一行詩的俳句集『雲雀の巣』30句
一行詩的俳句集『雲雀の巣』
俳句の一行詩としての
側面を探った作品集です
俳句の575の型・季語・切れの基礎とともに、一行詩の特徴・技法などをわかる範囲で取り入れました
勉強不足な点も多々ありますが
よろしければ楽しんでみてください
*作品はすべて既発表句です
*主に口語体、現代仮名遣いで書いています
『雲雀の巣』
一行詩的俳句集
さくらとはあなたよし野の西行庵
手それゆく花びらばかり幹を仰ぐ
みずうみのみずにも記憶蝌蚪泳ぐ
花へんろまたあるきだす輪廻の輪
流し雛手はなすことのうつくしく
わすれなぐさ何度も何度でも赦す
カーテンが吹かれるように春愁は
こわれものですよね人もはるの月
一点の自我がほぐれておぼろの夜
みなむねのかいだんのぼり春の星
◇
桜ちるそらにひらがなかくように
あのひとがむねにいる鳥雲に入る
こぶしを握るこぶしをひらく桜貝
つきぬけてこえ谺せずうぐいす山
風船は未来、飛ばせばなおのこと
青い地球ぐんぐん寄れば雲雀の巣
揚げひばりいま意識してする呼吸
かげろうの街感情がどこにもない
おおぞらにたゆんで凧のいと一本
春祭りぼんぼりが夜を呼びこんだ
◇
目━━心━━無意識世界━━朧月
無で宇宙満ちみちたままはるの星
うごかないじかんがながれ春炬燵
水ぬるむ亀のおよぎを見るかぎり
一生を吹きひろげた陽しゃぼん玉
天敵はかずしれずだがつばめの巣
ふぶきだすだれか来たかににわ桜
田の蛙目が浮いてでた浮いてでた
落ちつばきあかいかげ得て水の上
夜桜はぼんぼりがいいしろいやみ
終
◇書いてみた感想
次回は、より一行詩に近い俳句、もしくは一行詩を下記の形式で試してみようとも感じました。
575形式、季語の活用、口語体、現代仮名遣い
◇俳句、川柳、一行詩の大まかな特徴
俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、感動などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。
川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。
一行詩は詩。575の型、季語を用いる場合でも詩的な側面が重視され自己性、社会性、思想性、比喩性などを突き詰めて「書く」傾向があるそうです。
*試験的な取り組みとその作品をまとめた記事です
*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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