「創作大賞2025」授賞式に出席させていただいた、という話。(授賞式レポート2)
前回の「「創作大賞2025」授賞式の前の日の「前日交流会」から行ってみた、という話。写真少なめ。(授賞式レポート1)」の記事の続きです。
前回以前を読んでいないnoteの皆さまははじめまして。TALESで小説を書いたり書かなかったりしている、note初心者の紘野流と申します。
10月24日(金)に東京の恵比寿にて行われた「創作大賞2025」の授賞式、参加された受賞者の皆さんのレポートがnoteにたくさんアップされて盛り上がり、ひと通り出て落ち着いた頃に後出しをするという、内向的な私でございます。
この度、『靴音はラプソディアのように』という応募作品で、ハーパーコリンズ・ジャパンさん、文春文庫さんの2社の出版社さんからのご推薦をいただき、「創作大賞2025」#ミステリー小説部門において「入選」をいただきました。

入賞者となったことで、「創作大賞2025」の授賞式に参加できることになって東京に行き、前日の「前日交流会」で他の受賞者さんたちと事前に交流しましたよ、というのが前回の話。今回はその翌日、授賞式当日の話です。
10月24日。授賞式当日。
前日の交流会の会場近くのホテルに宿泊し、午前中は近くのカフェに入って、溜まっていた仕事を一気に片付けたり、いつもはメールばかりの東京の仕事相手と面会したりと、仕事モード。
『靴音はラプソディアのように』はイタリアが関係するお話で、もう最終回になったし、この受賞でイタリア気分も収め時かなと思い、お昼はイタリアンを食べようと思いました。
私は3年前までは東京に住んでいて、「東京のイタリアンと言えばここ」みたいな自分の中での上位陣があるわけですが、次に東京に来たら行こうと思っていたイタリアンに行ってみることに。いつも行列ができている人気店だからとにかく早めに。
宿泊地の麹町から半蔵門線→田園都市線で向かったのが、ここ。

これを食べに来た。ご存知、生パスタ専門店カレンの名物料理「世田谷ミートカルボ」ですよ。東京在住時代、いったい何度食べに行ったことか! そして、何度満席&行列で断念したことか。この日はギリギリ入店できましたっ。

そしてもう一つ、このお店で売られている自家製の旨辛オイル「アラボノ」。うちの子どもたちはこれが大好物で、「東京のお土産はお菓子とか要らない。あの旨辛オイル買ってきて!」とせがまれまくり。残念ながら在庫が1本しかなく、1本だけのお土産ということに。うちの子どもたち、1週間ほどで使いきっちゃうぐらい大好き。
ちなみに、現在TALESで『靴音はラプソディアのように』の最終回後に、『淡雪シュネーバル』という小説の連載をスタートしているのですが、このお話の舞台は世田谷区等々力で、この桜新町のお隣りの町。ちょっと今回は行けなかった。ロケハンしたかったけど。
ランチを終えアラボノも買って、品川区五反田に移動しました。実は若い日に上京して社宅暮らしを終えて初めて一人暮らしをしたのが品川区大崎で、この五反田にいつもいました。そんな五反田のホテルがたまたま取れたのです。でも当時好きだったお店は軒並みなくなっていて、風俗街だった雰囲気もいつしか新たなビットバレーみたいな感じになっていて。

ちょっと集中する仕事があったので、星乃珈琲店に籠る。ここは以前は確かデニーズで、当時夜中まで作業するときなんかはよく使っていた場所ですが、こんなにもオシャレな雰囲気の場所になっているなんて……。感慨深い。五反田はジョナサンもタリーズも無くなってて、チェゴヤも陳麻家ももうなかった。でもサイゼリヤとかかつやとかは増えてた。
さて、夕刻になって授賞式会場のある恵比寿へと移動。五反田から恵比寿はたった山手線で2駅。早く着きすぎて、まだ開場してなかった。

雨も降っていたので外をウロウロできず、とりあえず恵比寿ガーデンプレイスの中を散策することに。きっと他にも早く来ている人はいるはずで、みんな優れた文筆力だから書店にいるのでは? と思って蔦屋書店に行ったりもしました。でも皆さんのレポートを見ると、カフェなどで集まったという方が多いようで。。。

ここまでが、授賞式と関係のない個人的などうでもいいお話で、ここからが授賞式の本番のお話です。開場時間が来たので行きました。

前日に「レッドカーペットを敷いてお待ちしています!」とTALES社長がおっしゃっていて、確かに入口にレッドカーペット! 受付では胸につけるお花が用意されていて、黄色は顔出し撮影OKの方、桃色は顔出し撮影NGの方がつけるという、プライバシーの配慮もしっかりでとても素敵。

