焦らなくていい。「発達障害30歳成人説」という考え方【発達障害・グレーゾーン】
息子を見ていて、
「同級生はもうあれができるのに」と
焦る瞬間が、
今でもあります。
発達特性のある子を育てていると、
他の子との比較が
どうしても頭をよぎります。
そんなとき、
私が思い出すようにしている考え方が、
「発達障害30歳成人説」です。
発達特性のある人の成長は、
定型の人よりも
ゆっくり進む傾向があると、
臨床の現場でよく言われています。
精神的な発達が、
実年齢より5歳から10歳ほど遅れて
進んでいくケースがある。
「30歳くらいで、ようやく
社会的な成熟が追いついてくる」
そんな視点で
発達特性のある人を見ていきましょう、
という考え方です。
これは医学的に確定された数字ではなく、
あくまで臨床での観察に
基づくものですが、
私自身、この視点に
何度も救われてきました。
教員時代の教え子の中には、
学校時代に
つまずきが目立った子も
いました。
その子たちの何人かが、
30歳を超えてから、
それぞれの道で
安定していった話を、
間接的に聞くことがあります。
学校の中でうまくいかなくても、
人生は、
ずっと続いていきます。
その時間軸を持っているだけで、
親の見え方は、
ずいぶん変わります。
「18歳で自立」という
社会の標準に当てはめると、
発達特性のある子は
ずっと遅れているように
見えてしまいます。
でも、
30歳までの長い目で見れば、
今7歳でも、10歳でも、
焦る理由は、
ぐっと少なくなります。
息子が、
同級生と比べて
ゆっくりに見える日に、
私はこう思うようにしています。
「うちの子の30歳に向かって、
今、一歩進んでいる」
それだけで、
朝の支度のイライラも、
学校での出来事への心配も、
少しだけ柔らかくなります。
少しずつ、
その子のペースで、
できることが
増えていきます。
急がない子育てを、
どうか自分にも、
許してあげてください。
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