フィルムシミュレーションを使いこなす為に最初に設定したい3つの項目。
「フィルムシミュレーションを変えてるのに、なんか写真がいつも同じに見える」——それ、初期設定の"半分"しか触れていないからです!
FUJIFILMのカメラを買ってから、モードを一通り試した人は多いと思います!クラシックネガ、クラシッククローム、ノスタルジックネガ……名前を変えるだけで満足していませんか?
実はそこから、まだ試せる余地・・・かなり残っています!
今日の記事はこんな人におすすめ!
・FUJIFILMのカメラを買ったばかりの人
・フィルムシミュレーションを一通り試したけど、なんかしっくりこない人
ではいきましょう。3分ほどで一読できますが、できればカメラを持って試しながらやってもらると嬉しいです!

フィルムシミュレーションは、「モードを選ぶ」だけで完結する機能ではありません。FUJIFILMには、モード選択のあとに触るべき調整項目が最低でも3つあります!
ここを知らないまま撮り続けると、
どのモードを選んでも「なんとなく同じ写真」から抜け出せません。
FS用語の解説はこちらの記事を参考にしてみてください!
① ホワイトバランス
モードを選んだあと、ここを触らないと"教科書通りの色"で止まってしまいます!
WBシフトは、色温度を微調整し「白を白として撮影する為の設定。」
”オート(ホワイト優先・雰囲気優先)”とか”太陽”とか”曇り”とかあると思います。
人の目には「白が白に見えていても」カメラはそうもいきません。
光源の色(太陽や電球)に合わせて設定を変えてあげなければなりません!最近のカメラはオートも優秀ですので、まずはオートで大丈夫。
オートに設定しても、アンバー(暖色)寄り/シアン(寒色)寄りなど細かく設定も可能です! (例)AUTO ホワイト優先 R:+3 B:-2 など
この機能を利用してアンバー方向に少し振るだけで、写真全体に温かみが出ます。逆にブルー方向に振れば、少し引き締まった印象になります。
まずは試しに、今使っているモードのまま、アンバー方向に+1〜2だけ振ってみてください。「同じモードなのにこんなに変わるのか!」とすぐに実感できるはずです!


数値をBlue方向へ振ってみました。
同じ「WB 晴れ」でも、青がより強調されたのがわかるかと思います。
ただ”写真全体”に適用されるので、右下の桜も少し青みがかっているのがわかるかと思います。ここで細かい調整をしてみたり、好みを反映させてみたり、「自分らしい写真」の入り口になると思います。

WBを日陰にしてみました。晴れとはまるで色が違うのがわかると思います。
WB晴れ=晴れている状況下で白を白として写す
WB日陰=日陰に入った時に白を白として写す
こういうイメージです。あえて晴れの日に「日陰」や「曇り」を選んで色を変えるのも面白いです!
② ハイライト/シャドウトーン
ハイライトとシャドウは、切っても切り離せない関係。
常に相関関係にあります。
ハイライトだけ上げると、写真全体は明るく白飛びしやすくなります。
シャドウだけ下げると、写真全体は暗くなり黒潰れしやすくなります。
天候によっても、この2つの役割は変わります。
曇りの日は、ハイライトを上げるだけで抜け感が出やすいです。光が弱い分、白側の情報を持ち上げてあげることで、フィルムにも似た柔らかさが生まれます。
逆に晴天の強い光の下では、シャドウを上げると黒つぶれを抑えられます。コントラストが強すぎる日ほど、シャドウ側を持ち上げてみると良いでしょう。
特にFSを使ってJPG撮って出しを楽しむ方にはマストで設定してもらいたい項目!

上の写真では、ハイライトが強く左側が少し白飛びしています。
またシャドウは逆に少し浮いてしまい、締まりのない写真になっていますね。

白飛びしていたハイライトをマイナスして白飛びを抑え、浮いていたシャドウをプラスして締めてみました。
コントラストがちょうどよく、印象が変わったのではないでしょうか。
「今日は天気が悪いから撮影に向かない」と思っている人ほど、実はハイライトを触るだけで印象が変わるので、ぜひチャレンジしてみてください!
③ カラークロームエフェクト
これは彩度の高い被写体、特に赤やオレンジ系の色に効く機能です。
「強」に設定すると、彩度の高い色域が落ち着いた発色になります。夕焼けや紅葉、看板の赤など、色が強すぎて浮いてしまう被写体との相性がいいです。人物の肌には効きすぎることがあるので、ポートレートより風景・スナップ向きの設定。
私は「弱」を常用にしていて、シチュエーションによって「OFF」や「強」にします。「強」にするとコントラストが高く見えやすいので被写体によって調整してみてください。


この違いわかるでしょうか?
赤いカラーコーンを見てみると良く分かるのですが、「強」の方が影が濃くなりコントラストが強くなります。
カラークロームエフェクトをONにすることで、色が強い部分の立体感が増し、写真がより印象的になるイメージです。
似ているところで「カラークロームエフェクト・ブルー」というのがありますが、これは「青のみ」に作用する機能。こちらも「弱」で常用し、状況に合わせて「強」にします。
強すぎても違和感が出てきてしまうので、同じシーンで撮り比べながら採用してみてください。
今日できる小さな実験
家にある赤か緑のものを1つ用意して、ホワイトバランスシフトだけを変えて2枚撮ってみてください!
それだけで、「なんか同じに見える」の原因が体感できるはず。

観葉植物なんかとても分かりやすいです。
自然光が入るお部屋や公園などで試してみてください。
この3つを単体で触るだけでも変化は感じられますが、実際に安定した色を出すには、①②③を"組み合わせ"で使う必要があります。この組み合わせ方——それはフィルムシミュレーションレシピ集の方で、Before/Afterつきで公開しています。
まずはこの3つのうち1つだけでいいので、次に撮る1枚に反映してみてください!
今までとの違いに驚くはずです。
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