バッタは逃げる——灰色くんは草むらへ、緑色くんはブロック塀へ……え?逆じゃない?
庭を見回っていると、突然、灰色のバッタがはねました。
じっとしとけば見つからないものを、
わざわざ草むらでジャンプして、場所を教えてくれます。
緑を背景に、灰色のバッタ……
丸見えです(笑)。

ただ、肉眼でははっきり見えているものの、
レンズを通すと手前の葉っぱにピントが合ってしまって、
バッタがボヤけてしまいます。
——これはつまらない!
しかも、顔だけは完全にガードしています。
……つまり、個人を特定されないよう、
かなり上手に隠れているわけです。
プロの仕事ですね。
この状態では、種類も判別しにくいのですが、
模様を見た感じ、イボバッタでしょうか……?
もっとしっかり写そうと、手前の葉っぱをそっとめくったら、
ぴょんぴょん跳んで、さらに茂みの奥に逃げてしまいました。
……そりゃそうか。
私が茂みをごそごそしていると、
視界の端っこで、緑の何かがはねたのが見えました。
別のバッタです。
灰色くんはあきらめて、今度は、こっちに集中します。
緑のバッタは、わざわざ草むらから出て、
ブロック塀へ……

丸見えやん(笑)。
そっと近寄ってみると——

トノサマバッタでした!
ハハー!
お殿様!!
やっぱり、トノサマバッタは盛り上がります。
それにしても、隠れるときはちゃんと隠れてほしいものです。

今さら隠れてもダメですよ。
——っていうか、ぜんぜん隠れてませんから!
残念!!

ひょっとして、バ◯殿なの……?(自粛)
別の日。
庭を見回っていると、足元で、また灰色のバッタがはねました。
今度は土の上でじっとしています。

そうそう。
こんな風に隠れないと!
でも、もう見つけちゃったから、写真撮り放題ですよー。

この特徴は、完全に、イボバッタ!
……魚のハゼにも見えますね。
土の上で、アブラゼミ先輩がお亡くなりになってました。

おお!
「哀悼の意」です!
バッタも、種族は違えども、
同じ虫として、何か感じることがあるんでしょうか?
一方、トノサマバッタは……

庭の外を眺めて、たそがれてました。
相変わらず丸見え。
何やってるんすか?(笑)
正面に回り込むと……

これで、隠れているつもりなんでしょうか。

殿、しっかりなされませい!
頼みますぞ!!

おしまいでござる。
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