開場はダイニングレストランの名店「BLUE NOTE PLACE」で、受賞者は着席するテーブルが決められており、スタッフの方に案内されます。写真を撮り忘れてしまいましたが、入賞者のテーブルには受賞メダル、受賞者や受賞作名がまとまった冊子、さらには自分の名前が入った名刺の箱が用意されていました。名刺を持ってきていない人もいるから、これはとっても嬉しい!
授賞式は写真撮影がNGのため、写真がなくて、文字で伝えていきますね。
メディア大賞は19作品で、受賞者は壇上に上がってスピーチをされました。このスピーチが、全員とにかく素晴らしいし面白い。皆さんスピーチ上手すぎる。スピーチぐらいできる感性がないとメディア大賞は取れないんだ、とスピーチ無理人種の私は思ってしまいました。入賞者もまとまって壇上に上がる機会もありまして。
私が座っていた4人席には、正面にテレビ東京さん推薦の『正常な異音』の半径100m+さん、ハーパーコリンズ・ジャパンさん推薦の『チカにエサを与えないでください』の田原にかさんが座られていて、私を含め#ミステリー小説部門入選の3作の作者が揃っていまして、入選組ならではのいろんなお話ができました。
そして私の隣の席には、#フード部門賞でレタスクラブ賞のメディア大賞を受賞された『やわらかcuisine|やさしくておいしい食べやすい一皿』の料理家・美窪たえ先生。メディア大賞受賞者がもらえるトロフィーを間近で見せてもらいました。極度の人見知りで緊張爆発の私でしたが、同じテーブルの3人が楽しくお話をしてくださり、とっても癒されました。
授賞式の様子は、note公式さんが公式の授賞式レポートを公開されているので、そちらをご覧いただくのが一番雰囲気が分かっていただけるかと(丸投げ)。でも皆さん、本当にキラキラされていて、華やかで、クリエイターのオーラに輝いていました。圧倒されてしまいます。
授賞式が終わり、乾杯があってからは、自由な懇親会。受賞者やメディア担当者、約180人がいたそうで、とても活気のあるパーティでした。

食事も飲み物も自由にたくさん。もちろんBLUE NOTE PLACEですから、お食事はどれも抜群に美味しい。極度の人見知りの私は積極的に話しに行くことができない人間なので、ついつい料理から先に。その中でも特に……。

飛び抜けて美味しかったのが、この塩昆布とうめし。これはなんと、今回フード部門でメディア大賞を獲得された美窪たえ先生の受賞記事「やわらかcuisine」の中のレシピを同店が再現したもの。染み染みの豆腐が乗った炊き込みご飯に、奥のポットの出し汁をかけるという形。これがもう、本当に美味しい。
しかも自分の席で、レシピ考案者の美窪たえ先生ご本人の目の前で、作り方のコツを聞きながら食べちゃうという役得。私は料理が得意ではなくて、毎日の子どもたちの料理を作るのに四苦八苦しているのですが、美窪たえ先生はいろんなアドバイスをくださいました。感謝です。
そして、この美窪たえ先生の「塩昆布とうめし」のレシピ、東京から戻った日に、ちゃんと子どもたちに作りましたからね! 今度それも記事を上げたいと思います。有言実行の私を誰か褒めてほしい。
BLUE NOTE PLACEは2階席もありまして……



授賞式の間は1階が受賞者、2階がメディア担当者のフロアとなっていたようです。美味しい料理は瞬く間になくなって「あれがもう無くなってて食べられなかった!」という受賞者の皆さんの嘆きの声を1階でよく耳にしたのですが、実は2階はけっこう空いていたという裏技。


2階には受賞者リストが飾られてあり、受賞者の皆さんは次々に記念撮影をされていました。自分の名前があると、確かに嬉しい!


