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【AI漫画】謝らない仲直り (一部手描き)




「謝らない仲直り」

きっかけなんて、たいしたことじゃなかった。

「もういい!お父さんなんか知らない!」

そう言い放って、陽菜は自分の部屋にこもった。「おい、話はまだ……」と伸ばした父の手は、閉まったドアの手前で行き場をなくす。

その夜。

パジャマの上にジャンパーを羽織った慎一が、深夜のコンビニでプリンの棚を睨んでいた。

「……こっちの方が、好きだったよな」

真剣に悩む中年男性を、店員が不思議そうに見ている。娘の好みを、この人はちゃんと覚えていた。

家に帰り、暗い廊下を進む。娘の部屋の前に、プリンとスプーンをそっと置く。

コトッ。

ノックはせず、足音を殺して戻っていく。声をかける勇気は、この人にはない。

翌朝。

台所の水切りに、洗われた空の器が置かれていた。そしてその隣には、どら焼きが一つ。父の好物である。

「……そうか」
「……食べたけど」

食卓で、二人は目も合わせずにトーストをかじっていた。ごめんも、いいよも、どちらの口からも出てこない。

けれど昨日より、空気はずっと軽かった。

この家の仲直りに、言葉はいらないらしい。




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