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フィボナッチを毎回引き直す手間をなくす|基準を5通りから選べる自動描画ツール

XAUUSD。下降の値幅を基準に自動描画した状態。白い線が基準にした値幅、橙の帯が注目ゾーン(38.2〜61.8%)。

フィボナッチを引くとき、いつも少し迷います。

どの安値から引くのか。どの高値までなのか。ひとつ前の波にするか、もっと大きい波にするか。

迷ったまま引いて、しばらくして「やっぱりこっちだった」と引き直す。翌日にはまた新しい波ができていて、また引き直す。

この記事では、引き直しをやめるために何を決めればいいかを書きます。決めたあとの作業を引き受けるツールも用意しました。

動かすのはTradingViewです。ブラウザで開くチャートサービスで、無料のプランでも自作のツールを追加して使えます。


「フィボナッチはどこから引くのか」

先に、この質問に答えておきます。ここだけ読んで帰っていただいても構いません。

引く向き

一般的には、値幅の起点から終点へ引きます。

  • 上昇した波 … 安値から高値へ。安値が100%、高値が0%

  • 下降した波 … 高値から安値へ。高値が100%、安値が0%

0%が「直近に到達した側」、100%が「その波が始まった側」です。押し戻しがどこまで進んだかを、この間の割合で見ます。

どの高値・安値を使うのか

ここに決まりはありません。

よく使われているのは次のあたりです。

  • 直近のスイング … 明確な押し戻しの起点になった高値・安値

  • 一定期間のなかの最高値・最安値 … 直近50本、100本など

  • 前日・前週の高安 … 期間で区切る方式

同じチャートを見ていても、人によって引く位置が違います。それは間違いではなく、見ている時間軸が違うだけです。

正解がない以上、道具の側で「これが正しい」と決めてしまうのは無理があります。

比率の意味

よく使われる数字の出どころです。

  • 61.8% … フィボナッチ数列で、隣り合う2つの数の比

  • 38.2% … ひとつ飛ばした数の比

  • 23.6% … ふたつ飛ばした数の比

  • 78.6% … 61.8%の平方根

  • 50%フィボナッチ数列とは関係ありません

50%だけは由来が違います。「半値押し」という古くからの見方が、慣習として一緒に使われているだけです。数列に含まれないことを知らずに使っている方が多いので、書いておきます。

いずれも「多くの人が見ている水準」であって、そこで何が起きるかを示すものではありません。


基準を選べる形にしました

Auto Fibonacci Pro

フィボナッチを自動で引き直し続ける補助ツールです。

正解がない以上、基準の取り方をこちらで決め打ちしません。 5通りから選べます。

  • 直近のスイング(左右の本数を指定)… 初期設定

  • 直近N本の高安

  • 前日の高安

  • 前週の高安

  • 手動で指定

新しい波ができれば自動で引き直され、銘柄を切り替えればその銘柄の波に引き直されます。引く作業も、消す作業も、なくなります。


どこを基準にしたか、線で示します

自動描画で一番困るのは、思っていない位置に引かれることです。しかも理由が分からないと、壊れているのか設定が悪いのか判断できません。

このツールは、基準にした値幅そのものを線で結びます。

起点と終点が白い線でつながり、終点に「▲ 基準(上昇)」というラベルが出ます。どの安値からどの高値までを使ったのかが、一目で分かります。

納得できなければ、基準の取り方を変えるか、スイングの感度を変えてください。理由が見えていれば、直しようがあります。


比率も固定していません

38.2%と61.8%だけあればいい方もいれば、78.6%や88.6%を使う方もいます。

8つの枠すべてに、好きな数値を入力できます。

初期状態では 0 / 38.2 / 50 / 61.8 / 100 が表示されていますが、いずれも書き換えられます。使わないものはチェックを外せば消えます。

数値の意味はこうです。

  • 0 … 終点(直近に到達した側)

  • 100 … 起点(波が始まった側)

  • 100より大きい数値 … 起点を超えた先

  • マイナスの数値 … 終点を超えて進んだ先(`-61.8` など)

目標となる水準を置きたい場合は、マイナスの数値を使います。


そのほかの表示

注目ゾーンの塗り分け

2つの比率の間を色で塗ります。初期設定では 38.2% と 61.8% の間です。

比率は変更できるので、「50%から78.6%の間を見たい」といった使い方もできます。

現在値に最も近いレベルを強調

線が8本並ぶと、いまどこにいるのか分かりにくくなります。現在値に最も近い1本だけ、実線・太めに切り替わります。

状態パネル(必要なときだけ)

初期状態では非表示です。オンにすると、チャートの隅にこう出ます。

AFP Pro        XAUUSD / 60
基準           直近のスイング(感度 10)
向き           上昇(安値→高値)
起点(100%)    3218.40
終点(0%)      3276.90
現在値の位置    42.3 %