そして、メディアの皆さんともたくさんお話をすることができました。推薦をしてくださったハーパーコリンズ・ジャパンの担当者さん、文春文庫の担当者さんはもちろん、推薦はあげなかったという他社さんの担当者さんとも。
そして皆さん、私の作品に対して「うちはなぜ推薦をあげたか」「うちはなぜ推薦をあげなかったか」「なぜメディア大賞ではなくて入選止まりか」「どうすればもっと良くなるのか」といった理由も全て詳しく教えてくださいました。これらは本当に全て理に適った話で、とてつもなく勉強になりました。
小説素人の私はこういう賞レースが初めてでよく分からないので、挑戦された方がnoteやSNSなどで「今回の担当者とは感性が合わなかったっぽい」とか何とか自己分析をたくさんされているのを見て「そういうものなのかな」と思ってましたが、出版社の皆さんの話を聞くと、それらは全然的外れで違っていたな、と思い知らされました。
審査における受賞や落選というのは、ちゃんと理に適った理由がある。そこを受け止めて次はそこを埋めていかないといけないんだな、ということを大いに学ばせていただきました。これは、凄まじく大きな経験です。来て良かった。

ちなみに、私の『靴音はラプソディアのように』という作品の話で言いますと、複数の出版社の編集担当の皆さんの意見を大まかにまとめると「伊能羅磨(いのうローマ)のキャラクターがとても良い。あとのキャラは普通」というものでした。私の周囲の素人の意見では「歩乃歌(ほのか)のキャラが伊能羅磨のキャラを食っていってる」と評価している人が多かったのですが、出版社の皆さんの中で歩乃歌のキャラクターを褒めてくれた人はほぼいなかったです。なるほど……!

今回はエッセイ部門をはじめnoteでの受賞者が多く、TALESでの小説の受賞者は少数派だったので、なかなかnote勢の皆さんの輪に入る勇気がなくて……。ご挨拶できなかった受賞者の方、すみません。いつでもご連絡くださいませ。
そして、話をしてくださった全ての受賞者の皆さん。ほんと、温かく迎えてくださって癒されました。また、既に出版を果たされている過去の受賞者の先生方も、こんな文筆ド素人の私とも気さくに話してくださいました。中には『靴音はラプソディアのように』を読んでくださっている方も複数いらっしゃって。感激でございます。
いろんな方と繋げてくださった運営事務局のスタッフの皆さんにも、深く感謝申し上げます。とっても素敵な空間と時間を過ごすことができました。ありがとうございます。

参加者の皆さんはそれぞれまとまって二次会とかに行ったのかどうかなどはちょっとよく分からないのですが、私はちょっと仕事が残っていたのでホテルにそのまま戻りました。

会場で撮り忘れたからホテルで撮りましたが、今回入選者にもらえたメダル。けっこうズッシリ。そして受賞作品リストの冊子。右側は当日使っていた名刺入れです。なぜかすごく評判良かった。あとはnoteさんのエコバッグなどももらえました。
翌日、東京でなんと、講演の壇上にあがったのです。受賞後、初めて人前に現れることに。受講者の皆さんから入選のお祝いの拍手をたくさんいただけました。
とても緊張しましたが、「創作大賞2025」への応募のためにやった対策やら、参考に読んだ小説や文献やらを話しました。受講者の皆さんは本当に真剣で。メダルを触ってもらえたりもしました。嬉しい。
東京でもう一泊しまして、翌日の昼に羽田空港から帰りました。午前中は羽田空港のラウンジにこもって仕事してましたよ。


ということで、授賞式のレポートはこれぐらいで終わろうと思います。
とても夢のような宴の時間を過ごさせていただき、感謝いたします。皆さんが作品を読んでくださったり、コメントをくださったりしたおかげです。
来年も挑戦するのかどうかは、まだ何も分かりません。ただ、作品を読んでくださる方が多ければ「少しでも楽しんでもらえたら」とサービス精神が働いて、ヤル気も続いていくかもしれません。
受賞者の皆さんや出版社の皆さんと話せたのがとにかく楽しかったので、またあの場に行ってみたいなと思って、挑戦をするのかもしれません。
正直、まだ信じられないぐらいの気持ちでいます。私のこんな程度の実力で、あんな完成度の作品で、受賞できたのはきっと何かの間違いに違いない、とも感じています。
読まれているという実感があまりなくて。「データでPick Up! TALES作品紹介」で取り上げられたこともなければ、あんなに盛り上がってた「創作大賞感想」でも一度も触れられたことがない。入選の連絡まではずっと疎外感しかありませんでした。
でも受賞できて他の受賞者の皆さんとお話できて、読んでいた方がいらっしゃることが分かり、また出版社の皆さんとお話できて、ちゃんと審査されていることも分かった。すごく報われた気がしました。
飽きっぽい性格なので今後は分かりませんが、今は「もう少しがんばってみようかな」「もうちょっとやってみたいかも」という気持ちになっています。
これからも、いろいろ学んだり、いろいろ試したりしていこうと思います。今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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