終わらない夏に思うこと――誰の心にも2種類のセミがいる
先日、とある木に、セミの抜け殻を2つ見つけました。
上のセミは、はるか頭上、
地上3メートルあたりで羽化しているのに対し……
下のセミは、せいぜい、地上20センチ程度のところで羽化してます。

<上のセミ①>無理やり拡大してみた

<上のセミ②>もうちょっと写りのいい写真

<下のセミ①>無理やり拡大してみた

<下のセミ②>もうちょっと写りのいい写真

さすがに、違いすぎませんか!?
片や、必死の形相(想像)で3メートルもの高さをよじ登る。
片や、土から出てきて、
「ま、このへんでいっか」と、そのへんの草につかまってみる。
それぞれの気持ちを想像すると、かなりの違いがありますよね。
どうして、こんなに違うのでしょう?
「個性」の一言で済ませていいのでしょうか?
ひょっとすると、下のセミは、登り始めてすぐに、
「あ、出る!出そう!!」となって、
慌てて羽化の体勢に入ってしまったのかもしれません。
……いや、上のセミは、それも見越して、
十分な余裕をもって土から出てきたともいえるので、
やはり、このふたりは、かなり性格が違うといってよいでしょう。
ChatGPT先生に聞いてみた
これほどの違いが出るのは、一体なぜなのか。
ChatGPTに聞いてみました。
<質問>
セミの抜け殻を観察すると、地上から20センチくらいの高さで羽化している個体もいれば、地上から3メートルほどの高さで羽化している個体もいて、セミにも個性があると感じます。
どのような理由でこのような違いが出ると考えられますか?
<ChatGPTの回答>
セミがどの高さで羽化するかには、以下のような要因が関わっていると考えられます。
捕食者回避
低い位置:羽化直後の柔らかい体はカエル、アリ、ネコなどの捕食対象になりやすい。低い場所は特にリスクが大きい。
高い位置:捕食者に見つかりにくく安全。ただし登るまでにエネルギーを消費するリスクもある。
環境条件
樹皮の状態(滑りやすさ、凹凸、樹液の有無)。
光や風の当たり方。風通しの良い高い場所は羽が乾きやすいが、強風で落ちる危険もある。
日照条件。日なたは乾燥に有利だが、直射日光は乾きすぎや捕食者の目につく原因にもなる。
個体差・行動特性
力が強く、よく動ける個体は高く登れる。
逆に「早く羽化したい」個体や「登る力が弱い」個体は低い位置で妥協する。
生得的なランダム性(=遺伝的多様性を保つ戦略)。
リスク分散
同じ木で同じ高さに集まると密集して羽化障害(羽が伸びない等)が起きるため、あえて分散する。
個体ごとに高さを変えることでリスク分散を図っている可能性。
進化的戦略
高所派・低所派が混在すること自体が「種としての保険」。
一定数が捕食されても、別の位置で羽化する仲間が生き残れる。
<ChatGPTの回答、おわり>
高層マンション派と長屋派
……なるほど!
セミにも「高層マンション派」と「長屋派」がいるわけですね。
高い場所で羽化するセミは「セキュリティが一番!」
低い場所で羽化するセミは「いや、平屋で十分でしょ!」
案外、セミの世界も、力こそパワー!
「高いとこ行ける力があれば上へ。
それが無理なら下で。」
人間社会と同じようなものなのかもしれませんね。
とはいえ、羽化って「一生に一度の晴れ舞台」なのに、
地上20センチで済ませちゃうって――
……人間でいうと、
「卒業式なのに、体育館まで行かずに校門で済ませちゃった」
みたいな感じでしょうか。
誰の心にも2種類のセミがいる
でも、よく考えてみれば、
実は、誰の心にも2種類のセミがいるのかもしれません。
「もっと遠くへ、もっと高く」と高い場所を目指すセミ。
「今できることを確実に実行しよう」と低い場所での羽化を選ぶセミ。
私たちの人生も、その二つを行き来しながら続いていきます。
いつも高みばかりを狙っていたら、挑戦の途中で疲れ果ててしまう。
かといって、低い場所に甘んじてばかりでは、成長や飛躍のきっかけを逃してしまう。
大事なのは、どちらのセミの声にも耳を傾けること。
「ここぞ」というときには思い切って高く登ってみる。
「今はこの高さでいい」と自分を受け入れることも勇気です。
セミの抜け殻が並ぶ木の下を歩いていると、
自分の中の二つのセミが、今日もどこかで切磋琢磨しているような気がしてきました。
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