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前日高安・キリ番・ピボットを自動で引く水平線ツール|TradingView用


毎朝、同じ作業をしていました。

前日の高値に線を引く。安値にも引く。前週の高値と安値も引く。キリ番を引く。銘柄を切り替えて、また同じことをする。

引き終わる頃には、相場はもう動き始めています。

この記事では、その朝の作業をなくす方法を書きます。線を自動で引き直すツールも用意しました。

動かすのはTradingViewです。ブラウザで開くチャートサービスで、無料のプランでも自作のツールを追加して使えます。


線を引くのは、5分の作業ではない

1本だけなら30秒です。問題は本数と、銘柄数と、毎日続くことです。

前日高安、前週高安、キリ番。3種類を引くだけでも7〜8本。それを3銘柄見ていれば20本以上になります。しかも翌日には全部引き直しです。前日高値は毎日変わるからです。

さらに厄介なのが、引いた線が溜まっていくことです。消し忘れた古い線が残り、どれが今日の線か分からなくなる。整理する時間がまた増える。

私はこれを何年か続けて、諦めました。


自動で引き直すことにしました

Key Levels Pack Pro

よく見る水平線を、自動で引き直し続ける補助ツールです。

日付が変わればラインも入れ替わります。銘柄を切り替えれば、その銘柄の線が即座に出ます。引く作業も、消す作業も、なくなります。

引かれるのは以下です。

  • 前日の高値・安値・終値

  • 前週の高値・安値

  • 前月の高値・安値

  • 当日の始値・高値・安値

  • ピボットポイント(初期状態では非表示)

  • キリ番(ラウンドナンバー)

すべて個別に表示・非表示を切り替えられます。色も1本ずつ変更できます。

補足
手で引いた水平線は「描画オブジェクト」なので、インジケーターの枠は消費しません。

ただし前日高安やピボットを専用のインジケーターとして入れている場合は、そちらは枠を消費します。それらをこのツールにまとめれば、枠も空きます。


数字は出しません

このツールの表示方針について、先に書いておきます。

各ラインの右端には、線の名前だけが出ます。

──────────────── 前日高値
──────────────── 前週高値
──────────────── 当日始値

価格も、現在値からの距離も、線の上には表示しません。

理由は単純で、数字が視界の端でちらつくのが邪魔だからです。価格が動くたびに距離の数値は更新されます。線が10本以上並んでいると、画面の右側が常に細かく点滅している状態になります。

何の線かは名前で分かれば十分です。価格を知りたいときは価格軸を見ればよく、距離が必要なときは後述の状態パネルで確認できます。

キリ番だけは本数が多いため、初期状態では名前を出していません(設定でオンにできます)。切りのいい数字であることは価格軸を見れば分かるためです。


キリ番の間隔は、銘柄ごとに変わります

キリ番を自動で引くツールで一番難しいのが、間隔をいくつにするかです。

ドル円で0.5円刻みが妥当でも、同じ感覚でゴールドに使うと線だらけになります。ビットコインならなおさらです。

このツールは、銘柄ごとに実際によく見られている間隔を持っています。

コモディティ・暗号資産

  • ゴールド(XAUUSD) … 50ドル刻み

  • シルバー(XAGUSD) … 1ドル刻み

  • ビットコイン(BTCUSD) … 500ドル刻み

  • イーサリアム(ETHUSD) … 50ドル刻み

ドル円・クロス円 … 0.5円刻み

  • USDJPY / EURJPY / GBPJPY / AUDJPY / NZDJPY / CHFJPY / CADJPY

ドルストレート … 0.005刻み(50pips相当)

  • EURUSD / GBPUSD / AUDUSD / NZDUSD / USDCHF / USDCAD

主要通貨どうしのクロス … 0.005刻み

  • EURGBP / EURAUD / GBPAUD / EURCHF / AUDNZD など

銘柄を切り替えるだけで、間隔も自動で切り替わります。設定を触る必要はありません。

上記に当てはまらない銘柄(新興国通貨・株価指数・個別株など)は、直近14日の1日の値幅から自動で計算します。切りのいい数値に丸めるので、不自然な間隔にはなりません。

新興国通貨をひとまとめに「その他のFX」として同じ値を当ててしまうと、たとえばメキシコペソやトルコリラで間隔が桁違いに狭くなります。価格帯が主要通貨と大きく異なるため、そこは計算に回しています。

もちろん、倍率で調整することも、数値を直接指定することもできます。 ゴールドで25ドル刻みにしたければ倍率を0.5に、100ドル刻みにしたければ2.0にするだけです。

なぜ計算式ではなく銘柄ごとの値なのか
ゴールドの50ドルは1日の値幅とほぼ同じ幅、ビットコインの500ドルは値幅の6分の1程度です。
比率がまるで違うため、ひとつの計算式では両立しません。
これらは計算で導ける数字ではなく、多くの人が実際に見ている水準だからです。


いま効いている線が、太くなります

線を17本引くと、どれが今の値動きに関係しているのか分からなくなります。

現在値に最も近い1本だけ、実線・太めに切り替わります。

他の線は細い破線のままなので、太い線が1本だけ目に入ります。価格が動いて別の線が近づけば、そちらに切り替わります。

この機能は設定でオフにできます。


状態パネル

チャートの隅に、上下の直近ラインをまとめて表示します。

KLP Pro           XAUUSD / 60
上の直近ライン  キリ番 3250.00 +4.40
下の直近ライン  前日安値 3233.50 -12.10
1日の平均値幅   42.30
キリ番の間隔    50.00(銘柄別)
表示中のライン数 17

