「ロアルド・ダールの2冊の自伝」~英語多読のための読書ガイド [ノンフィクション]~
本記事は、英語学習誌 🍉『多聴多読マガジン』🍉の連載、
「多読のための読書ガイド」からスピンアウト掲載したものです。
多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介しています。
『多聴多読マガジン』は、多読やシャドーイングの素材を提供する、英語学習雑誌です✨
ノンフィクション編 ~2025年08月号~
執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)
ロアルド・ダールの2冊の自伝
ロアルド・ダールは、1990年に74歳で亡くなりましたが、現在もイギリスの子どもたちに最も人気のある児童文学作家の一人です。
ダールの作品はいくつも映画化されており、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で映画化された『チャーリーとチョコレート工場』などをご存じの方も多いと思います。
英語学習者向けの段階別読み物シリーズであるPenguin Readersから、読みやすく編集されたダールの作品が多数発刊されています*。
*詳細はhttps://www.penguinreaders.co.uk/roalddahlreaders/をご参照ください。
このPenguin Readersからはダールの2冊の自伝も出ていますので、今回はこの自伝を紹介します。
1冊目はBoy。
ダールの幼少期から社会に出る直前までの自伝です。
ダールの児童書はブラックユーモアと奇想天外な設定が特徴的ですが、この本には、子ども時代のイタズラ、父母の出身地であるノルウェーでの夏休みの愉快な思い出、寄宿学校では先生や上級生に酷い目に遭わされるエピソードなどが綴られ、子ども時代の経験が、作品に投影されているのではないかという気がしてきます。
2冊目は、Going Solo。Boyの続編です。
ダールは石油会社シェルに就職し、東アフリカで勤務することとなります。
彼はそこでの生活を大いに気に入っていましたが、第二次世界大戦が始まったことから軍隊に入ることを決意し、空軍で戦闘機のパイロットとなります。
戦闘中に撃墜され、生死の境をさまよう経験もします。
しかし回復後、飛んでいるのが不思議なくらいの戦闘機に乗り込み、再びギリシャで戦いの日々を送ることになります。
(1) Boy
(Penguin Readers Level 2)

出版社 Penguin Random House UK
総語数 4,355 語
YL 2.4-2.6
『チャーリーとチョコレート工場』『マチルダ』等の作品で世界的に有名な児童文学作家ロアルド・ダールの少年時代の自伝。
1910年~20年代の生活の様子がよくわかる。
(2) Going Solo
(Penguin Readers Level 4)

出版社 Penguin Random House UK
総語数 12,081 語
YL 3.4-3.6
Boyの続編。
前半は、ロアルド・ダールの石油会社社員としての東アフリカでの出来事、後半は第二次世界大戦でイギリス空軍パイロットとして戦った日々が描かれる。
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