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ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(20)


ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(20)

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1.翻訳ポリシー

本翻訳は、聖書本文の忠実な逐語訳ではなく、其の物語の持つ精神を日本の古典文学が持つ格調高い文語の響きの中に再創作した芸術的試みであり、意訳及び脚色を含みます。原典が持つ荘厳さと劇的な展開を、独自の様式で表現することを目的としています。

翻訳にあたっては、以下のポリシーを遵守しました。

簡潔さと律動感: 古典の持つ言葉の経済性を範とし、不要な助詞や装飾を極限まで削ぎ落としました。ヨブ記に特有の激しい苦悩の叫びと、友人の語る因果の法則の対比も、この律動の中に活かされています。

古典文語の基調: 古典文語を基調としつつ、現代の読者にも通じる可読性との均衡を図りました。擬古文の俗調を避けつつ、芸術的文語として再構成することを目指しています。

厳格な様式: ひらがなは古風なものを含め極力漢字に置き換えました。また、尊敬語謙譲語を一切用いないことで、神と被造物、そして人間の根源的な関係をより直接的かつ力強く表現しています。

【制作背景について】

この文語訳は、制作者の明確なコンセプトに基づき、AIとの共同作業によって生成・編集されました。聖書原典はパブリックドメインですが、本翻訳はそれを基に独自の文体へと変換した、新たな創作的表現を目指す試みです。教育・研究・私的利用といった非営利の目的において、読者の皆様が自由に引用し、分かち合われることを歓迎いたします。ただし、商用利用・改変利用を希望する場合は、事前の確認を求む。

2.註解

本訳は、ヘブル語原典の持つ詩的構造と意味の深さを、日本の古典文語の様式美のうちに再構築する試みである。第三十九章および第四十章では、神の口から語られる大自然の驚異と、圧倒的な力を持つ創造物たちが描かれる。神名 יהוה については、本文中の読みにおいて慣用に従ひ「アドナイ」とした。

野生の動物の描写について(39:1-30):
神がヨブに示す、人間の理解と支配を超えた大自然の営みである。岩山の山羊、荒野を駆ける野ろば、人間に飼いならされぬ野牛、奇妙な生態を持つだて鳥、戦陣を恐れぬ馬、高きに巣を懸ける鷹と鷲の姿が次々と活写される。之は、人間の抱く因果応報の論理や人間中心主義を根底から打ち砕く為の雄大な詩的描写である。

だて鳥について(39:13):
この節後半は解釈の難所として知られ、訳語には幅がある。

ヨブの沈黙について(40:4-5):
天地の創造主の問いかけに対し、自らの極小なるを悟ったヨブが、口に手を当てて沈黙を誓ふ場面である。人間のいかなる論理的弁明も、神の絶対的な主権の前にあつては色褪せる事を示してゐる。

ベヘモットについて(40:15):
神の創造の傑作として誇らしげに語られる巨大な獣である。しばしば河馬と同一視されるが、之は単なる動物学的記述を超えて、人間が到底制御し得ぬ神話的かつ圧倒的な力を持つ象徴的存在として描かれてゐる。

3.ヘブル語併記文語訳

ヨブ記 第三十九章

39:1 山の山羊が産む時を知るや。牝鹿の産気づくを見守るや。
הֲיָדַעְתָּ עֵת לֶדֶת יַעֲלֵי־סָלַע חֹלֵל אַיָּלוֹת תִּשְׁמֹר׃
ハヤーダアター エート レデト ヤアレー セラ、ホーレール アッヤーロート ティシュモール。
あなたは知っているか/時を/産む/山の山羊が/産気づくのを/牝鹿が/あなたは見守るか。

39:2 其の満ちる月を数へ得るや。其の産む時を知るや。
תִּסְפֹּר יְרָחִים תְּמַלֶּאנָה וְיָדַעְתָּ עֵת לִדְתָּנָה׃
ティスポル イェラーヒーム テマッレーナー、ヴェヤーダアター エート リデターナー。
あなたは数えるか/月を/彼女らが満たす/そしてあなたは知っているか/時を/彼女らが産む。

39:3 屈みて其の子らを産み落とし、其の苦しみを棄て去る。
תִּכְרַעְנָה יַלְדֵיהֶן תְּפַלַּחְנָה חֶבְלֵיהֶם תְּשַׁלַּחְנָה׃
ティクラエナー ヤルデーヘン テファッラフナー、ヘヴレーヘム テシャッラフナー。
彼女らは屈み/彼女らの子らを/生み落とす/彼女らの苦しみを/彼女らは捨てる。

