レファーナイ イツヤッツァーヴ。
ない / 勇敢な者は / なぜなら / 彼を呼び覚ます / そして誰か / 彼が / 私の前に / 立つ。
41:11 誰か我に先立ちて与へ、我に報いさせしや。天の下にあるものは皆我が物なり。
מִי הִקְדִּימַנִי וַאֲשַׁלֵּם תַּחַת כָּל־הַשָּׁמַיִם לִי־הוּא׃
ミー ヒクディーマニー ヴァアシャルレーム、タハト コール ハッシャーマイム リー フー。
誰が / 私に先立ったか / 私が報いるために / 下にある / 全ての / 天の / 私のもの / それは。
41:12 彼の肢体と、其の力強さと、麗しき構造について、我沈黙せじ。
לֹא־אַחֲרִישׁ בַּדָּיו וּדְבַר־גְּבוּרוֹת וְחִין עֶרְכּוֹ׃
ロー アハリーシュ バッダーヴ、ウーデヴァル ゲヴーロート ヴェヒーン エルコー。
ない / 私は沈黙する / その手足について / および事 / 力強さの / および麗しさ / その構造の。
41:13 誰か其の表皮を剥ぎ得んや。誰か其の二重の鎧の間に入り得んや。
מִי־גִלָּה פְּנֵי לְבוּשׁוֹ בְּכֶפֶל רִסְנוֹ מִי יָבוֹא׃
ミー ギッラー ペネー レヴーショー、ベヘフェル リスノー ミー ヤーヴォー。
誰が / 脱がせたか / 表面を / その衣の / 二重の / その鎧の間に / 誰が / 入るか。
41:14 誰か其の顔の戸を開き得んや。其の歯の周りには恐れあり。
דַּלְתֵי פָנָיו מִי פִתֵּחַ סְבִיבוֹת שִׁנָּיו אֵימָה׃
ダルテー ファーナーヴ ミー フィッテーアッハ、セヴィーヴォート シンナーヴ エーマー。
戸を / その顔の / 誰が / 開いたか / 周りには / その歯の / 恐れがある。
41:15 彼の誇りは強き盾の列なり。固き封印にて閉ざされたるが如し。
גַּאֲוָה אֲפִיקֵי מָגִנִּים סָגוּר חוֹתָם צָר׃
ガアヴァー アフィーケー マーギンニーム、サーグール ホーターム ツァール。
誇りは / 列 / 盾の / 閉じられている / 封印で / 固く。
41:16 一つは他と密着し、風も其の間を入ること能はず。
אֶחָד בְּאֶחָד יִגַּשׁוּ וְרוּחַ לֹא־יָבוֹא בֵינֵיהֶם׃
エハード ベエハード イッガシュー、ヴェルーアッハ ロー ヤーヴォー ベーネーヘム。
一つが / もう一つに / 密着し / および風が / ない / 入る / それらの間に。
41:17 互ひに連なり、固く結びつきて離るることなし。
אִישׁ־בְּאָחִיהוּ יְדֻבָּקוּ יִתְלַכְּדוּ וְלֹא יִתְפָּרָדוּ׃
イーシュ ベアーヒーフー イェドゥッバークー、イトラッケドゥー ヴェロー イッパラーードゥー。
それぞれが / その兄弟に / くっついている / 互いに捕らえ合う / およびない / 離れる。
41:18 彼が嚏すれば光を放ち、其の目は暁の瞬きの如し。
עֲטִישֹׁתָיו תָּהֶל אוֹר וְעֵינָיו כְּעַפְעַפֵּי־שָׁחַר׃
アティーショーターヴ ターヘル オール、ヴェエーナーヴ ケアフアッペー シャーハル。
彼のくしゃみは / 放つ / 光を / および彼の目は / まぶたのよう / 暁の。
41:19 其の口よりは松明燃え出で、火の粉飛び散る。
