SpotifyでMD作ってみた(2) 曲名「走」縛り
閲覧ありがとうございます、大豆柴です。
自作のSpotifyプレイリストを自慢するnoteの第2弾となります。
今回紹介するプレイリストはこちら!
ぜひ聴き流しながら読んでいただければ幸いです。
走る80分
作成条件
収録時間は合計80分以内
曲名に「走(ひらがなカタカナは、それが走ることを意味していればOK)」または英単語「Run」が含まれていること(これもひらがなカタカナはOKとする)
なるべく1アーティスト1曲にする
自分が知っている、もしくは聴いて好きになった曲を入れる(大事な点なので)
収録曲
走れ! /ももいろクローバーZ
Runner /爆風スランプ
ランニング・ショット /柴田恭兵
Rabbit Run /Eminem
Run Rabbit Run /The Hoosiers
RUN 飛脚 RUN /レキシ
Run魂Run /グループ魂
Run Run Run /The Velvet Underground & Nico
ドラ1独走 /椎名林檎と新しい学校のリーダーズ
颯爽と走るトネガワ君 /ゲスの極み乙女
On the Run /Pink Floyd
Runwayaway /Thom Yorke
Time is Running Out /MUSE
ザ・ラン /菊地成孔・新音楽制作工房
王蟲の暴走 /久石譲
GET WILD DECADE RUN /TM NETWORK
RUN /長渕剛
ランニングハイ /Mr.Children
RUN -1998 Style- /B'z
Run, Rabbit Run! /Flanagan & Allen
以下、紹介文
作成したキッカケ
今回は、このMD形式で作ろうと思って以降に作成したプレイリストです。
名詞だけではなく動詞の単語で作っても面白いのではないかと考えたうちの一つです。
プレイリストの概要にも記載しましたが、決してランニングのお供に作ったものではありません。
こんなんじゃ走れないんじゃないですかねえ、テンポもリズムもバラバラなので。
お勧めポイント① 「モテキ」に影響され過ぎたサブカルくそ野郎
2010年から2011年にかけてTVドラマ化および映画化された、久保ミツロウ作の漫画「モテキ」。
筆者は原作を読んだことがなかったのですが、ふと深夜、テレ東を付けたら不意に始まったドラマの釘付けに。
大根仁作品に出会ったのもこれが最初でした。
そのテンポ感と、年代もジャンルもごちゃまぜに挿入歌がてんこ盛りされてくる演出がとにかく斬新に思い。
テーマを決めて真っ先に思い浮かんだのがこのももクロの曲で、セットで柴田恭兵がくっついてきました。
いずれも「モテキ」の関連サウンドトラックに収録されています。
これに収録されていなかったら見向きもしなかったであろう楽曲です。
この作品とサントラが教科書のようになってしまった筆者は、ヴィレッジヴァンガードにも行ったことも無かったくせに何かと鼻につく言葉で好きなエンタメを語りたくてたまらなくなる「サブカルくそ野郎」に成り下がったのでした。
※この単語は劇場版でリリーフランキー扮する雑誌編集長が主人公に投げつけるセリフのひとつです。
ももクロとあぶ刑事の間に、超絶有名な爆風スランプが挟まっています。
この曲を入れてなかったら嘘臭いじゃないですか?
順番どこにしようかでだいぶ悩みました。
トリに持ってくる案を残していましたが、それもまた嘘っぽいというかベタ過ぎると思いながら様々なパターンで聴き直し、この位置に落ち着いています。
お勧めポイント② 走れ、ウサギ挟んで、走れ
ここからは、この言葉狩りプレイリストの醍醐味のような遊びが続きます。
「Run Rabbit Run」という熟語をご存知でしょうか。
筆者もよく見かけていた言葉ですが、意味を知りません。
このプレイリストの作成を契機に検索したものの、直接的な回答が見当たらず。
忙しく走るウサギと聞くと「不思議の国のアリス」を思い浮かべますが、関係あるのでしょうか?