39:4 其の子ら強く育ち、野にて大きくなり、出でて去り、彼等の許に帰らず。
יַחְלְמוּ בְנֵיהֶם יִרְבּוּ בַבָּר יָצְאוּ וְלֹא־שָׁבוּ לָמוֹ׃
ヤフレムー ヴェネーヘム イルブー ヴァッバル、ヤーツェウー ヴェロー シャーヴー ラーモー。
強くなる/彼女らの子らは/大きくなる/野で/彼らは出て行く/そしてない/帰る/彼女らのもとに。

39:5 誰か野ろばを放ちて自由にせしや。誰か野ろばの綱を解きしや。
מִי־שִׁלַּח פֶּרֶא חָפְשִׁי וּמֹסְרוֹת עָרוֹד מִי פִתֵּחַ׃
ミー シッラッハ ペレ ホフシー、ウーモスロート アロード ミー フィッテーアッハ。
誰が/放ったか/野ろばを/自由に/そして綱を/野ろばの/誰が/解いたか。

39:6 荒野を其の家とし、塩地を其の住処と我は為せり。
אֲשֶׁר־שַׂמְתִּי עֲרָבָה בֵיתוֹ וּמִשְׁכְּנֹתֹיו מְלֵחָה׃
アシェル サムティー アラーヴァー ヴェートー、ウーミシュケノーターヴ メレーハー。
私が/した/荒野を/彼の家に/そして彼の住みかを/塩地に。

39:7 彼は町の騒ぎを嗤ひ、追ひ使ふ者の声を聞かず。
יִשְׂחַק לַהֲמוֹן קִרְיָה תְּשׁוּאוֹת נוֹגֵשׂ לֹא יִשְׁמָע׃
イスハク ラハモーン キルヤー、テシューオート ノーゲース ロー イシュマー。
彼は嗤う/騒ぎを/町の/叫びを/追い使う者の/ない/彼は聞く。

39:8 山々を探りて其の牧草とし、凡ゆる青き物を尋ね求む。
יְתוּר הָרִים מִרְעֵהוּ וְאַחַר כָּל־יָרוֹק יִדְרוֹשׁ׃
イェツール ハーリーム ミルエーフー、ヴェアハル コル ヤローク イドローシュ。
彼は探る/山々を/彼の牧草として/そして後を/すべての/青いものの/彼は求める。

39:9 野牛は汝に仕へん事を好まんや。汝の飼葉槽の傍らに留まらんや。
הֲיֹאבֶה רֵּים עָבְדֶךָ אִם־יָלִין עַל־אֲבוּסֶךָ׃
ハヨヴェー レーム オヴデーハ、イム ヤーリーン アル アヴーセーハ。
好むだろうか/野牛が/あなたに仕えることを/あるいは留まるだろうか/傍らに/あなたの飼葉槽の。

39:10 汝、野牛に綱をつけて畝を引かせ得んや。彼、汝に随ひて谷を砕かんや。
הֲתִקְשָׁר־רֵים בְּתֶלֶם עֲבֹתוֹ אִם־יְשַׂדֵּד עֲמָקִים אַחֲרֶיךָ׃
ハティクシャル レーム ベテレム アヴォートー、イム イェサッデード アマーキーム アハレーハ。
あなたは結びつけるか/野牛を/畝に/彼の綱で/あるいは砕くだろうか/谷を/あなたの後について。

39:11 其の力の大きなる故に汝之を頼まんや。汝の労苦を之に任せんや。
הֲתִבְטַח־בּוֹ כִּי־רַב כֹּחוֹ וְתַעֲזֹב אֵלָיו יְגִיעֶךָ׃
ハティヴタッハ ボー キー ラヴ コーホー、ヴェタアゾーヴ エーラーヴ イェギーエーハ。
あなたは頼るか/彼に/なぜなら/大きいから/彼の力が/そして任せるか/彼に/あなたの労苦を。