מִפִּיו לַפִּידִים יַהֲלֹכוּ כִּידוֹדֵי אֵשׁ יִתְמַלָּטוּ׃
ミッピーヴ ラッピーディーム ヤハローフー、キードーデー エーシュ イツマッラートゥー。
彼の口から / 松明が / 進み出る / 火花が / 火の / 逃れ出る。
41:20 其の鼻よりは煙出づること、煮え立つ鍋、燃ゆる蘆の如し。
מִנְּחִירָיו יֵצֵא עָשָׁן כְּדוּד נָפוּחַ וְאַגְמֹן׃
ミンネヒーラーヴ イェーツェー アーシャーン、ケドゥード ナーフーアッハ ヴェアグモーン。
彼の鼻から / 出る / 煙が / 鍋のように / 吹かれている / および葦が燃えるように。
41:21 其の息は炭火を熾し、其の口よりは炎出づ。
נַפְשׁוֹ גֶּחָלִים תְּלַהֵט וְלַהַב מִפִּיו יֵצֵא׃
ナフショー ゲハリーム テラヘート、ヴェラハヴ ミッピーヴ イェーツェー。
彼の息は / 炭火を / 燃え立たせる / および炎が / 彼の口から / 出る。
41:22 其の首には力が宿り、其の前には戦慄躍る。
בְּצַוָּארוֹ יָלִין עֹז וּלְפָנָיו תָּדוּץ דְּאָבָה׃
ベツァッヴァーロー ヤーリーン オーズ、ウーレファーナーヴ タードゥーツ デアーヴァー。
彼の首に / 宿る / 力が / および彼の前に / 踊る / 戦慄が。
41:23 其の肉の襞は互ひに密着し、固く鋳造されて動くことなし。
מַפְּלֵי בְשָׂרוֹ דָבֵקוּ יָצוּק עָלָיו בַּל־יִמּוֹט׃
マッペレー ヴェサーロー ダーヴェークー、ヤーツーク アーラーヴ バル インモート。
ひだが / 彼の肉の / くっついている / 鋳造されている / 彼の上に / ない / 動く。
41:24 其の心は石の如く固く、下臼の如くに固し。
לִבּוֹ יָצוּק כְּמוֹ־אָבֶן וְיָצוּק כְּפֶלַח תַּחְתִּית׃
リッボー ヤーツーク ケモー アーヴェン、ヴェヤーツーク ケフェラッハ タフティート。
彼の心は / 鋳造されている / 石のように / および鋳造されている / ひき臼の石のように / 下の。
41:25 彼が身を起こせば、勇士も恐れ、其の波しぶきに迷ひ惑ふ。
מִשֵּׂתוֹ יָגוּרוּ אֵלִים מִשְּׁבָרִים יִתְחַטָּאוּ׃
ミッセートー ヤーグールー エーリーム、ミッシェヴァーリーム イツハッターウー。
彼が身を起こすとき / 恐れる / 勇士たちが / 波しぶきから / 彼らは迷い惑う。
41:26 剣、彼に当たれども用を為さず、槍も、投げ矢も、尖矢も然り。
מַשִּׂיגֵהוּ חֶרֶב בְּלִי תָקוּם חֲנִית מַסָּע וְשִׁרְיָה׃
マッシーゲーフー ヘレヴ ベリー タークーム、ハニート マッサー ヴェシルヤー。
彼に届く / 剣は / ない / 立つ / 槍も / 投げ矢も / そして尖矢も。
41:27 彼は鉄を藁の如く、青銅を腐れたる木の如くにみなす。
יַחְשֹׁב לְתֶבֶן בַּרְזֶל לְעֵץ רִקָּבוֹן נְחוּשָׁה׃
ヤフショヴ レテヴェン バルゼル、レエーツ リッカーヴォーン ネフーシャー。
彼は見なす / 藁として / 鉄を / 木として / 腐った / 青銅を。
41:28 弓の矢も彼を逃げ去らしめず、石投げの石も彼には藁屑と変はる。
לֹא־יַבְרִיחֶנּוּ בֶן־קָשֶׁת לְקַשׁ נֶהְפְּכוּ־לוֹ אַבְנֵי־קָלַע׃
