8番出口に行って帰ってきました
こんにちは、大豆柴です。
映画「8番出口」を観てきた夜でございます。
そうです、このnoteで先日、無駄に期待度が高まっていた作品です笑
待望の公開も2日目に1人で観てきたので、感想をまとめたいと思います。
「他人の感想」という最大のネタバレを踏み、自分で考察することから逃げる前に。
Google先生なんか、いつも映画の公開直後から映画.comのレビューなんかをタイトル付けて送ってきますからね、あれ良くないですよね。
頑張って読み飛ばしてきましたよここまで。
というわけでこの記事はネタバレを大いに含みますので、回避されたい方は先に劇場へ…!
This movie is 大満足
最初に記事のトーンをお伝えしますね。
★★★★★です。
おめでとうございます。
原作「見てきた」勢の感想です
筆者の立ち位置についてのご説明です。
どっち寄りの奴が語っているか、ご参考までに。
原作ゲームを自分でプレイしたことはない
YouTuber(複数)の動画を通じてゲームを知り、「8番出口」「8番のりば」全異変を把握している ※プラットフォームの拡大に伴って追加された異変などは知りません
ゲームの公式ポップアップストアでグッズ数点を購入している(愛用中)
小説版を購入済みだが、先に読むのは躊躇って引き返した
川村元気氏の関与作品に好みが多い(「告白」、「モテキ」、「何者」、「バクマン。」、新海誠のディザスター三部作など)
ドラマ「VIVANT」リアタイしてました
子供の頃から交通標識やピクトグラムがなんか好き
色と曲だけで勝利宣言
まず、映画ド頭のことを取り上げたいですよね。
はじめに、黄色の地が画面全体にバーーーんと。
もうここだけで没入感テスト合格でした。
だって皆さん、視界の全てを真っ黄色に染められたことなんてあります??
かといって目に痛いって程でもない絶妙な黄色。
無駄にカラーコード知りたい。
んで同時に、ラヴェルのボレロが聞こえてきて。
そして、曲のスネアに合わせて黒字のゴシックを1字ずつ、表示。
私には「8番出口 Exit 8」という文字が「洗練 」て読めちゃいましたね。
なんですかこの、パワポでも作れそうな程に簡素ながら、観る者の視覚と聴覚に訴えかけて本能的に操ろうとするようなアイデアは。
黄×黒は、駅の出口表示のみならず、最も明るい色と最も暗い色を組み合わせることで、否が応でも注意を引きつけられる禁断の掛け合わせ。
そしてボレロは、そのループ構成とダイナミズムにより、何か巨大な存在が遠くからゆっくりと眼前まで迫ってくるかのような立体感を思わせる楽曲です。
▼詳しく解説されている面白い記事がありましたので載せます。
ボレロは監督曰く「世界一有名なループミュージックだから」とこの映画のテーマソングとして用いられ、エンドロールでは最後まで聴けるのですが、その最後の2小節がちょっとだけピッチ速くなる独特なバージョン。
パンフに記載のスタッフロールを読み返すと、小澤征爾指揮・ボストン交響楽団演奏・1974年にライセンスを持った音源のようで。
Spotifyだと、これなのかな?
クラシックのループミュージックといえば、他にはエリック・サティとかも思い浮かびますが、そっちに傾いたら大分色が変わった気がしますね笑
杞憂を吹き飛ばす「出口への入口」
最高のタイトルコールのあと、画面は主人公視点に切り替わり、地下鉄の車内でボーッと自身のスマホを見つめるところから物語が始まります。
そして実は、ボレロは主人公がAirPodsから聴いてただけで、そのスマホに着信が入って音楽が途切れる。
…この導入ですよ。
このゲームが映画化されると聞いて、知ってる人達がみんな持った、あるいは未だに持たれてる感想だと思うんです。
「映画ってどういうこと?」て。
原作ゲームのあの(ゲームとして、ビジュアルとして、モチーフとして、ジャンルとして)圧倒的なデザインに付け足せる要素なんてある?という。
続けて、主役がニノ!て聞いたときも、ほほう、主人公の顔を出す視点になるのか〜と。
そしたら、ゲームに唯一存在しなかった要素である「ストーリー」が何か語られることになるわけだから、そんなのどう描かれても全て蛇足でしかないんじゃないの?と。
全くの杞憂でしたね。
FPVとかスマホのやり取りとか、導入部分だけ切り取ると、もしかしたら大して斬新でもない演出かもしれませんが、よく導き出したなこの入り方…と本気で感心しました。
ゲームだといきなりループ空間に放り込まれることに何の疑念も抱く必要ないところ、物語として納得するにはどうやって入り込むのかが肝心だろうって心配してたんですよね。
あのループ空間が現実にあるなら?
どんな理由で引き摺り込まれるのか?
どんな風にループに気づくのか?
順応できるものなのか?
気鋭のスタッフが熟考した結果の素晴らしさに脱帽でした。
視聴者のようで並走者のような感覚
ループ空間に入ってからはニノを追従するカメラワークに切り替わります。
ここからも見所でした!
