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【読む子育て/エッセイ】親友(おやとも)の願いを聞いて、無力な自分にもできることがあるとわかった日

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本屋にふらりと立ち寄って
ぶらり歩いて手にした本は
表紙・手ざわり・においと共に
いまもむかしも根を張り心(ここ)に
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読む子のキラキラ 心の種まき


 お子さんに読書をすすめたいパパさんママさんこんにちは😊私もそのひとりです。
 
 デジタル社会だからこそ子どもの「安定した情緒と伸びしろのある思考力」には紙の読書が最強だと思うのです。心の根が張り強みが育ちます。

 でもどうしたら本を読むようになるの? そんな方のヒントに少しでもなれたら嬉しいです。


【子の読書】シリーズ前回はこちらから↓↓↓
・書店活性化案があっても逆算すると子どもの「早期デジタル漬け」が10年後の客を減らしてる…と悲しくなる訳

 
 さて今日は、なぜ私がこんなにも、「どうしたら子どもは本好きになる?」について書きたいのか、というお話です。

 ふだんは「伝えたい情報」が中心ですが、今日は自分のエピソードなので「エッセイ」とさせていただきます。

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「どうしたら本好きに?」と本音で聞いてくれた人たち


 「私、自分はこれまで読書に縁がなかったけど、この子には本好きになってほしくて――あなたは本が好きなんでしょ?」
 「・・・え、えぇまぁ」
 「読む人って羨ましいなぁ。私も本好きになりたかった!」

 ――思えばこんな会話がはじまりでした。

 いまから10年以上前、初めての育児でテンヤワンヤの日々のなか、子育てサロンなどで出会ったママさんたちと、ふとしたキッカケから「読書」の話になった時のこと。

 もしかしたらママ同士、「時間ができたらやりたいこと」なんていうおしゃべりに花を咲かせていた時だったかもしれません。

 みんな寝不足の頭で「フレンチのフルコース!」「エステやマッサージ」と盛り上がるなか、私が「・・・いつかまたゆっくり本が読みたくて」と話すと、何人かの表情がちょっと変わった感じがしました。私にはなんの他意もなかったのですが、みんなちょっと神妙な顔をして

 「私も子どもには本好きになってほしいと思ってるんだ」
 「実は私も・・・」
 「読書いいって言うよね
 「でもどうやったら本好きになるんだろう? 自分がそうじゃないからわからなくて 」と、話してくれたのです。

 そして聞かれました。

 「ねぇ、どうしたらいいと思う?」

 --私はびっくりしました。なぜって・・・。 

「そうなんだ」で終わると思ってたけど、子育ての世界ではちょっと違った


 本が好きだと言っても「そうなんだ」で終わると思っていたんです。読書は自分だけの趣味・・・とこの時は考えていたし、子どもをもつ前は特に、いったん仕事を離れたら親しい友人からも本についてほぼ聞かれたことがありませんでした

 ――とは言え、腑に落ちる感じもあって。

 子育てに関する実にいろんな雑誌やメディアで、「子どもに良質な読書を」という記事を見かけます。「読み聞かせのすすめ」「読書は子どもの〇〇力や〇〇力を育てる!」みたいな情報が、子育ての現場には溢れているんですね。

 だから、私が出会ったママさんたちも日頃から考えていたのでしょう。

 さらにその時は、赤ちゃんが産まれてからの「エンドレスオムツ替え」「2時間おきの号泣夜泣き」「離乳食ただグチャグチャにするだけ」「滑り台あと20回問題」・・・などそれぞれの耐久レース(笑)を乗り越えて、ようやく「次の(ちょっと教育的な)こと」に目を向けようとする時期でもありました。

 ーーみんな、同じこと考えるのかもしれないなぁ。

 残念ながらその時はまだ私自身、こうしたらいいよ! と話せる材料をもっていませんでしたが、「ママたちのリアルな声はいずれ出版業界に復帰した時の参考にしよう」と考えました。

 ーーそんなことがあったのは、現在13歳の長女が2歳くらいの頃のこと。

 私にとって決定的な出来事が起こったのは、その数年後でした。

人生思い通りにはなりませんよね…だからこそ得た学びを大切にしたい

「本好きだらけの業界に戻る」願いは遠のいて

 
 20歳から出版業界で働き、30代半ばで妊娠を機に仕事をお休みした私は、子どもがある程度成長したらまた働きたいと思っていました。出版業界は本好きの集まりで、いつでもいろんな人と本の話ができる。

 それが自分の道と信じていたんです。

 でも、叶いませんでした

 2人の娘がまだ幼児の時に、私の4歳年上の姉が病死。ここでは詳しく語りませんが、その壮絶な死にざまを目の当たりにして、私は残りの人生の元気の半分を失いました

 残された両親のケア、私自身の家族――大切な(激務の)夫と子どもたちの心身の健康を守るためにパワーを使っていると、日々はあっという間。

 さらに姉が遺した宿題(ここでは語りませんが)について考えるだけで、息をするのもままならなくなり、起き上がられない日もあったのです。

出版業界に戻ることも文章を書くことも本で人と繋がることも、もうない

 
 もしかしたら家にいる数時間、頑張れば「仕事」はできた(できる)のかもしれない。実際、どんな状況にあっても働いている人はいるし、主婦でいられるのは夫のおかげだとも思う。

――けれど、それでも、私にはそれ以上の踏ん張りがききませんでした

 もう締め切りのある厳しい業界で働くことも、文章を書いて誰かに喜んでもらうことも、本を通して人と繋がることもない気がして。

 私は一度、壊れてしまったのでしょう。
 割れたお皿をくっつけて元の形に戻しても、もう以前のように使えないのと同じように。

 諦めていました

 ところが・・・。

いやいや私だって前から聞きたいと思ってたよ!

