はま寿司、れんこんの誘惑、そして白昼夢
はま寿司、れんこんの誘惑、そして白昼夢
いつも混んでるはま寿司がガラガラだった。



宮沢りえの映画『月』を見たあとなので、まずはたまごだ。
うまい!


ついでに前から気になっていた、博多明太厚焼きたまごを食べてみた。
めちゃくちゃうまい!

そして、はじめて、れんこんの寿司というものを注文してみた。れんこんは昔から大好物である。穴の空いた野菜というのは、それだけで何やら不思議な生き物めいていて、見ているだけで飽きない。
天ぷらにされたれんこんが、しゃりの上にどっかりと乗っている。齧った。カリッという音がして、その奥から、れんこん特有のシャクシャクという歯応えがやってきた。

一口食べて、ハタと気づいた。
これは天丼ではないか。
そう思ってしまったが最後である。頭の中で勝手に算段が始まった。えびの天ぷらを頼んで、れんこんと合体させて、あとは煮穴子でも足せば、これはもう立派な天丼になるのではないか。回転寿司の中で天丼を自作するという、誰に頼まれたわけでもない野望が、腹の中でむくむくと膨らんでいくのであった。
これをYouTubeにアップしたら、それなりに再生されるのではないかとも思った。「はま寿司で天丼を作ってみた」。悪くないタイトルである。
そんなことを考えながら食べ進めているうちに、腹がいっぱいになった。満腹というのは恐ろしいもので、椅子に座ったまま、うとうとと白昼夢を見てしまった。
夢の中で、ぼくはnoteの創作大賞で大賞をとっていた。


そして、あのダ・ヴィンチという雑誌に連載を持っていた。表紙にはキャップを被ったぼくが腕を組んで写っていて、書店には「祝・note創作大賞受賞 宇佐美ダイ特集号」と書かれたポップが山積みになっている。
これはちょっとやばいかもしれない、と夢の中でさえ思った。

熱中症対策の冷感スプレーは効いたが、霊感スプレーではないので、見えるものは見える。夢もまた見えるときは見えるのであった。血糖値のことは、もちろん食べ終わってから考えることにした。
それでも、博多明太厚焼きたまごは、うまかった。それだけは夢でも現実でも変わらない、確かなことなのであった。
受講生様のnote。
