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俳詩 作品集『年末年始』⑦ 25篇

俳詩の作品集です。

俳詩とは「俳句を母体とした詩」という意味の新ジャンルの探究です。

「575の型」「季語」等や「現代語」で、より深い詩性、思想性、現代性や、

現在を生きる自己の内面・問い・認識等を「詩」として表現する試みです。


2025年10月から、

「俳句」と「俳詩」の2つに取り組みを分けたため、俳詩のほうでは、より自由な表現や詩情、工夫、挑戦などを探り行っています。

楽しんでご覧いただければ幸いです。


『年末年始』
俳詩作品集


「十年日記」 

年の瀬を濁しつつひとながれゆく


十年日記重さがまぶしくて買わず


無為無心──餅の中より餅ふくれ


千切れ飛ぶ夢がうつつが年の火が


除夜の鐘令和をとおくとおく撞く


テーマ∶年末


「祝い箸」

元日 二日 三日 四日のあと光


じぶんさえ過ぎて行く手に祝い箸


初鳩か──あおぐ顔みな空のした


背が幾千 顔が幾千 はつもうで


日だまりの地が手をひらく福寿草


テーマ∶年始


「結晶」 

光ごとこわれて雪のけっしょうが


木枯しが木枯しを吹く世のはやさ


いちめんのそらひとひらで風花で


凍て雲のままの生家がゆうばえて 


寒すばるいくせんまんの星ぞらの


テーマ∶天文・気象


「駅」 

雪 始発駅 みな他人 みな自分


青セーター編み目を広げつつ成長
 

オリオンの一天、街に持って帰れ


スケートリンク靴先の灯の玉の数


嶺代々──冬耕をして果てた父祖


テーマ:生活


「風」 

鶴たちの恋を彼方に都市暮れだす


ポインセチア生も今死も今のこと


雪は急がず───鳩は翼を失わず


雪蛍 ふわふわ 山河うごかして


鷹でもいい鳶でもいい、風がいい


テーマ∶動物・植物


終わり


 ◇ これまでの作品集 ◇

『俳詩 作品集 100篇』
〜2025年 秋・冬〜


『冬の大三角』
俳詩作品集 習作⑥


『俳詩の特徴・傾向について』
〜エッセイと作品〜


俳詩について
〜俳句を母体とした詩〜


◇書いてみた感想

俳詩の作品をまとめました。

俳詩とは「俳句を母体とした詩」という意味の新ジャンルの探究です。

「575の型」「季語」等や「現代語」で、より深い詩性や思想性、現代性や、

現在を生きる自己の内面・問い・認識等を「詩」として表現する試みです。


この取り組みの目標は、「俳句」から分かれ出て、俳句とは別の場所で、俳詩という新ジャンルとして小さく自立することです。

「俳句」というジャンル自体を一行詩化するといった目的や立場はとっていません。


2025年10月から、

「俳句」と「俳詩」の2つに取り組みを分けたため、俳詩のほうでは、より自由な表現や詩情、工夫、挑戦などを探り行っています。

一方、「俳句」のほうでは現代語を用いて「575の型・季語・切れ字(切れ)」をはじめ、基礎・基本に立ち返って作品を詠んでいます。


◇書きかたについて

主に575の型、季語、現代語、現代仮名遣い等を用いて書いています。

また小説、詩、短歌などと同様に、主に「現代の書き言葉」表現をメインに詠んでいます。

「現代の話し言葉」表現の作品も適宜詠みこんでいます。

これまでの様々な取り組みから、575の型、季語、切れを用いて、

「伝統的な俳句」「様々な文体の俳句」を詠むほかに、「詩的な作品」を書くことも可能だと個人的にわかりました。


◇俳句と俳詩について

口語俳句の「俳句としての側面」「一行詩としての側面」という2つのあり方を、別々に突き詰めることで、

それぞれどのような作品や展開などが生まれるのかについて個人的に少しずつ探っています。


◇俳詩と俳句の傾向と比較

◯俳詩の傾向
・詩的構築
・言葉で世界を創る
・内面・観念・思考を基にする傾向
・情感を中心として重視
・詩性・思想性・象徴性・時代性、等々

◯俳句の傾向
・自然描写
・世界を写し取る言葉
・外界・実感・写実を基にする傾向
・季感を中心として重視
・俳句性・写実性・具象性・普遍性、等々

*それぞれに共通する点、重なる点、
 グレーゾーン的な部分も存在しそうです


◇詩の解説

詩は、ものごとの表現の仕方や方法を作者・読者がともに楽しみ味わい、

また読者がその詩を自分なりに解釈して楽しむという側面を持った文学であるといえる。

詩の定義を広くとらえれば、俳句・川柳・一行詩も詩的表現の一種。

形式や目的の違いはあるものの、言葉による表現を通じて「詩的な感動」を生み出す点で共通している。 

解説文:ChatGPT


◇俳句、川柳、俳詩の大まかな特徴

俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、感動などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。

川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。

俳詩は詩。575の型、季語、現代語等を用いつつ詩的な側面をより重視し、詩性、思想性、現代性、自己性、社会性、象徴性などを突き詰めて「書く」ことを試みています。


◇現在の主な活動内容

現代語・現代仮名遣い・現代的切れ字
を基本にして俳句を詠んでいます

① 現代俳句
俳句の「現代化」「現代文学化」
について実作を通して模索しています

② 多文体俳句
俳句の「使用文体の拡張」
について実作とともに探究しています

③ 俳詩
俳詩として、俳句の基本を母体に
「詩性」「思想性」なども探っています

④ AI共作俳句
生成AIを「制作助手」とした
俳句集づくりについて探究しています


個人的な
探究を楽しんでいます


*個人的な考えや見解をまとめた記事です

*俳詩は、以前行っていた「一行詩的俳句」の取り組みを呼称を変えて引き継ぎ、発展させたものです

*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください

*こうした取り組みについては個人・団体によって様々な考え方や見解があります


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


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