琥珀 琥珀2 残像 残像 2
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残像 3【琥珀・5】
天球儀が回る。
「鳴海、今日は書かなくていい?」
「......真帆がそうしたいなら」
薄明かりのバーカウンターに三種のリキュールが並ぶ。
鳴海はショットグラスにカルーアを注ぐ。
ベイリーズをゆっくりと重ねる。
バースプーンを伝わらせ、グランマルニエも重ねる。
バースプーンが一瞬グラスから離れる。
層が揺らぐ。
手渡されたのは、B-52。
琥珀とカフェオレ色の曖昧な境界に、真帆は息をのむ。
グランマルニエには炎が似合うのに。
燃えたまま一気に終わるあの一瞬が、来ない。
「......甘いよ」
©極夜