 
 姉の死から数年後、ちょっとした出来事がありました。

 「いや、私もすっごく知りたい。実は前から聞きたいと思ってたんだけど、なんかいろいろ大変そうだったしね」

 ――と、長年の友人に言われたのです。

 「子どもってどうしたら本好きになるの? いやぁうちの子はもう難しいかもしれないけどね(笑)できるもんならそうしたかった。私が心を込めて選んだ本を渡しても、まぁ絶対に読まないよ

 こう言ったのは、私の記事(全力で話すシリーズ)に時折登場してくれる幼なじみ「ミキ」のモデルであり、互いに出産した後は助け合ってきた大親友。「私達、親友から『おやとも』になったよねぇ」とよく話している仲でした。

 ーーそうか、ミキも知りたかったのか! 

 遠慮していたのでしょう。私は自分がピンチの時、何度この人に子どもを預けたかわかりません。そんな人の願いを私は知らずにいました。

 この時長女はもう小学生。2歳の頃のママ友さんたちから「同じ願い」を聞いた日から5~6年は経っていて。

 そしてその間、私は独自の考えで長女を「本好きな子」に育てていたんです。・・・日々、手探りでしたが、ある程度の成果はあったと思います。

 「えっと、デジタル漬けを避けて、図書館なんかで好きな本の傾向を調べて、好きそうな本を家の本棚にさりげなく用意しておいて、読む本の字をだんさん小さいものにしていくと、1年くらいで小説に近いものが読めるようになるよ」

 と言うと、

 「だ~か~ら、それが難しいんだってば。読まない親にとっては特に」と苦笑いされました。

「親が選んだ本って子どもはほぼ読まないかも…」
「いや、そういうのわかんないし」
「たぶんそれ以前に…」「え、面白ければ読むんじゃないの⁉」

 

何者でもなくていいから、とりあえずなんかに書き溜めておいたら?

 
 そうなのか。

 「もっと順番にチマチマ具体的におしえてよ! それに、願ってる親はけっこう多いと思うよ、私の周りにもいるもん。それに私は偉い先生が書いた難しい本より、いま子育てやってま~す、っていう人の体験談のほうが読みたいよ」

 そうなんだ。

 じゃあできる限りわかりやすく、そんな偉そうなものじゃないけどハウツー的にまとめればいいのかな? 

 でも、どこで、どうやって発表するの?

 それに、私は・・・。

 なにものでもないんだよ。

 「何者でもなくていいから、自分なりの考えがあるなら、とりあえずなんかに書き溜めておいたら? いつか誰かの役に立つかもしれないよ。お金を得たり、業界で活躍するだけが仕事じゃないでしょ」

 ーーこの言葉には救われました。


 たぶん私はずっと、諦めたくなかったんです。

 ほんとは自分の子だけじゃなく、たくさんの子どもが本1冊を気軽に読める世の中を諦めてないし、本を通して親子が笑顔になることのお手伝いも諦めたくない。

 「読んでほしいけど、どうすれば・・・」と思いながら子どもの読書を諦めてしまったパパさんやママさんも、きっといるのかもしれない。
 

「間に立った自分」だからできることがあると思えた日


 数年間、自分は宙ぶらりんで、ただ狭間とか、すき間にいる状態だと感じていました。

 「自分は本の仕事をしたい人間」という個人的な欲と、「家事育児に専念して大切な人の日常を守りたい」という気持ちの間で揺れ動いてる、どっちつかずの人間・・・。

 でも、そんな「間に立った自分」だから見える景色があるかもしれない。早期に仕事に復帰していたら、「自分は違ったけど子どもには本好きになってほしい」という視点について、深く考えることはなかったでしょう。
 
 
 ーーその日、すき間から見えたものを書いてみようか、と思えました。

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ドキドキ、ワクワク

子どもが本1冊で瞳を輝かせる世界を諦めない

  
 本を夢中で読んでいる子の瞳は、本当にキラキラしています。

 頭のなかで文脈がつながって・・・あっそうか!」と新しいワクワクが生まれる瞬間。

 そういう表情を見ると確信します。子どもと読書って本来とっても相性がいいんです。

 本の虫になる必要はなくて、たくさんの子どもが、ただ本1冊を気軽に手に取れる習慣をもってくれることを願います。

 --できることからやってみよう。

 姉のことも書くけど、子どもの読書のことも書く(ついでにミステリーと映画のことも ← これは趣味)。

 手探りでもいつか、どこかや誰かに届くかもしれない。

 
 そうして親友(おやとも)の言葉がきっかけで、私は自分自身を取り戻し、前から気になっていたnotoの使い方を調べ始めたのでした。

 ーーあれから2年が経ったんだなぁ。

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子どもが本を身近に感じ
手に取り読んでワクワクもらう
それにはやっぱり紙の本
一緒にだって眠れるよ
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最後まで読んでくださりありがとうございました。
まだまだ書きたいことがあるので、どんどん続けていきます!

読書は慣れるとほんとに楽しいニャ


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