一行詩的俳句集『四季逍遥』30句
一行詩的俳句集『四季逍遥』
俳句の一行詩としての
側面を探った作品集です。
今回は四季の美
をテーマにした作品を集めました。
俳句の基礎とともに、一行詩の特徴
技法などもわかる範囲で取り入れています。
勉強不足な点も多々ありますが
楽しんでご覧いただければ幸いです。
*作品はすべて既発表句です
『四季逍遥』
一行詩的俳句集
◇ 春夏 ◇
ほぐれてはかおりの玉ようめの花
梅(初春)
うぐいすよしんと余情ののこる空
鶯(三春)
うす氷徐々に日のそらうつりつつ
薄氷(初春)
早わらびのうずほどいては一つ空
早蕨(仲春)
初花よひととして陽のえだのした
初花(仲春)
わすれなぐさ銀河にも似て花の数
勿忘草(晩春)
まんかいよかぜやんでよりちる桜
落花(晩春)
アイスティー詩は美しく慎ましく
アイスティー(三夏)
いろがいろのみこんでこそ青葉潮
青葉潮(初夏)
さみだれよ雲よこばしる郷土富士
五月雨(仲夏)
早苗とんぼひたととまって静寂よ
早苗蜻蛉(仲夏)
ほたる火よ照す生死のさかいめを
蛍(仲夏)
古注連縄、紙垂、御神木、大緑蔭
緑蔭(三夏)
さわさわとさわいで空よ竹皮脱ぐ
竹の皮脱ぐ(三夏)
すなはまよせんねん濡れて大夕焼
夕焼(晩夏)
◇ 秋冬 ◇
みちいっぽん果てて岬よ鷹わたる
鷹渡る(三秋)
ちんもくよこころの底を天のがわ
天の川(初秋)
ふるさとはかくれ里めき萩揺れる
萩(初秋)
あかとんぼ立ちどまっても旅人か
赤蜻蛉(三秋)
いつとなく浜いつとなく秋のくれ
秋の暮(三秋)
這い上がる松のうねりよもちの月
望の月(仲秋)
雲ながれ草ながれるかむしのこえ
虫(三秋)
水かがみうかぶ鯉までもみじして
紅葉(晩秋)
そらにかぜおとたてはじめ神の旅
神の旅(初冬)
はつゆきよ池よりのぞくにしき鯉
初雪(初冬)
穂のさきよ風ひっかかる枯すすき
枯芒(三冬)
なみのあとさだかに濡れて浜千鳥
千鳥(三冬)
岩なければひとりくずれて冬怒濤
冬怒濤(三冬)
冬薔薇よ凜ときせつのさいはてに
冬薔薇(三冬)
かしわ手が千も万もよはつもうで
初詣(新年)
終わり
◇ これまでの作品集 ◇
『自然理と詩』
一行詩的俳句集
『街』
一行詩的俳句集
『AIと私』
一行詩的俳句集
『和歌と私』
一行詩的俳句集
◇書いてみた感想
今回は四季の美
をテーマにした作品を集めました。
季節、自然の美について
思い浮かぶままに書きました。
俳句寄りの作品も多くまじっています。
主に口語体、現代仮名遣いで書いています。
◇
『俳句について』
俳句の基本的な特徴は、575のリズムにのせて日本の四季の風物や人々の暮らしを詠みあげることとされています。
限られた17音で奥深い表現をするために、
季節の美や季感を凝縮した言葉である『季語』が用いられます。
さらに句中に『間(ま)』を生みだし、その背後に宇宙的な深遠さをもたせるために『切れ字(切れ)』が用いられます。
すぐれた俳句作品は、自由詩が何百文字を費やして辿りつく精神領域に、わずか数秒で触れさせてくれることもあります。
これらをはじめ古くから受け継がれてきた様々な技法や工夫、そして心構えや思想、理念は、
現代の俳句の世界はもとより、多くの俳句作品や俳人の方々の創作活動のなかにも、一つの礎としてしずかに息づいています。
現在では、口語俳句や自由律俳句、無季俳句をはじめ俳句の基本的な特徴をさらに発展、進化させた多様な取り組みが生まれています。
◇
575の型、季語、切れ字(切れ)を用いて、
伝統的な俳句や様々な文体の俳句を詠むほかに、詩的な作品を書くことも可能だと個人的にわかりました。
◇詩の解説
詩は、ものごとの表現の仕方や方法を作者・読者がともに楽しみ味わい、
また読者がその詩を自分なりに解釈して楽しむという側面を持った文学であるといえる。
詩の定義を広くとらえれば、俳句・川柳・一行詩も詩的表現の一種。
形式や目的の違いはあるものの、言葉による表現を通じて「詩的な感動」を生み出す点で共通している。
解説文:ChatGPT
◇俳句、川柳、一行詩の大まかな特徴
俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、感動などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。
川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。
一行詩は詩。575の型、季語を用いる場合でも詩的な側面が重視され自己性、社会性、思想性、比喩性などを突き詰めて「書く」傾向があるそうです。
*主にX、noteで発表した作品です
*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人・団体によって様々な考え方や見解があります
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
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