生身で放り込まれた配信者を画面越しに応援しているかのような。
「志村、うしろ!うしろ!」を令和に追体験しているかのような。
観客と役者の関係に於いては原作のそれを配信で観てるのと同じだったんですよね、最初こそ。
でもゲーム実況者と違って、映画の主役は、映画の世界の中ではガチにループに迷い込んでるので死に物狂いなわけです。
喘息持ちで終始苦しそうだし…
だから現実的にやりそうなことも試してくれる。
スマホでスクショしてみたりとか、消火栓のベルを鳴らそうとしたりとか。
でも相手は異変なので通じないわけで。
すると徐々に恐怖だけではなく、異変に弄ばれてることへの理不尽に怒りみたいなのも湧いてくる。
照明が黄色くなっただけの異変なのに発狂しちゃう主人公にはめちゃくちゃ共感してしまいました。
あれ中盤の名シーンですよね。
そんな感じで、配信の視聴者という立場から一歩プレイヤーに近づいて並走するような感覚が、劇場ならではの音響効果も相まって高まり、安い表現ですが「臨場感」爆上がり、でした。
翻案ならではの大胆なトリック
でも予告見てると謎の4人目5人目のキャラクターが居るんですよね。
ここで!映画ならではの視点誘導です。
あの人が動くんです。
役者の力ってすげー!!
ちなみにその4人目5人目のキャストも、個人的には唸る配役で。
子役の浅沼成くんは「◯◯式」に出演してたあの子。
女子高生役の花瀬琴音さんは「すずめの戸締まり」で道中に旅館で切り盛りしてた子の声ですね(さすがに気付きませんでしたが)。
キャストが少数なんですが、だからこそというか、全員演技が凄かった…
名もなき一般人がイケメン化する希望の物語
キャストが勢揃いすると、いよいよ本来の「映画を観てる」感が強まり、キャラクターそれぞれの背景に思いが寄せられました。
誰も多くのセリフを語らないのも良きポイントで、観客の想像が膨らみます。
主人公が途中で「そもそも脱出したいのか」逡巡する場面があるんですよね。
ここで冒頭、地下鉄の中に閉じ込められながら物憂げだった主人公を思い出して、「わっかるーーー!」て思ってしまったり。
でもそこは物語が駆動してくれて、最終的にはイケメン二宮和也となって終幕してくれます。
最後の最後の1秒でイケメン化します。
やっぱ役者ってすげー!!
劇場から聖地に直結する映画(異訳あり)
エンドロールも黄色をバックに文字遊び。
このスタッフロールを退屈させない仕掛けは「モテキ」や「バクマン。」を思い出しますね。
そしてボレロをきっちり演奏しきって終幕。
気持ち良かったーーーー!
と同時に、なんかめっちゃ疲れた。笑
前述で「臨場感」と述べましたが、まさに主人公と一緒に歩いてた感覚がずっとあったせいだと思うんですよね。
この感覚、劇場版スーパーマリオブラザーズ以来!
でもここからがこの8番出口ならではの楽しみ方でして。
筆者は今回、地下鉄駅から直結している映画館で鑑賞したんですが、これがもう大正解。
劇場から駅までの案内は本当に合っているのか?といった、さっきまで迷い込んでいた空間が目の前にあるような錯覚が楽しめました。
至るところに当然のように存在する黄色地と黒文字の案内表示のすべてが異界への入口のように見え、真っ直ぐ歩くスーツの男性達の背中におっさんが重なって悲哀を感じたり、魔法にかけられた気分。
この余韻の為だけにでも、是非劇場で観て欲しいなと強く推奨するところです。
これも似たような体験が過去にあったのを思い出しました。
「アイアムアヒーロー」を劇場で観た時ですね。
マンガを原作にするゾンビパニック映画ですが、ゾンビには生前の記憶が残っていて、人を襲うまでは生前の習慣が行動に出るっていう特徴があったんですね。
これがよく出来てたもんで、普段街を歩いてても、ふとしたキッカケで立ち止まったり、振り返らないといけない動作したりするじゃないですか。
劇場出た瞬間から、そういう不規則な動きをする街中の他人がみんなゾンビに見えてきて怖くて怖くて笑
観たその瞬間から現実世界の見方が変わる映画って、映画を劇場で味わうならではの体験で好きなんですよね。
「ぜひ劇場で!」と喧伝するのは、そういう効果を持った映画だけにしてほしいと思っちゃいます。
総括
ということで、観てきた興奮がようやく治まってきたところで記事を総括します。
原作を既知なら是非!
ゲーム実況見るの好きな人なら是非!
ニノさん好きなら是非!
地下鉄駅と直結の劇場で是非!
ヒカキンがどこに登場してたかは分からなかったです笑
ジャンプスケアあるよ!!(超大事)→なんなら個人的には近畿地方よりよっぽど怖かった笑
こんなところかな。
よっしゃー、他人様の感想を読みに行くぞ〜
以上、引き続き、ご愛好のほど。

「怪獣」のMVに8番出口を想起した魚民が
自分だけでないことを信じたい
【追伸】
note公式さんによる「今日の注目記事」に8/31付けで紹介いただきまして。
過去記事と桁違いのView数を叩き出しております。
見つけてくださって、ありがとうございます(違う映画)他の記事の方がもっと気合入れて書いてるのに!(投稿あるある)
公式の力ってすげー!!
【追伸2】
まさかの2度目のピックアップ。
note編集部さん、並びに読んでスキ!くださった皆さん、ありがとうございます。
愛犬も喜んでおります(何のことかわからなかったらスキ!を押してみてください)
記念に、下記の記事もいかがでしょうか。
【追伸3】
まさかまさかの3度目のピックアップ(笑)

いいなと思ったら応援しよう!
まさかとは思いますが、もし戴けたのであれば、謹んで愛犬のおやつ代とします。笑