ロー ヤヴリーヘンヌー ヴェン カーシェト、レカシュ ネヘペフー ロー アヴネー カーラ。
ない / 彼を逃げさせる / 子が / 弓の / 藁に / 変わる / 彼にとって / 石が / 石投げの。
41:29 棍棒も藁の如くにみなされ、彼は投げ槍の音を嘲笑ふ。
כְּקַשׁ נֶחְשְׁבוּ תוֹתָח וְיִשְׂחַק לְרַעַשׁ כִּידוֹן׃
ケカシュ ネフシェヴー トーターッハ、ヴェイスハク レラアシュ キードーン。
藁のように / 見なされる / 棍棒が / および彼は笑う / 騒音を / 投げ槍の。
41:30 其の下腹は鋭き土器の欠片の如く、打穀機を泥の上に這はせるが如し。
תַּחְתָּיו חַדּוּדֵי חָרֶשׂ יִרְפַּד חָרוּץ עֲלֵי־טִיט׃
タフターヴ ハッドゥーデー ハーレス、イルパド ハールーツ アレー ティート。
彼の下には / 鋭い / 土器の破片が / 彼は広げる / 打穀機を / 泥の上に。
41:31 彼は淵を釜の如くに沸き返らせ、海を香油の鍋の如くになす。
יַרְתִּיחַ כַּסִּיר מְצוּלָה יָם יָשִׂים כַּמֶּרְקָחָה׃
ヤルティーアッハ カッセール メツーラー、ヤーム ヤーシーム カンメルカーハー。
彼は沸き立たせる / 釜のように / 深淵を / 海を / 彼はする / 軟膏の鍋のように。
41:32 其の後に光る道を残し、淵を白髪の如くに思はす。
אַחֲרָיו יָאִיר נָתִיב יַחְשֹׁב תְּהוֹם לְשֵׂיבָה׃
アハラーヴ ヤーイール ナーティーヴ、ヤフショヴ テホーム レセーヴァー。
彼の後ろに / 彼は光らせる / 道を / 考えるほどだ / 淵を / 白髪と。
41:33 地上には彼と等しき者なく、恐れを知らざる者として造られたり。
אֵין־עַל־עָפָר מָשְׁלוֹ הֶעָשׂוּ לִבְלִי־חָת׃
エーン アル アーファール マーシュロー、ヘアーシュー リヴリー ハート。
ない / 上に / 塵の / 彼の等しい者は / 造られた / ないように / 恐れが。
41:34 彼は総ての高き者を見下ろし、総ての驕れるものどもの王なり。
אֵת־כָּל־גָּבֹהַּ יִרְאֶה הוּא מֶלֶךְ עַל־כָּל־בְּנֵי־שָׁחַץ׃
エート コール ガーヴォーア イルエ、フー メレフ アル コール ベネー シャーハツ。
すべてを / 高い者 / 彼は見る / 彼は / 王である / 上の / すべての / 子らの / 誇りの。
ヨブ記 第四十二章
42:1 ヨブ、主(ヤハウェ)に答へて曰く、
וַיַּעַן אִיּוֹב אֶת־יְהוָה וַיֹּאמַר׃
ヴァッヤアン イーヨヴ エト ヤハウェ ヴァッヨーマル。
答えた / ヨブは / 主に / そして言った。
42:2 我知る、汝は総ての事を為し得るを。如何なる御計画も妨げらるること無きを。
יָדַעְתִּי כִּי־כֹל תּוּכָל וְלֹא־יִבָּצֵר מִמְּךָ מְזִמָּה׃
ヤーダアティー キー コール トゥーハール、ヴェロー イッバーツェール ミンメハー メジンマー。
私は知った / なぜなら / 全てを / あなたはできる / およびない / 防がれる / あなたから / 目的が。
42:3 知識なくして御旨を覆ひ隠す者は誰ぞ。誠に我は悟らざる事を語り、自ら知らざる余りに不思議なる事を語りぬ。
