その日々を短歌に詠んだ祖母のいて~いま会いたい人~【#66週ライラン 9/66】
こんにちは。
考える赤柴です。
わたしはたまにnoteに短歌や俳句の記事を投稿しています。
特に習ったこともなく、どこかの結社に所属したこともなく
まったくの自己流でお恥ずかしいものではあるのですが…。

#66週ライランのお題のお時間です
毎週1記事は投稿して66週続けようという企画
#66週ライラン に参加しています。
9週目のお題は 「いま会いたい人」
そもそも短歌を作るようになったきっかけを思い出してみると
それは息子がまだ小学生だったころ
もう20年くらい前のことでした。
当時読んでいた地方新聞には月に2回
読者が投稿した歌を3人の歌人の先生が選んでくれる
歌壇コーナーがあったのです。
一人の先生につき入選10首と佳作が2首。

季節は秋で、
来る日も来る日も白樺の落ち葉の掃除に追われながら
そのことを詠んだ歌を初めてハガキに書いて投稿してみました。
そうしたらまぁ、ビギナーズラックというんでしょうか
入選しちゃったんですね。
景品は次の投稿用のハガキが5枚。
すっかりうれしくなって
たまに思いついては送るようになりました。
「たまに思いついて」というところが
ちっとも上達しない理由ではあるのですが。
毎日のように詠む方、尊敬します…✨️✨️

新聞をやめてしまったので今は投稿していませんが…
時は流れて
noteを始めてから驚いたことのひとつが
こんなにも世の中には短歌を詠む人がいるのか…!
ということでした。
だって、今までの人生で新聞の歌壇以外に
周りに短歌を詠む人に会ったことがなかったから。
…と思っていました。最近まで。
実は身近にいたことを忘れていました。
今日はそんなお話です。
祖母が短歌を詠む人だと知ったのは
中学生のころでした。

父方の祖父母は富士山のよく見える場所に居を構え
わたしがものごころついた時にはもう定年後の暮らしを送っていて
春休み 夏休み 冬休み
学校の休みが来るごとに
父の運転する車に乗って家族で数日泊まりにいくのが
恒例行事でした。
いつも寝泊まりさせてもらう部屋は
六畳ほどの和室で小ぶりの文机が置いてあり
普段は祖母が寝起きしていた部屋だったのだと思います。
その文机の上に白い背表紙の本が並んでいるのを見て
何気なく手に取ってみたのです。

ぱらぱらとめくると、そこに載っているのは
全て祖母が詠んだらしい短歌でした。
『◯◯歌集』と祖母の名前を冠した歌集は
自費出版だとは思うけれど
ちゃんとした装丁のされた立派な製本で
1から順に数字が振られた歌集はすでに十数冊になっていて。
孫であるわたしたちが来て帰っていったことを詠んだ歌もあって
少しくすぐったくも思いながら
その時のわたしは、ふーん、という感想だけで
ぱたんと閉じて、それっきり、祖母に短歌のことを聞いたことも
もう一度その本を開いたこともなかったのです。
それよりもわたしは、祖母がきれいに整えてくれてあった
写真のアルバムを見るのが好きでした。

4人きょうだいの上から2番目。
姉とは年子の次女であったわたしは
長女でもなく長男でもなく、末っ子でもない
自分の存在価値を疑うことがたくさんあって
わたしの写真がちゃんと貼ってある
祖母のアルバムを見ていると
自分がちゃんと認められていると安心できたのかもしれません。
小柄で、髪型は「ぽたぽた焼き」のパッケージのおばあちゃんのようで
いつもにこにこしていた祖母は
かつては高校で国語を教えていたと聞いたことがあります。
万葉集の研究をしていたということも。

祖母が亡くなってもう20年以上がたちました。
祖父と祖母がかつて暮らしていたあの家は
数年前に、高速道路延伸の用地にかかり
取り壊したと聞きました。
あの歌集はどうしただろう。
それをふと思い出したのは最近のこと。
記憶にある祖母の歌は
え? あの人がこんな歌を? と驚くような表現などはなくて
お手本のように穏やかで美しい古語で
日々のことが淡々と描かれていました。
もしも今また祖母に会えたなら
短歌について聞いてみたいな、と思うこの頃です。
その日々を短歌に詠んだ祖母のいて
よんぶんのいち 血が流れてる
にこにこと穏やかな祖母と対照的に
とても厳格で怖かった祖父のことは
またの機会に…
ヤスシさんの企画
#66週ライラン に参加しています。
9週目のお題は 「いま会いたい人」
でした!
家族の話はちょっと苦手です😅
◆66週ライラン 関連過去記事はこちら
1・66週後のわたしへ
2・今のわたしをつくっているもの
3・最近心が少し動いたこと
4・今のわたしの毎日を実況する
5・今抱えている小さな不満
6・今のわたしの救いになっているもの
7・最近、笑ったこと
8・最近、ちゃんと傷ついたこと
Thanks for noteビジュアルGPT by KOTAYA
※挿絵の一部とサムネイル画像はこちらを使っています

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