現在値が何%の位置にいるかが数字で出ます。線を目で追わなくても、いまどのあたりかが分かります。

通知

3種類の条件でTradingViewの通知を設定できます。

  • 基準が更新された … 新しい高値・安値ができて、引き直された時

  • 注目ゾーンに入った

  • 注目ゾーンから出た


どんな方に向いているか

フィボナッチを毎回手で引いている方
引く作業と消す作業がなくなります。

複数の銘柄を見ている方
銘柄を切り替えるたびに引き直す作業がなくなります。

引く位置に迷う方
基準を切り替えて、どう変わるかを即座に見比べられます。手で引いていると比較に手間がかかります。

自分の比率で見たい方
88.6%でも76.4%でも、好きな数値を入れられます。

向いていない方

  • フィボナッチを使わない方

  • 自分で引いた線でないと納得できない方
    → 基準は選べますが、線を引くのはツールです

  • 売買の判断そのものを示してほしい方
    → これは線を引くための道具です。矢印は出ません


導入のしかた

この記事の有料エリアに、そのまま使えるコードを掲載しています。

  1. TradingViewを開く

  2. 画面下部の「Pineエディタ」を開く

  3. 有料エリアのコードをすべて選択してコピーし、エディタに貼り付け

  4. チャートに追加」をクリック

以上です。所要時間は1分もかかりません。無料プランでも動作します。

プログラミングの知識は必要ありません。設定はすべて日本語です。

アップデートを行った場合はこの記事を更新します。買い直しは不要です。


注意事項

引く位置に正解はありません。
このツールは「よく使われている基準」を自動化したものであって、正しい位置を教えるものではありません。基準を選ぶのは使う方です。

基準が変わると線もまとめて変わります。
新しい高値・安値ができれば、フィボナッチは引き直されます。過去の位置は残りません。固定したい場合は「手動で指定」を使ってください。

スイングの感度で結果が変わります。
「直近のスイング」を選んだ場合、感度の数値によって拾う波の大きさが変わります。実感に合う値を見つけてください。初期値は10です。

売買の判断を示すものではありません。
比率の水準は、多くの人が見ているというだけのものです。そこで何が起きるかを示すものではありません。矢印やエントリー位置は表示しません。

再配布・転売はご遠慮ください。
ご購入者ご自身の利用に限ります。ご自身のチャートで使う分には、複数の端末・複数のアカウントでも問題ありません。

投資助言ではありません。
本記事および本ツールは表示の補助を目的としたものであり、特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

本記事にはTradingViewの紹介リンクを含みます。
リンク経由でご登録いただくと、当方に紹介料が入ることがあります。ツールの動作や価格、掲載内容に影響はありません。

ほかに作っているツール


価格

980円

引く作業と、引き直す作業が、これ以降なくなります。判断材料は以上です。

含まれるもの

  • コード全文(貼り付けてすぐ使えます)

  • 全パラメータの解説(初期値と調整の目安つき)

  • 設定レシピ集(5種類)

  • 通知の設定手順

  • 表示がうまくいかない場合の対処一覧

  • アップデート版(買い直し不要)


よくある質問

Q. フィボナッチはどこから引くのが正しいですか。
A. 決まりはありません。直近のスイング、一定期間の高安、前日・前週の高安など、複数の考え方があります。見ている時間軸によって変わります。このツールは5通りから選べる形にしてあります。

Q. 50%はフィボナッチ数列に含まれないのでは。
A. 含まれません。「半値押し」という別の見方が、慣習として一緒に使われているだけです。使う・使わないは好みで、このツールでは表示を切り替えられます。

Q. 78.6%や88.6%も使えますか。
A. 使えます。8つの枠すべてに好きな数値を入力できます。

Q. 自動で引かれた位置が、自分の考えと違います。
A. 基準の取り方を変えるか、スイングの感度を調整してください。どこを基準にしたかは線で表示されているので、なぜその位置になったかは分かります。

Q. 上位足の波を基準にできますか。
A. 「前日の高安」「前週の高安」を選ぶと、より大きな値幅が基準になります。または「直近N本の高安」の本数を増やしてください。

Q. 引いた位置を固定できますか。
A. 「手動で指定」を選ぶと、入力した2つの価格が使われ、自動では動かなくなります。

Q. 目標となる水準も引けますか。
A. 引けます。比率にマイナスの数値(`-61.8` など)を入れると、終点を超えて進んだ先に線が出ます。

Q. 無料プランでも使えますか。
A. 使えます。通知の同時設定数のみ、プランによる制限があります。

Q. MT4 / MT5版はありますか。
A. TradingView専用です。

Q. 返金はできますか。
A. お受けできません。ご購入と同時にコードの全文が閲覧可能になる仕組みのためです。判断材料として、この無料エリアに表示される内容をすべて記載しました。


最後に

フィボナッチを引く位置に正解はありません。だから道具の側で決めてしまうのは違うと思っています。

決めるのは使う方で、引く手間だけを引き受ける。 そういう作りにしました。

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