俳詩 作品集『冬の大三角』⑥ 25篇
俳詩の作品集です。
俳詩とは「俳句を母体とした詩」という意味の新ジャンルの探究です。
「575の型」「季語」等や「現代語」で、より深い詩性や思想性、現代性などを表現する試みです。
2025年10月から、
「俳句」と「俳詩」の2つに取り組みを分けたため、俳詩のほうでは、より自由な表現や詩情、工夫、挑戦などを探り行っています。
楽しんでご覧いただければ幸いです。
*作品は主にXで発表したものです
『冬の大三角』
俳詩作品集
「水鳥」
梟よ───夜が明けてより黙の山
水鳥のいのちの波紋 輪・線・波
鯨・海・空・地球・星・心の果て
滅びゆく坂、父祖よりのみかん山
ふっくらと葉広げるゆめ冬木の芽
テーマ∶草木禽獣
「残照」
鷺──ほのと白むのが堰ふゆの川
さざなみの街、日も揺れて冬の堀
雪は詩片──湖に手にしみて消え
崖 残照 波しろじろと冬の暮れ
揺れしずむひかり湖底にふゆの月
テーマ∶河川湖海
「白息」
小春雲 空がスケッチブックにも
寒雷激し時代ばりばりひき裂いて
虹か 白息すぐに立ちすぐに消え
寒菊道ばた忘れたことも忘れられ
冬芽ふくらむ来る時代来る時代花
テーマ∶光陰流転
「北極星」
屋根にふり北 嶺々にふり南 雪
東 雲 暁光 山河 焚き火あと
コンパス 針 東南東 嶺 冬曙
瀬戸大橋 列車 窓 西 寒夕焼
大熊 小熊 北斗 白息 北極星
テーマ:東西南北
「大三角」
ながいかげ背負わすさむい太陽が
詩人みな 鏡のなかに ふゆの月
灯のいえの屋根ごとふゆの大三角
ふゆぎんが漠然と指ししめされて
しぶんぎ座流星群 まぼろしを冬
テーマ∶日月星辰
終わり
◇ これまでの作品集 ◇
『俳詩 作品集 100篇』
〜2025年 秋・冬〜
『春の自選』
一行詩的俳句集
『自然理と詩』
一行詩的俳句集
俳詩について
〜俳句を母体とした詩〜
◇書いてみた感想
俳詩の作品をまとめました。
俳詩とは「俳句を母体とした詩」という意味の新ジャンルの探究です。
「575の型」「季語」等や「現代語」で、より深い詩性や思想性、現代性などを表現する試みです。
2025年10月から、
「俳句」と「俳詩」の2つに取り組みを分けたため、俳詩のほうでは、より自由な表現や詩情、工夫、挑戦などを探り行っています。
よりよい作品を模索して、少しずつ揃えていくことが当面の目標です。
個人的な探究を楽しんでいます。
◇書きかたについて
主に575の型、季語、現代語、現代仮名遣い等を用いて書いています。
また小説、詩、短歌などと同様に、主に「現代の書き言葉」表現をメインに詠んでいます。
「現代の話し言葉」表現の作品も適宜詠みこんでいます。
これまでの様々な取り組みから、575の型、季語、切れを用いて、
「伝統的な俳句」「様々な文体の俳句」を詠むほかに、「詩的な作品」を書くことも可能だと個人的にわかりました。
◇俳句と俳詩について
口語俳句の「俳句としての側面」「一行詩としての側面」という2つのあり方を、別々に突き詰めることで、
それぞれどのような作品や作品集が生まれるのかについて個人的に少しずつ探っています。
◇詩の解説
詩は、ものごとの表現の仕方や方法を作者・読者がともに楽しみ味わい、
また読者がその詩を自分なりに解釈して楽しむという側面を持った文学であるといえる。
詩の定義を広くとらえれば、俳句・川柳・一行詩も詩的表現の一種。
形式や目的の違いはあるものの、言葉による表現を通じて「詩的な感動」を生み出す点で共通している。
解説文:ChatGPT
◇俳句、川柳、俳詩の大まかな特徴
俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、感動などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。
川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。
俳詩は詩。575の型、季語、現代語等を用いつつ詩的な側面をより重視し、詩性、思想性、現代性、自己性、社会性、象徴性などを突き詰めて「書く」ことを試みています。
◇現在の主な活動内容
現代語・現代仮名遣い・現代的切れ字
を基本にして俳句を詠んでいます
① 現代俳句
俳句の「現代化」「現代文学化」
について実作を通して模索しています
② 多文体俳句
俳句の「使用文体の拡張」
について実作とともに探究しています
③ 俳詩
俳詩として、俳句の基本を母体に
「詩性」「思想性」なども探っています
④ AI共作俳句
生成AIを「制作助手」とした
俳句集づくりについて探究しています
個人的な
俳句の探究を楽しんでいます
*主にXで発表した作品です
*以前行っていた「一行詩的俳句」の取り組みを呼称を変えて引き継ぎ、進化させたものです
*解説について至らない点、充分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*こうした取り組みについては個人・団体によって様々な考え方や見解があります
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
◇関連記事◇