39:12 汝、之が汝の種を持ち帰り、打ち場に集むるを信ずるや。
הֲתַאֲמִין בּוֹ כִּי־יָשִׁיב זַרְעֶךָ וְגָרְנְךָ יֶאֱסֹף׃
ハタアミーン ボー キー ヤーシーヴ ザルエーハ、ヴェゴルネハー イェエソーフ。
あなたは信じるか/彼を/持ち帰ると/あなたの種を/そしてあなたの打ち場に/集めると。

39:13 だて鳥の翼は誇らしげに羽ばたく。其は慈愛の羽と羽毛なるや。
כְּנַף־רְנָנִים נֶעֱלָסָה אִם־אֶבְרָה חֲסִידָה וְנֹצָה׃
ケナフ レナーニーム ネエラーサー、イム エヴラー ハシーダー ヴェノーツָה。
翼が/だて鳥の/誇らしげに羽ばたく/それとも/羽が/慈愛の/および羽毛だろうか。

39:14 彼は其の卵を地に残し、砂の上にて暖め、
כִּי־תַעֲזֹב לָאָרֶץ בֵּיצֶיהָ וְעַל־עָפָר תְּחַמֵּם׃
キー タアゾーヴ ラーアレツ ベーツェーハー、ヴェアル アファール テハンメーム。
なぜなら/彼女は残す/地に/彼女の卵を/そして上で/砂の/彼女は暖める。

39:15 足の之を押し潰すを忘れ、野の獣の之を踏みにじるを忘る。
וַתִּשְׁכַּח כִּי־רֶגֶל תְּזוּרֶהָ וְחַיַּת הַשָּׂדֶה תְּדוּשֶׁהָ׃
ヴァッティシュカッハ キー レゲル テズーレーハー、ヴェハッヤト ハッサーデー テドゥーシェーハー。
そして彼女は忘れる/足が/それを押し潰すのを/そして獣が/野の/それを踏みにじるのを。

39:16 其の子らを荒く扱ひて己が物に非ざる如くす、其の労苦の空しきをも恐れず。
הִקְשִׁיחַ בָּנֶיהָ לְלֹא־לָהּ לְרִיק יְגִיעָהּ בְּלִי־פָחַד׃
ヒクシーアッハ バーネーハー レロー ラー、レリーク イェギーアー ベリー ファハド。
彼女は荒く扱う/彼女の子らを/ないかのように/彼女のものに/空しい/彼女の労苦が/恐れもなく。

39:17 神之に知恵を忘れさせ、悟りを分かち与へざりし故なり。
כִּי־הִשָּׁהּ אֱלוֹהַּ חָכְמָה וְלֹא־חָלַק לָהּ בַּבִּינָה׃
キー ヒッシャー エローア ホフマー、ヴェロー ハーラク ラー バッビーナー。
なぜなら/忘れさせた/神が/知恵を/そしてない/分かち与えた/彼女に/悟りを。

39:18 然れど彼が高く身を起こす時、馬と其の乗り手を嗤ふなり。
כָּעֵת בַּמָּרוֹם תַּמְרִיא תִּשְׂחַק לַסּוּס וּלְרֹכְבוֹ׃
カーエート バンマローム タムリー、ティスハク ラッスース ウルロヘヴォー。
その時に/高く/彼女が身を起こす/彼女は嗤う/馬を/およびその乗り手を。

39:19 汝、馬に力を与へしや。汝、其の首に震ふ鬣を着せしや。
הֲתִתֵּן לַסּוּס גְּבוּרָה הֲתַלְבִּישׁ צַוָּארוֹ רַעְמָה׃
ハティッテン ラッスース ゲヴーラー、ハタルビーシュ ツァウワーロー ラアマー。
あなたが与えたか/馬に/力を/あなたが着せたか/その首に/震える鬣を。

39:20 汝、之を蝗の如くに躍らせ得んや。其の威厳ある嘶きは恐ろし。
הֲתַרְעִישֶׁנּוּ כָּאַרְבֶּה הוֹד נַחְרוֹ אֵימָה׃
ハタルイーシェンヌー カーアルベー、ホード ナフロー エーマー。
あなたが躍らせるか/それを/蝗のように/威厳が/その嘶きの/恐ろしい。

39:21 谷にて掻き掘り、力によりて喜び、武器に向かひて出でゆく。
יַחְפְּרוּ בָעֵמֶק וְיָשִׂישׂ בְּכֹחַ יֵצֵא לִקְרַאת־נָשֶׁק׃
ヤフペルー ヴァーエーメク ヴェヤーシース ベコーアッハ、イェーツェー リクラト ナーシェク。
彼らは掻き掘る/谷で/そして喜ぶ/力により/彼は出て行く/向かって/武器に。