מִי זֶה מַעְלִים עֵצָה בְּלִי דָעַת לָכֵן הִגַּדְתִּי וְלֹא אָבִין נִפְלָאוֹת מִמֶּנִּי וְלֹא אֵדָע׃
ミー ゼー マアリーム エーツァー ベリー ダーアト、ラーヘーン ヒッガドティー ヴェロー アーヴィーン、ニフラーオート ミンメンニー ヴェロー エーダー。
誰が / これか / 隠す者は / 助言を / なしに / 知識 / それゆえに / 私は告げた / しかし私は / 理解しなかった / 不思議なことを / 私には / そして私は / 知らなかった。
42:4 乞ふ、聞け、我語らん。我汝に問はん、我に教へよ。
שְׁמַע־נָא וְאָנֹכִי אֲדַבֵּר אֶשְׁאָלְךָ וְהוֹדִיעֵנִי׃
シェマ ナー ヴェアーノーヒー アダッベール、エシュアルハー ヴェホーディーエーニー。
聞け / どうか / そして私が / 語る / 私はあなたに問う / だから私に知らせよ。
42:5 我は耳の噂にて汝の事を聞きたり。然れど今、我が目は汝を拝す。
לְשֵׁמַע־אֹזֶן שְׁמַעְתִּיךָ וְעַתָּה עֵינִי רָאָתְךָ׃
レシェーマ オーゼン シェマアティーハー、ヴェアッター エーニー ラーアーテハー。
聞くことで / 耳の / 私はあなたを聞いた / しかし今 / 私の目が / あなたを見た。
42:6 故に我は己を退け、塵と灰の中にて悔い改む。
עַל־כֵּן אֶמְאַס וְנִחַמְתִּי עַל־עָפָר וָאֵפֶר׃
アル ケーン エムアス ヴェニハムティー、アル アーファール ヴァーエーフェル。
それゆえ / 私は退ける / そして悔い改める / 上で / 塵 / および灰の。
42:7 主、此等の言葉をヨブに語り終へし後、テマン人エリファズに言ひ給はく、我が怒りは汝と汝の二人の友に向かひて燃ゆ。汝ら、ヨブに比して、我につきて正しき事を語らざりし故なり。
וַיְהִי אַחַר דִּבֶּר יְהוָה אֶת־הַדְּבָרִים הָאֵלֶּה אֶל־אִיּוֹב וַיֹּאמֶר יְהוָה אֶל־אֱלִיפַז הַתֵּימָנִי חָרָה אַפִּי בְךָ וּבִשְׁנֵי רֵעֶיךָ כִּי לֹא־דִבַּרְתֶּם אֵלַי נְכוֹנָה כְּעַבְדִּי אִיּוֹב׃
ヴァイェヒー アハル ディッベール ヤハウェ エト ハッデヴァーリーム ハエッレー エル イーヨヴ、ヴァッヨーメル ヤハウェ エル エリファズ ハッテーマーニー ハーラー アッピー ヴェハー ウーヴィシュネー レーエーハ、キー ロー ディッバルテム エーライ ネホーナー ケァヴディー イーヨヴ。
そしてあった / 後に / 語った / 主が / 言葉を / これらの / ヨブへ / 言った / 主は / エリファズへ / テマン人 / 燃えた / 私の怒りが / あなたに向かって / そして二人の / あなたの友に / なぜなら / ない / あなたたちは語った / 私について / 正しいことを / 私の僕 / ヨブのように。
42:8 故に今、雄牛七頭と雄羊七頭を取り、我が僕ヨブの元に行き、己が為に全焼の生贄を捧げよ。我が僕ヨブ、汝らの為に祈らん。我彼の顔を重んじ、汝らの愚かさに従ひて汝らを罰すること無からん。汝ら、ヨブに比して、我につきて正しき事を語らざりし故なり。
