【マネジメント】うまくいくチームの「ホウレンソウ」とは?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
チームマネジメントにおいて、「ホウレンソウ」はつきものです。報連相ができているチームとできていないチームの力の差は歴然であることは言うまでもないでしょう。
とはいえ、「些末で無駄な報告する部下」や「あとから文句だけを言う上司」といった不満が出てくるのも「ホウレンソウ」です。
では、無駄な「ホウレンソウ」がなくすにはどうすればいいのか? いいチームの「ホウレンソウ」はどんなものなのか?
そこにはコツがあると主張するのは、元・海上自衛隊の幹部にして、米国海軍大学に外国人教官として招聘され、教鞭を執っていた経験を持つ、軍事組織マネジメントのスペシャリストとして知られる浅野潔さんです。
浅野さんは、新刊『米国海軍大学元教官が教える 自律型チームのつくり方』の中で、うまくいくチームの「ホウレンソウ」について解説しています。そこで今回は、同書の中から該当箇所を抜粋して公開します。

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「報告・連絡・相談」の「ホウレンソウ」が大事……とよく言われます。たしかに、コミュニケーションの重要性、情報共有の重要性は言うまでもありません。
とはいえ、「ホウレンソウ」にまつわる面倒も、多くのビジネスパーソンが感じているのではないでしょうか。
例えば、どうでもいいことまでいちいち報告したり、相談してくる部下に時間を取られているマネジャーの話はよく聞きます。
逆に、それまでは仕事を丸投げしていたくせに、問題が発生したとたん「どうして報告(または相談)しなかったんだ!」と文句を言ってくる上司にうんざり、といった経験も、誰もが思い当たるところでしょう。
チーム内で、過不足なく、スムーズな「ホウレンソウ」を行なうのはなかなか難しいことであり、永遠の課題と言ってもいいかもしれません。
ただ、軍事組織には、極めて合理的で効果的な「報告」のルールがあります。これは、企業などの民間組織にとっても参考になるはずです。
「上官から命令、指示を受けたら、部下は必ず上官に対して報告しなければいけない」
これが、軍事組織における報告のルールです。
つまり、上官から「A という任務を実行せよ」と指示、命令された場合は、部下は「Aが完了しました」とか、「A を完了できませんでした」といった報告をしなければいけません。
逆に言うと、上官からの命令がない場合には、部下は上官に報告をする義務がありません。
ということは、上官は、自分が正式に命令・指示したわけではない案件について
「どうして報告がないんだ!」
などと文句を言うことはできないのです。
逆に、命令されたわけでもない件について、部下が上官に話したとしても、それは報告ではなく、ただの連絡や相談、または雑談、ということになります。
こうしたやり方を、企業などでもそのまま真似できるかどうかは議論のあるところだと思います。
ただ、
「部下はどのような場合に報告の義務があるのか」
「上司はどのような場合に報告を求めていいのか」
がはっきりしているだけで、「些末で無駄な報告」や「あとから文句だけを言う上司」といった問題を解決できる可能性はあります。
ぜひ参考にしてみてください。
〈著者プロフィール〉
浅野 潔(あさの・きよし)
ハイパフォーマンス組織プロデューサー。エンドステートナビゲーション代表。
防衛大学校卒業後、海上自衛隊に入隊。34年間の勤務において、護衛艦での実任務をはじめ中東アデン湾派遣、阪神・淡路大震災および東日本大震災での災害派遣部隊司令部幕僚を歴任。極限の状況下における指揮官の意思決定プロセスを数多くサポートする。その後、アメリカ海軍大学(ロードアイランド州)にて専門的な軍事的意思決定・問題解決法を修得。その知見を活かし、同大学に新設された「国際海上作戦幕僚養成課程」の外国人教官として招聘され、世界各国の海軍士官への教育に従事した。退職前の約6年間は、海上自衛隊幹部学校にて作戦教官を務め、1,000名以上の高級幹部に対する講義や図上演習を担当。2021年、1等海佐で退官。現在は、軍事理論をビジネスに応用した独自の「ミリタリー式組織マネジメント」を確立。製造、金融、医療などの民間企業、24時間稼働の厳しい現場を持つ組織を中心に、自律型組織への変革支援を行なっている。
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いかがでしたか?
米国海軍も採用している最新組織マネジメント術を、ビジネスの世界に応用できる形で、具体的にわかりやすく解説した新刊『米国海軍大学元教官が教える 自律型チームのつくり方』について、元・スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんより、次のような推薦文をいただいています。
命令ではなく、目的(ミッション)で動く組織の本質がここにある。
――岩田松雄(元・スターバックスコーヒージャパンCEO)
スターバックスの組織マネジメントと最新軍事組織マネジメントには共通点があり、それについても本書の中で詳しく解説しています。
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