39:22 恐れを嗤ひて怯まず、剣のゆえに退かず。
יִשְׂחַק לְפַחַד וְלֹא יֵחָת וְלֹא־יָשׁוּב מִפְּנֵי־חָרֶב׃
イスハク レファハド ヴェロー イェーハート、ヴェロー ヤーシューヴ ミッペネー ハーレヴ。
彼は嗤う/恐れを/そしてない/怯む/そしてない/退く/前を/剣の。

39:23 其の上に箙は鳴り響き、槍と投げ槍は閃く。
עָלָיו תִּרְנֶה אַשְׁפָּה לַהַב חֲנִית וְכִידוֹן׃
アーラーヴ ティルネー アシュパー、ラハヴ ハニート ヴェヒードーン。
彼の上に/鳴り響く/箙が/閃きが/槍の/および投げ槍の。

39:24 激しさと怒りをもて地を飲み、角笛の音に、留まること能はず。
בְּרַעַשׁ וְרֹגֶז יְגַמֶּא־אָרֶץ וְלֹא־יַאֲמִין כִּי־קוֹל שׁוֹפָר׃
ベラアシュ ヴェローゲズ イェガンメ アレツ、ヴェロー ヤアミーン キー コール ショーファール。
激しさと/怒りで/彼は飲む/地を/そしてない/彼は留まる/声が/角笛の。

39:25 角笛鳴るごとに、ははと鳴き、遠くより戦を嗅ぎつけ、君侯らの雷と叫びを嗅ぐ。
בְּדֵי שֹׁפָר יֹאמַר הֶאָח וּמֵרָחוֹק יָרִיחַ מִלְחָמָה רַעַם שָׂרִים וּתְרוּעָה׃
ベデー ショーファール ヨーマル ヘアーッハ、ウーメラーホーク ヤリーアッハ ミルハーマー、ラアム サーリーム ウートルアー。
鳴るごとに/角笛が/彼は言う/ははと/そして遠くから/彼は嗅ぐ/戦を/雷を/君侯たちの/および叫びを。

39:26 汝の悟りによりて鷹は舞ひ上がり、南に向かひて翼を広ぐるや。
הֲמִבִּינָתְךָ יַאֲבֶר־נֵץ יִפְרֹשׂ כְּנָפָיו לְתֵימָן׃
ハミッビーナーテハー ヤアヴェル ネーツ、イフロース ケナーファーヴ レテーマーン。
あなたの悟りによるのか/舞い上がるのは/鷹が/広げるのは/その翼を/南へ。

39:27 汝の命によりて鷲は高く昇り、其の巣をき高き所に設くるや。
אִם־עַל־פִּיךָ יַגְבִּיהַּ נָשֶׁר וְכִי יָרִים קִנּוֹ׃
イム アル ピーハー ヤグビーアッハ ナーシェル、ヴェヒー ヤーリーム キンノー。
それとも/あなたの命令によるのか/高く昇るのは/鷲が/そして/高めるのは/その巣を。

39:28 彼は岩に住みて宿り、岩の歯と険しき所を城とす。
סֶלַע יִשְׁכֹּן וְיִתְלֹנָן עַל־שֶׁן־סֶלַע וּמְצוּדָה׃
セラ イシュコーン ヴェイトローナーン、アル シェン セラ ウームツーダー。
岩に/彼は住む/そして宿る/上で/歯の/岩の/および険しい所の。

39:29 其処より獲物を窺ひ、其の目は遠くを見渡す。
מִשָּׁם חָפַר־אֹכֶל לְמֵרָחוֹק עֵינָיו יַבִּיטוּ׃
ミッシャーム ハーファル オーヘル、レメラーホーク エーナーヴ ヤッビートゥー。
そこから/彼は窺う/食物を/遠くまで/彼の目は/見渡す。

39:30 其の雛は血を啜り、殺されたる者の在る所、彼も亦其処に在り。
וְאֶפְרֹחָו יְעַלְעֲלוּ־דָם וּבַאֲשֶׁר חֲלָלִים שָׁם הוּא׃
ヴェエフロハーヴ イェアルアルー ダーム、ウーヴァアシェル ハラーリーム シャーム フー。
そして彼の雛たちは/啜る/血を/そしてある所に/殺された者たちが/そこに/彼がいる。