וְעַתָּה קְחוּ־לָכֶם שִׁבְעָה־פָרִים וְשִׁבְעָה אֵילִים וּלְכוּ אֶל־עַבְדִּי אִיּוֹב וְהַעֲלִיתֶם עוֹלָה בַּעַדְכֶם וְאִיּוֹב עַבְדִּי יִתְפַּלֵּל עֲלֵיכֶם כִּי אִם־פָּנָיו אֶשָּׂא לְבִלְתִּי עֲשׂוֹת עִמָּכֶם נְבָלָה כִּי לֹא דִבַּרְתֶּם אֵלַי נְכוֹנָה כְּעַבְדִּי אִיּוֹב׃
ヴェアッター ケフー ラーヘム シヴアー ファーリーム ヴェシヴアー エーリーム ウーレフー エル アヴディー イーヨヴ、ヴェハアリーテム オーラー バアデヘム、ヴェイーヨヴ アヴディー イッパッレール アレーヘム、キー イム ファーナーヴ エッサー レヴィルティー アソート イムマーヘム ネヴァーラー、キー ロー ディッバルテム エーライ ネホーナー ケァヴディー イーヨヴ。
そして今 / 取れ / あなたたちのために / 七頭の / 雄牛を / および七頭の / 雄羊を / そして行け / 私の僕 / ヨブへ / そして捧げよ / 全焼の生贄を / あなたたち自身のために / そしてヨブが / 私の僕が / 祈る / あなたたちのために / なぜなら / 確かに / 彼の顔を / 私は受け入れる / ないように / 行うことが / あなたたちに対して / 愚かなことを / なぜなら / ない / あなたたちは語った / 私について / 正しいことを / 私の僕 / ヨブのように。
42:9 斯くてテマン人エリファズ、シュア人ビルダド、ナアマ人ツォファルは行き、主の彼等に命じ給ひし如く為しぬ。主はヨブの顔を重んじ給へり。
וַיֵּלְכוּ אֱלִיפַז הַתֵּימָנִי וּבִלְדַּד הַשּׁוּחִי צֹפַר הַנַּעֲמָתִי וַיַּעֲשׂוּ כַּאֲשֶׁר דִּבֶּר אֲלֵיהֶם יְהוָה וַיִּשָּׂא יְהוָה אֶת־פְּנֵי אִיּוֹב׃
ヴァッイェーレフー エリファズ ハッテーマーニー ウーヴィルダド ハッシュウーヒー ツォファル ハンナアマティー、ヴァッヤアスー カアシェル ディッベール アレーヘム ヤハウェ、ヴァッイッサー ヤハウェ エト ペネー イーヨヴ。
そして行った / エリファズが / テマン人 / およびビルダドが / シュア人 / ツォファルが / ナアマ人 / そして行った / そのように / 語られた / 彼らに / 主が / そして受け入れた / 主は / 顔を / ヨブの。
42:10 ヨブ、其の友らの為に祈りし時、主はヨブの苦境を元に返し、嘗てヨブにありし総ての物を二倍に増し給へり。
וַיהוָה שָׁב אֶת־שְׁבוּת אִיּוֹב בְּהִתְפַּלְלוֹ בְּעַד רֵעֵהוּ וַיֹּסֶף יְהוָה אֶת־כָּל־אֲשֶׁר לְאִיּוֹב לְמִשְׁנֶה׃
ヴァヤハウェ シャーヴ エト シェヴート イーヨヴ ベヒトパッレロー バアド レーエーフー、ヴァッヨーセフ ヤハウェ エト コール アシェル レイーヨヴ レミシュネー。
そして主は / 返した / 回復を / ヨブの / 彼が祈ったときに / ために / 彼の友の / そして増した / 主は / すべての / あったもの / ヨブに / 二倍に。
42:11 其の総ての兄弟、総ての姉妹、並びに嘗て彼を知りし者ども皆、彼の元に来たりて、其の家にて彼と共にパンを食し、主が彼の上に下し給ひし総ての災ひにつきて彼を悼み、彼を慰めぬ。彼等各々一ケシタ(貨幣)と一つの金の環を彼に与へり。
