「いい人でいなきゃ。」って、本当にそう?
いつも「まぁ、いいか。」と、自分の気持ちを後回しにしてきたあなたへ。
今日も一緒に、
「ほんとにそう?」
と問いかけてみませんか。
「まぁ、いいか。」
移住して間もない頃のことです。
小学校でPTA役員を決める日でした。
役員をしていなかったのは、
転校してきたばかりの私と、
近くの派出所の奥さん。
「どちらかお願いできませんか?」
そう声がかかりました。
その場には、
少しだけ静かな時間が流れました。
移住したばかりだった私は、
知り合いも増えるかもしれない。
地域のことも知れるかもしれない。
そんな気持ちも、少しだけありました。
私は、
「うちの子は不登校で、聴覚過敏もあるので、学校行事にはほとんど参加できないんです。」
そう伝えました。
それでも、
「まぁ、いいか。」
そう思って、
「やります。」
と手を挙げました。
でも今振り返ると、
あの「まぁ、いいか。」は、
本当の気持ちではありませんでした。
本当は、引き受けられる状況ではありませんでした
移住したばかり。
土地勘もありません。
息子は学校へ行けていませんでした。
夜、
子どもたちだけをストーブのついた家に残して出かけることも難しい。
冬は雪が降ります。
山道を走るためのスタッドレスタイヤもありませんでした。
今思えば、
「今は難しいです。」
そう伝えても、
何もおかしくありませんでした。
それでも私は、「やります。」と言ってしまいました
私は、
PTA役員をやりたかったわけではありません。
東京ではPTAにも入っていませんでした。
それでも、
「やります。」
と言ってしまった。
嫌われたくなかった。
移住したばかりだから、
地域の人と良い関係を築きたかった。
「協力しない人」
そう思われたくなかった。
迷惑をかけたくなかった。
だから、
自分の状況より、
相手の期待を優先してしまいました。
あの時、
私が守ろうとしていたのは、
周りとの関係でした。
でも、
一番後回しにしていたのは、
自分自身でした。
結局、一度も参加できませんでした
最初の集まりの日。
弟が倒れ、
救急車で運ばれました。
次の集まりの日は、
大雪でした。
夜7時。
ひとり親で子育てをしている私にとって、
子どもたちだけを家に残し、
雪道を運転することはできませんでした。
その後は、
弟の看病や、
亡くなった後の手続き、
家族のサポートが続き、
実家へ通う日々。
自宅にいる時間すら、
ほとんどありませんでした。
結果として、
私は一度もPTAへ参加できませんでした。
そして、
息子も、
ほとんど学校へ行きませんでした。
「ほんとにそう?」
今なら思います。
もし最初から、
「今は難しいです。」
そう伝えていたら、
本当に嫌われていたのでしょうか。
ほんとにそう?
それとも、
嫌われると思っていたのは、
昔から私が信じていた思い込みだったのでしょうか。
「いい人でいなきゃ。」
「期待に応えなきゃ。」
「迷惑をかけちゃいけない。」
その「当たり前」は、
本当に私のものだったのでしょうか。
本当の優しさって、何だろう
昔の私は、
引き受けることが優しさだと思っていました。
でも今は、
少し違います。
自分を犠牲にしてまで、
「いい人」でいようとすることは、
本当の優しさではないのかもしれません。
無理な時は、
「今は難しいです。」
そう伝えること。
助けてほしい時は、
「助けてください。」
そう言えること。
それもまた、
自分にも相手にも誠実な優しさなのだと思います。
世界は変わらない。でも見え方は変わる
私は、
「いい人をやめましょう。」
と言いたいわけではありません。
思いやりは、
とても大切です。
でも、
自分を後回しにしてまで守る優しさは、
いつか心を疲れさせてしまいます。
だから最近は、
何かを引き受ける前に、
一度だけ、
自分へ問いかけるようになりました。
「私は、本当はどうしたい?」
その問いを大切にするようになってから、
人との関わり方が、
少しずつ変わってきた気がしています。
今日の小さなワーク
もし今、
「まぁ、いいか。」
そう言いながら、
本当は少し苦しいことがあるなら。
ほんの一分だけ、
立ち止まってみてください。
そして、
自分へ問いかけてみます。
「私は、本当はどうしたい?」
その答えもまた、
あなたの大切な気持ちです。
おわりに
あの日の私は、
「まぁ、いいか。」
そう言って、
自分の気持ちを後回しにしました。
でも今なら、
あの頃の私へ、
こう伝えたい。
「まぁ、いいか。」じゃなくて、
「私は、本当はどうしたい?」
そう問いかけてもよかったんだよ、と。
無理な時は、
無理と言っていい。
助けてほしい時は、
助けてと言っていい。
その一言は、
誰かを傷つける言葉ではなく、
自分を大切にする言葉だったのかもしれません。
だから今日も、
私は自分へ問いかけます。
「ほんとにそう?」
そして、
もう一つだけ。
「本当の優しさって、何だろう。」
もしかしたら、
優しさとは、
誰かの期待に応えることではなく、
自分の気持ちも大切にしながら、
相手と向き合うことなのかもしれません。
もし今日、
「まぁ、いいか。」
と言いそうになったら、
ほんの少しだけ立ち止まってみてください。
そして、
自分へ問いかけてみます。
「私は、本当はどうしたい?」
その答えもまた、
あなたの大切な気持ちです。
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「ほんとにそう?」
と問いかけながら、
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