ヨブ記 第四十章

40:1 主はヨブに答へて曰く、
וַיַּעַן יְהוָה אֶת־אִיּוֹב וַיֹּאמַר׃
ヴァッヤアン アドナイ エト イーヨヴ ヴァッヨーマル。
答えた/主が/ヨブに/そして言った。

40:2 非難する者、全能者と争はんや。神を責むる者、之に答へよ。
הֲרֹב עִם־שַׁדַּי יִסּוֹר מוֹכִיחַ אֱלוֹהַּ יַעֲנֶנָּה׃
ハローヴ イム シャッダイ イッソール、モーヒーアッハ エローア ヤアネンナー。
争うのか/共に/全能者と/非難する者が/責める者が/神を/それに答えよ。

40:3 ヨブ、主に答へて曰く、
וַיַּעַן אִיּוֹב אֶת־יְהוָה וַיֹּאמַר׃
ヴァッヤアン イーヨヴ エト アドナイ ヴァッヨーマル。
答えた/ヨブが/主に/そして言った。

40:4 視よ、我は卑しき者なり。我、汝に何をか答へん。我、手を口に当てん。
הֵן קַלֹּתִי מָה אֲשִׁיבֶךָּ יָדִי שַׂמְתִּי לְמוֹ־פִי׃
ヘーン カッローティー マー アシーヴェッカー、ヤーディー サムティー レモー フィー。
見よ/私は卑しい/何を/私はあなたに返答しようか/私の手を/私は置く/私の口に。

40:5 一度我語りたれば、再び答へず。二度語りたれども、重ねて言はず。
אַחַת דִּבַּרְתִּי וְלֹא אֶעֱנֶה וּשְׁתַּיִם וְלֹא אוֹסִיף׃
アハト ディッバルティー ヴェロー エエネー、ウーシュタイム ヴェロー オーシーフ。
一度/私は語った/そしてない/私は答える/二度/そしてない/私は重ねる。

40:6 其の時、主、旋風の中よりヨブに答へて曰く、
וַיַּעַן יְהוָה אֶת־אִיּוֹב מִן־סְעָרָה וַיֹּאמַר׃
ヴァッヤアン アドナイ エト イーヨヴ ミン セアラー ヴァッヨーマル。
答えた/主が/ヨブに/中から/旋風の/そして言った。

40:7 汝、男の如くに腰を帯せよ。我汝に問はん、我に示せ。
אֱזָר־נָא כְגֶבֶר חֲלָצֶיךָ אֶשְׁאָלְךָ וְהוֹדִיעֵנִי׃
エザル ナー ヘゲヴェル ハラーツェーハ、エシュアルハー ヴェホディエーニー。
帯びよ/どうか/男のように/あなたの腰を/私はあなたに問う/そして私に示せ。

40:8 汝、我が裁きを無効にせんとするや。汝、己を義とする為に我を罪に定めんとするや。
הַאַף תָּפֵר מִשְׁפָּטִי תַּרְשִׁיעֵנִי לְמַעַן תִּצְדָּק׃
ハアフ ターフェール ミシュパーティー、タルシエーニー レマアン ティツダーク。
本当に/あなたは無効にするのか/私の裁きを/あなたは私を罪に定めるのか/ために/あなたが義となる。

40:9 汝、神の如き腕を持てるや。彼のごとく声にて雷を轟かせ得るや。
וְאִם־זְרוֹעַ כָּאֵל לָךְ וּבְקוֹל כָּמֹהוּ תַרְעֵם׃
ヴェイム ゼロア カーエール ラーフ、ウーヴェコール カモーフ タルエーム。
それとも/腕が/神のように/あなたにあるのか/そして声で/彼のように/あなたは雷を轟かせるか。

40:10 汝、威光と尊厳とをもて身を飾り、誉れと威厳とを身に纏へ。
עֲדֵה נָא גָאוֹן וָגֹבַהּ וְהוֹד וְהָדָר תִּלְבָּשׁ׃
アデー ナー ガーオーン ヴァーゴーヴァッハ、ヴェホード ヴェハーダール ティルバーシュ。
飾れ/どうか/威光と/尊厳とで/そして誉れと/威厳とを/あなたは纏え。