וַיָּבֹאוּ אֵלָיו כָּל־אֶחָיו וְכָל־אַחְיוֹתָיו וְכָל־יֹדְעָיו לְפָנִים וַיֹּאכְלוּ עִמּוֹ לֶחֶם בְּבֵיתוֹ וַיָּנֻדוּ לוֹ וַיְנַחֲמוּ אֹתוֹ עַל כָּל־הָרָעָה אֲשֶׁר־הֵבִיא יְהוָה עָלָיו וַיִּתְּנוּ־לוֹ אִישׁ קְשִׂיטָה אֶחָת וְאִישׁ נֶזֶם זָהָב אֶחָד׃
ヴァッヤーヴォーウー エーラーヴ コール エハーヴ ヴェホール アフヨーターヴ ヴェホール ヨデアーヴ レファーニーム、ヴァッヨーヘルー イムモー レヘム ベヴェートー、ヴァッヤーヌードゥー ロー ヴァイェナハムー オートー アル コール ハーラーアー アシェル ヘーヴィー ヤハウェ アーラーヴ、ヴァッイッテヌー ロー イーシュ ケシーター エハート ヴェイーシュ ネゼム ザーハーヴ エハード。
そして来た / 彼のもとに / すべての / 彼の兄弟が / およびすべての / 彼の姉妹が / およびすべての / 彼の知人たちが / 以前の / そして彼らは食べた / 彼と共に / パンを / 彼の家で / そして彼らは悼んだ / 彼のことを / そして彼らは慰めた / 彼を / ついて / すべての / 災い / その / もたらした / 主が / 彼の上に / そして与えた / 彼に / 各人が / ケシタ貨を / 一つ / および各人が / 環を / 金の / 一つ。
42:12 主はヨブの後の半生を、其の初めよりも祝福し給へり。彼に一万四千の羊、六千の駱駝、千軛の牛、千頭の雌驢馬ありき。
וַיהוָה בֵּרַךְ אֶת־אַחֲרִית אִיּוֹב מֵרֵאשִׁיתוֹ וַיְהִי־לוֹ אַרְבָּעָה עָשָׂר אֶלֶף צֹאן וְשֵׁשֶׁת אֲלָפִים גְּמַלִּים וְאֶלֶף־צֶמֶד בָּקָר וְאֶלֶף אֲתוֹנוֹת׃
ヴァヤハウェ ベーラフ エト アハリート イーヨヴ メレーシートー、ヴァイェヒー ロー アルバーアー アーサール エレフ ツォーン、ヴェシェーシェト アラーフィーム ゲマッリーム、ヴェエレフ ツェメド バーカール、ヴェエレフ アトーノート。
そして主は / 祝福した / 後の半生を / ヨブの / 初めよりも / そしてあった / 彼に / 十四 / 千の / 羊が / および六 / 千の / らくだが / および千の / くびきの / 牛が / および千の / 雌ろばが。
42:13 彼にはまた七人の男児、三人の女児ありき。
וַיְהִי־לוֹ שִׁבְעָנָה בָנִים וְשָׁלוֹשׁ בָּנוֹת׃
ヴァイェヒー ロー シヴアーナー ヴァーニーム ヴェシャーローシュ バーノート。
そしてあった / 彼に / 七人の / 息子たちが / および三人の / 娘たちが。
42:14 彼は第一の娘をエミマと名付け、第二をケツィア、第三をケレン・ハプクと名付けたり。
וַיִּקְרָא שֵׁם־הָאַחַת יְמִימָה וְשֵׁם הַשֵּׁנִית קְצִיעָה וְשֵׁם הַשְּׁלִישִׁית קֶרֶן הַפּוּךְ׃
ヴァッイクラー シェーム ハアハト イェミーマー、ヴェシェーム ハッシェーニート ケツィーアー、ヴェシェーム ハッシェリーシート ケレン ハップーフ。
そして彼は呼んだ / 名を / 第一の / エミマと / および名を / 第二の / ケツィアと / および名を / 第三の / ケレン・ハプクと。