線の上に数字を出さない代わりに、必要な数字はここに集約しています。上下どちらの線に何ポイント(何円)で届くかが1か所で分かります。

「キリ番の間隔」の行には、自動で選ばれた間隔とその根拠(銘柄別/変動幅/手動)が出ます。倍率を調整するときの目安になります。

パネルの位置・サイズは変更でき、非表示にもできます。


通知

4つの条件でTradingViewの通知を設定できます。

  • 前日高値を上抜け … 終値が前日高値を上回った時

  • 前日安値を下抜け … 終値が前日安値を下回った時

  • 上のラインに接近 … 上側の直近ラインに近づいた時

  • 下のラインに接近 … 下側の直近ラインに近づいた時

「接近」の距離は、1日の平均値幅に対する比率で指定します。初期値は0.10なので「1日の値幅の10%まで近づいたら」という意味です。

ドル円で1日1円動く相場なら約0.1円、ゴールドで1日40ドル動く相場なら約4ドルに自動で相当します。銘柄を変えても同じ数値のまま使えます。 ここを価格で指定する方式にすると、銘柄ごとに設定し直す羽目になります。


向いている方・向いていない方

向いている方

  • 毎日、前日高安や前週高安を手で引き直している

  • 複数の銘柄を見ていて、そのたびに線を引き直している

  • キリ番を意識しているが、引くのが面倒で省略している

  • 引いた線の消し忘れが溜まっている

  • ゴールドやビットコインも見ていて、銘柄ごとに間隔を変えるのが煩わしい

向いていない方

  • 水平線を1〜2本しか使わない
    → 手で引いたほうが早いかもしれません

  • 自分で引いた線でないと納得できない
    → このツールは高値・安値をそのまま引くだけです。裁量の余地はありません

  • 売買の判断そのものを示してほしい
    → これは線を引くための道具です。矢印は出ません


導入のしかた

この記事の有料エリアに、そのまま使えるコードを掲載しています。

  1. TradingViewを開く

  2. 画面下部の「Pineエディタ」を開く

  3. 有料エリアのコードをすべて選択してコピーし、エディタに貼り付け

  4. チャートに追加」をクリック

以上です。所要時間は1分もかかりません。無料プランでも動作します。

プログラミングの知識は必要ありません。貼り付けるだけです。設定はすべて日本語で、通常のインジケーターと同じように歯車マークから変更できます。

アップデートを行った場合はこの記事を更新します。買い直しは不要です。


注意事項

「1日」の区切りは、チャートの設定に従います。
TradingViewでは、銘柄によって日付の変わり目が異なります。FXは日本時間の朝7時(米国の夏時間なら朝6時)が一般的です。日本時間の0時ではありません。この区切りに従って前日高安が更新されます。区切り時刻を自分で指定する機能は、現在のバージョンにはありません。

時間足によっては表示されない線があります。
日足チャートで「前日高値」を出しても意味がないため、チャートの時間足が基準期間以上のときは、その線を自動的に隠します。日足チャートでは前日・当日の線が、週足チャートでは前週の線が消えます。仕様です。

売買の判断を示すものではありません。
線を引く道具です。矢印やエントリー位置は表示しません。「この線で反発する」といった判断を示すものでもありません。

再配布・転売はご遠慮ください。
ご購入者ご自身の利用に限ります。ご自身のチャートで使う分には、複数の端末・複数のアカウントでも問題ありません。

投資助言ではありません。
本記事および本ツールは表示の補助を目的としたものであり、特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

本記事にはTradingViewの紹介リンクを含みます。
リンク経由でご登録いただくと、当方に紹介料が入ることがあります。ツールの動作や価格、掲載内容に影響はありません。

ほかに作っているツール


価格

980円

毎朝の線引きが、これ以降なくなります。判断材料は以上です。

含まれるもの

  • コード全文(貼り付けてすぐ使えます)

  • 全パラメータの解説(初期値と調整の目安つき)

  • 設定レシピ集(5種類)

  • 通知の設定手順

  • 表示がうまくいかない場合の対処一覧

  • アップデート版(買い直し不要)


よくある質問

Q. 無料プランでも使えますか。
A. 使えます。通知の同時設定数のみ、プランによる制限があります。

Q. プログラミングの知識は必要ですか。
A. 必要ありません。コピーして貼り付けるだけです。設定画面も日本語です。

Q. 線が多すぎませんか。
A. 初期状態では17本ほど引かれます。多いと感じたら、使わない線のチェックを外してください。キリ番の本数を減らす、ピボットを使わない、といった調整で簡単に減らせます。

Q. ゴールドやビットコインでも使えますか。
A. 使えます。むしろキリ番の間隔を銘柄ごとに自動で切り替える点は、これらの銘柄で効いてきます。ゴールドは50ドル刻み、ビットコインは500ドル刻みが初期値です。

Q. キリ番の間隔を変えたいのですが。
A. 倍率で調整するか、数値を直接指定できます。ゴールドで25ドル刻みにしたければ倍率を0.5にするだけです。

Q. 日付の変わる時刻を変更できますか。
A. 現在のバージョンではできません。チャートの設定に従います。要望が多ければ対応を検討します。

Q. MT4 / MT5版はありますか。
A. TradingView専用です。

Q. 返金はできますか。
A. お受けできません。ご購入と同時にコードの全文が閲覧可能になる仕組みのためです。判断材料として、この無料エリアに表示される内容をすべて記載しました。


最後に

毎朝5分の作業でも、1年続ければ30時間です。

その30時間で相場を見ていたほうがいい、と思って作りました。それだけの道具です。




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