40:11 汝の怒りの溢るるを放て。総ての高ぶる者を見て、之を低くせよ。
הָפֵץ עֶבְרוֹת אַפֶּךָ וּרְאֵה כָל־גֵּאֶה וְהַשְׁפִּילֵהוּ׃
ハーフェーツ エヴロート アッペーハ、ウールエー コル ゲーエ ヴェハシュピーレーフー。
放て/溢れるものを/あなたの怒りの/そして見よ/すべての/高ぶる者を/そしてそれを低くせよ。

40:12 総ての高ぶる者を見て之を屈服させ、悪人を其の所にて踏み砕け。
רְאֵה כָל־גֵּאֶה הַכְנִיעֵהוּ וַהֲדֹךְ רְשָׁעִים תַּחְתָּם׃
レエー コル ゲーエ ハフニエーフー、ヴァハドフ レシャーイーム タフターム。
見よ/すべての/高ぶる者を/それを屈服させよ/そして踏み砕け/悪人を/彼らの所で。

40:13 彼等を皆共に塵の中に隠し、其の顔を隠れたる所に繋げ。
טָמְנֵם בֶּעָפָר יָחַד פְּנֵיהֶם חֲבוֹשׁ בַּטָּמוּן׃
タムネーム ベアファール ヤハド、ペネーヘム ハヴォーシュ バッタームーン。
彼らを隠せ/塵の中に/共に/彼らの顔を/繋げ/隠された所に。

40:14 然らば、我も亦汝を称へん。汝の右の手、汝を救ひ得ると。
וְגַם־אֲנִי אוֹדֶךָּ כִּי־תוֹשִׁעֲךָ יְמִינֶךָ׃
ヴェガム アニー オーデッカー、キー トーシアハー イェミーネーハ。
そうすれば/また/私も/あなたを称える/なぜなら/あなたを救いうると/あなたの右の手が。

40:15 視よ、我、汝と共に造りしベヘモットを。彼、牛の如くに草を食む。
הִנֵּה־נָא בְהֵמוֹת אֲשֶׁר־עָשִׂיתִי עִמָּךְ חָצִיר כַּבָּקָר יֹאכֵל׃
ヒンネー ナー ヴェヘモート アシェル アーシーティー インマーフ、ハツィール カッバーカール ヨーヘール。
見よ/どうか/ベヘモットを/私が/造った/あなたと共に/草を/牛のように/彼は食べる。

40:16 視よ、其の力は腰にあり、其の勢ひは腹の筋にあり。
הִנֵּה־נָא כֹחוֹ בְמָתְנָיו וְאוֹנוֹ בִּשְׁרִירֵי בִטְנוֹ׃
ヒンネー ナー コーホー ヴェモトナーヴ、ヴェオーノー ビシュリーレー ヴィトノー。
見よ/どうか/彼の力は/彼の腰に/そして彼の勢いは/筋に/彼の腹の。

40:17 尾を杉の如くに揺らし、股の筋は互ひに絡み合ふ。
יַחְפֹּץ זְנָבוֹ כְמוֹ־אָרֶז גִּידֵי פַחֲדָיו יְשֹׂרָגוּ׃
ヤフポーツ ゼナーヴォー ヘモー アーレズ、ギーデー ファハダーヴ イェソーラーグー。
揺らす/彼の尾を/杉のように/筋は/彼の股の/絡み合う。

40:18 其の骨は青銅の管の如く、其の肢体は鉄の棒の如し。
עֲצָמָיו אֲפִיקֵי נְחוּשָׁה גְּרָמָיו כִּמְטִיל בַּרְזֶל׃
アツァーマーヴ アフィーケー ネフーシャー、ゲラーマーヴ キムティール バルゼル。
彼の骨は/管のよう/青銅の/彼の肢体は/棒のよう/鉄の。

40:19 彼は神の業の初めなり。之を造りし者のみ、之に剣を近づけ得べし。
הוּא רֵאשִׁית דַּרְכֵי־אֵל הָעוֹשׂוֹ יַגֵּשׁ חַרְבּוֹ׃
フー レーシート ダルヘー エール、ハーオーソー ヤッゲーシュ ハルボー。
彼は/初めである/道(業)の/神の/彼を造った者が/近づける/彼の剣を。