42:15 全地においてヨブの娘らの如く麗しき女は見出されず。其の父は兄弟らの中に交へて彼等に嗣業を与へり。
וְלֹא נִמְצָא נָשִׁים יָפוֹת כִּבְנוֹת אִיּוֹב בְּכָל־הָאָרֶץ וַיִּתֵּן לָהֶם אֲבִיהֶם נַחֲלָה בְּתוֹךְ אֲחֵיהֶם׃
ヴェロー ニムツァー ナーシーム ヤーフォート キヴノート イーヨヴ ベホール ハーアーレツ、ヴァッイッテン ラーヘム アヴィーヘム ナハラー ベトーホ アヘーヘム。
そしてない / 見出された / 女たちが / 美しい / 娘たちのように / ヨブの / すべての / 地において / そして与えた / 彼女らに / 彼女らの父は / 嗣業を / 中で / 彼女らの兄弟の。
42:16 其の後、ヨブは百四十年生き、其の子らと孫ら、四代までも見たれり。
וַיְחִי אִיּוֹב אַחֲרֵי־זֹאת מֵאָה וְאַרְבָּעִים שָׁנָה וַיִּרְאֶה אֶת־בָּנָיו וְאֶת־בְּנֵי בָנָיו אַרְבָּעָה דֹּרוֹת׃
ヴァイェヒー イーヨヴ アハレイ ゾート メーアー ヴェアルバーイーム シャーナー、ヴァッイルエ エト バーナーヴ ヴェエト ベネー ヴァーナーヴ アルバーアー ドーロート。
そして生きた / ヨブは / 後に / この / 百 / および四十 / 年を / そして見た / 息子たちを / および / 子らを / 息子たちの / 四 / 代。
42:17 ヨブ、老いて日満ちて死にぬ。
וַיָּמָת אִיּוֹב זָקֵן וּשְׂבַע יָמִים׃
ヴァッヤーマト イーヨヴ ザーケーン ウーセヴァ ヤーミーム。
そして死んだ / ヨブは / 年老いて / および満ちて / 日々が。
4.ヘブル語単語集
以下に、ヨブ記第四十一章および第四十二章において複数回登場する頻出語彙、並びに「レヴィヤタン」「塵」「灰」等の重要なキーワードを網羅して記載する。
לִוְיָתָן (リヴヤーターン) : レヴィヤタン。巨大な海の獣であり、神の創造の圧倒的な力と人間には到底抗へぬ自然の猛威を象徴する。(重要語彙)
עָפָר (アーファール) : 塵。人間の有限性や哀傷、へりくだりの場を想起させる語として用ゐられる。(重要語彙)
אֵפֶר (エーフェル) : 灰。塵と共に用ゐられ、自己の小ささを悟り打ちひしがれた状態を示す。(重要語彙)
יְהוָה (ヤハウェ) : 主。
אִיּוֹב (イーヨヴ) : ヨブ。
אֱלִיפַז (エリファズ) : エリファズ。
בִּלְדַּד (ビルダド) : ビルダド。
צוֹפַר (ツォファル) : ツォファル。
עֶבֶד (エヴェド) : 僕。
רֵעַ (レーア) : 友。
דָּבַר (ダーヴァル) : 語る。
אָמַר (アーマル) : 言う。
יָדַע (ヤーダ) : 知る。
שָׁמַע (シャーマ) : 聞く。
רָאָה (ラーアー) : 見る。
פָּנִים (パーニーム) : 顔。
מִי (ミー) : 誰。
כֹּל (コール) : 全て。
לֹא (ロー) : ない。
בֵּן (ベーン) : 息子。
בַּת (バト) : 娘。
אֶלֶף (エレフ) : 千。
יָפֶה (ヤーフェ) : 美しい。
שָׁנָה (シャーナー) : 年。
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