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セミたちはどう生きるか――うちの庭の小さな命の物語

うちの庭に、先祖代々住み着いている「ファミリー」がいます。

――地中で数年を過ごし、ようやく「地上」を目指すセミたち。

同じ木の根元から、同じ場所をめざして這い上がるその姿に、
私は毎年、何かしらの“意志”を感じてしまいます。

今日は、虫が苦手な人にも読んでほしい、命のドラマをお届けします。

セミたちはどう生きるか――
このnoteは、セミたちへの限りない愛情を綴ったフォトエッセイです。
よく似た名前の古典的名著やジブリ映画とは一切関係ありません(笑)。


うちの庭に、サルスベリの木があります。

そんなに花がたくさん咲くわけでもない、
どちらかというと元気がないサルスベリが、なぜかセミたちに大人気。

(元気がないのに大人気なのか、大人気だから元気がないのか……?)

毎年、たくさんの幼虫がこの木の根元から出てきては、
立派な「セミ」になって巣立っていきます。

今日、庭に出ると、地面に穴を発見!

そう。
今年もまた、彼らの季節がやってきました。

今日、発見した抜け殻です。
まず、1匹。

2匹目。

まだセミの鳴き声はしないので油断してましたが、
すでに、2匹も出てきてるんですね。

家の周りには、他にも木がたくさんあるのに、
なぜ、このサルスベリで幼虫が育ち続けているのか……?

きっと、うちの庭の卒業生たちが、長年吸い続けた樹液の味を忘れられず、卵を産みに戻ってきているのかも。

今日は、そんな卒業生たち(抜け殻)の写真を集めてみました。


ある年の7月。

こんな、地面から近い位置で羽化してます。
しかも、2匹。


別の年。同じく7月。

こんな狭いところに、2匹、ひしめき合って羽化してます。
奥に、羽化したばかりのセミも。
いいお顔で写っていますね。

いや、よく見たら、隣にもう1匹いました。
3匹です。

やっぱり、地面すれすれ。
この位置で羽化して、頭を打たないのか心配です……。


1週間後。

また、別のセミが羽化してました。

わかりにくいので、ちょっとだけ拡大。
左は羽を伸ばしているセミ。
右は、やはり2匹が「押すな押すな」状態になってます。


門柱もお気に入りのようで、ここも羽化ポイントです。

ここにも、2匹いるーーー!

幼い頃から同じ釜の飯(樹液)を分け合ってきた兄弟でしょうか?


これは、別の年の7月。

こんな細い茎にしがみついて羽化しています。

その2日後――

いやーーー!
増えてるーーーーー!!

……これ、私がどこかから抜け殻を拾ってきて、
手でくっつけたわけではありませんよ!

なんでこんなに寄り添って羽化するんでしょうね?

「どうしても、この場所で、立派なセミになるんだ!」
という強い意志を感じます。

別の角度から。

……これを見て思い出したのが、
「なぜ、高校野球の応援歌は、現役高校生がリアルタイムで知らないような昭和の歌謡曲やアニメ主題歌が多いのか」という話。

『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』の著者、梅津有希子さんによると、
「憧れの先輩がヒットを打ったあの曲で打席に立ちたい」
という生徒からの熱いリクエストで、伝統的に受け継がれているものらしいです。

このセミたちも、
「憧れの先輩が羽化したあの場所で、立派なセミになりたい」
という熱い思いがあるんでしょうか!?


さて、セミの抜け殻を見ると、
地面の下での長い「下積み期間」を経て、太陽のもとで羽を伸ばしているセミの誇らしげな顔を想像して、こちらまで嬉しくなります。

今年は何匹のセミ(の抜け殻)に出会えるか。
今から楽しみです。

そして、うちの庭の卒業生たちが彼氏や彼女を連れて戻ってきて、
来年以降も、ファミリーの物語を引き継いでくれることを願っています。



<続編できました>


たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
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