40:20 山々は彼が為に食物を出し、野の総ての獣も其処に遊ぶ。
כִּי־בוּל הָרִים יִשְׂאוּ־לוֹ וְכָל־חַיַּת הַשָּׂדֶה יְשַׂחֲקוּ־שָׁם׃
キー ヴール ハーリーム イスウー ロー、ヴェコル ハッヤト ハッサーデー イェサハクー シャーム。
なぜなら/食物を/山々が/産み出す/彼のために/そしてすべての/獣が/野の/遊ぶ/そこで。

40:21 彼は蓮の葉の下に伏し、葦の茂みと沼の陰に伏す。
תַּחַת־צֶאֱלִים יִשְׁכָּב בְּסֵתֶר קָנֶה וּבִצָּה׃
タハト ツェエリーム イシュカーヴ、ベセーテル カーネー ウーヴィッツァー。
下に/蓮の葉の/彼は伏す/陰に/葦の/および沼の。

40:22 蓮の葉は其の陰をもて之を覆ひ、谷の柳は之を囲む。
יְסֻכֻּהוּ צֶאֱלִים צִלֲלוֹ יְסֻבּוּהוּ עַרְבֵי־נָחַל׃
イェスックーフー ツェエリーム ツィラロー、イェスッブーフー アルヴェー ナハル。
覆う/蓮の葉が/その陰で/囲む/柳が/谷の。

40:23 視よ、川荒れ狂ふとも彼は驚かず。ヨルダン流れ出でて其の口に及ぶとも彼は安らかなり。
הֵן יַעֲשֹׁק נָהָר לֹא יַחְפּוֹז יִבְטַח כִּי־יָגִיחַ יַרְדֵּן אֶל־פִּיהוּ׃
ヘーン ヤアショク ナーハール ロー ヤフポーズ、イヴタッハ キー ヤギーアッハ ヤルデーン エル ピーフー。
見よ/荒れ狂う/川が/ない/彼は驚く/彼は安らかである/たとい/流れ出ても/ヨルダンが/彼の口へ。

40:24 誰か彼を眼前にして之を捕へ得んや。誰か罠をもて其の鼻を貫き得んや。
בְּעֵינָיו יִקָּחֶנּוּ בְּמוֹקְשִׁים יִנְקָב־אָף׃
ベエーナーヴ イッカヘンヌー、ベモークシーム インカヴ アーフ。
その目の前で/捕らえるか/罠で/貫くか/鼻を。

4.ヘブル語単語集

以下のヨブ記第三十九章および第四十章において複数回登場する頻出語彙、並びに「ベヘモット」「野牛」等の重要なキーワードを中心に記載する。

בְהֵמוֹת (ベヘモット) : ベヘモット、巨獣。神の創造の傑作として描かれる圧倒的な力を持つ獣。(重要語彙)

רֵּים (レーム) : 野牛。人間に服従しない力強き獣の象徴。(重要語彙)

יְהוָה (アドナイ) : 主。

אֱלוֹהַּ (エローア) : 神。

אִיּוֹב (イーヨヴ) : ヨブ。

אָמַר (アーマル) : 言う。

עָנָה (アーナー) : 答える。

יָדַע (ヤーダ) : 知る。

יָלַד (ヤーラド) : 産む。

רָאָה (ラーアー) : 見る。

שָׁמַע (シャーマ) : 聞く。

שָׂחַק (サーハク) : 嗤う、遊ぶ。

עָזַב (アーザヴ) : 捨てる、残す、任せる。

עָשָׂה (アーサー) : 造る、行う。

מִי (ミー) : 誰。

מָה (マー) : 何。

הִנֵּה (ヒンネー) : 見よ。

כֹּחַ (コーアッハ) : 力。

קוֹל (コール) : 声。

פַּחַד (ファハド) : 恐れ。

חָכְמָה (ホフマー) : 知恵。

אֶרֶץ (エレツ) : 地。

הַר (ハル) : 山。

עֵמֶק (エーメク) : 谷。

שָׂדֶה (サーデー) : 野。

חַיָּה (ハイヤー) : 獣。

עָפָר (アファール) : 塵。

עַיִן (アイン) : 目。

יָד (ヤード) : 手。

פֶּה (ペ) : 口。

בֶּטֶן (ベテン) : 腹。

חֶרֶב (ヘレヴ) : 剣。

גֶּבֶר (ガーヴェル) : 男。

רוּחַ (ルーアッハ) : 霊、風。

מִשְׁפָּט (ミシュパート) : 裁き。

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