エミネムのこの曲でいうラビットというのは、彼の半自伝的映画「8 Mile」で彼自身が演じる主人公ジミーのあだ名です。
淡い記憶だと、このあだ名は愛称ではなく蔑称だった気がします。
クソみたいな環境で自身を奮い立たせる主人公のサクセスストーリーに相応しい曲です。
ザ・フージアーズというバンドは英国出身。
蛙男商会による「秘密結社鷹の爪」シリーズの劇場版第2作の主題歌「Goodbye Mr.A」を担当していました。
監督のFROGMANがこの主題歌を大変気に入り、作品内にもバンドをカメオ出演(つってもフラッシュアニメなので画像数枚ですが笑)させています。
筆者も映画を観てこの主題歌を大変気に入ったのですが、当時の周囲のツタヤさんでは見かけることのなかったところ、アルバムがタワレコで割安に売られていたので買いました。
おかげでこの謎めいた「ランラビ」という言葉も知りましたし、他の曲も良いなと思ったのですが、その後にバンドの名を聞かず。
国内ではヒットしなかったのかな。。。
レキシのこの曲では、中世日本の飛脚に向かって走れ!と言っていますね。
いつも面白い視点で爽やかな曲を提供する池ちゃんには、今後も息の長い活躍を望みます。
このプレイリストで唯一、人間じゃなく車についての走りを歌うのがグループ魂(しかもディーゼル車の)。
「車」という単語でも、いずれMDを作ってみようと思っています。
中学英語でも「動詞だけ使えば命令形になる」は分かるかと思います。
ヴェルヴェットアンダーグラウンドの超有名なバナナのアルバムから一曲。
Runという単語の連呼によって煽られる気分は、時代を超えても現れますね。
お勧めポイント③ 誰がどこに向かって走っているのか
ウサギをせっついているうちに誰がどこに向かって走っているのかよくわからなくなってきます。
中間エリアの第一走者は、椎名林檎女史に伴走者として新しい学校のリーダーズを任命。
駅伝でいえばエースの登場か。
続くトネガワ君というのは、ゲスの極み乙女が連れてきた人物。たったの2分間にありったけのエネルギーを注ぎ込んで慌ただしくバトンを継ぎます。
ピンク・フロイド「狂気」からは絶対に入れたかった。
同アルバムでこの曲の前にある「Breathe」でも「Run, rabbit run」という歌詞が現れます。
この緊張感を取り入れて引き締めさせたい。
しかし曲の頭の音が流れづくりを悩ませました。
結果的にはトネガワ君が良い仕事をしてくれました。
狂気の星空間移動を経て辿り着いた先は、トム・ヨークによって無機質なアンビエントサウンドに囲まれた空間。
ランナーは走る道を見失います。
しかし立ち止まってる時間は無い!という現実を突きつけてくるような轟音を叩きつけるのは、英国出身のスリーピース・ロックバンド、ミューズ(UK好きなんだな自分)
不条理な世界を何かに取り憑かれたのように走る。
ドラマ版「岸辺露伴は動かない」にて主人公と体育の対決を挑む人物のエピソードで使われるBGMを挿入します。
予告編の映像でも使われています。
不条理どころか既に荒廃しきった世界を走るのは風の谷のナウシカ。
映画序盤のストーリーがダイジェストのように思い出されるトラックです。
果たしてゴールを見出だせるのか。
お勧めポイント④ それでも人は走り続ける
終盤4曲で、走ることは生きることと定義します。
あ、Get wildの歌い出しも走ってるのは車か。
そんなことよりも「DECADE RUN」です。
原曲は1987年のヒットで、そこから12年後の1999年にリリースされた大胆な別アレンジ曲です。
小室ファミリーの大流行が収束し、その後に音楽シーンがまるごと宇多田ヒカルへ明け渡される頃の小室哲哉は、誰への曲提供にも独特な挑戦を行っていた印象です。
歌詞には87年版の主人公のその後を追ったような追記がされています。
今回のプレイリストで最ネガティブ枠を務めるのは長渕剛。
後述するB'zの「RUN」が発表されたのはこのRUNの前年で、少年時代にカーステレオで両親が両曲を交互に流していたのを思い出します。
氏の作品に於いても特にしゃがれている歌声とマンドリンの音、金追いかけて頭が禿げたという歌詞。
まるで異国へ飛ばされて貧乏暇無し状態へ追い込まれたかのような孤独感がリアルに迫ってきます。
満を持してMr.Childrenです。
前書きで「このプレイリストはランニング用ではない」と述べましたが、筆者はこの歌をアマチュアマラソン大会の伴走曲に選んだ思い出があります。
自身の中で甲と乙が口論する歌い出しから「息絶えるまで駆けてみよう」「まだ走れんだ」と己を極限まで鼓舞するように枯れかけのハイトーンで歌い切る逞しい名曲です。
そしてクライマックスにB'zです。
今回は思いっきり2代巨頭を頼りました。
B'zのコンサート「LIVE-GYM」でも本編トリを飾ることが多い曲。
この曲をクライマックスに持ってくるのが目的だった感すらあります。
一人で孤独に走り続けてきたつもりが、共に走っていた仲間、待っている大切な存在に気づき、生きるなら一人じゃないと確信し、ランナーは走り続けることを決断し、物語は幕を閉じます。
ウサギの正体について
さてさて、そういえばウサギはどうなったのでしょうか。
大トリには1939年に英国のコメディアンのコンビが発表した「Run, Rabbit Run!」を配置しました。
軽妙な曲調とは裏腹に、第二次世界大戦と関連づく曲の背景や、ウサギをせっつく描写が不気味な影を落とす曲です。
ハリウッド映画のエンドロール後に続編を期待させるシーンが流れるみたいな仕掛けです。
こういうことができるのが、MDプレイリストの面白み。
【7/2追記】「始めは処女の如く、後は脱兎の如し」という諺があるとの情報を得ました。
語源は、孫子の兵法なのだとか。
「ランラビ」との関連性にまで辿り着けていませんが、紀元前から20世紀の戦中戦後に亘って諸国で「走る」「逃げる」の代名詞になっているウサギ。
それを主役に据えた物語が生み出せたなら面白い結果だなと思いました。
如何でしたでしょうか。
前回からさらに多い4000字に達してしまいました…
危険なのは、書くのと、それを読んでいただけてる事実が楽しいということです。
このままでは生活や仕事に支障をきたしかねないので、筆を走らせる手を緩めないと…
(全然うまいことは言っていない)
引き続きご愛好の程。
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まさかとは思いますが、もし戴けたのであれば、謹んで愛犬のおやつ代とします。笑